「そうは言うけどさぁ」

善行は、なんとなく気が重そうです。

先ほどから、老女の人形をめぐって、シニアオヤジーズの面々は、

フリートークで、頭を突き合わせて、考え込んでいます。

「だけどさぁ、まるでオカルトだよなぁ~

 捨てても捨てても、戻って来るってさぁ」

先ほどまで、腕組みをしていた、克也も口をはさむと、

「うひゃぁ~心霊現象か?」

よっちゃんは、オーバーに騒ぎます。

「バチ当たりなこと、言うな!」

善行は、無責任な発言をするよっちゃんに、ピシャリと言い返します。

「そういう意味じゃないだろう?回り回って、やっぱり人づてで、

返って来る・・・と言いたいんだろ?」

幸次郎の言葉に、よっちゃんはガッカリして、

「なんだぁ~、なんだか、オカルト的なことが、あるかと思ったのに~」

と、しきりに残念そうにしています。

善行は、ちぇ~と言うよっちゃんに、

「ばかだなぁ」と笑ながら、肩をたたき、

「そんなことがあるのなら・・・怖くて預かれないだろ」と言うと、

よっちゃんは「へっ?」という顔になり、

「怖くないのかと思ったぁ」と言うから、

「ボクだって、怖いものは、普通に怖いわ!」と、笑います。

「そうなったら、速攻 祈祷してもらわないとな!」

今度は、克也も笑いました。

 

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