受話器の向こうからは、マサミちゃんの声がしました。

ケンタは疲れたのか、お風呂に入ってから、さっさと寝てしまいました。

キョーコは、久しぶりの自分探しに・・・少し興奮気味で、お風呂上りに

お酒を飲みつつ、テレビを見ていました。

おばあちゃんが、ケンタを寝かせつけた後、寝てしまい、

キョーコは、一人、目がさえて起きています。

おばあちゃんに、

「早く寝なさいよ」と言われ、わかっているのですが、ついつい夜ふかししていると、

電話がかかってきて、グラスを片手に、耳を傾けます。

 

「やっぱり、日記帳があったのね」

と、聞こえてきたので、キョーコは、スマホを持ち直し、微笑みます。

「あら、知ってたの?」

驚かせようと思っていたのに、打ち明ける前に、見破られた・・・と、

キョーコは少しガッカリしつつ、驚いてもいました。

「だって、キョーコ!あんた、しょっちゅう書いてたでしょ?

 夏休みとか、休みに入るたびに、見せてくれたし・・」

どうやら、マサミちゃんは、キョーコよりも、記憶力がよさそうです。

まさか・・・と思っていましたが、覚えていたのか・・・

「で、なんて書いてあったの?」と聞くので、

「地図が載ってた」と答えます。

「やっぱりそうかぁ~」と、マサミちゃん。

それから、ぐっと明るい声で、

「やっぱ、宝探しは、こうでなくちゃね~!」

少し楽しそうに言いました。

 

 

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