手持ち無沙汰で、待っていますと、少ししたら、キョーコが階段を下りてきました。

  実をいうと、実家の自分の部屋で、探し物をするのは、久しぶりでした。

もしかしたら・・・と思っていたけれど、それは杞憂でした。

キョーコの部屋は、いた時の状態そのままに・・・何一つ変わってはいませんでした。

(まるで、この部屋自体が、タイムカプセルみたい・・・)

そう思いつつ、引き出しの中をみて、本棚をのぞいて・・・

全ての物が、そのままに・・・この時ばかりは、母親・・・おばあちゃんに感謝しました。

そうして、机の裏側に、目的の物を見つけ出しました。

一旦ベッドに腰を下ろして、ホコリを軽くはたくと、すっかり紙焼けした画用紙と

にらめっこしました。

 

「おまたせ」

すっかり待ちくたびれた、ユウタとソウタ。

おじいちゃんと、アルバムをながめて、なごんでいるところでした・・・

そこには、子供たちの期待に満ちた目が、こちらを見上げています。

「お、あったか?」

おじいちゃんが、声をかけてきました。

キョーコは無言でうなづくと、

「もうね、よくわかんないのよ」

と言うと、ストン・・・とその場に座りました。

見て・・・

と、握りしめてきた画用紙を、広げて見せました。

 

 

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