おじいちゃんは、前をむいたまま、少し考え込んでいる様子。

「えっ?そうなの?おじいちゃん、何か知ってるの?」

と聞くと、おじいちゃんは、ピタッと足を止めて、ケンタの方を向きました。

ケンタは期待で、目をらんらんとさせて、おじいちゃんを見つめました。

おじいちゃんはかすかに、思い出すように、遠い目をしました。

「まぁなぁ~、あの頃は、キョーコもお転婆だったからねぁ~」と言うと、

「ほんとに、そうでしたね・・・」

おばあちゃんは、片づけを済ませて、湯呑を載せたお盆を持って、入ってきました。

おじいちゃんに湯呑みを渡すと、おじいちゃんは、座りなおしました。

「毎日毎日、真っ暗になるまで、お友達と遊びに行ってましたねぇ~」

と、おばあちゃんもうなづきました。

「そうね、お友達と楽しそうに、虫をつかまえてきたり、秘密基地を作ったり、肝試しとかね!

おとなしいくせに、負けず嫌いだから・・・男の子に混じって、それはそれは、

楽しそうに、話してくれましたね・・・」

と言って、おばあちゃんは、部屋の隅にある、タンスに近付いて、引き出しの中を、

探しはじめました。

おじいちゃんもテレビ台に近付いて、アルバムを引っ張りだしました。

それは、ごつくて、少し黄ばんだアイボリー色のアルバムで・・・

「これはね、フエルアルバムといって、いくらでも増やせるんだよ・・・

といっても、ま、多少は、限界があるけどね」言って、パンパンに膨れあがり、

重たそうなアルバムを、「よっこらしょ!」と、持ってきました。

 

 

どくしゃになってね…

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