ユウタは、用心深く(もしかして、危険物だといけないので)軽く振ってみると、
カタカタカタカタ…
何か、固いものが揺れている音が、しました。
それを聞くと、ソウタは、「おっ!」
という顔になり、二人の顔を見ました。
ユウタもケンタも、期待のこもった目で、
見つめ返しています。
「なんだろうな…開けるよ、いいかい?」
 二人は、大きくうなづきました。

 ケンタは、興奮のあまり、ごくりと唾を飲み込みました。

  四角い小さな箱は、案外すんなりと、開きました。
クリーム色のサテンのツルリとした布に、
それは包まれていました。
慎重に、布をそうっと、開いてみます。
すると、その中には、楕円形の5㎝くらいの大きさの、カメオのブローチが入っていました。

 二人の目は、大きく見開かれました。
それはあまりにも、精巧に彫られた見事な細工の物でした。
美しい女性と、花をモチーフにして、その
周りを、きっちりと台座に、はめこまれていました。

一体、誰の持ち物だったのでしょう?
おそらく、とても大切に扱われていた、ということは、ひとめで、3人にもわかりました。


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