2008-06-23

永劫の断罪 ― イクシオン

テーマ:ギリシャ・ローマ

本日のお題は、ギリシャ神話よりの出典。
半人半馬のケンタウロス一族の祖として知られる、決して赦されることのない罪人、イクシオンをご紹介しましょう。


イクシオンは、テッサリア王 プレギュアスの子として生まれた、テッサリアの王子です。
以前ご紹介したアポロンの妻、コロニス とは兄妹(姉弟かもしれませんが)に当たります。

マグネシア王たるディオネウスの娘 ディアを娶るに際してイクシオンは、ディオネウスから結納として贈り物をすることを条件に出されます。


それに承諾してみせたイクシオンでしたが、その実彼は応じるつもりなど毛頭なく、約束の品を渡すと偽って誘い出したディオネウスを、赤熱した炭を仕込んだ落とし穴に落として焼き殺してしまいます。

こうして親族を殺害した最初の人間となったイクシオンは、あらゆる事物から咎めを受ける罪にまみれた身となったわけですが、ただ一人、大神 ゼウスだけはそんな彼を哀れみ、その罪を赦し、清めてやります。


当初こそそんなゼウスの寛容に深い感謝を示したイクシオンでしたが、元々性根が腐った男なのでしょう、恩を仇で返す格好でゼウスを裏切ることになります。
イクシオンは、あろうことかゼウスの妻、ヘラを誘惑しようとしたのです。


しかしそこは相手は全能の神、この企みは事前にゼウスの知るところとなります。
ゼウスに食事に招待されたイクシオンは、それがその下衆な本性を暴くために設えられた罠とも知らずにのこのこと誘いに応じ、神々の思惑通りにヘラに対して不埒を働きます。
実はイクシオンがそれと知らずに抱いたそのヘラは当人ではなく、ヘラの姿に似せて雲から創られた替え玉 ネペレだっのですが、不敬の極みであることには変わりありません。
邪恋の現場を押さえられたイクシオンはその罰として、奈落の底 タルタロスへと落とされ、そこで火炎を吹き上げる車輪に縛り付けられ、二度と赦されることなく永劫に引き回される罰を受けることとなったのです。


また、後にネペレはケンタウロスというイクシオンの子を出産します。
このケンタウロスは極めて好色な男で、何頭もの牝馬と交わり、その間に半人半馬の子をもうけます。
彼らがやがてケンタウロス一族と呼ばれることになるのです。


ヴァナ・ディールにおけるイクシオンは、過去エリアを徘徊する一角獣型のHNM、イクシオン族のDark Ixionとして登場します。
FFシリーズの過去作からの登板ですね。

イクシオン自身は直接馬とは関係ないはずなんですが、何故かこの姿にこの名がつけられています。


その戦闘開始に特殊な条件が設けてあり、投擲武器“火車の灰”を命中させない限り、交戦状態に入ることはできません。
この火車の灰は、原典の燃え盛る車輪からきているんでしょうね。


さて、既にあちこちで語られていることでしょうが、問題はこの火車の灰です。
ピクシー族 のドロップアイテムなんですよね、これ。
■eが何がしたかったのか、何となく察しはつきます。
欲深い人間たちが勝つか、保護しようという善意が勝るかという状況を、インタラクティヴに表現したかったのではないでしょうか(これまでの数え切れない前科からして、実は何も考えずにこうしたというセンも捨て切れませんが…)。
まぁ確かに面白いとは思います。ピクシー族の存亡が、完全にユーザの手に委ねられた格好になるわけですから。


……「欲深い人間」として悪者に配役されてしまう、Dark Ixion絡みのアイテムを求めるユーザたちの立場はどうなってしまうのか、というところまでちゃんと考えてから行動して欲しかったところですがね。
それまでなかったユーザ同士の対立構造をわざわざ作り出したのだということが、彼らには理解できているのでしょうか。

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コメント

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4 ■毎度お邪魔させていただいております

このイクシオンのエントリーはどうにも筆の乗りが悪く、書いては消しを繰り返しても納得のいくものにならず、結局そのまま妥協してアップした駄文中の駄文なので、いつにも増して恐縮です。

私はどうもこの手のには縁がなく、イクシオンもサンドウォームも拝んだことがありません。
いつか機会があれば見てみたいとは思っています。
……ご忠告通りに遠巻きにw

3 ■いつもありがとうございます!

車輪で回っている人の事は知っていましたが、その名前がイクシオンで、ケンタウロスと関係があったことは知りませんでした。
大剣豪様もイクシオンを発見した時は巻き込まれないようにくれぐれもご注意を!

2 ■これはこれはようこそ

こんな拙い文章に過分のお褒めを頂き、恐悦至極です。
どろさん様も侍であらせられるご様子。同業のよしみで、今後ともよろしくお願い致します。

1 ■はじめまして★

はじめまして、こんにちは!ブログ拝見させていただきました!私も神話の話好きでこの手の本や記事は結構魅入るタイプです(・∀・)
おもしろかったです!

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