"Anyway The Wind Blows"-加藤雅崇

THEロック大臣ズのギター加藤雅崇のブログ。毎週だいたい火曜日に更新します。


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こないだ久々に「STAND BY ME」を見た。


もう長いこと見てなかったので、記憶の中では


アメリカの小学生4人が、線路とかを渡りながら遠くへ旅する物語


くらいの記憶しかなかったんだけど、見始めたら


おおお


と思うことが沢山あった。


まず主役の4人の男の子達は、それぞれ傷を抱えてる。


一家の自慢だったお兄ちゃんが交通事故で死んでしまって、親から愛情を感じれない子


貧しい家庭に生まれて、それだけで周りから「どうせあの家の子なんだから」と決めつけられて、傷ついている子


父親の精神に障害があって、片耳をストーブで焼かれてしまうくらい家庭内暴力を受けているのに、その父親が大好きな子。


もう1人の太っちょは、特になにもなさそうだった。


ともかく、STAND BY MEと言えばめちゃくちゃ有名な映画だし、割と綺麗な、影のない映画だったと勝手に思い出を作ってたので


うわー、こんな映画だったっけ?


とびっくりした。


中でも一番びっくりしたのは、その旅の目的が


死体を探しに行く


ことだったこと。


街で行方不明になっている男の子の死体が、少し離れた場所にあったのを見た


と、男の子のお兄ちゃんが内緒話をしているのを聞いて、それを4人で探しに行く


というのが、映画の一番のテーマだった。


それを思い出した時


ああ、これは今の僕らだ


と思った。


僕らは、バンドの解散という死体を探しに歩いている。


映画を見ている時は、僕ら4人の話だ、と思ったけど


こないだのファンダンゴツアーの時は、

ギャーギャーズ

バイセーシ

キンゴンズ

ライブハウス ファンダンゴ

はもちろん

各地で出会ったバンドや来てくれた人達も

仲間に加わった気が勝手にして嬉しかった。


ツアーが終わって帰りの電車で聞いたSTAND BY MEは最高だった。


今日は東京での最後のライブ


また勝手に

みずすまし

ゴールデンローファーズ

こっけ

片野くん

そんで新宿ジャムやお客さんにも、そういう気持ちになると思う。


THEロック大臣ズのライブは残り3本。


みんなで死体を探しに行こう!

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3/26のワンマンライブで、THEロック大臣ズは解散します。

6年間。長いのか短いのかわからないけど、どうもありがとう。


解散を決めた具体的な理由は、何もありません。


才能がない


お金がない


人気がない


時代と合わない


若くない


運がない


魅力がない


どこかなんだか嘘っぽい


本当にこれでいいのかわからない


いくら自問自答しても、何も返ってこない


もしかしたら、もう音楽に魅力も希望もない


メンバーとなんだか上手くいかない


周りの人となんだか上手く話せない


何を歌っていいのかわからない


ロック大臣ズなんて名前のくせに、そもそもロックが何なのか、全くわからない


もう音楽が好きなのかどうかもわからない


いくつもの、ない、ない、ない、ない、ない。


理由になりそうなことはいくらでもある。

だけど、そもそも、そんなもの一度だって完璧にあったことがなかったし、そんなの平気ではね返してやってこれてたんだから


やっぱり、具体的な理由は、僕は、ないと思う。


大袈裟に言うなら、このバンドを続けていくために、このバンドで誰かに歌を作って聞かせるために


心の中に 炎が一つ

チロチロチロチロ燃えて続けていて

大きくなったり 小さくなったり

だけど消えることは決してなかったその炎が


消えた


正確に言うと、最後のライブで消えるのが、わかった


から、解散しようと決めました。


ごまかしてるなとか、ドラマティックにしすぎだな、と思うかもしれないけど。

もう僕にはそうとしか言いようがない。


でも本当はみんなわかってるんじゃないか?

誰かを好きになって、それが終わる時

色々理由っぽいものはあっても、やっぱり本当のところはわからない、言葉にできないんじゃないか。


それと似てる、ような気がする、多分。


だから、わかってしまうから

自分が好きなバンドとかが終わる時って凄く悲しいんじゃないかな。

わからないけど。


僕らは幸運だった。

ちゃんと4人で決めれたから。

大体よくよく考えたら、こんなことってそうそうあるもんじゃない。


自分の意志で何かを始めて、自分の意志で何かを終わらせる。

そのタイミングが4人ぴったし揃うだなんて。


自分達で勝手に最後と決めてライブをやって


ありがと!終わり!さいなら!


って言うこともできたけど、そうしなかったのは、楽しく終わりたかったから。

難しいことかもしれないけど、それができると思ったから。


大体、ロックを好きになってから、楽しくなかったことなんてなかった。


ずっーと、ひたすら楽しかった。


これは、底がないんじゃないかと思い込むくらい落ち込んだりすることもあったけど、それも含めて、全部が楽しかった。


だから、最後が悲惨だなんておかしいんだ。

最後にCDを作って、行けるところにはライブで行って、それで終わることにしました。


そのCDが昨日出ました。

PIECE OF WONDER

聞いてくれたら嬉しいです。


僕にとってロック大臣ズのメンバーには、文字通り、愛憎入り混じった感情があるけど


最後にこのCDを4人で作れたのは、本当に誇りに思ってます。

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恥の多い生涯を送って来ました。

自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。


皆んなが楽しそうに、幸せそうにしているのを見ると何故か寂しく、何故か虚しく、同じように笑えないのです。


そのことがさらに心を冷やし、足は日陰日陰へと向かい、卑屈になってしまうのです。


浴衣を着て見る花火大会

温かい家族旅行

恋人と行く遊園地

張り切って仮装したハロウィン


そんなものは、ねじって、まるめて、道路に投げ捨て


「えいや!えいや!」


と足で踏みつけ。


唾を吐きつけた上に


「このど阿呆が・・・!!」


の捨て台詞も忘れたことはありません。


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が、年末年始は例外で、特に理由もないけどなんか好き。


クリスマスに向けてキラキラ飾り付けされる街や、寒い中コートに身を包んで腕を組みながら歩く恋人たちを見ても、ちっとも嫌じゃない。


年始にかけられる国旗やお正月飾りや、初詣に並ぶ着物の人たちも、これまたちっとも嫌じゃない。


師走の忙しい街の中に、「今年も終わりだなあ」っていう皆んなの安堵感や達成感が混じって、街がいつもよりおっとりと温かい気が勝手にして、ちょっと感動してしまう。


今年も飾られたクリスマスツリーを見て


「ああ、もうすぐクリスマスだな」


と思い、なんとなく今までのクリスマスを思い返してたら


愕然とした。


クリスマスにろくな思い出がない。


ーーーーーーーーーーーーーー

①サンタ管轄外事件

小学生の時にサンタクロースにTVゲームを頼んだら、何故か別の贈り物が届いた。

そんなことは初めてだった。

近所のTくんは、まさに僕が欲しかったゲームをもらっていたので、不思議に思い両親に尋ねたところ

「サンタクロースは一人じゃないの。世界中の子供達に一晩で贈り物をするのは無理でしょう?

Tくんのところのサンタさんと、うちに来たサンタさんは別のサンタさんで、うちに来たサンタさんは子供がTVゲームで遊ぶのは良くないと思ってるのよ」

と言われた。

納得したが、Tくんの家で遊んだ後はいつもモヤモヤしたものが残った。


②「え?あれ?まだ?」事件

強烈なサンタクロースビリーバーだった僕は小学六年生までサンタさんを信じていた。

頼みさえすれば家一棟だってもって来てくれると思っていたほどだった。

が、そのくらいの年齢になると「サンタなんていないよ!」と言うアンポンタンがクラスに沢山現れ、ついにその存在を疑い出し、お婆ちゃんにカマをかけたところ

「え?あれ?まだ?・・・」

と沈黙された。

そこで僕はサンタの不在を知った。

悲しかった。

サンタの不在も、お婆ちゃんにカマをかけたことも、ちょっと呆れたような顔をされたのも、こんな形で知ってしまったのも。

全てが悲しかった。

家は自分で建てないといけない。


③当時気になってた女の子とクリスマスイブにクリスマスツリーを二人で観に行く約束をしたが、当日「ごめん!元カレと寄りを戻すことになったので行けません」と言われた事件

タイトル通り


④大トロ食いねぇ事件

当時バイトをしていた、クリスマスには全く対応していない日本料理居酒屋で、お客さんもほとんど来ず、完全に世の中から切り離された1日を大将と二人で過ごし

「今日は暇だったなあ~!その分賄いが凄いぞ~!」

デン!と出されたプリプリの大トロがどっさり乗った大トロ丼。

脂が乗りすぎてて、正直5切れくらいで大満足だったのだが、「もう食えません」とも言えず、無理して完食。

普段貧相なものしか食べてない胃がびっくりしたのか、帰宅後深夜聖なる夜に一人でゲロゲロ吐く。


ーーーーーーーーーーーーーー


まだちょこちょこあるんだけど、ともかく、わかってしまった。


僕はクリスマスが好きだけど、クリスマスは僕が好きじゃない。


それをこないだ気がついた時に、ああ!ライブがあってよかった!バンドやっててよかった!

と心底思った。


クリスマスに嫌われてる人もそうでない人も、遊びに来てね!


ーーーーーーーーーーーーーー


12/17(土)@京都メトロ

生き埋めレコーズpresents

「お   2

open12:00 start12:30

¥2500+1d

{CBE08893-EA90-494D-8D39-300088B47B11}


【パナフェス2016

1223日(祝) 神戸・三宮

OPEN 11:00/START 12:00

@太陽と虎、STAR CLUB

 MERSEY BEATBACK BEAT 

{90199959-F1BE-47AD-8896-DD24B67708E1}


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ライブをやって、家に帰ってつく眠りは、いつもの10倍くらい気持ちいい。


遠くに行って、帰ってきた時はもっと良くて、

あんなに遠くの街でやったライブのことや、久々に会えた友達のことや、移動の疲れやなんかが鎧みたいに身体に重たく、気持ちよくのしかかって、


ベッドにバタッと倒れると、その重みで、ズブ、ズブと沈んで行くような感じがする。


大抵朝に帰ってくるので、電気を消した暗い部屋で、カーテンがぼんやり明るい。


「忙しい街のみなさん!ご苦労さん!


僕は眠らせてもらうよ!


夢も見ず、いびきも立てず


トロトロトロトロ、角煮みたいに眠るんだ!」


と、一昨日の朝に東京から帰ってきて、眠ると


そこには大量のゾンビがいた。


、、、、、、、!!!!!


街は大量のゾンビに占拠され、生き残った僕を含めた人間達は、学校みたいな建物に集まっていた。


生き残った人間同士、みんなで協力して何か生き抜く方法を考えないといけないのに

その建物の中でどうやらヒエラルキーができていて、独裁者みたいな男がいばりちらし、みんな怯えていた。


外にはゾンビ。内には独裁者。

どこもかしこも地獄だらけ。


僕は夜の明かりもない暗い建物の中で、「まずい、まずい!」と震えていた。


ぱ!


急に目が開いて、いつものベッドの上にいて、心臓はバクバク、じとっと嫌な汗をかいている。


「ああ、夢だったのか、、、」


頭ではわかっていても、怖すぎて夢の方が現実感があって、目が覚めても不安なままなことが年に数回あるけど、まさにそれだった。


こっちは角煮みたいに眠るつもりだったのに。


水を飲んだりして心を落ちつけて、ようやく現実に戻ってきたら、だんだんムカついてきた


あの男は誰だ!!


独裁なんてしてる場合じゃないだろ!!


だいたい、人の夢の中であんなに偉そうにして


間違っている!!!


でも、なぜだかその男の顔も声もすっぽり記憶からなくなってしまっていた。


色々となんて理不尽なんだ!


許せんっ!!!


僕はこうやって一昨日、昨日と溜まった怒りを、今日のSUPERRR VOLCANOOOで爆発させます。


マグマ!!!!


ファンダンゴで待ってます!!

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本日!十三ファンダンゴ


SUPERRR VOLCANOOO!』


THEロック大臣ズ

◆河内REDS

◆バイセーシ


開場18時半

前売り¥2000


マグマカモン!!

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(前半は  こちら)


ここからが本題。


僕はギターが上手くなった。


これは、実感でしかないので証明はできないけど、本当だ。


どうやって上手くなったのか?


理由はたった一つ。コレだ!

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アンプで有名なVOXって会社が、多分家で大きな音を出せない人用に作った代物で、ヘッドホンで曲とギターの音と両方同時に聞ける製品なんだけど、コレは凄い。


どう凄いかというと、これは練習というよりはライブなのだ。


ヘッドホンで耳を塞いで、自分のギターと練習したい曲を爆音でかける。


頭蓋骨の中を音が飛び回り、アドレナリンが出まくって、わけのわからない横文字たちも、どこの馬の骨ともわからない解説者もどこかへ消え失せる。


ギャイイイイイン!!!


ギュウウウンンンンン!!!!


ティロティロティロティロ!!!


ジャキーンンンンン!!!!


これだ!!!


これが、エレクトリック・ギターだ!!


20世紀最高の発明品だ!!!


すでに弾ける曲でも弾けない曲でも関係ない。手当たり次第に好きな曲を流して、デタラメにギターを乗っけて、弾きまくる。(いろんなタイプのギターが弾けるようになる)


スタジオ盤もいいけど、ライブ盤だと尚良し。

まるで憧れのミュージシャンと一緒にステージに立ってるような気分になれる。(より音楽への愛情と尊敬が生まれる)


練習する季節は夏が最高で、部屋の中でクーラーも付けずに弾いてたら「ここはライブハウス?」と思うくらい汗だくになって臨場感が出るし。(ステージに上がる度胸がつく)


夕暮れ時にベランダに出て弾くと、まるでロックフェスの一番でかいステージに立っているかのような開放感が味わえる。(気持ちいい)


上裸で弾くと、尚良し。


問題があるとすれば、たまに楽しくなりすぎて

歌い出す、踊り出す、ジャンプし出す、結果、あんまり練習にならないこともある。(が、ライブパフォーマンスの練習になる)

でも身体は温まっていて、「やってやったぜ!」っていう妙な達成感があるのでなんの問題もない。


あとは、本来ご近所に迷惑をかけないために作られたはずだけど、飛んだり跳ねたりすると、意味がない。

でも僕は今まで怒られたことがないので、これもなんの問題もない。


一つ問題があるとしたら、写真を見たらテープが貼ってあるのがわかると思いますが、あんまり丈夫じゃない。


最高にテンションが上がったある日のある瞬間、右手をブンブン振り回して、ライブさながら弾いていると、突然音が止まったので見てみると、本体の真ん中から真っ二つに裂けていた。

腕が当たったらしい。


これを5,6回やってるけど、テープでとめたら使えるので、まあ問題ないと言えばない。


ともかく、色々あるけど、僕みたいに怠け者のギタリストの人は試してみてください。オススメです。


深夜のうさんくさい通販番組みたいなブログを書いてしまった。


好きこそものの上手なれ!!


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あと一週間!

SUPERRR VOLCANOOO!」

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11/29(火)@十三FANDANGO


THEロック大臣ズ

河内REDS

バイセーシ


19時スタート/ ¥2000


ファンダンゴでガチンコ3マン!

目撃してくれ!


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今週末東京2days


25日(金) @下北沢BASEMENT BAR

ベランパレード『Omoide fight club』リリースツアー


THEロック大臣ズ

ベランパレード

ネズミハナビ

カトキット

Andare


START19:00 / 前売¥2200


26日(土) @新宿アンチノック


HATE COMPRESSION Vol.18


BOYZBOYZBOYZ

アップル斎藤と愉快なヘラクレスたち

ストロベリーソングオーケストラ

galcid

THEロック大臣ズ

ANIMAL WARFARE


START18:00 / 前売¥2500


予約は→therockdaijins@gmail.com

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絶句されたことがある。


20歳ちょいの頃に、当時やっていたバンドのメンバー。Hさんと話していて、ギターの話になり、よくわからないことを言ってたので


「あの、シングルコイル、って何ですか?」


と聞いた時だ。


だいぶ変わった人だったけど

バンドをやってて僕が色々わからないことがあっても、別に気にするでもなく、威張るわけでもなく

「それはね~」と自然に答えてくれてたHさんが一瞬、ビクッと固まり


「ええと、、、


シングルコイルは、、、


あれ、、?カトーくん


ギターいつからやってんだっけ、、、?


知らない、、、?


シングルコイル、、、?」


と真剣に困った顔で言われた。あんなに呆れられたことはないかもしれない。あの顔は忘れられない。


当時、「シングルコイル」の意味もわからず5、6年もギターを弾いてた僕は、Hさんの顔を見ながら


「ああ。とうとうツケが回ってきてしまった」


と、強く感じていた。


ーーーーーーーーーーーーーー


ギターには不思議な言葉がいっぱいだ。


ギターを手にしなかったら、おそらく一生知らなかっただろう言葉たちが、蝶々のようにヒラヒラとギターの周りを飛んでいる。


ピックアップ

シングルコイル

ハムバッカー

スライド

プリング

ハンマリング

チョーキング

ピックスクラッチ

オルタネイトピッキング

ボトルネック

オクターブ奏法

トーン

ハーモニスク

ウインドミル奏法

ペンタトニックスケール

ドロップDチューニング

カポタスト

ファズ

ディストーション

オーバードライブ

ディレイ

リバーブ


無限に続くエトセトラ


う、、


うう、、、


うわあああああああ!!!!!


ーーーーーーーーーーーーーー


思い返せば苦難の連続であった。


「あ、この曲かっこいい!弾いてみたい!」


と思っただけなのに、教則本を開いたら


「ストラトキャスターの音が気持ちいい曲です。クランチ寄りのクリーントーンで、大胆に弾いていますね!

ソロはペンタトニックスケールを基本に構成されています。

入りのチョーキングは思いっきり弾きましょう!」


などの、横文字だらけの意味不明なアドバイスが並んでいて、それを懸命に解読したり

「ていうか、アドバイスしてるお前、誰だよ!!名を名乗れ!!」

と頭の中で突っ込んでたりしたら、さっきの熱意はどこかに消えてしまっている。


このままだと好きな曲一曲弾けないまま、一生が終わりそうだったので


「とりあえず限界まで無視する」


ことにして5、6年。


Hさんの呆れ返った顔面でここが限界だと悟り、とりあえず、一旦、無視するのを終えることにし、ありがたく「シングルコイルとは」何かを教えてもらった。


良い思い出だ。


ーーーーーーーーーーーーーー


ともかく、そんな風なのでどうやって練習したらいいのか。

どうやったらギターが上手くなるのか。


さっぱりわからぬ。


たまに「ギターってどうやったら上手くなるんですか?」


って聞いてくれる人がいるけど、こっちが知りたいから、それ!


ていうか、うん!

一緒に聞きに行こう!今日俺らの後に出てたバンド!あのギタリストの方が100倍上手いから!

という気持ちによくなってた。


来週へ続く

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今月末に迫った

SUPERRR VOLCANOOO!」

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11/29(火)@十三FANDANGO


THEロック大臣ズ

河内REDS

バイセーシ


19時スタート/ ¥2000


ファンダンゴでガチンコ3マン!

目撃してくれ!

予約は→therockdaijins@gmail.com

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こないだの新宿の、夢のように楽しかったライブの帰り道。


メンバーがみんな眠ってしまったので、一人黙ってハンドルを握っていると、パッと頭に浮かんできた風景があった。


前も書いたけど、一人でヨーロッパ貧乏旅行に行った時の風景だ。


古谷実の漫画に「わにとかげぎす」って漫画があるけど、よく思い返したら僕はあれだ。あれの主人公だ。


ボッーと日々過ごしてたら、30歳くらいになってた主人公がある日


「あれ?これやばくない?」


と思って、頑張って友達を作ろうとする漫画。


僕には「えいっ!」と頑張って行ったヨーロッパ貧乏旅行とバンド。


それしかない。

あとは家でダラダラしていたら日々がビュンビュン過ぎてしまった。


なので「またかよー」と思われても仕方ない。

他に書くことがない。


ごめん。怠けすぎた。誰に謝ってるのか知らないけど。


ーーーーーーーーーーーーーー


舞台はイタリア


美しい水の都、ベネチア


の片隅にある、汚っない安宿の30人くらいが泊まれる二段ベッドだらけの一室。

自分のベッドで、やはりダラダラしていたら


「ニホンジンデスカ?」


と向かいのベッドから突然声が飛んで来た。


「はい?そうですけど?」


「やっぱりー!」


と若い男の二人組が笑っていた。


一人は日本人のIさん。もう一人はフランス人のOくん。


二人とも美大生で、パリで一緒に勉強している友達ということだった。

Oくんは日本が好きで、日本語を勉強中。

話しかけてくれたのはOくんだった。


それがきっかけで仲良くなって、もう一人偶然出会った日本人のMさんと4人で、その日ベネチアをうろうろした。


夜に、別れを惜しんで暗い海辺で話していたら、見たこともないくらい大きくて、千々の光を宝石のように身につけたでっかい豪華客船が目の前を横切って行ったり


Iさんは所謂ゲイで、とてもとても好きだという「ハゲでデブでクマのプーさんみたいな恋人」の話を聞いたり


他にも色々楽しいことが沢山あったんだけど、僕が思い出したのは別の風景なので省略する。


ーーーーーーーーーーーーーー


ともかく、楽しかったベネチアも終わり、それぞれがそれぞれの行く方向へ向かうことになった。


もう会うこともないだろう、と思ったらOくんは偶然行き先が同じで、数日後にローマで会おう、という話になった。


「フランス人の美大生」というと、生まれ持っての芸術家。


長いブロンドの髪に真っ青な瞳。華奢な身体に色気をまとわせて、どこか今にも消えてしまいそうで、わがままで、憂鬱で


っていうイメージがあったけど、Oくんは全く違ってた。


ずんぐりムックリの身体に、たっぷりヒゲをたくわえて、坊主頭にメガネをかけて、年下なのに妙なおっさんのような落ち着きがあった。


良く話して、身振り手振りの一つ一つが愉快で、笑い声は遠くまで響いた。


一言でいうと、めちゃくちゃいいやつだった。


一足先にローマに到着して、Oくんとまた会えるのを楽しみにしながら、ローマの休日に出てくる、あの顔の石に手を突っ込んだりしながら待った。


ただローマが物騒なことはちょっと気になってた。


安宿で出会った日本人の結構な数の人が


「財布を、、、盗まれました、、、」と悲しそうに言ってたし


暗くなると街中にどこか澱んだ空気が流れてる気がした。


相棒の「地球の歩き方~ヨーロッパ編~」には


「ローマの夜は危険です!絶対出歩かないようにしましょう!」


と書いてあった。


数日後、無事にローマに到着したOくんと再会して、嬉しいやらどこか安心するやら、楽しくしていると


「今日の夜、友達が来ます!遊びましょう!」というので


「もちろん!どこで遊びますか?」というと


「街!散歩しましょう!」


「いいね!何時くらいに友達と会うの?」


「一時くらい!」


「え!?夜の一時?危なくないかな、、、」


「多分、危ないかも笑。でも大丈夫ダース!」


正直、迷った。Oくんがいくらいい奴と言っても、出会ってから一緒にいる時間はわずかだったし、知らない人と言えば知らない人なのだ。


それに、危ないと知りつつ「大丈夫ダース!」と誘ってくるなんて、全然大丈夫な気がしなかった。


ちょっと迷って


「行こうー!」と言っていた。


旅で気持ちが大きくなってたのか、イタリアンマフィアに有り金全部巻き上げられて、裸で路上に放り出されても、まあ、いいやという気持ちになってた。


ーーーーーーーーーーーーーー


午前一時。ローマ某所集合。


Oくんのバイトの先輩という、綺麗な女の人が待っていた。


あそこがどこだったのか、その後歩いたとこがどこだったのか、今でも、歩いていた時でさえわからなかった。


そして、街には、ほんとに誰もいなかった。


ガイドブックなんて大袈裟に書くもんだし、意外と賑わってるんじゃないかという予想は大きく外れた。


昼間にはあんなにうじゃうじゃいた人たちは、一体どこにいったんだろう。


これは益々危ない気がした。

と同時に、これは物凄いことになる予感がした。


ポツポツ並ぶオレンジの街灯が、建物も舗道も全てが石でできた街に、水面に反射する光のようにゆらゆらと揺れていた。


歩いても歩いても、3人ぽっち。


怖いのも忘れて、頭がクラクラしてきた。


歌詞でもなんでもなく、「夜は僕らのもの」だった。


ふわふわ歩き続けるうちに、「夢でも見てるのかな」と疑い始めた頃に、どこからか音楽が聞こえてきた。


3人とも驚いて、音のなる方に近づいて行くと人が二人いるのが見えた。


50歳くらいのその男女は、女の人は真っ赤なドレスを着て、男の人はタキシードを着て、舗道で音楽を流しながら二人で踊っていた。


二人で楽しそうに踊っていた。


今思い出しても、あれはなんだったんだろう。


真夜中の、誰もいない街の片隅で、とびきりにお洒落をして、あの二人はどうして踊っていたのか。


全然、全然、全然わからない。


3人ともポカンとして、しばらく踊る二人を見てた。


綺麗だった、とても。


ーーーーーーーーーーーーーー


その真夜中のローマの散歩道を、東京から帰る車の中で急に思い出した。


今こうやって書いてみても、なんだったのかわからない。


もしかしたら夢を見てたのかもしれない。


街の方が夢を見ていて、それに入りこんでしまった、そんな気もする。


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君は

「SUPERRR VOLCANOOO!」

という言葉を知っているか?

何?!

知ってる?!

、、、。

この嘘つき!!

そんな言葉は無い!!

SUPERRR VOLCANOOO!は来たる11/29の十三ファンダンゴで行われるライブのために、ボーカルのたなか大臣が考えた造語です。

一歩間違えば

「俺たちの火曜日!」

というタイトルになっていた、この日。

「タイトルはどうしようか?」

と散々悩んで、俺が無い脳みそを雑巾のように搾りに搾って出した

「俺たちの火曜日!」

という、究極にバカっぽいタイトル候補にベースのがつお大臣が

「おお!ええやん!ええやん!」

と拍手を送り

「みなさん!この日は、俺たちの火曜日!です!コングラッチュレーション!!!」

となりかけたところを

「そんな、某コンビニのスイーツみたいなタイトル、ダメだろ!!!!!

えーい!俺が考えてやろう!ちょっと待ってろ!」

と、救世主のように現れ

「そう、、、

イメージ、、、

まるで、火山が爆発しているような、、、

激しい、燃える、イメージ、、、

キタ、、、

SUPER VOLCANO(超火山)だ!

3バンドだから、R と Oを3つにしとこう!」

と名付けてくれたのだ。

最高のタイトルだ!もしあのまま「俺たちの火曜日!」になっていたら、、、と考えるとゾッとするよ。

俺たちの火曜日!って。

、、、?

ええ!?!?!?

ーーーーーーーーーーーーーー

というわけで、11/29(もちろん火曜日)にライブをします。

THEロック大臣ズ❌河内REDS❌バイセーシの3バンドで。

僕は河内REDSとバイセーシが大好きです。

バイセーシの出会いは、今でも忘れられん。

ボーカルの病気マサノリさんが、ソロでMDを流して(何故MD?)、それに合わせてカラオケを歌ってるのを目撃した6年前くらいから一発で好きになった。

あの独特の、反復横跳びしながら手足をひっちゃかめっちゃかに動かす「病気ダンス」をしながら

「姉の同級生に!カツアゲされた〜!」

と絶叫している病気マサノリさんを見ながら

笑いたいような、泣きたいような、よくわからない気持ちになったのを今でも覚えてる。

その後結成されたバイセーシを見てて、さらにその気持ちが強まった。

見るたびに、名前の付けられない気持ちが、マグマのように沸いてくる。
熱い気持ちだということだけはわかる。

河内REDSも初めて見た時から大好きだ。

だってかっこいいから。

「男はみんな〜!ちょっとだけホモ〜」

とか歌ってても、ステージでの出で立ちがかっこいい。

ギターのサクラくんとか、同じギタリストとして、うらやましいくらい弾き方とかかっこいい。

最近どんどん仲良くなって、話すようになってきたけど、ステージではあんなにかっこいいのに、みんな地味で地味で、そこも含めて大好きだ!

サクラくんに

「なんでSG使ってるの?」って聞いたら

「いや、俺、メタルとか好きで、、、。

あと、AC/DCとかも。好きだから、、、。だから、、、。」

って言ってて、「こいつ、全然思い伝えられてない」と思ったし

ボーカルのただみくんにこないだ

「ティーシャツ、かっこいいっすねえ!えへへ!」

って微笑まれた時は、ただみくんのあの朴訥とした、というか、まあ地味な顔を見ながら

「ああ、全然嬉しく無い」

と思ったし。

なんか普段、ほんと冴えない連中が集まってステージで爆発してるって最高だなと思う。

SUPERRR VOLCANOOO!

ピッタリの名前だ。

11/29(もちろん火曜日!)
十三ファンダンゴへ!カモン!
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ーーーーーーーーーーーーーー
SUPERRR VOLCANOOO!

11/29 十三ファンダンゴ
18:30オープン 19:00スタート
2000円

グラグラでメラメラの夜!
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日付が変わった0時過ぎに、京都から東京に向かうためにレンタカーに機材を積み込んでいると、竹千代ドラム大臣がいきなり

「はい!チーズ!」

と言って、携帯で俺の写真を撮ってきた。

「今日のライブの宣伝にでも使うのかな?」

と思って、一応、自分なりに写真に写る顔をして写ると、俺の顔面は死んだ木になっていた。

今、というかだいぶ前から流行りのSNOWという写真加工アプリを、今更手に入れたらしい。

「うわっはっはっはっは」

「うわ!俺、木になってる!ははは!」

と、とりあえず笑っといた。

その後、他の荷物を取るために部屋に行くと

「はい!可愛いポーズ!可愛いポーズ!」

はいはい、次は可愛いポーズで死んだ木ですね。

と思ったら、次は犬になっていた。

あれが許されるのは、若い女の子だけである。

「ちょっとキモいが過ぎるので、消してくださいね!」

と言ったら、竹千代ドラム大臣はすぐにSNSにアップしていた。

、、、。

時は21世紀。

テクノロジーは進化し、スマートフォンを持つ誰もが犬や、死んだ木や、ツタンカーメンになれる時代だ。

いくら気に食わなかろうが、そんな写真を撮られて、ばらまかれようが仕方がない。

気を取り直して、荷物を積んで、ハンドルを握り東京を目指す。

平日というのもあって車は少なく、運転は順調に進んだ。
足柄サービスエリアで、桃色の朝焼けを見る。
気持ちいい。生きてるって感じだぜ。

全てが順調に見えたが、東京に入った瞬間に高速道路で渋滞につかまった。
電光掲示板には「ここから渋滞。30分」と書いてある。

東京に着いた喜びも、渋滞うぜーのイライラも共有することなく、メンバーは全員死んだアホの魚みたいに寝ている。

のんきなメンバーを持って俺は幸せだ。

イライラを少し忘れて、渋滞の川の中に突っ込んで行った。

30分くらいの渋滞ならどうってことはなかった。
ゆっくり風呂にでも入って、少し寝て、街をぶらぶらできる時間は、余裕である。

ところが渋滞は1時間以上続いた。
ノロノロと車を運転して、すきあらば割り込まれたりしながら高速道路が終わると、次は地獄の首都高速が待ってる。

俺はこの、首都高速の、延々続く急カーブだらけの長いトンネルが、大嫌いで、いつも

「俺はレーサーじゃないぞ!」

と半分怒りながら運転する。

そのくらい緊張してないと、事故りそうになるくらい、恐い恐い道路なのだ。

なんとか地獄の首都高速を乗り切って、人がうじゃうじゃいる、これまた地獄の一般道も乗り切って。
カーナビの示す目的地にたどり着いた。

と思ったら目の前で、ものすごーくゆっくり自転車を漕ぐおじいちゃんと、ものすごーくゆっくり歩いてたおばあちゃんがぶつかって、おばあちゃんがコトンと倒れた。

「ちょっと俺見てくるわ」

と車をさっと降りて様子を見に行くたなか。

優しいメンバーを持って、俺は幸せだ。

その騒動でがつおと竹千代も起きたと思ったら、がつおがでかい声で聞いてくる。

「うーん!どこやねんここ!!」

「どこって、渋谷よ。到〜着!」

どうだ!こんな朝早くに着いてよかったろう?
地獄の渋滞も、地獄の首都高速も、地獄の一般道も、全て乗り越えた。乗り越えたんだぞ。
おまけにメンバーは優しい。

「渋谷駅はどこなん?」

「えー、ちょい待って。見てみるわ」

???

携帯で地図を見て、血の気が引いていくのがわかった。

「あれ、ここ。赤羽、、、?」

なんと

「タイムズ◯◯店」にカーナビを設定したために、全く同じ名前の、渋谷と1時間弱離れた赤羽のタイムズに到着してしまっていた。

黙って外を見つめる竹千代。

うーんと背伸びをして、「とりあえずタバコ吸うわ!」と車外に出るがつお。

おばあちゃんの様子を見て来て「え!?ここ渋谷じゃないん!?」と、悪意ゼロで繰り返すたなか。

人生はひとりぼっち。

地獄につぐ地獄を乗り越え、ようやくたどり着いたと思ったその先は赤羽。

「運転お疲れさま。でももう大丈夫!君が間違えた、渋谷〜赤羽間は、僕が運転しようじゃないか!」

なんて言ってくれる人は誰もいない。

「いやあ〜。気持ちいい朝だな〜!」って感じで、みんな外を見ている。

自分のケツは自分で拭かなければいけない。

「オーケー、、、。レッツゴー、、、。渋谷、、、。」

と弱々しく言って、すっかりたるんだ心の糸を無理やり引っ張ってピンと張って、地獄の一般道と地獄の首都高速をもっかい通って、今度こそ渋谷にたどり着いた。

が、もうお昼前。

目当ての安いいくつかの駐車場は全部満車。

お昼前の渋谷は、人。車。人。車。

なんとか別の安い駐車場を見つけようと血走った目でゆっくり走っていると、後ろから「はよ走らんかい!」と接近され、クラクションを鳴らされ、渋谷をぐるぐる何周も回るはめに。

本当なら、今頃呑気に湯に浸かっているはずだったのに。

ぐるぐると渋谷を回ってる最中に、奇跡的に安い駐車場を見つけ、もう一生抜出せれないかに見えた、流れるプールみたいな渋谷の道路から抜け出した。

渋谷 キライ、、、

渋谷!キライ!

大っキライだー!!!!

そして、暗い、最低のセンスの渋谷の漫画喫茶で「なんてむかつく街なんだ、、、もう二度と渋谷には来ないぜ、、、」と誓いながら少し眠った。

よく考えると、自分が運転が下手なだけなんだけど、ともかく全てを渋谷のせいにして

「こんな時は良いライブをするしかない!」

と、意味のわからない気合いで臨んだライブが楽しかったので、また行くと思う。

、、、。

以上!

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写真は、不機嫌な時の俺。
ーーーーーーーーーーーーーー

明日!

【放課後ロックンロールクラブ】

10/28(金)@立誠小学校 
18:30/¥2000

たなかとう(THEロック大臣ズ)
片山尚志(片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ)
桜井康次郎(恋をしようよジェニーズ)

ーーーーーーーーーーーーーー
11/4 (木)
京都女子大学 学園祭

我々は12:40〜!

入場無料です!カモン!

ーーーーーーーーーーーーーー
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【🔥SUPERRR VOLCANOOO!🔥】

11/29(火)@十三FANDANGO

THEロック大臣ズ
河内REDS
バイセーシ

19時スタート
 ¥2000

ファンダンゴでガチンコ3マン!
目撃してくれ!
取り置きDMリプでもOK牧場!
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テーマ:
その①はこちら

必要最低限のこと以外会話がない、気まずいバイトの何回目かに、ちょっとした事件があった。

僕が何かのはずみで水を倒して、それがお客さんにかかってしまったのだ。

「あ、すいません!」

のっぺらぼうみたいに感情がない、若いスーツ姿の男だった。

すぐに机を拭き、タオルを持ってきて、「すいません!」と言っても、黙ったままでいる。

ゴタゴタを聞きつけて、裏で牛丼を作る担当だったOさんが表にすっ飛んできた。

と思うと

「誠に申し訳ありませんでした!!」

と大きな声でお辞儀をしながら言った。

そこで初めてのっぺらぼうが

「クリーニング代・・・」

と湿った声で言う。

「ただの水だし、乾かせばなんでもないだろう」と内心思ったけど、Oさんが

「すぐにお持ちします!!」

と言うので黙ってた。

それで事件は一件落着したけど、僕は暗い気分だった。

水がかかったくらいでクリーニング代を要求する陰鬱な仕返しも、それに従わないといけない牛丼屋も、何よりそれが僕が原因で起こったのと、後でOさんにネチネチと怒られることを考えると暗い気分になった。

ーーーーーーーーーーーーーー

「すいませんでした!」

覚悟を決めて休憩中に謝りに行った。すると

「ああ、いいよいいよ。ミスは誰だってあるしね。今度から気をつけて。
ていうかさあ、クリーニング代まで請求するかねえ?普通?嫌なやつだったなあ!笑」

と笑ってる。

おや…?

お前は売れないことの不満を周りにネチネチ当たり散らすだけのファッキン豚野郎じゃなかったのか?

いいのか…?

今。絶好のチャンスだぞ?

戸惑いながら、勘ぐりながら、心の中で僕のOさんに対して固く締め切っていたドアの鍵が「カチャ」と開くのがわかった。

えーい、せっかくだ、とちょっとドアから顔を出して覗いてみようと思って

「あの、Oさんって、なんで役者やってるんスカ」

と聞いてみた。

ーーーーーーーーーーーーーー

その日の残り数時間の一緒の勤務で、僕はOさんが好きになった。

Oさんは僕が一方的に決めつけてたような人間じゃなかった。
有名になりたいとか、モテタイとか、そんな理由じゃなくて
映画が好きで、演劇が好きで、少しでもそれに時間を注ぐためにアルバイトをして、しかも結婚もしてちゃんと自立して生活している。

そんな人だった。立派だと思った。

もちろん、すぐに「頭から牛丼をぶっかける!」計画は中止した。

白紙!

白紙!

撤〜収!!

「こないだまでの気持ちはどこに行ったんじゃい!」
と自分に突っ込みながら、それが自分でおかしくなって、いい気分でまだ静かな朝の街を歩いて帰った。

1日の始まりの、朝の若い空気と光を鼻からすぅーと吸い込んでみる。

こないだまであった、夏の匂いはどこかにいってしまっている。

「ああ、もう秋なんだな」と思う。

ーーーーーーーーーーーーーー

それからOさんとは色々な話をした。

Oさんのやってる劇団の話や、映画の話。
音楽も好きなOさんとの共通の好きなバンドはRCサクセションとブルーハーツ。
リアルタイムで聞いてたというOさんを本気で羨みながら、その当時の思い出や雰囲気なんかを話してくれたりした。

役者の仕事についても話してくれて

「こないだCMに出たんだ」

と教えてくれたので見てみると、当時有名だった子役のお父さん役でチラッと出ていた。
Oさんが出ているのは素直に嬉しかったけど、その子役の何十倍の年月を役者に捧げても、人気のその子と共通したらチラッとしか映らない。

当たり前といえば当たり前だけど、知り合いの人がそうなってる現実を見ると

「厳しい世界にいるんだな」

と実感した。

こんなこともあった。

パーフェクト・クソガキだった僕は、臆すことなく

「Oさんの第一印象、最悪でした!」

伝えたら

「ああ、そうか笑。
まあ使えないやつがいても迷惑だし。
多少厳しくして辞めるくらいなら、早いほうがお互い良いしね。

それに、仕事は早めに覚えたほうがいいし。
特に加藤みたくフリーターでやってくなら、仕事ができたら給料も上がるし。
仕事はつまんねーけど、ちゃんと有給もあるし、何かの都合で引っ越しても別のところでやっていけるし。

良いとこもあるんだよ。」

と言っていたのを覚えてる。
一人で色々乗り越えてきた人の、厳しさと優しさとが混ざった正直な言葉だと思った。

もちろんクソガキは
「いやあ、にしても、厳しかったですよ!」
と返した。

そんな風に僕とOさんのバイト先での時間は過ぎていった。

ーーーーーーーーーーーーーー

「あと一ヶ月で辞めさせてください」

と伝えたのとちょうど同じくらいに、Oさんに子供ができることを知らされた。

ロック大臣ズを始めるのに引っ越さないといけなかったので、元々続けるのは不可能だった。

もうお金は十分貯まっていた。

本来なら、お金が貯まった時点で何も言わずに辞めてやろうと思ってた。
今より輪をかけてわがままだった僕は、クソ面白くもないバイト先に迷惑がかかろうが、どう思われようが全く平気だった。

だけどOさんと接するうちに「ギリギリまでやろう」という気持ちが生まれて、続けてたのだ。

どうせ大して使えもしない新米が一人辞めたところで、なんてことはないのはわかってたけど、迷った結果、辞めるのを事前に伝えて綺麗に辞めることにした。

半年しか働けないというと雇ってくれないだろうと、嘘をついて始めたバイトだ。

辞めると伝えるには新しい嘘をつかないといけなかった。

「色々あって実家に帰らないといけなくなって」

と伝えると、慣れてるし代わりはいくらでもいるんだろう。
店長始め他の人たちは

「あらそう」

という反応だったけど、Oさんは残念がってくれた。

「Oさん、ごめん。ごめんなさい。」

と心の中で謝りながら、嘘の事情を伝えた。

ちょうどその頃発覚したOさんの第一子の出産予定は、僕がバイトを辞めて数ヶ月後だったと思う。

僕としてはOさんには心が痛いし、Oさんからすれば自分の夢を始めようとしている若者がそれを諦めないといけないと見えてただろうから、お互い僕がバイトを辞める話はあまりせずに、Oさんの産まれてくる子供の話を沢山した。

「楽しみですね〜。Oさんに似ないといいですね!」

とか

「金は大丈夫なんすか?」

とか相変わらず、結構ズカズカと色んなことを聞いた気がする。

そんなこんなで最後までOさんと話すのは楽しかった。

僕が「持ってない」と言った真心ブラザーズのアルバムや、「知らない」と言ったアンジーというバンドのCDをCDRに焼いてくれたりもした。

最後のバイトの日に

「これ!餞別だ!」

と言って、ライブを見に行って買ったという、RCサクセションの巾着袋をくれた。

嘘つきには心が痛かったが、ありがたく頂戴した。
大事にしようと思った。

そして、数年後ふらっとOさんの芝居を見に行って

「やっほー!お久しぶりでーす!嘘でしたー!ごっめんなさーい!」

とオムツでも持ってって陽気に再会しよう、子供さんにも会わせてもらおうと決めて、バイトを辞めた。

春の快晴の日に洗った制服を返しに行った。
何も言わずに辞めていれば味わうことのなかった爽やかな解放感と一緒に、初めて真昼の賑やかな街の中をバイト先から家まで歩いて帰った。

Oさんは夜勤なのでいなかったのは残念だったけど、寂しさよりもよりも始まることへの期待でワクワクした。
終わることよりも、始まることを春が後押ししていた。
ーーーーーーーーーーーーーー

ロック大臣ズの活動で忙しくしながらも、それからずっと、定期的にOさんのブログをチェックしていた。

そんなに多くはないが、舞台をやったり、CMに出たり。
日常のことや子供のこともたくさん書いてた。

そんなに頻繁に更新するわけでもなく、たまに思いついた時に簡単に身の回りのことを書いてるだけのブログだったけど、僕は見ていてなんとなく頼もしかった。
お互い連絡を取るタイプでもないから、そのブログだけで唯一繋がれている気がしてた。

そうこうしてるうちに時間は過ぎて

「随分時間が経っちゃったなあ。今さら会いに行ってもなあ。いつか機会があれば密かに舞台を見て、それだけでもいいかなあ」

なんて、決意がぐらつき始めてた数年前に、突然Oさんのブログが無くなった。

「めんどくさくなったのかな?」

くらいに思ってたけど、劇団のHPも一向に更新されないまま。

多分、十中八九、もうOさんは役者を辞めてしまったんだろう。

インターネットでOさんの名前を検索すると、僕と出会うより前の、若いOさんの笑っている写真が出てくるだけ。

Oさんが役者を辞めたのが寂しくないと言えば嘘になるけど、それは正しいことだと思うし、そもそも僕に何かを言う資格は一つもない。

ただ、「いつかきっと」と思ってた再会の機会は永遠に失われてしまった。

でもこうも思う。

もう例え一生会うことも、話すこともなくても。思い出すだけで価値がある。

むしろ、そうすることが一番その人を大切にすることになる。

そういう人もいると思う。

ああ。

だいぶだらだらと書いてしまった。

ともかく、そういう風に僕は今のギターを手に入れた。

ちなみにOさんにもらったRCサクセションの巾着袋。

無くしそうで怖いし、あまり格好よくもないので、僕の靴下入れとして、ずっとタンスの中で活躍している。

何かに使ってあげたいな。

Oさん、どうぞお元気で!
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ーーーーーーーーーーーーーー

【次のライブ!】

10/23神戸SLOPE KiNGONS presents
【さよならグレートKJ〜(WEST編)】

KiNGONS
THE ロック大臣ズ
The Pee Boys

ーーーーーーーーーーーーーー
【次の東京ライブ!】

10/25(火)@渋谷ラママ

MINAMIS
THEこっけんろーるBAND
THEロック大臣ズ
myeahns

op18:30/st19:00
前売り¥2500+D

ーーーーーーーーーーーーーー

【次の弾き語り!】

10/28(金)@立誠小学校 
18:30/¥2000

たなかとう(THEロック大臣ズ)
片山尚志(片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ)
桜井康次郎(恋をしようよジェニーズ)

学校でライブ!Let's 放課後!

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