経験泥棒。
入社した会社に貢献しない内に、3年くらい勉強してとっとと辞めてしまう人の事です。
私が、そうです。
はなっから、母の会社を継ぐつもりです。
たぶん、そんな人、あまり会社もいらないと思います。
だから、その事は黙ってます。
と、いった感じで先週、初めて面接に行ってきました。
大変、緊張しましたが、悪くはなかったと思います・・・・・前半は。
面接の方は亜細亜大学出身の方で、とても良くしてくれました・・・・・あの質問が出るまでは。
「・・・・では、家族構成、聞かせていただけますか?」
「はいっ、父と母と私の三人です。」
「はぁ、そうですか、ご両親のご職業は?」
「はいっ、父は教員をしております。母は会社をやって・・・・・(←ここで気がついた)おります。」
言っちゃった。
面接官の顔色が変わりました。
「じゃあ、将来お母さんの後を継ぐってことかなぁ?」
「は、は、はぁ、おそらく、そうなるかとぉ~」
「ああ、そうですかぁ」
一気に興味を無くしたのか、その後の面接は、酷でした。
「身長は?」
「・・・・・172.6センチです。」
「体重は?」
「・・・・・64キロです」
「血液型は?」
「・・・・・A型です」
とても、意味がある質問とは思えないっっっ。
「なんか、スポーツとかやってた?」
「・・・はい、中学で卓球を高校で弓道をやっておりました。」
「なんで、卓球から弓道に転向したの?」
「・・・・・・モテルかなぁ、と思って。」
「!!!・・・・・アハッハッハァ(笑)、弓道じゃ、モテナないからぁ」
わかってるよっ!!痛いほど!!(泣)
「はい、じゃあ、今日は有難うございました。これから作文書いてもらうから、
書けたら提出して帰宅していいよ。」
テーマは、『履歴書に書けない私』でした。
この時点で、面接落ちを確信していた私は、もうほとんどヤケクソ。
風呂掃除と、食器洗いと、ゴミ出しを嫌な顔一つせずできます。
みたいな事を作文に書いて提出しました。(しかも、規定文字数の半分で)
いずれ、潰すと心に誓い帰宅しました。
で、本日、結果が来ました。
最終試験の案内でした。
・・・まだ、俺で遊び足りないのか?・・・おもしろい、とことん付き合ってやるぜ。
・・・・・・・・・戦いが始まりました。
結びに:実は普通に嬉しかったです。
まだ、どうなるかはわかりませんが
チャンスを与えていただいので頑張りたいと
思います。
昨日、某大手紙会社の説明会に行ってきました。
この悲劇は、パソコンでエントリーをした時から始まっていました。
この会社は募集をしている職種が5つあり
学生はその中から一つを選んでエントリーするという形式をとっていました。
私は、一番オーソドックスな『事務系』にエントリーしたかったのですが、
すでに満席になっていました。
困ったなぁ、とパソコンの画面を見ていると、
まだ『林材系』という職種に空きがあるようです。
『林材系』・・・もう響きだけで泥臭くて、いかにも人気がなさそうです。
山で、働くのだろうか?
黄色のヘルメットを被り、作業着を着て木を切っている自分を想像しました。
・・・・・・いいじゃないか。
きっと、広く文系などからも募集を募っているに違いない。
と、勝手に思い込み早速、エントリーをして説明会に行きました。
会場は屈強な男達ばかりで埋め尽くされているのかと思いきや
意外や意外、結構女子もいます。
嫌な予感がします。
説明会が始まりました。
開口一番、「みなさん、森林科学科で勉強されていると思いますが・・・・」
・・・・え゛っ!
「ちょっと、森林科学科で勉強されている方は手を挙げていただけますか?」
いや、そんなマニアックな学科の人間なんて一握りのハズ・・・・・。
とりあえず、見える範囲の人達はみんな手を挙げていました。
手を挙げていないのは、私と開始早々隣で爆睡している男の二人のみ
社員の方は挙手で埋め尽くされた会場中央に空いたエアーポケット(私達)を
一瞥すると、「あ、やはり、ほとんどそのようですね。じゃあ、話はしやすい・・・」
とても、帰りたい。
戦意を喪失したまま、質疑応答の時間になりました。
もういい、早く終わりにしてくれ、そう思っていると・・・・・
私の後ろから質問が、
「私は、森林科学科ではないのですが、枠はあるのでしょうか?」
同士よ!!君も間違えて来たのか!?しかも、ナイス質問。
「ええ、大丈夫ですよ。ただ・・・・ここ数年、森林科学科以外からは採用して
いないので・・・ハードルは、かなり高いです。」
外に出ると、雨が降っていたので駅まで走りました。
結びに:人事部長代理が、森本レオに似ていました。
1ヵ月程前の話です。
「ちょっと、文書書くの手伝いなさい」
「なんの?」
「これ」
と、母が指を指したのは大好評50周年記念プレゼント第2弾と銘打った
インテリア雑誌でした。
抽選で選ばれた一握りのラッキーな人々に素敵なインテリア製品が贈られると
いう内容でした。
お洒落な棚やアーティスティックな椅子、可愛いティーカップと目移りしてしまう
ような品揃えです。
ただ、その中であえて母が選んだものは・・・・・
ものゴッツイスウェーデン製の食器洗い機。
「食器洗い機使うほど、おかずの数多くないじゃん!」
思わず、口にしてしまった本音さえも聞き入れられず、文章書きを手伝う事に。
以下は母、原案による文章です。
『毎号、楽しく読ませていただいております
(↑嘘だ!騙されるな!たまたま今回買っただけだ!)
将来、息子が家を建てる際、ぜひ参考にしたいと思っております
(↑何年先だ!明日よりも今晩のおかずを増やせ!)』
という、ごくごく短いものでした。
まぁ、これで母の気が済むなら良しとしましょう。
大人な私です。
そして俳句のように短い文章を書き終えた後、何気なく母に、
「・・・・・で、締め切りいつなの?」と、聞いてみると。
「今日、出さないと間に合わない」
「えっ!?今日、土曜日じゃん、もう郵便局閉まってるよ」
「大丈夫、新宿なら七時まで開いてるから」
「・・・・・」
当たりもしない応募ハガキをわざわざ地下鉄に乗って新宿まで出しに行く母親・・・・・・・・
その、情熱の一割でも息子への愛へ変えられぬものだろうか・・・・・。
思わず、涙が出そうになりましたが下唇を噛み、母を見送りました。
でも、食器洗い機当たりました(本当に)
当選結果を見て、悔しさのあまり
新たな「振り込め詐欺」の手口だと言張る私に母は、
ニタァ~と笑い。
「物事最後まで、あきらめちゃ駄目よ」だ、そうです・・・・・もう、イヤ。
結びに:夕飯のおかずもあきらめないで欲しい。