まずは、年初の相場展望から。


http://ameblo.jp/daichi-megumi/entry-11971225131.html


2015年豪ドルは、資源価格の下落やシナ経済減速懸念
を受け、年初から下落相場が続きました。対ドルでは0.80
台後半でスタートし3月末には0.75ドル台まで下落しました。

4月に入り世界的株価上昇相場になると、さすがリスクオ
ン通貨・豪ドルで、0.80ドル台に一時戻しました。


展望で「15年IMF予想では2.9%成長と微妙に成長
加速が予想されています。しかし、 豪州経済は15年減速
すると思われます。」と書いた通り、現時点での15年GD
P成長率予測は2.3%まで下方修正されています。


しかしその後、5月5日の利下げを契機に、そして金、鉄
鉱石、非鉄金属などが下落を始めると下落、8月末にはシナ
発リスクオフ相場で遂に0.70ドルを割り込みました。


更なる利下げ期待がくすぶる中、0.70を挟んだ水準で
もみ合った後、RBAが政策金利を据え置き続けており、や
や値を戻して越年しました。


対円では、97円台から2月には90円割れの水準まで急
落、その後GW明けまでのリスクオン相場で96円手前まで
戻す。


しかし、そこから下落相場に逆戻りし、8月末には82円
まで急落。その後対ドルと同様反発し90円台まで一時戻し
たが、12月になりドル円が下落すると、対ドルでの堅調さ
をよそに弱含んで越年しました。


先進国通貨としては、資源国通貨に分類される豪ドル、N
Zドルにとっては、厳しい下落の年となりました。


豪ドル円の予想相場レンジ :80.00円~100.00円
結果 :82.08円~97.65円


豪ドルドルの予想相場レンジ:0.7000ドル~0.9000ドル
結果 :0.6907ドル~0.8294ドル

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16年の欧州経済の低空飛行は続くものの、徐々に
明るさを取り戻してくるでしょう。それに伴いデフレ
傾向も弱まっていくと思われます。


リスク要因としては、移民問題や地政学的リスクが
ありますが、ユーロ相場に大きな影響は与えないでしょう。


従って、16年は「ユーロ反転」の年となる考えています。


年前半は、ECBによる追加金融緩和やその期待、米
利上げによる金利差拡大から、もう一段のユーロ下落の
可能性があります。


しかし、その後は緩やかにユーロは反発していくもの
と思われます。


ただし、対円では円も強くなっていますから、年後半
に期待される反転は遅れるものと思われます。むしろ、
年前半にドル円の上昇を受け、ユーロ円は高値を付けに
行く可能性があります。とはいえ、その上値は重いもの
で130円台半ばまでがせいぜいだと思われます。


予想レンジの下限として、ドル、ユーロのパリティ、
つまり1ユーロ=1ドルとしますが、限りなく接近する
ものの達成しない予感がします。


ユーロ円の予想レンジ:120.00円~135.00円

ユーロドルの予想レンジ:1.0000ドル~1.2000

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まず、「2015年相場展望・為替(ユーロ)編」をご覧ください。


http://ameblo.jp/daichi-megumi/theme-10087011568.html


2015年ユーロドルは、「ECBは量的金融緩和に踏み
切るため、ユーロは一段安となります(これで0.1ドル程
度)」と予想しましたように、1月22日発表されたECB
による量的金融緩和を織り込む過程で、ユーロは対ドルで1.
2台から1.11台へ0.09ドル急落しました。


その後小康状態がしばらく続きましたが、3月9日の緩和
実施を前に2月後半から2段下げとなり、一時1.05を割
り込みました。


ギリシャのチプラスが再選挙で信任され、債務返済を進め
ていくことを約束したこともあり、ギリシャ問題は再び先送
りになったことで、ユーロは緩やかに反発。更に、ドルが急
落する場面では買い戻され、8月後半には1.17まで戻す
局面もありました。


その後10月のECB理事会後の声明で、ドラギ総裁が1
2月の追加緩和を発言したためユーロは再下落、1.05台
まで下げましたが、発表された追加緩和策が市場の期待を裏
切るものだったため、ユーロは買い戻され、1.10ドルを
挟んだ推移となって越年しそうです。


対円では「14年はユーロ安よりも円安が強烈だったため、
ユーロは円に対して高くなり、(中略)15年は、ECBの
金融緩和の番となりますから、対円でもユーロ安になると予
想します。」と書きましたが、ドル円が持ち合い、動かない
中、対ドルでの下落がそのまま反映され、ユーロ円は140
円から126円まで下落しました。


その後、対ドルでの反発、ドル円上昇により6月には14
0円まで上昇したものの、その後、追加緩和の織り込み過程
で130円を割り込む水準まで下落しました。


しかし、その後対ドルで買い戻されると対円でも反発し、
134円台まで戻しましたが、ドル円が年末に向けて下落す
ると131円台まで再下落しています。


あと一押しが足りず、ドルとユーロのパリティを達成でき
ない相場となった15年でした。


ユーロ円の予想相場レンジ :130.00円~150.00円
結果 :126.09円~144.16円

ユーロドルの予想相場レンジ :1.0000ドル~1.2500ドル
結果 :1.0462ドル~1.1976ドル

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16年のドル円相場は、上値は重く、下値模索の相場
展開を予想します。


15年円相場は、ドルと並び最強通貨となり、ほとん
どの通貨に対して円高となりました。


需給要因としては大幅な経常黒字による円買いがあり、
インフレ率が上昇しない中実質金利が高止まり、また米
利上げも12月に25bpあっただけでしたので、金利
要因でも円買いとなったことが円高の要因と考えられます。


16年も上記要因には変化がなく、円買い圧力が高ま
るでしょう。


一方、円売り要因としては、日銀の追加金融緩和と米
国の継続的な利上げがあります。


しかし、日銀の追加金融緩和については、施策が限ら
れていることから円を押し下げる力に限りがあります。
米国利上げにしても、マーケットは25bpずつ年4回
を織り込んでいますが、2~3回しかできなくなること
も考えられ、逆にその場合は円買い要因となります。


また、株式市場がショック安になる要因に事欠かず、
その度にリスクオフによる円買い、つまりドル円急落が
起きそうです。


従って、16年のドル円相場は、平常時には米利上げ
を織り込む形でドル円は上昇するものの上値は重く、シ
ョック安がある度に急落し、終わってみれば円高となっ
ていたというイメージです。


春頃までには、日銀金融緩和を含む参院選を睨んだ政
策が動員され、ドル円は上昇しますが、その後は弱含み
横ばいとなり、リスクオフの度に水準を切り下げていく
ものと思われます。


2016年ドル円相場予想レンジ:110円~126円

まず、「2015年相場展望・為替(ドル円)編」をご覧くだ
さい。


http://ameblo.jp/daichi-megumi/entry-11970441801.html


2015年ドル円は、予想に反して動かない年となりまし
た。110円から130円というレンジを予想していました
が、結果は、115.85円から125.86円と10.1
円という年間値幅で、2011年の10.26円を下回る値
幅で、率にしたらかなり小さい値幅でした。


年初に115円台をつけた後は、118円台から121円
(一時122円台をつけたが)の狭いレンジをゴールデンウ
イークが明けるまで続けました。


GW明け後動意付き、利上げ観測が盛り上がり125.8
6円という15年の高値を6月第1週に示現しましたが、8
月のシナ元切り下げに始まるリスクオフ相場で反落し、再び
118円から121円のレンジ相場に戻ってしまいました。


11月に発表された米雇用統計が強かったことで12月利
上げが確実視されたことで上値をトライしましたが、123
円台止まりで頭打ちとなり、原油再急落でリスクオフとなっ
た12月には利上げが実施されたにもかかわらず、再下落、
120円台で低迷しています。


下値も固かったものの上値も重いという展開になりました
が、その原因としては米利上げが先延ばし先延ばしになった
ことと、期待されていた日銀の追加金融緩和が不発に終わっ
たことが考えられます。


15年末の終値は120.512円となり、14年末の1
20.486円を辛うじて上回り、年足陽線とはなりました。


円安、円安と言われていますが、米ドルを除き、15年は
かなりの円高の年でした。


急落したブラジルレアル、トルコリラ、南アランドはとも
かく、NZドル、カナダドル、ユーロに対しては10%を超
える上昇。豪ドルに対しても9%弱、非資源東南アジア通貨
に対しては5%程度上昇と最強通貨となっていました。


2015年予想レンジ:110円~130円に対し、


結果は、115.85円~125.86円でした。

<2016年相場展望・米国株式編>

16年は「覇権国株式10年サイクル」のまさにジャンプの
年に当たります。15年ジャンプの年初年度かつ米国経済が堅
調にも拘わらず、米国株式は若干のマイナスになってしまいま
した。


また、大統領選の前年の米株式パフォーマンスは良いという
アノマリーも否定してしまうことになってしまいました。


この最大の要因は、利上げの遅れだと考えられます。市場と
いうものは不透明感を最も嫌うからです。更に、利上げ前のド
ル高を嫌気したこともあります。


しかし、16年はそうした不透明感もある程度払拭されたこ
ともあり、文字通りジャンプするものと予想しています。


大統領選の年のパフォーマンスは余り良くないイメージがあ
りますが、そこそこは良いのです。その前年度の急上昇の反動
もあり上昇率は見劣りしますが、概して悪くありません。


その年の平均パフォーマンスが悪くなる原因としては、ショ
ックが起き、マイナスに沈む年があるからです。直近で言えば、
2008年リーマンショックがありマイナス33.8%となり
ましたし、2000年はITバブル崩壊でマイナス6.2%に
沈みました。


そういった意味で、16年のリスクとしては、ショック安に
見舞われることとなります。原油価格の急落が更に起き、20
ドル台まで下落するとか、中国株式再急落などが起きた場合に
は厳しい年になる可能性があります。


しかし、そういったリスクを回避できれば、15年のパフォ
ーマンスが悪かった分、上昇率は高くなるでしょう。10~
20%程度の上昇を予想します。


その要因としては、ドル高が止まることのような気がします。


現状、16年の利上げペースとしては25bpづつ、年4回
が予想されていますが、それはマーケットに織り込まれつつあ
り、イエレンFRB議長の逡巡が再び起き、ペースが遅くなる
場合も考えられます。


年前半は原油安も継続し、米国株式も軟調な展開が続くと思
われますが、2回目の利上げが実施されるだろう3月頃から上
昇し大統領選が行われる秋までは堅調な展開を予想します。


春までは利上げ後のマネーのかく乱や原油安などによって、
再急落する場面もあるかもしれませんので注意が必要です。


NYダウの予想レンジ

16000ドル~21000ドル

まず、「2015年相場展望・米国株式編」をご覧くだ
さい。


http://ameblo.jp/daichi-megumi/entry-11970022854.html


「15年は「覇権国株式10年サイクル」のジャンプ過程
の初年度に当ります。」と上記に書いたことと、利上げを開
始できるくらい米経済が好調であるということから、10%
程度の上昇を予想して、予想レンジの上値を20000ドル
としましたが、結果は芳しいものではありませんでした。


原因としては、6月にも期待されていた利上げが延び延び
となったことから、マーケットに不透明感が残存し買ってい
けない状況が続いてしまったことが大きいと思います。


また、利上げ期待からドル高が続いたことも、米企業業績
に悪影響を与えたと考えられます。


更には、8月11日のシナ人民元切り下げからの世界的株
価下落、12月から始まった原油価格再下落によるリスクオ
フ相場と下げさせられる要因が2度も起きています。


原油安によって、エネルギー関連株式の下落も激しくなっ
ており、指数を押し下げておりました。


こうした中、年初来マイナスながらも高値圏を維持してい
るということでは健闘しているとも考えられます。


大統領選の前年のパフォーマンスは良いというアノマリー
もワークしませんでしたが、IT関連、特にグーグルやアマゾン
などは大きく上昇しました。


2015年予想レンジ16500~20000ドルでしたが、


結果は、15370.33~18351.36ドルと1、000ドル余り、下ぶれる形となりました。

新年、明けましておめでとうございます。


2015年の日本株式展望・結果ですが、


まず、2015年日本株式展望をご覧ください。

http://ameblo.jp/daichi-megumi/entry-11969345632.html


日経平均は14年10月最終週の15000円ちょっと水
準から年末にかけて18000円まで駆け上ったこともあり、
年初は調整含みでスタートしました。


しかし、その調整も1月19日の16592.57円まで
で、そこからは6月24日の高値20952.71円までほ
ぼ一本調子の上昇を見せました。


118.50円から121円のレンジが続いていたドル円
相場が上放れて125円台後半をつけた時に21000円に
肉薄しましたが届きませんでした。


その高値から反落後、2番天井を付けたのが、あの8月1
1日、そう、シナ人民銀行が4日連続の人民元切り下げを開
始した日となりました。


その週は大したことがないかに見られたマーケットでした
が、その翌週から世界的リスクオフとなり、世界的に株価が
急落する中、日本株も急落、日経平均は3000円を超える
下げに見舞われました。


9月29日に2番底16901.49円をつけた後、反発
に転じるのですが、その理由が相反する2つのことから生じ
ています。


まずは、10月頭に発表された9月の米雇用統計の数字が
かなり悪く、年内利上げなしとマーケットが織り込み安心感
から新興国株・通貨を始め上昇。


ところが、11月頭に発表された10月の雇用統計では、
ノンファームペイロールが26万7千人と大幅に増加した
ことで、12月の利上げが確定的になったとして、不透明
感払拭ということでマーケットは好感するという状況でした。


この上昇で日経平均は12月1日に20000円を回復
するに至りましたが、そこまででした。


原油価格が40ドルを割り込み34ドル台まで急落、そ
れを受け、世界株式市場はリスクオフに転換してしまいま
した。


ECB追加金融緩和、米利上げ、日銀の補完的緩和措置
など日米欧の金融政策当局のイベントをこなしてはおりま
すが、軟調な相場展開となっています。


悼尾の一振をあと7営業日で期待したいところですが、
20000万円回復は難しそうです。


ということで、2015年の年間相場レンジは、


16592.57円~20952.71円 となり、


予想レンジ15500円~20000円 を1000円上
にずれる形となりました。


理由としては、ドル円110円までの円高局面がなかった
ことと考えています。


では、2016年の相場展望です。


16年の日本株式市場は、上値は限定的ながら米国株
上昇に釣られ、10%程度の上昇を見込んでいます。従
って、高値は21000円程度でオーバーシュートして
21500円までだと考えます。


高値を付ける要因としては、本質的には企業業績の向
上しか見当たりません(5~10%程度か)。


一時的に相場を押し上げる材料として、参院選に向け
ての景気てこ入れ策や日銀の追加金融緩和などがあるか
も知れませんが、あくまで一時的なものに過ぎないでし
ょう。


安部首相が、GDP600兆円を目指すとアドバルー
ンをぶち上げていますが、達成できないどころか、日本
経済の低迷が続くでしょう。


結局、生産性向上もはかばかしくなく、人口減に見舞
われている日本経済の低迷からは、アベノミクスをして
も結局脱することはできなかったということになるでし
ょう。


従って、手前味噌になりますが、拙著「大恐慌でもあ
なたの資産を3倍にする投資術」のP101のグラフが
示すように、TOPIXは1700から1800ポイントで頭

打ちになり、NT倍率が13倍まで上昇したとしても日経

平均株価は23400円が最大で、TOPIX1750ポイン

ト、NT倍率12.5倍のノーマルシナリオで21875円と

いうことになります。


今回のアベノミクス相場は、これまでのITバブル、
米住宅バブル時と同様に世界的に株価が上がる中で、景
気循環株として日本株が上昇するのみで終わるものと確
信しました。


とはいえ、「覇権国株式10年サイクル」の中で、上
昇年である16、7年は米国株式は上昇し世界的にも株
価が上昇することや、原油安を初めとした資源安や、円
安も止まり、円高に向かう可能性も高まり、交易条件が
良くなることから、日本株式はあと2年は最後の上昇を
見せることになるでしょう。


16年のイメージとしては、年初から15年末の調整
商状が続くか、一旦反発した後、1月2~3週目から調
整して始まり、3月初旬から17年3月期企業業績を織
り込んで上昇に向かう。ここで参院選に向けての景気テ
コ入れ策が打ち出されれば、上昇幅はやや大きくなるで
しょう。


しかし、GW後は参院選に向けて調整相場入りし、そ
の調整は秋にクライマックスを迎える。その後、米国株
式の上昇を受けて、年末に向けて高くなっていく、こん
なイメージでしょうか。


日経平均株価の予想レンジ


17000円~21000円

2016年は読みにくい、難しい年になりそうです。


読みにくいリスク要因としては、原油価格動向とそれに
伴う新興国経済・マーケット動向、米国の利上げペースと
ドル相場動向、シナ経済の減速に伴う人民元の下落などが
考えられます。地政学的リスクは16年も引き続き、猛威
を振るいそうです。


原油価格については、底割れし20ドルに向かうのか、
30ドル台半ばで踏みとどまるのかという分水嶺にあると
思います。20ドル台まで突っ込む場面があると世界的リ
スクオフを引き起こすことになります。私の予想としては、
少なくても一度は20ドル台に突っ込み、そこから緩やか
に40から50ドル近くまで戻す展開となると考えています。

米国の利上げのペースは、16年は4回25bpづつの


利上げになるとのマーケットコンセンサスですが、大きな
ショックがあり、米経済が落ち込むことがあると、一転利
下げなどというリスクもあります。その場合はドル安とな
り、米国株式には良い影響を与えるとは思いますが、日本
株式は円高により厳しい局面となるでしょう。とはいえ、
メインシナリオとしては、年2~3回の利上げと回数、利
上げ幅が減る程度になると思っています。


シナ経済の減速が顕著になる中、なりふり構わぬ金融緩
和、財政出動を行っていますが、経済減速を止めることは
できず、シナ元下落を容認していくと思われます。緩やか
な下落はシナ当局も容認すると思われますが、歯止めが効
かなくなるリスクもあります。


こうしたリスク要因がある中、2016年のテーマは、
日米欧の金融政策当局のオペレーション、原油価格動向と
新興国経済・マーケットへの影響といったところで、15
年と同様の材料となります。トピックスとしては、7月の
参院選と11月の大統領選があります。


米国経済は、3%弱程度の巡航速度の成長を維持できる
と思われます。ドル高の影響により企業業績が抑えられる
部分もあると思われますが、下方向のリスクは限定的と考
えられます。16年は株高となり、資産効果も発揮され、
雇用も好調なことも相俟って個人消費が活発になることが
期待されます。大統領選の年ではありますが、その前年が
振るいませんでしたので、株価の上昇は期待できるのでは
ないかと考えています。原油価格が反転したタイミングで
エネルギー株が反発し、株高に弾みをつけるのではないで
しょうか。


欧州経済は、低空飛行が続くと思われます。デフレ脱却
は難しく、追加金融緩和が実施され、一段のユーロ安に向
かうでしょう。しかし、ユーロ安効果から、年後半には景
気は若干持ち直してくると予想します。波乱要因としては、
移民問題とテロでしょうか。


中国経済は減速傾向が続くものと見られ、成長率は当局
のなりふり構わない財政政策、金融緩和により6.5%程
度までは落ちてくると思われます。人民元は緩やかに下落
していくでしょう。


日本経済も低成長が続くと見られます。アベノミクスで
は結局金融緩和頼みになっており、成長戦略ははかばかし
い成果は見られません。参院選を前に景気対策を打ち出す
とは思いますが、株価対策にしかならず、実体経済に影響
を与えられないでしょう。景気対策に合わせて追加金融緩
和の可能性はありますが、あったとしても円安が若干進み、
輸出企業の株価に好影響を与えるのみか。17年4月の消
費増税もあり、賃金上昇もあまり期待できないことから個
人消費も厳しい状況が続くでしょう。株価は、円高に振れ
る局面で大きな調整のリスクがありますが、米国株高や景
気対策などで年央には高値を付けるでしょう。


新興国経済は厳しい状況が続くでしょう。ただ、東南ア
ジア諸国は減速気味ではありますが、そこそこの成長を続
けるでしょう。インドネシア、マレーシアなどは資源国に
も拘わらず、15年も5%弱の成長を維持しており16年
は更に経済は持ち直すでしょう。フィリピン、ベトナムは
成長を加速させるでしょう。インド、タイ、シンガポール
は漸進的に成長を続けるでしょう。一方、ブラジルロシア、
トルコなどは厳しい状況がまだまだ続くと思われます。米
利上げによりドル高が続くこと、原油安により新興国から
資金流出の懸念があることから、経済が好調な国も不調な
国も、通貨安傾向が続くと思われます。大きなショック安
となる局面も発生すると考えられます。


さて、2016年は「覇権国株式10年サイクル」にお
いて大きく上昇する年となっています。リスク要因も多々
ありますが、米国株式は上昇率が高くなり、それを受け日
本株式もそこそこは上昇すると思われます。欧州株式もユ
ーロ安から上伸するでしょう。ただし、新興国株式は厳し
いものの、インドネシア、マレーシア、ベトナム、インド
株式は上昇が期待できるのではないでしょうか。

まず、昨年書いた「2015年相場展望・概況編」をご覧
ください。


http://ameblo.jp/daichi-megumi/entry-11968954955.htm$


テーマとして掲げました、米国利上げ開始とその速度、E
CBの量的緩和、日本の景気浮揚、原油価格動向は、そのま
ま1年間を通したトピックスとなりました。


米国経済につきましては、「世界経済の中で一人勝ちの状
況でしたが、 15年もこの傾向が続くことが予想されます。」
と書きましたが、米国経済は着実な成長を続けました。


利上げはもっと早くあってしかるべきだったと思いますが、
イエレンの逡巡により12月3週にようやく1回目の利上げ
が行われました。


米株高が続くと予想していましたが、下げる場面はあった
ものの高値圏での揉み合いに終始しました。利上げがいつ行
われるかわからないという不透明感から上昇できなかったも
のと思われます。


一方、米ドルは経済同様一人勝ちで強かったです。利上げ
期待から利上げを織り込む展開となった模様です。


欧州経済は「低迷が続くと思われます。デフレ傾向は継続
し、ECBは15年早々、少なくても3月までには国債買い
入れを行う量的緩和に踏み切るでしょう」と書いた通りの展
開でした。


「ユーロ安による輸出振興がカギとなる」とも書きました
が、ユーロは対ドルで1.2から1.05割れまで下げる場
面もありました。しかし、そこからは思うように下げず1.
10を中心にした動きとなり、ECBが目論んだユーロ安と
はならなかったのではないでしょうか。


そうしたことから経済成長は低迷したまま、デフレに向か
ってまっしぐらな状況です。


12月3日にECBは追加金融緩和を実施しましたが、中
途半端な施策で、逆にユーロ高となってしまいました。


シナについては「漸進的な成長率下落が続き、15年は7
%程度の成長ということになるでしょう」と書きましたが、
現在は7%を切るレベルにまで下がっています。


14年終わり頃から急上昇していた上海総合株価指数のバ
ブルも7月には崩壊し、経済への影響も懸念されましたが、
現状のところ踏みとどまっています。


しかし、8月11日から4日連続で行ったシナ元切り下げ
はワールドマーケットに波紋を投げかけ、8月後半から9月
にかけての世界的株価急落につながりました。


日本経済は、展望に書いた通りになりました。「厳しい状
況が続くでしょう。(中略)日本銀行が追加金融緩和に踏み
切り、円安、株高を演出しましたが、実体経済にはあまり効
果がなく、低成長が続くでしょう」


実際、第2四半期(4-6月期)はマイナス成長に陥り、
第3四半期も速報ベースではマイナスとなりました(改定
値では設備投資の増大でプラスに変更になりました)。


円安効果も一巡し輸出の伸びが期待できなくなっている
中、個人消費は伸び悩んだままです。唯一良かったのは、
訪日外国人増大による旅行収支のみが気を吐いていた程度
でしょうか。


こうした中、日本株価だけが堅調で、10パーセント弱
の上昇ですが、世界株価の中では昨年に続き最上位層の上
昇を見せています。


これは賃金上昇が進まない中、労働分配率を犠牲にした
企業利益の増大によるものと考えられます。


新興国経済は厳しい状況が続きました。シナ経済の減速
に伴い需要が減退した中、原油価格を初めとした資源価格
が下落し、新興国通貨は急落しました。ロシア、ブラジル、
トルコなどの通貨は半減し、インドネシア、マレーシアは
30%減価しています。一方、タイ、ベトナムなどは下落
幅が小さくて済んでいます。


マレーシア、インドネシアは通貨は下落しましたが、経
済成長率は4%台後半は維持しておりますように、東南ア
ジア諸国経済は減速しているものの高成長を続けておりました。


最後に「2015年は、「覇権国10年サイクル」にお
ける飛躍(ジャンプ)の年になります。(中略)リスクオ
フ的な調整局面の後、16~17年に迎えるピークに向け
た、急上昇が始まると考えられます。」と結びましたが、
イエレンの逡巡で米利上げが遅れ、不透明感によって株価
が思ったように上昇できませんでした。


しかし、16~17年の急上昇のために屈んだと考えれ
ば、ポジティブに捉えられるかもしれません。