コンプレックスだらけの私、ライターRENが人の顔色を伺うことなく堂々と生きられる方法をあなたへ

作家志望のRENが、お水をやりながら古米奮闘する様子を描いています。

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つまり、敗北ではない。

 

これが正しい答えだ。

 

私は緊張でガタガタ震えながらプロデューサーの待つオフィスに向かった。

 

紹介してくれた方と、営業マンの方と、私と、三人でオフィスに入り、プロデューサーが来るのを待った。

 

結果から話そう。

 

プロデューサーは私の原稿を受け取ってくれなかった。

 

「あのね、私には時間もないし、データベースでもらっても困るの。パソコンの前でしか見れないというのは苦手なのよ。全部プリントアウトしてくれたら、就寝前にでも読めるでしょ?貴女が持ってきたデータを私がプリントアウトするの?貴女、USBを置いていくつもりだったの?私は紙ベースじゃないと読めないわよ。ましてや、小説?私、小説が苦手なの。小説の読解能力がないのよ。つまり、貴女の小説を読んでも良いか悪いかの判断が出来ないという事なの。それに、今の時代、小説は売れないわよ。小説家になりたいという人は五万といるの。有名な作家でさえ、儲からないんだから。貴女、どれだけ出版社を回ったの?」

 

「これからです。」

 

「人の伝手で来るのもいいけど、自分で努力しなきゃダメよ。何社も何社も当たってみなさい。ところで、貴女の小説には何が書いてあるの?」

 

「テーマは友情と信頼です。そして、様々な挫折から放浪するさまを描いています。(以下省略)」

 

「貴女、よく乗り越えて来たわね。辛かったでしょうに。良かったわね。」

 

そこで彼女の態度が変わった。

 

 

「貴女の小説の概要を一枚の紙にまとめて書いてきて頂戴よ。それを見て、面白そうだったら出版社に声を掛けてみる事ならできるわ。これはビジネスとしてではなく、貴女をお友達として、私に出来る事があればやってみてもいいわ。」

 

「ありがとうございます!」

 

「それにしても、ダメダメだわ。貴方たち、彼女を私に紹介する前に、彼女の作品を読んでいないなんてどういう事?てんで間違ってるわ。彼女の作品を読んで、素晴らしかったから私に紹介したんじゃないの?」

 

「すみません、彼女は知り合いだったもんで。」

 

「ただ、今の時代、本を出版しても儲からないわよ。有名な作家でも、儲からないから印刷部数を極限まで減らしているんだから。電子書籍ならすぐに出せるけど、作家として生きて行きたいなら、紙の本を出さなきゃダメね。」

 

わかっている、そう、わかっている。

 

紙の本を出さなきゃいけないのはわかっているけれども、私には自費で出版する資金は無い。

 

今回、出来上がった原稿をどのように出版するのかは、これから考えなくてはならない。

 

しかし、プロデューサーは私にこう言った。

 

「貴女、大物の作家になりそうじゃないの。」

 

私は耳を疑った。

 

大物の作家?作品を読んでいないのに?

 

いい意味で、私は一般人から外れていたのだろう。

 

クレイジーな情熱が伝わったのだろうか。

 

夜の店では、お客さんから散々とダメだダメだと言われている私だ。

 

ところがプロデューサーの方は、私にこうおっしゃった。

 

「貴女、大物の作家になりそうじゃないの。」

 

また、私が癌になった時のエピソードについて話をした時に、彼女は表情を変え、とても共感してくれた。

 

私は最初は完全にナメられていた。

 

しかし、たった40分という短い時間の中で、存在感をアピールすることが出来たのだと思っている。

 

「紙一枚でいいから、小説の概要を書いて私のメールアドレスに送って頂戴。面白いと思ったら、出版社に声かけするわよ。お友達として。」

 

なんせ、私の原稿を読む時間が無いそうだ。

 

だから、概要を渡してくれとの事である。

 

これは敗北ではない。

 

むしろ方向性がはっきりと見えた、とても有意義な話し合いだったと思っているので、大変感謝している。

 

もう一度言おう。

 

原稿も見ていないプロデューサーは私に対してこう言ったのだ。

 

「貴女、大物になるわよ。」

 

原稿も見ていないのにだ。

 

 

 

 

 

破壊から再生へ

 ~母親からの虐待・がん・トラウマからの解放と自由への招待~

http://e-ukon.net/ren.html

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