不況・テロ・犯罪の増加…。もはや「泰平の世」ともいっていられなくなった現代。そんな時代に生きる私たちに、戦乱と混迷の世に全身全霊をかけて生きぬいた55人の戦国武将たちが時空を超えて贈る、珠玉の名言集。彼らにまつわる豊富なエピソードを収録し、その時代背景から、人物像、そして現代にも通ずる処世術を余す所なく伝える、「現代のサムライ」必携の一冊。
明智光秀
浅井長政
朝倉敏景
尼子経久
有馬春信
ほか
55人の戦国武将の名言とその言葉にまつわるエピソードが簡潔に紹介されていて、すっきりしていてよかったです。
みやちゃんが支持している歴史の通説と違うものもあって「どっちがほんとかな?」という部分もありましたが、歴史なんてそんなものと思えば気にならないものです。
本書も次のように言っています。
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▷言葉はコミュニケーションの手段であると同時に、その人間の器量や人生観そのものでもある。戦国武将の言葉は、日々の戦いのなかにあって、彼らが理想としたものは何か、求めてやまなかったものは何だったのかを教えてくれる
ただし、ここに紹介されている言葉だけで、その戦国武将が何たるかをすべて知ることはできない。
今までの知見、この本にある言葉、そしてこれらの知見、それらを通じて自分なりの歴史人物像をいだいていいのではないだろうか。
先日、嬉しいことがあった。
大坂の営業所から東京の本部に異動する同僚と送別会で話していて、彼(年下です)が次のように言うのだ。
「みやちゃんさんの勉強する姿勢はいつも見習うべきだと思っていた」と。
そして、次に続いた言葉が嬉しい。
「みやちゃんさんって、吉田松陰の生き様に似ていますよね」
吉田松陰はみやちゃんが尊敬する歴史人物トップ3に入る人物だ。
とっさに口を突いて出た。
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かくすれば
かくなるものと
しりながら
やむにやまれぬ
やまとだましい
加えて、「どこかで玉砕するかもね!」と言うと、「そうならないようにしてください」だってさ
ちなみに、本書は戦国武将の本なので、吉田松陰の言葉はない
さて、何だかとりとめのない話で長くなってしまったので、これ以上書くとさらに長くなるので〝ちょいよしワード〟を紹介して終わります。
意見をしてみるに、直ちに請け合ふ者にその意見を保つ者なし
小早川隆景の言葉。
簡単に言うと、返事のいい者に限って行動を起こそうとはしないという意味です。
「そろそろ(会議)時間だから、会議室に異動しようよ」と話しかけると「はーい」と言って返事ばかりよくて立ち上がらない人がいる。
ものごとを頼んだら「はい!」と返事はいいものの納期ギリギリにしか取り掛からない人がいる。
こういう人を「お返事美人」というのだそうだ。
本書は次のように言います。
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▷意見をしたときに、すぐわかりましたという者は、その意見をちゃんと聞いていない。意見をされたときに、相手の言わんとしていることは何なのかを考え、自分で納得できないところは、聞き直したり、説明を求めたりして、その後で、わかりましたと言う者こそが、こちらの意見を後々までも生かすことができるのだ