サイクルトレーラー・ライフ

リヤカーデザイナー兼ネットショップ店長兼フリーライター(怪しい?)をしている40代男子が、おもにタメにならないことを書いたり書かなかったりします。お酒・本・釣りの話題が中心でしょうか?
ロードバイク+サイクルトレーラーの生活も(販促がてら)紹介します。


テーマ:


えー、プロットとか全く考えずに始めてしまいまして(いつもだけど)どーなるか全然わかりません(キリッ)。


書きながら考えております。まるで誰かの人生のようだ。はっはっは


なるようになる・・・といいな、と思いながらの第3話であります!


あ、各話のタイトルはガンダムの最初のシリーズから引用しておりますが、内容との関連性についてはかすかです。


                


第3話「宇宙要塞ア・バオア・クー」



楽天店長(元、を含む)を満載した青いステップワゴンは西に向かった。

古今東西、人々は何かあると西に向かうのがセオリーなのだ。(駆け落ち除く)

雨はやけくそのように降り続け、洗車を怠っていたリヤカー屋の車を少し綺麗にした。

阪神高速から、複雑な分岐を経由して明石海峡大橋へ。

水の浮いた路面を、70キロ位で走る。風がないのが救いだが、雨の音がうるさくて会話は自然と大声になった。

・・・いつも大声か。

「上司のバカがさあ、『CSVいいかげん導入させろ』って言ったら渋りやがってさあ」

清水かつえの言葉に一同はのけぞった。

「え、かつえっちのショップまだ入れてなかったの?」(←入澤奈央子)

「商品数1000オーバーで入れてないとかありえん。イベント前寝る暇ないじゃん」(←福田幸代)

「そうなのよ。だからさあ、わたしの負担も限界だから入れてください、って言ったわけよ」

「そらゆーわ」(←小林綾香)

「そしたらあのバカ、『そんなこと』って言ったのよね」

「うわー、ネットショップあるあるすぎてわろえない」(←永野まゆみ)

「そらクビだわ、そんな上司」(←荒井昭一)

「え、うちも入ってないよ」(←矢野京子)

「どええええええええええ」(←一同)

これを読んでいるネットショップの上司の人。CSVは入れよう。クビにされるぞ?



そぼ降る雨でせっかくの景色がぼんやりとしか見えない中、車は淡路島へ。

最初のパーキング、観覧車のある淡路SAで休憩。

荒井がフェイスブックを開いてみると、いきなり女子店長の叫びが目に飛び込んできた。

<うちの男どもはどいつもこいつも勝手ばかり言いやがってーーーー!うがーーーー!>

茨城の理科教材屋(またの名を骨屋)、斉藤のりこだった。

すかさずレス。

<そんなもん打ち捨てて徳島来たまへ。みんなおる>

すると、直接メッセージが来た。

<ホントに行くぞオラ>

<熱烈歓迎>

<うし、飛行機予約する>

<やっほい>

みんながトイレから戻ってきたので、報告する。

「のりぞ来るって」

「ダンナと喧嘩したな」(←奈央子)

「ぴんぽーん。スルドイ」

「またかよ」(←一同)

SAを出てしばらくゆるい上りを走っていると、雨の勢いが衰えてきた。淡路島の中程で完全にやみ、路面もドライに。

大鳴門橋を渡る頃には雲も晴れ、星が見えた。

「晴れたねえ」(←荒井)

「星きれーい!」(←永野まゆみ)

「これはあれだな、やのちんのこれからを暗示してるよな(ドヤ)」(←荒井)

「あー、これからどうしよーかなー」(←京子)

「いいよねえ、『これからどうしよう』って自由そのものじゃん」(←奈央子)

「なんだ姉ちゃん、病んでるのか」(←まゆみ)

「あたしゃ何のために生きてるのか、とかふと思うよねえ」

話が重くなりそうなので、リヤカー屋が話題を変えた。

「イケメン呼ぼう。ぷらさん呼ぼう」

「さんせーーーーーー!!!!!」(←一同)

ぷらさん、とは、楽天テンチョーズ界ダントツのイケメンなのだった。販促グッズ屋、石崎昭彦。

「だれかメッセして。徳島でハレムが待っている、ってw」

「はいはーい」(←あやか)

ふつういきなり神奈川から徳島に来いと言って来るやつなどいやしないのだが(そもそも「来い」と言うやつ自体いるとは思えない)、もはや常識はOBしているようだった。

「えっとね、奥さんに聞いてみるって」

「あんだお、だらしねーな」

普通である。

「あ、メッセきた。おおおおお、来るって!」

「やたーーーーーーー!!!!!」(←一同)

常識家だがノリが良いのがイケメンたる所以なのだった。

イケメンへのはしたない妄想ではちきれそうなジョシーズを乗せ、車は四国に入った。四国にとっては迷惑な話だ。

鳴門ICを降りてしばらく一般道を走り、車はほどなく「ビジネスホテル近藤」の前に着いた。

「やっほー!」

地元徳島のギフトショップ店長、「千手観音」の異名を持つ永峰由華がすでに待っていた。

「こんばんわー」

傍らには、やはり徳島で時計屋をやっている友行美佳。由華が声をかけたのだった。

「なんでいっつもいきなり来るのよ~」(←由華)

「慣れたべ?」(←荒井)

「うん、慣れた」

軽い。

再会だったり初対面だったりする女子たちはハグで喜び合っている。リヤカー屋がうらやましそうに指をくわえていた。

人の良さそうな近藤のフロントのおばちゃんに挨拶してチェックインを済ませ、部屋に。

古いがやたら落ち着く雰囲気の部屋で、調度がちょっとアレだったりシャワーカーテンやタオルが部屋ごとに全部違ったり(中には他のホテルの名が入ったごにょ)しているのを打ち消して余りある居心地の良さだった。

フロントに再集合して、徳島の夜の街へ。

ここに至るまで、だーれも「何のために徳島へ」とか聞いたりしないあたり、もうノリがわかっているというかざっくりしているというか。

「飲むで~!」由華と並んで先頭を歩く福田ゆっきーが叫んだ。まだ飲んではいない。

友行みかりんが選んでおさえていた店は申しぶんなかった。酒も食べ物も美味い。

開始10分後に全員の酒がおかわりされるという異常なペースで宴は進み・・・。

リヤカー屋があえなく失神した。だらしない。

「かつえっちとぱおは、どうすんのこれから?」(←奈央子)

「ま、ふつうに就職活動かな」(←かつえ)

「おなじおなじー」(←京子)

いきなりゆっきーが立ち上がった。

「あかん!」

一同ポカーン

「あかんで!ふたりともな、そもそも人に雇われてるタマちゃうねん!」

それは一理ある、と当事者ふたりを除く全員が思った。キレキレにできまくるふたりなのだ。

「どこ行ったとしてもな、そこの上司はふたりよりアホやで」

深く頷かざるを得ない一同である。

「ふたりとも、自分でやり!ほかに選択肢ないで!」

由華が立ち上がった。そして言った。

「ゆっきー正しい」

でもって拍手を始めた。

「そんなお金どこにあんのよ」(←かつえ)

「ないない~」(←京子)

ふたりの言葉は軽やかに無視された。

全員が立ち上がって、スタンディングオベーションになった。酔っぱらいとはそういうものである。

店員たちも他の客も露骨に迷惑そうな顔だったが、もはやこの集団を制止する勇者などいようはずもなかった。

「それでは新会社設立を祝って、みなさまお手を拝借!」

あやかが仕切った。店主は諦めた顔になっている。

華麗な一本締めが炸裂した。

かつえも京子も「まあ酒の上の冗談よね」とタカをくくっていたのだが・・・。

そんな甘い連中でなどありはしないのだった。

リヤカー屋はスヤスヤと眠っていた。寝言で「結婚して下さい」とか言っている。

徳島の夜は収拾なく叙情なくろくでもなく過ぎていくのだった。




つづく

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