2006年01月27日(金) 00時37分10秒

In The Sky【2人の出会い】第三章

テーマ:+Novels+

彼は目が見えないらしい。

最後まで質問はしなかったが、それでも彼はその質問の意味をわかっていたようで、返事を返してくれた。


「そうですか・・・。」

<どうしよう・・・・いけないこと聞いちゃったかな>

少し間が空いて裕子の声が響いた。

「あっ!あの!!!名前教えてくれませんか?まだ知らないんで・・・友達になりましょう!」

そのときの少年の顔はキョトンとしたようだったが、すぐに笑顔になり、

「アハハ。いいですよ。僕もちょうど君と友達になりたかったところです。あ・・・僕の名前は烏丸 良です。」と言った。

「か・・・らすまさんですか!難しい名前ですね。じゃあ良くんって呼ばしてもらいますね。私は裕子でいいですよ。」

「ハイ。じゃあ僕は裕子・・・さんって呼ぶことにしますね。」

プッっと裕子の声がして、

「あのー呼び捨てで構いませんよ。あと良君は何歳なんですか?」と言った。

「僕は17歳です。高校2年です。」

「あ!私と同じ年です!あの・・・良ければタメ口でもいいですか?敬語苦手で・・・。」

「いいですよ。僕もタメ口でいいですか?」

<よかった。>

「ありがとう!これからよろしくね!」

「うん。よろしく。」


最後の言葉を言い終わると少し悲しげな顔をして、子供たちの方を向いて笑った。

裕子は少し驚いたが、看護士に呼ばれた事を思い出して、

「あ!じゃあもういくね。また明日。」

「うん。ばいばい。」

<また悲しい目をした!>

その悲しい目を気にしながら走っていった。

もどった病室は明るく、目を閉じさせるように誘導されてるようだった。

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2006年01月27日(金) 00時31分29秒

In The Sky【2人の出会い】第二章

テーマ:+Novels+

朝になった。
まぶしい光が窓いっぱいになって、病室に入り込んでいる。
今日は手術の日だった。全身麻酔を飲んでグッスリ寝ている間に手術は行われた。
目がさめるとお腹にキズがあった。
少し痛むが、前のお腹の痛さとは比べ物にならないくらいだった。
「手術は成功でした。後2,3日ほど様子を見て、大丈夫なようでしたら退院ですね!」
<よかった!これであるきまわれるぞぉ!!!>
1日がすぎ、早速裕子はロビーに向かった。


<あ!>裕子は立ち止まった。<又来てる・・・。>
裕子の目にはいつも来てる『彼』が目に飛び込んできた。
<いつも病院に通って、子供たちと遊んでいる人。>
裕子はそう認識していた。
そして、裕子がじっとみていると目があってしまった。でも気が付いていない様子。
おかしいと思い、裕子は近くに行って、話し掛けてみた。
「あの・・・こんにちは!毎日病院に通ってますよね?どこか悪いところでもあるんですか?私は盲腸で・・・(汗)あっ!?私は森 裕子っていいます。」
「こんにちは。私ですか?私は・・・・」
何かおかしい様子だった。ずっと目をつぶっていて変だなとは思っていたが・・・。
<え!もしかして・・・。>
「あの・・・もしかして目が・・・」裕子はおそるおそる聞いて見た。
「あ!わかりますよね。そうです。」彼は笑いながら裕子の質問に答えてくれた。
きっと心の中ではあまり聞かないでほしいとは思っていたんだろう。

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2006年01月27日(金) 00時31分28秒

In The Sky【2人の出会い】第一章

テーマ:+Novels+

「今日からこの病棟に移ることになりました。短い間ですがどうぞよろしくお願いします。」裕子の初めの挨拶はベットの上だった。
裕子は生まれつき体が弱く、神経質なところがあって、たびたび倒れては何週間か入院。もしくは日帰り入院ということが多くあった。


だが、今回の入院はいつもと違う入院であった。『盲腸』である。
ある日からお腹が痛くなり、数日後突然痛くなり入院ということになった。
<笑うとお腹が痛いし、TVも見れないよう!?もうやだ(泣)それ以前に病院の中歩き回れないよう!?皆とおしゃべりしたかったのにぃ(怒)>
いつもなら、病院中を歩き回って、他の入院患者と話をしたり、一緒にTVをみたりなどしていたのだ。
今回はできないのでおとなしくベットにもぐりこみそのまま夜が終わった。

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2005年05月04日(水) 03時43分10秒

嫌な子。

テーマ:+Novels+

さえは本当に嫌な女だった。

何をするにも人にやらせ、暴言、イジメなどは簡単にするやつだった。

さえには1つ上の姉がいた。

さえの性格とは正反対で逆に皆から慕われる方であった。

でもさえの姉、さゆはクラスの学級委員長でしっかりしていて、頼りがいのある子であった。

学級委員長ということもあって何をやるにもさゆ中心で、先生からも信頼されていた。


私がさゆと出会ったのは、もともと親同士が幼馴染だったからである。

出会うというより、出会わなければならない【必然】だったということだ。

幼稚園のときのさゆはおっとりした性格でみんなの人気者であった。

小学校に入るともっと人気者になったが、そのときに実の父親が亡くなった。

重い病気だったとまでしか聞いていない。

それで心に深い傷を負い、心が歪んでしまったみたいだ。

大人は「それがもともとの性格だったんじゃないのぉ?」とか「やっぱりお母さんに似てるわねぇ。」とか

愚痴愚痴言ってるが、さゆはそんなことは気にしない。

気にしないと言う前に、そういう愚痴言ってる人は容赦なくぶちのめす。

それからさゆは、町内1の暴力女になった。【バキッ


そして、私とさえが出会ったのは、さえの父親が亡くなって3ヶ月程して、新しいさえの父親と一緒にさゆもやってきた。

さえは本当にさゆの事が嫌いである。

新しい父親とさゆが来たとたんなにやら壺を持ってきて、その中のものをまいた。

「おまえら入ってくんな!!!ここから清めたんじゃあ!よそ者は帰りやがれ!!!」

皆キョトンとして・・・・さえのおばあちゃんが1言。

「さえや、その壺は・・・塩。」

「じゃあなくて砂糖だよ。」

「え・・・・・。」

「プッ。」

思わず私が噴出したとたん、皆大笑い。

さえは顔を真っ赤にして、家の中に入っていった。

そうして、さえ・さゆ・病弱の母・新しい父・おばあちゃん。

                        5人の家族がスタートした。


                             -NEXT-

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2005年03月21日(月) 00時59分25秒

In The Sky【始まり】

テーマ:+Novels+
Look At!!【ほら、みてごらんょ!!】
「ねぇ空がこんなに綺麗だよ。」裕子は青く雲1つない空を指差して彼に話しかけた。
「本当だ!!!でも・・・・。」彼が途中で言葉を止めた。
「でも??」裕子が聞き返す。
「きみのほうが綺麗だけどね」サラリと言って、彼は笑った。
<なんでそういうコトサラリと簡単に言えちゃうのかなぁ・・・。>
「っていうかクサイよ(笑)」裕子も一緒になって笑った。草原の中で2人は一緒になって笑った。笑い声が空に響いていた――――――――――
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