こんにちは。
カウンセリングサービスの平島愛深です。
私、平島ですが2月からカウンセリングサービスを休会することになりました。
今回で私の記事は一旦お休みになります。
今後は、いしだちさカウンセラーと高塚早苗カウンセラーがメンバーに加わります。
ぜひ楽しみにしていてくださいね。
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さて、本日の記事です。
私は母親から、「人様に迷惑をかけてはいけません」
と言われて育てられました。
迷惑の中には、人を頼ることも含まれていて、
「誰かを頼らないといけない自分は、不甲斐ない人間だ」
というのが母の中にはあったようです。
子育てをしている時って、周りの方に迷惑をかける場面が多いと思うんです。
家族で外食に出かけても、子ども達が静かにしているわけもなく、騒いだり歩き出したり。
私も、周りの人たちに迷惑をかけてしまうことはたくさんありました。
実家に帰省する途中、子どもが電車の中で泣いてしまうこともありました。
その度に私は、子どもを抱いてあやしたり、お菓子をあげて黙らせたり、
なるべく周りの人たちの迷惑にならないようにしてきました。
子ども達が大きくなり、そのような状況にはならなくなったのですが、
飲食店などで子どもがグズっているご家族を見かけることがあります。
そんな時、「大変だろうな~」と昔を思い出し「親御さん、がんばって」と思うのですが、
お子さんがグズっているのに、何もしない親御さんを見たり、
子どもが遊びだして店内を走り出しているのに注意をしない親御さんを見ると、
「なんでそのままにしておくのだろう」と思ってしまうのです。
自分が物凄く周りに迷惑をかけないように注意してきたので、
他のお客さんがいる中で、子どもを自由奔放に遊ばせている親御さんのことが不思議に思ってしまうのかもしれませんが、
日本の良い風習でもある(私はそう思っていますが)、周りへの気遣いの文化の中で生きていると、その気遣いが感じられないと、違和感(疑問や苛立ち)を感じるのではないかと思います。
お店はお家ではありません。いろんな人がいる場所です。
もし、遊びだした子どもの親御さんが、「静かにしてようね」とか「シー」とか、
ちょっとでも注意をするような素振りがあったとしたら、「子どもだから仕方ないよね。」や「大丈夫よ。」と思えるのではないかと思ったのです。
人間生きていくうえで人に全く迷惑をかけず生きるということは、不可能といってもいいと思います。
しかし、その時に周りの人への気遣いがあるかないかで周りの人の受け取り方、感じ方は変わるのだと思います。
そして、気遣いを感じられれば、周りの人は大目に見てくれたり、助けてくれるかもしれません。反対に気遣いを感じられないと、嫌な印象を持ったり、それどころか、注意(攻撃)されるかもしれないのです。
例えが、外食時に子どもが騒いだことをあげたので、
子どもが騒ぐことや、親が注意しないことに注目してしまいますが、
そういうことを言いたかったわけではなくて、
私が言いたいのは、
同じ空間にいる人を決して無視しない。いないことにしない、尊重するということが大切なのではないかということをお伝えしたかったのです。
冒頭にも書きましたように、私は母に「人様に迷惑をかけてはいけません」と言われて育ちました。
そのおかげでか、電車の中で子どもが泣き出したときに、申し訳なさそうに子どもをあやす私の姿を見て、隣の座席の知らないおばさんがみかんやお菓子をくれたということもありました。
そんな風に、周りを気遣う姿勢が感じられるだけで、人は助け舟を出してくれたりするのです。
そして、もう一つお伝えしたいのが、
迷惑をかけないように生きていると、他の人に迷惑をかけられたときに、
「なぜ迷惑をかけられないといけないの?」と収支を合わせようと心が反応してしまうということです。
優しい気持ちで受け容れてあげられなくなるのです。
それでは、迷惑をかけないようにと頑張っては疲れ、周りに迷惑な人がいては苛立ち、
とてもしんどいと思うのです。
だから、そうならないために、少し迷惑をかけては「すみません」と謝り、許してもらうという経験を積むといいと思うのです。
たくさんたくさん許してもらい、受け容れてもらうことで、
自分も許そうという気持ち、受け容れてあげようという気持ちになっていくものなのです。
「人様に迷惑をかけてはいけない」と神経質になり、子どもに厳しくし過ぎるよりも、
少々迷惑をかけても、「すみません~」と謝り受け容れてもらうことで、
子どもも委縮せずのびのび育っていけるのではないでしょうか。
この話が必要な方に届きますように。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
平島愛深
次回は、1月28日(金) 那賀まきカウンセラーです。
どうぞ、お楽しみに♪