クリスタルボウル=石英ルツボを鳴らした時の波形を見てみましょう。
まずは、全体像から。
時間の流れは、左→右です。
また、縦の幅の変化は、音の大きさの変化を表しています。
上段が、叩いた時。下段が、こすって鳴らした時です。
画像をクリックすると大きくなります
叩いた時(上段)は、いきなり音が立ち上がっています。
逆に、擦った時(下段)は、ゆっくりと音が大きくなっていく様子がわかります。
それでは、もう少し拡大して、見て行きましょう。
まずは、音の鳴り始めです。
その1
鳴り始めは、叩いた方は、ハッキリと音がスタートしています。
反対に、こすった方の波形は…
音がまだ小さいので、形が良くわかりません。
その2

こすった方の形が、少しずつ見えてきました。
細かいギザギザは、こすった時に生じる、シャリシャリとした
音です。音のイメージと形状が、案外近いですね。
その3

叩いた方は、単に鳴りっ放しなので、変化はほとんど
見られません(中国の山水画の山みたいです)。
そして、こすった方は、ギザギザを残しつつ、全体が盛り上がって、
正弦波に近づいてきました。
このあたりは、ボウル特有の、ボォーンという音が立ち上がってくる
ところです。
その4

こするのを止めると、シャリシャリ音は消えて、
ほとんど見た目は、正弦波状態になりました。
ただ、きちんと測定すると、おそらく不純物(音成分)が
混じっていて、正弦波そのもの-あくまでも倍音等が全く含まれない-
ではないでしょう。
叩いた方は、音が減衰していくので、若干凸凹の幅が少なくなりますが、
相変わらず山水画模様です。
その5

もう少し時間が経つと、叩いた方は、だいぶ音が減衰してきました。
形も、正弦波に近づきつつあります。
これは、倍音成分が小さくなってきた…すなわち、音色成分が薄れてきた
ということです。
こすった方は、最初から
倍音成分がそぎ落とされた正弦波状態なので、
音色が薄れるということはなく、このままの形を保ちながら、
やがて静かに消えていきます。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥
ところで、下の段の正弦波と比べて、上の段の叩いた音は、
少し複雑な形をしているように見えますね。
これは、正弦波に、倍音成分が加わっているからなのですが、
実はちょとした変化に過ぎなかったりします。

こうすると、正弦波の先っぽが規則的に凹んでいるだけ、
ということがわかります。
一番基本の正弦波に倍音成分が一緒に鳴ると、
基本の正弦波が変化します。
これにより、時報の音などにはない、いわゆる「音色」として
感じられるようになります。
ボウルを叩いた時の、お寺の鐘のような音色は、
この凹みがかもし出しているというわけです。
私たちの周りの音は、複雑な倍音成分が重なり合った音に
溢れています。
その重なり合いの違いで、私たちはそれが何の音なのかを
聞き分けることができるのです。
「クリスタルボウル~水晶の美しい響きをあなたに~」
バックナンバー
http://archive.mag2.com/0000257951/index.html