杉の森現代美術館

現代アートについて考える。


テーマ:
ウォーホルの代表的な作品群として有名人の肖像があります。

社会に広く浸透したイメージを作品にしたウォーホルにとって、多くの人が知っている人物もその対象となりました。


《マリリン・モンロー》1967年

マリリン・モンローは20世紀のアメリカを代表するセックスシンボルとして知られ、見ただけで性を想起させるということはまさに記号としての役割を果たしています。



《毛沢東》1973年

ウォーホルは米中の会談からインスピレーションを受け、中国の政治家毛沢東の作品も作りました。プロパガンダとしての側面が強いこの肖像も彼の手によって表面的なものとなっています。

この他にもマイケル・ジャクソンやエルヴィス・プレスリー、モハメド・アリ、チェ・ゲバラなどのアーティストやスポーツ選手、政治家も作品にしました。


ウォーホルは作品を作る理由について、そのモチーフを、多くの人々や彼自身が好きだからだとしています。

しかしマリリン・モンローや《ジャッキー》という作品は違った意味を持っていました。
彼はマリリン・モンローが亡くなったという報道を受け、すぐに《黄金のマリリン》を制作し、アメリカ大統領のジョン・F・ケネディが暗殺されると、その妻のジャクリーン・ケネディの肖像を用いた《ジャッキー》を制作しました。

これらの作品は哀悼の意を込めて制作されたもので、ここでもウォーホルの「死」への関心が見られます。

ウォーホルは「死」というものは避けることが出来ないけれど、ポップ・アートによってそれを明るく前向きなものにしたのだと感じました。
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