ロザンナのために

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ロザンナのために

監督: ポール・ウェイランド

キャスト:ジャン・レノ、マーセデス・ルール

★★☆

 

あらすじ

 早世した我が子の傍で眠りたい――それは心臓病を抱えた妻が毎日のように口にする願いだった。しかし、村の墓場はいっぱいで、あと3つしか空きがない。その話はやめろと言いながらも、妻の願いを叶えるために、夫はこっけいなまでの努力をするが……。

 

おっさんの純愛キラリ

 不器用な男を演じさせたら高倉健もびっくり当代一のジャン・レノが年齢に相応した役柄で、ひたむきに妻を愛する男を演じています。だからといって(レオンほど)「聖人」でないのが好感触です。俗人っぽいところが、逆にかわいげがあるのです。これは、20代後半以上の女性向けかな? 現実にありそうな愛の形で、そして純愛。世界の中心まで出て愛を叫ばなくても、純愛は成立するのです。
「死」の扱い方がブラックで、それがリアルを感じさせます。日本人の死生観に近い、ぬめりとした死の日常性がありますね。そういうものを扱いつつも、最後の展開には思わず笑みが零れるところも救いがあっていいです。派手な展開はないけれど、俳優それぞれがいい味を出しており、優しい気持ちになれる1本でしょう。悲しみをどうやって包みながら、生きていくか。それを感じさせます。癒すなんてことは現実には難しいから、折り合って生きていくという感じでしょうか。

 大人向けですね。

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