続けていきます。





資料、くばらしていただいています。

ここに最近の大企業における付加価値の配分、

つまり儲けをどうやって配分しているのかという、

グラフを作りました。


01年を100として、この大企業の儲けの配分が

どういう風にされているのか


一人当たりの人件費は、94.2 

減っております。

一人当たりの人件費は減らしている。


一人当たりの付加価値生産性は、110.1

約10%伸びている。


一人当たりの役員給与・賞与は、197.3

約2倍に増えています。


一社あたりの配当、274.8

約3倍に伸びています。


こういう企業経営のあり方、

アベ総理は、美しいと思いますか。



アベ総理登場


まぁ、ここの企業の、経営判断であろうと

思います。


答弁オワタ



いいとか悪いとかを訊いていません。

美しいかどうかを訊いている。


法にふれないで、いろんなことやって

儲けた金を、人件費にまわそうが、

配当にまわそうが、賞与にまわそうが、

役員がとろうが、それはまさに各企業の経営判断であり

個人の判断であります。


しかし、こういう経営のあり方、

つまり、人件費、働いている人たちの給料を下げながら

自分の給与・賞与は2倍にもしているという

マクロとしての実態が現れている。


もちろん、個別企業で見たら、いろんな会社があります。

こういう状況は、美しいですか、と訊いているんです。



アベ総理登場


それは美しいか、美しくないかということではなくて

それぞれの企業がさらされている競争の状況もあるでしょうし、

産業の状況もあるんじゃないですか。

ですから、それは一概に言えないんではないでしょうか。


答弁オワタ



トータルでこういう状況になっているんです、

それから、企業のおかれている状況が違うと、


例えば、設備投資がどうなっているかとか

こういう話だったら、今の事情、お話は分かります。


儲けをどう配分しているのか、という話をしているんです。

で、配当の話は二回目から、わざと言いませんでした。


役員賞与は2倍にしている、

従業員給与は、マイナスにしている


確かに国際競争の激しいところは

人件費コストを下げなければいけないでしょう。


しかしながら、一人当たりの人件費が下がるという構造の

厳しい状況の中で、自分たちは、役員給与や賞与は2倍にしている


こういうマクロででると、大企業についてはでてくる

こういう構造になっている


じゃあ、個別企業ごとに違う、

キアノンはどうなっているのか


利益処分計算書によると

取締役員の取締役賞与金、03年の1.4億円だったのが

06年には2.2億円に伸びている


配当金は、03年、154億円が

06年、600億円に増えています。


キアノンは国際競争が大変だ、ということをおっしゃって

だから、人件費コストを上げるわけにはいかないんで


派遣を正社員にするだなんてできない、

経済財政諮問会議でおっしゃっていますが


配当・役員にまわす金はあるけれども

従業員にまわす金はないと

こういうことを自分の会社でやっているわけですよ。


こういう方が、いいんです、違法なことを、

違法なことをやらないで、それで稼いで

それをどう配分しようと、それは個別企業の勝手であります。


しかし、経済財政会議の委員として

すばらしい経営者だから意見を聞いているんだとおっしゃる。


そういう経営者ですか。



アベ総理登場





やっぱ文字にしてみないことには、

自分には沁みてこない。


文字おこしをしていると

いろいろ考えさせられることが多い。

やはり、サッチャーから考えてみないといけないな。