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クラシック名盤音楽評論 http://hannnyasingyou.blog.shinobi.jp/
2006-07-13 20:51:29

バルトーク ヴァイオリン協奏曲 第2番

テーマ:音楽

バルトークはどうも苦手だ。

チョン・キョンファ/ショルティ&LSOによる

ヴァイオリン協奏曲第2番のLP盤を持っているが、多分雑誌の

レコード評を読んで買ったのだろう。

すでに、マゼール/ベルリン・フィルによる「管弦楽のための協奏曲」

を時々聴いていて、更にバルトークを聴いてみたいという気持ちも

あったのだと思う。


しかし、そんな好奇心も、私にヴァイオリン協奏曲を理解させるには

至らなかった。 とても難しくて1~2度聴くだけでお手上げの状態に

放置されてしまっていたのである。


まあそれで、今回 一度挑戦することにした。


第1楽章  いきなりハープの音。メロディなしの一音の連続。

そこへヴァイオリンのソロがやや激しく、とても覚えようのない旋律

を奏し出す。 斬新だな~。 ただものではない空気。

やがてその旋律がオーケストラの全奏で模倣されると、突如たる

一瞬の休止。するとなんとも極度に か細いヴァイオリンのソロ。

楽想の急転換に唖然。

この2つの主題によるソナタ形式で構成されているそうだが、蚊の

泣くような、あるいは小鳥がせわしく羽ばたいているようなソロの音が

あるかと思えば、地響きのような大太鼓を伴うオーケストラの壮絶

さもあり、かなりの緊張感が全体を覆っている。

カデンツァの後のコーダは、怒涛の大波が一直線にクレッシェンド

する最後は、おお、なんともええな~。


第2楽章  か弱い弦の音に隠れるようにソロが弱々しく出てくる。

これも覚え難い旋律で謎めいて聞こえる。オーケストラが後奏的に

続く。 これが大変短い主題で、その後に7つの変奏曲が続く。

第1変奏では殆どソロだけの音に 低くボン、ボンと響くのは、主題

でも聴かれたが、ティンパニだろうか。 謎めいた旋律に謎のような

効果をかもし出している。


それがティンパニであることは、第3変奏で明らかになる。ブラスの

音も加わり ヴァイオリン・ソロはその訴えが第2変奏以上に強くなる。


主題同様に各変奏は短いものだが、第6変奏の管楽器との掛け合

いが 特に面白く聞くことが出来た。


最後に主題が高音で再現されるが、これは最初の主題よりも表情が

豊かで、もう謎めいているというよりは、何かわびしい心の叫びを精

一杯ヴァイオリンの高音に託して表現しているように聞こえるのでした。


第3楽章  これまでで最も情熱的である。オーケストラも一段と活発

化して、起伏と変化に富んで、劇的でもある。

そんな中にも、ヴァイオリン・ソロは技巧的な面がふんだんにちりばめ

られていて、曲としてのまとまり感や、全体の構成などはよく分からない

けれども、ぞくぞくすような緊張感は感じられる。

最後の盛り上がりなどは、もう血も騒ぐ想いがして、興奮の烈しく強烈

になること!


とても難しい曲だが、つまらない なんてはとても言えない。 とっつき難

くはあるが、高い芸術性とは こういうものを指すのでは、と感じます。


昔々、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を繰り返し何回も聴いていた

結果、ある日突然にその曲の良さが分かった時の感動は 生涯忘れる

ことの出来ないものである。

このバルトークでも そんな感動の体験が得られる日が来るのかも知れ

ない。何度も何度も聞き込んでいくならば・・・・。  



コメント

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1 ■バルトークは弦楽器演奏が多いのでしょうか?

友人がチェロをやっており、時々弾く事があるそうです。ハープの音に聞こえる。。同感です。今ショパンエチュードの25-1をいかに”エオリアン ハープ”に聞ええるか格闘中です^^

ゲザ アンダさん。。知らなかったのでチェックさせてください。テンポ遅めのかみ締めるような演奏も大好きです。

2 ■バルトークのとっつきにくさ

おはようございます。ちょうど同じ音源のCDを持っており記事にしたいと思っていたところでした。私はこの難曲にNAXOS盤で何回となくトライしておりましたところ、このチョンキョンファとショルティ盤にめぐり合いました。バルトークの曲は一部を除き全般的にとっつきにくいですね。最近このチョン盤を聴き、冒頭のハープからヴァイオリンソロのメロディなどがようやく「認識」出来始め、次第に面白くなってきたところです。

3 ■バルトークとゲザ・アンダ

Daisyさん、こんばんは。
バルトークの弦楽器作品としては6曲の弦楽四重奏曲が有名だと思います。聴いたことはありますが、ディスクは持っていません。これも難しそうですよ。「弦楽器と打楽器とチェレスタのための協奏曲」とかは昔から馴染めましたが・・・。

ゲザ・アンダはもう20年も前か、放送でブラームスの協奏曲第2番を聴いたのが最初で、それまでLPを一枚も持っていなかったのです。
50歳台で他界して大変惜しまれたすぐれたピアニストで、バルトークの協奏曲の演奏でも注目されたようです。ショパンのワルツについて書いたCDにはバルトークも入っています。
20世紀の大ピアニストの2枚組みです。
いつもコメントを有難うございます。

4 ■同じ演奏で

望 岳人さん、こんばんは。
>バルトークの曲は一部を除き全般的にとっつき>にくいですね。・・・・・ようやく「認識」出来始め、
>次第に面白くなってきたところです。
こう言っていただくと、ほっとします。そしてこの演奏で繰り返し聴こうと勇気をもらいました。
そのためには、LPよりCDがいいですね。
あとは根気。年を取るとこれが問題で・・・。
いつもコメントいただいて有難く、、感謝いたします。

5 ■バルトークは苦手科目です。

バルトークのとっつきにくさ・・・・特に協奏曲や室内楽曲で感じます。管弦楽曲はオケコンも弦チェレも楽しいんですが、ピアノもヴァイオリンも、協奏曲はボクは苦手です。
何度も聴き返して克服したいんですが。。。時間がないですかね・・・・・。

6 ■いつか克服を!

mozart1889さん、おはようございます。
mozartさんでもバルトークは、そうなんですか。
>管弦楽曲はオケコンも弦チェレも楽しいんです
>が、
オケコンに弦チェレ、ハハー、そんな言い方があったんですね。よく分かります。
特徴的なすぐれた作曲家で、作品の完成度は
高いのは、なんとなく感じますが難解ですね。
克服されたら、是非エントリーして下さいよ。

7 ■無題

 来年(2008年)7月6日(日)14時開演の「エルムの鐘交響楽団」で、読響ソロ・コンサートマスターの藤原浜雄さんをソリストに迎えて、この曲を演奏します。藤原さんは若き日にエリザベート国際コンクールの本選でこの曲を選び、完璧な演奏で第3位になりました。

 ぜひ聴きに来てください。

8 ■無題

思うにバルトークの2番については、
キョンファの旧盤はかなりよくないです。
ヴァイオリンは音程が悪くて気持ち悪いし、
オケは録音が良いおかげで雑に聴こえます。

キョンファならラトルとの新盤のほうが
ずっとこの曲の良さを感じられるでしょう。





9 ■無題

岡田さん、コメント有り難うございます。
そうですか、演奏良くないですか。メロディも
分からないので、幸か不幸か音程の狂いも分からないんです。
幾度も聴けば、など書きましたが、あれからまだ
一度も聴き直していません(涙)。
いつか、ラトル盤を聴いてみたいです。

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