古酒ワイン専門ソムリエ よっちゃんの孤軍奮闘記
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1989 ドゥーツ ブラン ド ブラン ミレジム 

【1989 ドゥーツ ブラン ド ブラン ミレジム】

ワイン通のためのシャンパーニュとも言われる”ドゥーツ”



フランスの伝統と格式のあるレストラン「タイユヴァン」
香港の高級ホテル「ペニンシュラ」 などでは
ハウス シャンパーニュとして選ばれ

世界中の星付きレストランや高級ホテルを顧客に持つ
上質なシャンパーニュを生み出すメゾン”ドゥーツ”


日本でも最近は、随分と知られるようになりましたが
それでも、まだまだ知名度の部分では低く
市場にもあまり出回らないシャンパーニュです。


日本では、一般販売用と業務用とでそれぞれ輸入代理店があり
「大量に市場に流す」という戦略よりも
「品質を理解して頂けるお客様に対し販売していきたい」という
フランス本国のブランド戦略に依るところがあります。




1838年にウィリアム ドゥーツと、ピエール ユベール ゲルテルマンの二人により
シャンパーニュ地方、アイ村に創立されました。

1860年後半より2代目ルネ ドゥーツとアルフレッド ゲルデルマンにより
海外マーケットへ進出し、イギリス、ドイツ、ロシアへと販路をひろげていきました。



1993年まで家族経営を続けてきましたが、
現在はルイ ロデレールの傘下に入っています。
ロデレールが1996年に送り込んだCEOのファブリス ロセ氏は
積極的な設備投資を行い、ドゥーツの品質の高さを更に向上させていきました。

href="http://stat.ameba.jp/user_images/20160420/16/creer-wine/9b/d6/j/o0800089213624819852.jpg">ドゥーツ BB 1989

本日ご紹介するこちら↑のシャンパーニュは
まだ、家族経営で頑張っていた頃のワインです。
現在は、濃いグリーンのボトルで造られていますが
当時は、透明なボトルで造られいていました。


以前同じワインをサービスしたときの印象です。

小ぶりなフルートグラスよりも、大きめな赤ワイン用のボルドーグラスでサービスしました。

熟成した色調。
黄金の気泡は繊細で、シルキーな舌触りが容易に想像できます。
やさしいアカシアの蜂蜜、洋梨のコンポート
穏やかに柔らかに美しい熟成香が鼻腔を刺激します。
シェリーやナッツな香りは優しく香り
綺麗に熟した味わいを表現しています。

若いころのブラン ド ブランは、一般に酸味が溌剌とした印象がありますが、
熟成したシャルドネの味わいは他のドのワインにも表現しきれない
優美な味わいです。


ドゥーツ BB 1989



ご興味をお持ち頂けましたら是非 ☟

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古酒ワイン専門ソムリエ
吉岡 喜代志(よっちゃん)


オリジナル

Cast78 ワインイベント 古酒会 第4弾

【Cast78ワインイベント 古酒会 第4弾 2015年11月28日(土)開催】


去る11月28日(土) 元麻布のワインダイニングCast78にて
第4回目となるワインイベント 古酒会が開催されました。



古酒会


今回は、Cast78開業8周年ということもあり
お店でも人気のブルゴーニュの古酒 赤ワインを
厳選してご用意いたしました。



セット

19:00からカウンター、6名様限定で行われました。


準備1



1988 Gevrey Chambertin  Paul Musserey
    ジュヴレ シャンベルタン  ポール ミセレイ

1983 Musigny  Pierre Menard
    ミュジニィ  ピエール メナール

1978 Santenay Gravieres  Jessiaume Pere et Fils
    サントネイ グラヴィエール  ジェシオーム ペール エ フィス

1976 Aloxe-Corton  Julien Bouchard
    アロース コルトン  ジュリアン ブシャール

1966 Nuits-Saint Georges  Veuve Ambal
    ニュイ サン ジョルジュ  ヴーヴ アンバル




ワインのラインナップは以上の5種類
古酒ワインゆえ、抜栓時間は開催時間の30分前から行いました。


抜栓2

1本1本
この抜栓してテイスティングする瞬間が一番緊張します!


抜栓1



メニュー

ワインに合わせてお料理もお愉しみ頂きます。



講義2

ワイン会はセミナー形式となっていますが
あまり堅苦しい「お勉強」は行いません。
基本的にはお越しくださったお客様が
「自由」に愉しんで頂くことを一番に考えています。



教本

「古酒ワイン」がお好きな方は
普通にワインがお好きな方よりも
ご自身の愉しみ方やご経験をお持ちです。

当日ご用意したワインには
1本ずつのテクニカルシートをお渡ししています。
ワインの歴史はもちろん
生産者、ネゴシアンの情報や歴史
ヴィンテージの一般的な評価
などを冊子にしてご用意いたしました。




講義1

私がお話することは
そのワインにまつわる小ネタや
そのワインの出処や購入するにあたってのポイント
ワインのヴィンテージには世界で日本で起こった出来事などで
す。



テイスティング コメントなど難しいお話は
(押しつけがましいので)あまりお話しません
     ↑
 ソムリエなのに…(;^_^A アセアセ・・・




古酒ワインは1本1本ボトル差というものがあります。
また、口にする時間、タイミングで印象も変わってきます。



ですので、ご参加された皆さんと
皆さんが感じられた印象を話し合いながら
また、皆さんがこれまでにお飲みになられた
ワインのエピソードなどと一緒に伺いながら
時に、皆さんからのご質問にお答えしながら
半ば座談会のように会は進行していいます。


集合写真

毎回、和やかな雰囲気の中
ワイン会はお開きとなります。
最後に皆さんと記念写真で散会です!

ご参加頂いた皆さま ありがとうございました。

1985 ボーヌ クロ デ ムーシュ 白 ジョセフ ドルーアン

【1985 ボーヌ クロ デ ムーシュ 白 ジョセフ ドルーアン】



ブルゴーニュのワインは、言うまでもなく造り手で決まります!


25.2haの広さを持つ「ボーヌ クロ デ ムーシュ」
その半分以上の13.4haを所有するドルーアンは、この畑のフラッグシップ的存在です。
1級の畑でこれだけの広さを所有している生産者は決して多くありません。


1880年にボーヌで創設されたドルーアンは
1918年に8人の生産者から畑を購入しました。
ブルゴーニュの首都ボーヌ市街に本拠地のあるドルーアン家にとって
北部コート ド ニュイは遠い・・・
そんなことから馬で通える範囲ということで畑を購入した理由だそ
う。


ボーヌ クロ デ ムーシュ


ボーヌの1級畑の中で、最も名高い「クロ デ ムーシュ」
「蜜蜂の畑」の名で呼ばれる自慢の自社畑。


フランスとカリフォルニアのワイン10種が対決したことで知られる
1976年のワインコンペティション「パリスの審判」において、
ボーヌ クロ デ ムーシュ ドルーアンの1973年ヴィンテージは
第5位の成績を収めました。



Ridge HP パリスの審判
大塚食品ホームページより


1973年のニューヨーク ワイン テイスティングでは、
ドルーアンの1969年のヴィンテージがカリフォルニア産シャルドネ4銘柄に次ぎ
第5位の成績を収めました。


パリスの審判
パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン ジョージ・M・テイバー著



1875~1880年、フィロキセラによってブルゴーニュのブドウ畑が壊滅的な状態になった後、
クロ デ ムーシュでは全てのぶどうをピノ ノワールに植え替えました。

古い資料からこの一帯のぶどう畑からは素晴らしい白ワインが造られていたことがわかり、
1921年モーリス ドルーアンはシャルドネも栽培することにしました。
今日では赤と白の割合はほぼ同じです。
単位面積あたりの栽培密度は高く(1ヘクタールあたり12,500本)、
収穫量は少なめです。(30~40hl/ha)。
土壌は、頂上付近は軽石、下の方は砂利や白亜質の泥灰土で、ワインに複雑さをもたらします。



1985 ボーヌ クロ デ ムーシュ


「パリスの審判」名前の由来
 「パリスの審判」とは、トロイア戦争の発端とされるギリシャ神話の一挿話。
 イリオス王プリアモスの息子パリスが、ヘラ、アプロディテ、アテナの三美神のうちで誰が一番美しいかを判定させられたというもの。
 ルーベンスほか、様々な画家が「パリスの審判」を題名とした絵を描いている。
 1976年のテイスティング結果を報じた米国TIME誌の記事タイトルが、
 『パリスの審判 Judgment of Paris』 だったことから、
 この事件がその名で広く知られるようになった。
 テイスティングの開催地パリ(Paris)と、ギリシャ神話の登場人物パリス(Paris)の名前が掛けられている。
 1976年、アメリカ建国200年を記念してパリで歴史的なワインの試飲会が行われた。
 フランス人審査員によるこの試飲会で、名だたるフランスワインが
 当時はほとんど無名のカリフォルニアワインに白ワイン、赤ワインの両部門で敗北を喫した。


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