2010-03-11 00:03:38

競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界 (NHKライブラリー)/吉沢 譲治

テーマ:学ぶもの
一般のニュースで流されたサラブレットの死亡があります。世界的種牡馬のノーザンダンサー(カナダ)や日本競馬を進化させたサンデーサイレンス(米国)です。先日、牝馬で7冠を達成したウォッカの引退もNHKニュースでも流れていました。

なぜか?、これらの馬は世界的に巨額のお金を動かす力を持ち競馬という枠組みを超えた存在だからだと思います!

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血統とは競馬とはと思い「競馬の血統学」という本を読みました。競馬場やテレビで見るサラブレットは美しくしかも力強く映ります。しかし、サラブレットはもはや野生の馬ではありません。人間が必然と偶然から作り出した馬の品種と言った方が良いかもしれません。

①人間の欲望にまみれた歴史

・大航海時代で巨万の富を得た英国紳士の名誉のための極楽
営利を求めたものでなく、一流の馬を生産、所有する栄誉を得るために行われていました。競馬とはこの時代の馬の品評会でした。現代社会で言う鯉の品評会に似た感じかもしれません。
生涯学習!by Crazybowler-中山競馬場 2010AJCC
②近親配合を重ねた品種改良の歴史
短い距離から長い距離までこなせる名馬を生産するために能力の高い馬の近親配合を繰り返しました。その結果として生命力、繁殖力、活力の弱い馬が増えて行きました。

・サラブレット王国として英国の地位を守るための排他的政策
サラブレットの定義を英国の純血統に限定した時期がありました。英国は近親配合を悪化しました。当時、競馬後進国であったイタリア、フランスに遅れを取り廃止されました。その後、アメリカ、カナダが競馬大国に成長します。

・アメリカの合理主義で商業化
アメリカ血統はイギリス名血統と雑草血統の掛け合わせでした。商業的に利益を上げるために求められる馬が変わりました。これは日本の競馬にも大きく影響しています。

①2歳で仕上がる早熟でありながら4歳以降のGIレースでも活躍できること
②2歳の時に短い距離で3歳で長い距離までこなせる(三冠馬)
③スペシャリストも評価される(スプリンター、マイラー、ステイヤー)
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②野生の動物から掛け離れた能力
野生の馬は草食動物が肉食動物から逃げる能力を進化させて来ました。サラブレットには勝負根性と言われる野生から掛け離れた闘争本能が求められます。気性が荒いのです。

人間の世界に例えるとカールルイスとフローレンスジョイナーを配合してできた子供を英才教育してさらに、ひ孫と次の世代を配合してさらに強い血統を作るという恐ろしい話です。

近親配合を繰り返すと心身や精神に異常をきたすことは知られています。人で例えると、ある一定の身体能力が高く、闘争本能が過剰で、精神的には異常な人達が集まるオリンピックが競馬ってことになるのでしょうか?

まあ、馬と人じゃ色々な意味で違うけれど。

ほいじゃ

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