「バックギャモン・プレイヤード」
テーマ:演劇カムヰヤッセン 第7回公演 「バックギャモン・プレイヤード」@吉祥寺シアター
12日(日)マチネにて観劇。
(チラシより転載)
「正直に言おう、もうたいして興味がないんだ。」
こんなに凪いでいる時も珍しい、というほど穏やかだった。
しばらくそのコップの中の嵐を眺めた後、嵐は次第に収まって、夜がきた。
それから暫くの間、海は鳴かなかった。
海を知らなかった男は、海の絵を描こうと思った、
が、男は本物の海を知らなかったので、白い磁器のカップの絵を描いた。
こんな日はもう来ないのではないか、と思うほどその日は暖かかった。
庭に広げた洗濯物は、朝食の前にはしっかり乾いていた。そして朝がきた。
それから暫くの間、雨は降らなかった。
陽の光を知らなかった女は、太陽と話をしようとした、
が、女は本当の太陽を知らなかったので、庭に咲いている向日葵と話をした。
そこに住む人たちは皆、本当の海も本当の太陽も知らなかったのだけれど、
嵐はコップの中で起こるものだったし、
向日葵の向いている方向に太陽が出ていることは知っていたので、
特段そんなに困ることはなかった。
そういったものを自分たちが知らない、ことも知っていたし、
その知らないことすら知らない連中に比べたら、
自分たちは幾分かましだと思っていたから、
自分たちの知っていることに疑いを向けることも少なかった。
みんながそれでよかったんだと気づいたときには、
誰もカップの海を書くこともなかったし、向日葵は黙ったままだった。
今回のカムヰヤッセンは、そんな話になりそうです。
脚本・演出 北川大輔
【脚本・演出】
北川大輔
【出演】
甘粕阿沙子 小島明之 北川大輔
安藤理樹(PLAT-formance) 伊比井香織 今城文恵(浮世企画)
大西智子(あなざーわーくす) 尾倉ケント(アイサツ)
岡山 誠(ブルドッキングヘッドロック) 小玉久仁子(ホチキス) 齋藤陽介
辻 貴大 西岡未央(悪い芝居) 埜本幸良(範宙遊泳) 森田祐吏(北京蝶々)
山脇 唯(ヨーロッパ企画)
昨年初見以来、三度目のカムヰヤッセン。
今まで観て来たどのカムヰ作品よりもシンプルで、ストレート。
そのシンプルで、ストレートなものがずしっと、深い所に突き刺さる。
でも、それでも。
あの事と、これからの事。
気づいてしまった今。
無力でも、それでも、考える事はやめたくない・・・。
などとぼんやり考える帰りの井の頭線、でありました。
あと・・・これ意味が異なるのですが、甘粕さんの役柄と台詞が・・・個人的にグサリ
と、本当にグサリと突き刺さりました。安藤さんに感情移入し過ぎてしまいました・・・。
今まで観た事のない甘粕さんだったなぁ。良かったす。
東京公演は明日(15:00のみ)千穐楽、24日~26日に京都公演(京都芸術センター)
があります。
関西の皆様にも是非観て頂きたいです。
最近の画像つき記事
[ 画像一覧へ ]-
「龍を撫でた男」
02月11日
-
「乱雑天国のA・B・…
02月05日
-
「太陽は僕の敵」
02月05日












