内田 クレペリン 心理学 人名事典 | カウンセラーのための心理学人名辞典ブログ

カウンセラーのための心理学人名辞典ブログ

カウンセリング、心理学の著名人を紹介。カウンセラーの自己研鑽のために。

内田勇三郎
ドイツの精神医学者クレペリンが作業心理の実験結果から導き出した「意思緊張(集中持続)」、「興奮」、「慣れ」、「練習効果」、「疲労」の5つの因子をもとに、1920年代に独自に開発、研究、発展させ標準化した「内田クレペリン精神検査」の創案者。

転載元:http://www.tango-cho.com/qa/11874-1-0-0-1/l.html

エミール・クレペリン(Emil Kraepelin, 1856年 2月15日 - 1926年 10月7日 )
ドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン州 ノイシュトレリッツに生まれた。1899年精神病早発性痴呆 (のちのスキゾフレニア(schizophrenia)、日本の精神医学用語では統合失調症 、旧・精神分裂病)と双極性障害 (躁鬱病)に分類し、近代精神医学の基礎を築いた。また、彼の作業曲線 に関する研究は、後に日本の内田勇三郎 による内田クレペリン精神検査 (クレペリン検査)の原型となった。ミュンヘン にて没。

転載元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%83%B3

内田クレペリン精神検査(うちだクレペリンせいしんけんさ)は、性格検査 ・職業適性検査 の一種である。

ドイツの精神科医 であるエミール・クレペリン が発見した作業曲線 を元に、日本の内田勇三郎1920年代 から1930年代 にかけて開発した。現在は株式会社日本・精神技術研究所 が提供している。「内田クレペリン検査」は同社の登録商標(第4500507号)である。

ひと桁の足し算(3,4,5,6,7,8,9の組み合わせからなる)を5分の休憩をはさんで前半15分、後半15分の30分間行わせた上で、1分ごとの作業量の継時的な変化のパターンから性格 や適性を診断する。診断の基本的な考え方は、健康で性格 面・適性 面に大きな偏りのない人に典型的に出現する曲線型を「定型曲線」として置いた上で、その定型曲線との類似度やズレ、定型にあてはまらない曲線特徴の現われ方などからその人の性格や適性をみようとするものである。

鉄道自動車航空機 などの運転 操縦 への適性が曲線型とよく関連するとされており、現代でも広く用いられているが、実証的な研究はなされていない。
しかしながら社会的認知は高いため、現在でも就職試験や公務員試験 で用いられる。

半世紀にわたって形を変えず使われてきたために、検査の判定方法が広く知られてしまった。すなわち被験者が結果を意図的に操作することが不可能ではない。
また、単調な作業を長時間にわたり被験者に課すため、負荷が大きい。

心理学者の村上宣寛 は、この内田クレペリン精神検査について、「同じ個人でもそのときの状況や体調によって統計学的に無視できない大きな誤差が作業曲線に表れることから、同検査には、ほとんど意味がない」との見解を示している。


転載元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E7%94%B0%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%83%B3%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E6%A4%9C%E6%9F%BB


ドイツ精神医学 者E=クレペリン の研究のもとに日本の心理学者 内田勇三郎が開発した、人の「働きぶり」を評価する検査。簡単な一桁の足し算を一定時間連続して行い、その作業量によって表れた曲線によってその能力特徴を判定する。

以下に具体的な方法を記す。被験者には行列状に数字が並んでいる用紙が渡される。まず1行目の左端から順番に並んでいる数字の足し算を繰り返 し、1分経ったところで次の行に移り2行目の左端から同じように足し算を繰り返す。以下同様に、号令にあわせて1分ごとに行を変え各行の左端から計算して いく、という作業を前半15分(15行)、休憩を5分間挟んで後半15分(15行)繰り返す。用紙にはこの結果15行の回答数字群が並ぶ。

この作業の終了後、各行回答数字群の最後に計算された数字を前半・後半それぞれ15個ずつ線で結ぶ。それぞれの行の作業出来高 にはばらつきがあるので、結ぶと曲線が得られる。これの形からその人の様々な特性を分析する。

この検査には

  • 検査方法が簡単で、誰にでも実施可能
  • 何を測定しているのか被験者にはわからず、検査結果の作為や反応歪曲の心配が軽減される
  • 受験者の文化的背景や経歴による制約を受けない

転載元:http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C5%C4%A5%AF%A5%EC%A5%DA%A5%EA%A5%F3%B8%A1%BA%BA



作業検査法の特長として,まず第一に,受検者の回答が歪曲されることが少ないこと,第二に,検査の実施が容易で,短時間に多くの受検者に対して検査が実施 できることがあげられます。受検者は,検査用紙に並んでいる数字の計算を繰り返すだけですから,自分の回答を歪曲することが困難です。また検査の実施に必 要なものは,検査用紙(計算用紙)と筆記具のみです。実施にあたっては,特別な知識や器具は不要ですから,誰でも容易に実施することができます。

検査の実施方法は,検査用紙に並んでいる数字を1段目の1行目の左端から順番に足し算をし,1分経ったところで2段目の1行目に移り,その左端から足算を し,また1分経ったらところで3段目の1行目に移ります。以下同様に号令に合わせて,1分ごとに段を変え,各段の1行目の左端から計算していくという作業 を前半15分間(15段),休憩を5分間挟んで,後半15分間(15段)繰り返す検査です。


この作業終了後,各行の最後に計算された数字を前半後半それぞれ15個ずつ線で結ぶと,たいていの人は大体同じ様な経過の曲線を描くことがわかりました。 これを「作業曲線」と呼びますが,約1万名の作業量の平均を基本とした作業量の平均曲線をもとに,受検者の曲線を調べた結果,受検者の性格の違いによっ て,そこに描かれる作業曲線にもいろいろな特徴が見出され,その作業曲線の特徴が性格の特徴と結び付くことがわかりました。
 
クレペリン検査用紙クレペリン作業曲線
作業量の多い少ないや,作業をさせることによって生じる気分の変化,休憩をとることの成果,受検者自身の気持ちの気質特性など判断できるようになってお り,描かれる作業曲線によって,情緒の安定性や仕事にかかるときの態度,仕事の乗り,周りの環境への変化に対する適応力など,受検者の性格や行動ぶりや知 能など判断しようというのが,クレペリン検査です。

転載元:http://www.sinri.co.jp/kure/kure01.html

このテストで被験者は、ひと桁の数字が横に複数印刷されている用紙を用いて、隣合わせである2つの数字を加算し、1の位の数字だけをその間に記入していく というものである。用紙には数字が横に115字並んでおり、それが34行印刷されている。被験者は1分毎に行われる被験者の号令に合わせて行を変える。こ れを15分間行う。検査実施者は「はじめ」という号令と同時にストップウォッチを押す。60秒ずつ15行の前期範囲が終わったら休憩をはさみ、その時に中 央の仕切り線をこえてしまった人に対して2枚目の新しい用紙を配布する。休憩後、今度は仕切り線の下から前期と同様に検査を行う。終了後、必要事項を記入 する。

 この検査の着眼点は定型かあるいは非定型かというところである。この区別は、全体の作業量の水準、曲線の型、誤答の量や現われ方という3点から判断す る。作業量の高低からは知能、作業の処理能力、積極性、活動のテンポ、意欲、気働きなどの高低が分かる。そして性格や行動ぶり、仕事ぶりといった面の特徴 や片寄り、異常、障害などの程度がわかる。これを曲線類型判定という。また、曲線の型は後者の性格や行動ぶり、仕事ぶりといった面の特徴や片寄り、異常、 障害などの内容がわかる。これを個別診断的判定という。
まず、定型の場合は作業曲線において前期がU字またはV字で後期が右下がりという特徴がある。更に、前期よりも後期の方が作業量は増加し、曲線において適 度な動揺が見られ、誤答が少なく作業量が低くない状態を示す。定型の人の特徴は仕事に対して力一杯に、欣然と没頭することができ、長時間でも適度な緊張が 保てる。そして仕事にすぐ慣れて上達が早く、物事に興味を持ちつかれにくい。更に、騒音など仕事の妨害になるものに影響されることが少なく、外界の変化に 適切に対応することができる。人柄も円満で素直であり、確固たるところがあるとともに、事故や災害、不慮の事故などを引き起こすことが少ない。
次に、非定型の場合であるが、こちらは誤答が多く、大きな落ち込みや大きな突出などが作業曲線に見られ、激しい動揺があるもしくは動揺が欠如しているとい うことができる。そして後期作業量の下落や後期初頭の著しい出不足、また全体的に作業量の著しい不足が特徴である。非定型の人は、性格・行動面でその人な りの独自性が強すぎたり、変調・異常・障害がみられたりする場合が少なくない。

転載元:http://www26.atwiki.jp/shomen-study7/pages/1511.html