まじめの崩壊

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まじめの崩壊 」という本を読みました。
どうして日本人の国民性とされていた「まじめさ」が崩壊したのか、それがどういった現象として現れているのか、ちょっとロジックが飛んでいるような印象はあったものの、なかなか興味深い本でした。
盛んにおバカさんがもてはやされるようなバラエティ番組の影響もあると思いますが、真面目に勉強して真面目に生きるということが軽視されている今日この頃。そんな日本の未来に筆者は警鐘を鳴らしているわけですが、いろんな意味でマスコミの功罪は大きいですな。

感じたことは、やっぱりコドモは真面目に育てないといけないということ。
ルーにはしっかり真面目に学んでもらおうと思います。


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先週のBook Review

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先週土曜日に試験勉強から解放され、やっと良心の呵責なしに好きなことができるようになった(もちろんポイントは「良心の呵責」で、実際に勉強をしていたわけではない)。で、その反動か、1週間で5冊も本を読んだ。以下私の読書感想文(そーいえば、夏休み宿題といえばコレだった。私はいつもズルして本を読むのではなく名作ものの映画を見て書いてたけど)。

京極 夏彦
魍魎の匣
とにかく本が厚いので家での読書用。先週の土曜日から読み始めて、木曜日に読了。うん、やっぱりすごいわ、京極夏彦氏。ほんとストーリーの着想、構成が見事!しかし、基本的にホラーやスプラッタに弱い私には、今回の事件はちょっと凄惨すぎる。そして、何よりもつらいのが、絡み合ういくつものストーリーのどこにも救いがないこと。読み終わった後(夜中2時ごろ)、なんだか寒くなって自分の部屋を見回しちゃいましたよ。それでも読み進められたのは、やはり京極堂の安定感と、榎木津の力の抜け方、あと今回登場した雑誌社編集の鳥口の存在かな。しかし、魍魎についての解説長すぎないか?ま、それが京極氏の書きたいことなら仕方ないけど。着いていくのが難しい・・・。

小川 洋子
博士の愛した数式
あっさり読めた。月曜日にお借りして、次の日にはお返しできました。私は結構好きかな、これ。博士のおかれた特殊な状況の哀しさに胸が痛いものの、それでも博士のまっすぐな思考・感情が心地よい。基本的に、「おじいちゃんもの」に弱い私。主人公がおじいちゃんなだけで、コロっといっちゃいます。
以下、全国の「おじいちゃんもの」ファンの方に(←そんなジャンルないけど)、私のお勧めをご紹介。
湯本 香樹実
夏の庭―The Friends

テリー ケイ, Terry Kay, 兼武 進
白い犬とワルツを

ポニーキャニオン
ストレイト・ストーリー
ちなみに、私が見たストレイト・ストーリーはDVDですが、書籍にもなっているようです。

福井 晴敏
終戦のローレライ 上
これはまだ途中です。文庫本で4冊組みなのですが、まだ2冊目が終わったところ。時節柄、戦争ものが熱いので、その波にのり読み進めてます。知らない言葉が多くて、ちゃんと全部理解できているのか自分でも不安。日本の歴史ってちゃんと勉強しなかったので、こういう本はフィクションとはいえ学ぶところも多い。

角田 光代
対岸の彼女
これが「直木賞」?ほんと、人の好みっていうか、受け止め方っていろいろなんだなぁと思う。これも昨日の夕方読み始めてその日のうちに読み終わったんだけど、つまらなかった。ストーリー自体は飽きることなく流して読めたんだけど、なんか登場人物の誰も好きになれないかんじ。女性を描いた話で、ま、ところどころ共感、というか事実として当てはまるところはあるんだけど、何しろ主人公が幼稚。高校生の話と30半ばの現在の話が交互に描かれてるんだけど、オトナになってもまったく成長がない。30半ばになって仲間に入れないとか、自分から行動をおこさなきゃ何も変わらないとか、人に出会うために生きているとか、「え、今ごろ何言ってんの?」ってかんじ。ま、それでもamazonのレビューとかを見ると、痛く共感し、考えさせられたとか、大好きな1冊とか言ってる方もいらっしゃるので、その辺は個人の趣味ということで。私には、「いい年して甘えたことばっかり言ってんじゃないよ」という一冊でした。

ちなみに、私が本を「お借りして」るのは、会社の読書仲間たち。本好きな人が、各自が読み終わった本を回し読みしてます(デスクの横に小さなライブラリができつつあり、そこから持ち出し自由!)。本を読んでいるときは向かい合ってるのは自分だけなので、他の人の感想を聞くのは楽しいです。
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京極 夏彦 姑獲鳥の夏

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京極 夏彦
姑獲鳥の夏

事件の本題に入るまでが長い!そこまでだけで普通の文庫本でいうとたっぷり1冊分はあるんではなかろうか。純粋なミステリー好きならそこまででもうアウトじゃないかという長さ。主役の京極堂の哲学論議がそこまで延々と続くわけだから。

結果的に、私は結構好きでした。京極堂や榎木津なんかのキャラクターも好みだし、中禅寺敦子や主役男性陣の奥様方がなんかが、オドロオドロしくなりがちな ストーリーにほっと一息できるかんじを入れてくれてあったりしてちょっと安心できる(←基本的にホラーちっくなあんまり怖いのはダメ)。

京極堂と関口氏の哲学論議では、むかーしに読んだ「翔太と猫のインサイトの夏休み」って本を思い出しました。本の内容の細かいところまでは覚えてないけど、「現実世界とは」みたいな同じような話を扱っていたと。

永井 均
翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない

10年以上前に発行されている本だから、おもしろい。というのもホントに今更なんだけど、陰陽師だなんて、時代先取りだったわけね。まさか94年には安倍晴明がこんなに有名人になっているとは著者も思っていなかっただろうと思われる・・・。

あぁ、はまったな、とりあえず。次は「魍魎の匣」ですかな。
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