ようやく本編です!

お付き合いいただいているみなさま、ありがとうございます。

 

目次はこちらです。

 

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この本、American Historyの本、と名乗りながら、

「南北戦争」をもって歴史の説明を終える、という衝撃的な本なのです!

 

いかにアメリカが神のプロパガンダとしてつくられたか、というお話。

そしてポイントは

カトリックではなく「プロテスタント」がその役割を果たした、ということです。

もちろん全ての項目についてダラダラ書きたくはないので、ポイントをまとめてお伝えしたいと思います。

とはいえ、やはり長くなるので 上・下 と記事を分けます。

 

1.Providential Geography 世界の地理さえも神の意志によって作られた

 

2.The Chain of Liberty いかにキリスト教(プロテスタント)が「Liberty自由」思想の根幹になったか

 

3.The American Christian Revolution アメリカのキリスト教革命

 

4.The War for Union 南北戦争 (キリスト教的世界観による南北戦争の解釈)

 

5.The American Apostasy and Decline 背教により廃れ行くアメリカ

 

 

ではさっそく行きましょう。

 

まず、

1. Providential Geography 世界の地理さえも神の意志によって作られた

 

Geography=地理 です。

ご存知の通り、キリスト教では、世界は神によって造られたわけです。

よって、すべてのことには神の「意志」が働いているわけです。もちろん地理にも。

要するに、ヨーロッパはキリスト教が普及する地域、として作られた、というお話です。

 

この本はいきなり、19世紀のプリンストン大学の地理学者 Arnold Guyotの見解を引用しているのですが、

The Southern Continents-The Continents of Nature

The Norther Continents-The Continents of History

南半球は「自然の大陸」、北半球は「歴史の大陸」としてつくられた、と。

で、南半球は暖かく動植物の成長に向いており、北半球は冬もあり、生きるための工夫を要する、人類が発展する地域、としてつくられた。

 

と。

南半球の人が聞いたら真っ赤になって怒りそうですね。

更に続きます。

 

Asia-Continent of origins

Europe-Continent of Development

はい、物事はアジアで始まり、Development 発展 の大陸であるヨーロッパで発展するのです。この説によると、

アジアは山脈から砂漠まで多様性に富んでおり、各種の民族が文化を発展させるに適していた。ヨーロッパも同様に地理的な多様性に富んでいるが、より落ち着いた気候と肥沃な土地により、多様性をさらに発展させるに適していた。

 

聖書の中で、

パウロがどこに伝道にいこうか、と考えていたら、

「西に行きなさい」という神の声が聞こえたので西に行った、と。

 

キリスト教の発祥はもちろん、現在のイスラエルがある中東、つまりアジア、になりますから、

アジアで「起源」し、そして西に広める、というのが神の計画だったわけですね。

まずヨーロッパで広まり、そしてさらに西に大西洋を渡り、アメリカに行きつく。

アメリカという広大で資源豊かな国が、キリスト教徒のための国、として設立されたのはまさにまさに神の計画なわけです。

 

かわいそうな先住民族。いつも思うのですが、キリスト教の神は結構残酷です。

こちらもご覧ください。 アメリカ東海岸にて歴史を思う旅① そもそもアメリカに来たのはどんな人たち? http://ameblo.jp/cosettey/entry-12235723563.html

 

どんどんいきます。

 

2.The Chain of Liberty いかにキリスト教が「Liberty自由」思想の土壌になったか

 

キリスト教がいかに、現在の自由民主主義、資本主義思想の土壌となったか、のお話です。

聖書のお話から、ルターの宗教改革の話に行きつきます。

 

この話だけでかなり壮大なテーマなのですが、

社会学の古典といわれるMax Weberの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という一冊にエッセンスがまとまっています。それとよく似た話が書いてあります。

なんて偉そうに書いてますが、実は政治学専攻だったくせに読んでおらず、そのエッセンスは

小室直樹氏による「日本人のための憲法原論」という本から学びました。

題名は難しそうですが、テンポのよい対話をまとめた、非常にわかりやすい目から鱗の本です。私の宗教観・歴史観はかなりこの本に影響されました。

この本を最初に貸してくれた同僚に心から感謝です。

 

 

 

 

で、

ようは、キリスト教は長らくヨーロッパで広まったものの、

カトリック教会により、「聖書」の原文に民衆自らが触れる機会は「宗教改革」のころまでなかった、宗教改革により、民衆はじかに聖書をよみ、ようやく「真実」と出会った、と。

つまり、プロテスタント。

 

すっごく端折りますが、

で、よくよく聖書を読んでみたら(今まで読ませてもらえなかったからね)、

神様ってとんでもなくすごい。我々人間を生かすも殺すも救うも思いのまま。

今までカトリックの教皇やら司祭やらでヒエラルキー社会って思っていたのに、

神様にとってはそんな階級などどうでもいいものなんじゃないか、って思えてきた、的なことから

→ 人は神の前に平等

という意識が生まれた。

 

と、さらによく読むと、

政府や権威には従いなさい、とあるけれど、「神の法に背かない限り」という条件付き。

つまり、神の法に背くような政府には抵抗してもよいわけです。

過去記事もご参考にどうぞ。

What the Bible says about government ~聖書と政府

http://ameblo.jp/cosettey/entry-12224919847.html

 

よって、こんな意識が発展して、

そのうちイギリスでピューリタン革命と言われる、クロムウェルが王様の首をちょんぎっちゃうようなことが正当化されるようになったわけです。

そして、近代民主主義の基礎ともいえるものが確立していった、と。

 

で、このChain of Libertyはさらに西に動いていくのです。

 

ということで、上 はこの辺で。

 

もう少しお付き合いくださいませ。

 

 

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