早稲田大学学生会館にて劇団森×虚仮華紙の「かわいいので無敵」初日を観た。女の子の微妙な心理を描かせると定評のある荻原永瑠の作品である。
「女の子のための企画公演」と銘打ち、登場人物は6人の女優のみの公演。その6人が女子校高校生とそのあこがれの男性とを次から次へと演じわける。
女子高校生のきらきら感や、女子の側からの「萌え」的な感覚が随所に散りばめられ、なかなか見応えがあった。そして、作品全体がショーアップされており、歌有り踊りありとテンポもよく、エンターテイメントとしても楽しめた。
役者陣は河合恵理子、近藤瑞季、永渕沙弥、藤原未歩、三谷奈津子、坂井希と、学生演劇界ではそれなりに活躍しているメンバー。それぞれ原石だが魅力的な女優を揃えている。
「かわいいので無敵」というタイトルは久々の名タイトルだと思う。劇団森はこれから「無敵」三部作を繰り広げるそうだが、どれも期待が出来そうだ。「無敵」と言い放てる若さがうらやましい。
