CoRich手塚の小劇場応援ブログ!-kodama



早稲田大学大隈裏にて劇団木霊の新人公演を観た。カラフルな舞台美術に軽やかな演技。


それでいてストーリーはちょっと切なくちょっと心温まる内容。思わずほろりとくる部分もある。


新人はまだ磨かれてないがいい素材もいた。1年後には大化けしているんだろうな、みんな。本日は初日とあって、全体に動きがぎこちなかった。役者の緊張が観客に伝わるという感じ。だが、それもこの舞台にかける役者たちの意気込みの表れ。逆にういういしくて気持ちがいいくらいだ。


これで、早稲田の5大劇団の新人公演は劇研を除いて全部見ることが出来た。劇研は1ステージしかやらないので、なかなか観ることが出来ない。毎年観れなくて悔しい思いをしている。


新人公演はお披露目興行。この初々しいメンバーがこれから、大学演劇界の中でどう育っていくか見守ってやってくださいという公演。今小劇場で大活躍しているあの役者も新人の頃はこんなにがちがちだったということを知っていることはなかなか興味深い。


木霊は出口に役者スタッフが整列して、最後まで観客を見送る。そのときの「ありがとうございました」という声が実に元気がいい。これが木霊の伝統だ。この姿勢がある限り、木霊は観客から愛され続けるだろう。