Cordillera Green Network インターン体験記

フィリピン・ルソン島北部のバギオを本拠地に、山岳地方(コーディリエラ地方)で活動する現地法人の環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(Cordillera Green Network:CGN)」の日本人インターンによるブログです。お問い合わせはcordigreen(a)gmail.com
まで。

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(Cordillera Green Network:CGN)は、
フィリピンのルソン島北部のコーディリエラといわれる山岳地方の中心、
バギオ市に拠点を置く、現地法人の環境NGOです。
Webサイトはこちら

コーディリエラ(Cordillera)地方は、ルソン島の北部の標高1,500メートル級の山々が連なる山岳地方です。6つの州からなり、総面積は18,249平方km、フィリピン全土の7%にあたります。金をはじめとした鉱山、深い森林など、豊かな自然資源に恵まれていますが、険しい山々に阻まれ、未だ、道路の通っていない村、電気のない村も数多くあります。山間部の村々に暮らすのは、カリンガ族、イフガオ族、カンカナイ族、ボントク族、イバロイ族、イスネグ族などの先住民族たちです。

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こんにちは、CGNインターンシップの山本佳波です!

雨期にも関わらず、バギオ市内は晴れの日が続いています。(もちろん夕方には多少雨は降りますが・・・)


日本で伝統文化教育についての研究を行っている日丸さんの研究の調査の一環として
7月22日(土)にイフガオ州フンドゥアン群ハパオ村の伝統祭礼プンノックに参加させてもらったので、
そのときの様子をご紹介します。

イフガオ州ハパオ村はここバギオから約6時間、マニラからは約8時間北にいったところにあります。
1995年に世界文化遺産にも登録されている棚田群の一部としても知られている地です。





今回訪れたプンノックは、年に一回の、収穫を祝う祭りです。
フンドゥアン群のハパオ村、バン村、ヌングルナン村の住民が2つの川の合流地点に集まり、川につかりながら3つの村の綱引き対抗勝負を行います。
村で一番大きな田んぼを持っている女性である、トモナックが収穫が終わるタイミングに合わせて祭りの日にちを決めます。
そのため、年によって日程が大幅に異なることもあるため、観光客が訪れるのはなかなか困難。
今回も日程が決まったのはなんと2週間前です。

実はこのプンノック、1970年代に新人民軍の実効支配の影響で、しばらくの間行われていませんでした。
それが1990年代にハパオ村のあるフンドゥアン群行政が中心となり復活し、昨年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。

プンノックの前日には儀礼フーワが行われます。
この儀礼では2匹の鶏を生贄とし、その鶏の肝臓を見て良し悪しをみます。
その結果が吉とでて、初めて翌日のプンノックの開催が決定します。








(シャーマンであるムンバギが鶏の肝臓を見ている様子)




(村人にむけてプンノックの開催を宣言している様子)


今回は幸運なことにいい結果が出たのでプンノックの開催が決定されました。
3年前には実際によくない兆しがでたため延期されたそうです。


そして当日。

天気にも恵まれ、いざプンノックへ。
朝8時ごろから前日に儀式を行った場所に村人みんなが集い、プンノックの準備を行っていました。



(川の対岸に集まるヌングルナン村の人々)

そして、9時。みんなでプンノックが行われる、2つの川の合流地点へ。
村ごとに少しずつ違う模様の民族衣装を身にまとい、
気勢を上げながら歩いて行く様子は迫力がありました。





キナーグという藁で作られた人形に火をつけてプンノック開始。
男女、大人子供の4部門に分かれて勝負。
両チーム10人ずつ、ドンアという木を引き合います。





最後には急きょ誰でも参加できるビジターの部が開催されました。
私もちゃっかり参加させてもらいました。





川の中ということで、足がじゃりのせいで痛くてたまらなかったのですが
とても楽しかったです。

そしてこれにてプンノックは終了して表彰式へ。





部門ごとに優勝した村には賞金が授与されました。



去年ユネスコに登録されたということもあって、日程が突然決まったのにも関わらず多くの観光客が集まっていました。
3年前もプンノックを見に来たというフィリピン人の方は、「こんなに人が見に来るなんて以前は考えられなかった」といっていました。



(左:儀礼フーワの様子 右:プンノックを見守る観光客)

プンノック当日には多くの村の人が集まっていましたが、
前日の儀礼フーワのときには村人の数よりもマニラなどフィリピン各地から来たメディアの人の数の方が多かったのも印象的でした。

近年日本でも、伝統的な祭りの形が徐々に変わっていっているということを耳にしますが、
ここハパオでも少しずつそれが起こっていってしまうのかなぁと漠然と感じました。

たくさんの人にこの魅力的な祭りを見てほしい一方で、
それが原因でもともとの祭礼の目的が変わってしまうことはなんだか寂しい気がします。

観光者という外部の目が入ることで内部の人が自分たちの文化の尊さに気づき、伝統文化が守られることもありますが
そのことによって伝統文化を少しづつ変化させてしまうことも避けられないのでしょうか。
どうバランスを保つのかが一番複雑で難しいことだと思いました。

しかし、もちろん文化が変化していくことがすべて悪いこととは思いません。
そもそも私たちはなぜ伝統をそのままの形で残しておこうと思うのでしょうか。
貴重だからでしょうか。世界は刻々と変化し、先進国の人たちなど、外部の人たちは次々と進んだ文化を取り入れていく一方で、
そういった外部の人が「これは貴重だからこのままのこしておこう」と内部の人にそれを強要するのは一種のエゴのように感じます。

でも「伝統を失う」ことに対して私たちは恐怖に近い感情を抱いているのも事実だと私は思います。
それはなぜなのだろうか。こんなことをプンノックに参加して感じました。

プンノック、来年はいつ開催されるのでしょうか。
タイミングを合わせるのがとても難しいお祭りですが、ぜひ一度足を運んでみてください:)


山本佳波

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こんにちは、先日7月16日よりインターシップ生として来年1月上旬頃までCGNとTALAでお世話になる山本佳波と申します。
今回フィリピンには4月下旬にきて、3か月間バギオ市内の英語学校で英語を学んでここにきました。
(まだまだ英語は練習中です・・・!!)

本日は私の自己紹介と初心をかかせていただきたいと思います!


★自己紹介
私は今立教大学の4年生で、今回こちらへは1年間休学してきています。
専攻は観光学で「持続可能な観光地の在り方」「観光者の特性の違いによる心理変化の差」といった、
観光地運営に必要なことの基礎を学んでいます。

近年、政府が観光立国宣言したり、昨年には初めて年間外国人旅行者数が1000万人を超えたり、
2020年に東京でオリンピックが開かれたりと何かと脚光を浴びている観光産業ですが
依然、欧米諸国や他のアジア諸国と比べると日本の観光産業は発展途上にあります。
しかし、まだまだポテンシャルを秘めているという意味でこれからの日本産業を救うキーポイントになりうる、
ちょっと夢のある分野だと私は勝手に思っています。

★CGNとの出会い
 私がCGNを知るきっかけになったのは私が大学で所属しているサークル活動です。
そのサークルでは、毎年夏休みに3週間フィリピンの田舎の村でホームステイをさせてもらいながら村人や現地の学生たちとの文化交流、相互理解を図るという活動をしていました。
その活動の中でフィリピンの方が持つ暖かくておおらかな気質をすっかり大好きになってしまい、今回を含めて4回目のすでに4度もフィリピンに滞在しています。
それらの活動の一環で、「村だけでなく、フィリピンという国のことををもっとよく知りたい!」という思いから、大学の大先輩でもあるCGN代表の眞理子さんにお願いをしてスタディツアーという形で毎年様々なツアーを企画していただきました。


(フィリピンにてホームステイ先にて。カラバオに乗せてもらいました。)


★なぜインターンシップを始めようと思ったのか。

大きなきっかけは去年のスタディツアーでの体験です。それまで3回、スタディツアーには参加させていただきましたが、その中でも特に印象に残りました。
鉱山のツアーで、初めて鉱山の中に入りました。とても怖かったです。こんな、真っ暗な安全の保障されていないような空間で作業をしている人たちがたくさんいることに驚きました。



また、鉱山のそばできれいな緑色の池を見ました。しかしそれは有毒物質であふれた死の池だと聞きました。3年前はドライバーとして私たちのツアーに同行してくれた運転手の方が鉱山に戻って、働いていました。



その鉱山で金を精製する際に使われている有毒化学薬品の輸入元は日本でした。衝撃でした。一気に、他人事ではなくなりました。
私は当時3年生だったので、本来であればそろそろ就職にむけて本格的に動き出さなければいけない時期でした。しかし、そのツアーを通して、私は自分が何も知らない、何も考えられていないことに気が付きました。
そして、このまま大学を卒業していいのか、不安になりました。真理子さんや、当時のインターン生の方々の話を聞いて、私もここで少し立ち止まって、学ぶことをしたい、考えることをしたいと思いました。

 
なぜ、CGNでなのかというと、この3年間スタディツアーに参加していく中で、CGNの活動全般、現地の人との関わり方、考え方に大変興味を持ったからです。

私はもともと旅行に行くのが好きで、その土地の文化や美しい大自然を見ることが大好きでした。
そのため、そういった文化や自然を守るということに関心があったというのも理由の一つです。

もう一つの大きな理由は、CGNが行っているスタディツアーです。
私は上でも述べた通り、今大学で観光の勉強をしています。観光のもつ力は大きいということを日々実感しています。
旅行者にとって、非日常空間で出会う人々や文化や体験はもしかしたらその人の人生を変えるくらいの強い衝撃を与えるとも思います。
また、訪れる場所の人々は現金収入を得られます。それだけでなく、外部からの目によって、自分たちの文化や生活を顧みることができ自信や生きがいや文化を守ることにもつながります。
私は、まだ将来やりたいことは具体的に決まっていません。しかし、何かしらの形で、観光を通じて人と人が出会うプラスな場を作ることに携わりたいと思っています。

CGNのスタディツアーはまさにそうだと思いました。私は、参加して人生がちょっぴり変わった気がします。
しかしそのようなスタディツアーを行うことは決して簡単なことではありません。
そのためには現地のことを深く理解して、厚い信頼関係を築いていることが大前提です。

現地の人の暮らしに寄り添い彼らと同じ目線で彼らの抱える問題と向き合い、新たな解決策を考えるというCGNの、眞理子さんの考え方をぜひそばで見て体験したいと思い、今回こちらでお世話になりたいと強く思いました。


きっとこれからインターンの活動を通して様々なことを感じたり、考えたりすると思いますが
すぐに忘れてしまう性格なので、この場を借りて稚拙な文章ながらもしっかり記録していけたらなと思います。

これからお世話になります。どうぞよろしくお願いします。


山本佳波

 
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はじめまして。
今月から12月頃まで、CGNのインターン&ゲストハウスTALAのスタッフとしてお世話になる亜依です。

私は現在大学生で、本来4回生である一年間を休学してフィリピンに来ています。
シサム工房さんの珈琲をきっかけにCGNの活動を知り、フェアトレード事業に関心があったこともあり、インターンに応募することにしました。


さて、17日の22:00頃にゲストハウスに到着し、翌日から2日間に渡りコーヒーセミナーがあるということで、なんと朝の7:00に出発とのこと・・・・ハードスケジュールです。しかし、農家さんたちも集まり、実際にコーヒー農園を見て回ることができるということで、貴重な機会のよう。
右も左もわかっていないような私を、まりこさんは快く誘ってくださいました。
とりあえず、ついて行きました。


CGNのコーヒーは有機栽培で作られていて、化学肥料・農薬を使わないための工夫が凝らされています。
手づくりの木酢
ミミズの堆肥


こちらは、パッションフルーツの花。初めて見ましたが、とっても綺麗でした。
パッションフルーツの花



このように、CGNのコーヒー農園では、コーヒーの木以外にも、パイナップルや里芋、バナナなど様々な種の作物が育っています。コーヒー豆は年に1度しか収穫できないため、その時期以外の収入源となる換金作物として、さらには生物の多様性を保つという意味でも重要な役割を果たしています。

最近、日本でも「オーガニック」という言葉をよく耳にするようになりました。
流行??・・・でしょうか。
オシャレなカフェやお店で取り扱いっているイメージだったんですが、私たちの元に届くまでには、農家さんたちの並々ならぬ苦労と努力があるのだと思いました。



それでは、今回はこのへんで。
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