コーディリエラ(Cordillera)地方は、ルソン島の北部の標高1,500メートル級の山々が連なる山岳地方です。6つの州からなり、総面積は18,249平方km、フィリピン全土の7%にあたります。金をはじめとした鉱山、深い森林など、豊かな自然資源に恵まれていますが、険しい山々に阻まれ、未だ、道路の通っていない村、電気のない村も数多くあります。山間部の村々に暮らすのは、カリンガ族、イフガオ族、カンカナイ族、ボントク族、イバロイ族、イスネグ族などの先住民族たちです。・・・CGNのWebサイトへGO!→http://cordillera-green.net
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2009-11-20 18:38:42

カリンガで出会った元奨学生

テーマ:奨学金
ボランティアの細貝です。
今週の月曜日から明日まで、アグロフォーレストリーの全国会議に
参加するため、ミンダナオはカガヤンデオロに来ています。

耳慣れないビサヤ諸語。どこまでも広がるココヤシ畑があったり、
ムスリムの人用の食堂が(イスラム経典にのっとった材料を使用し、
調理していることを証明するハラールフードのマークがある)
軒を並べていたりして、まるでインドネシアかマレーシアに
きているような気分です。

市場の食堂では、アルミニウムのボウルが置いてあり、そこで
手を洗って、食べるため、スプーンやフォークはサーブされません。
ここでおいしいのは、ココナッツミルクを入れて炊いたほかほかの
黒米を、バナナの葉でくるりとつつんだもの。

ちまきの平たいものを想像してみてください。朝5時半過ぎに市場へいくと、
本当にたきたてのものをいただけます。お米の熱であたためられた
バナナの葉の香りがほんわりとただよい、おいしいのです!
もちもちした黒米とココナッツの香り。日本にお持ち帰りしたい!
明日の朝のフライトでマニラに戻るため、その前にもできたら食べに
いきたいなあと思っています。

さて、今回は先週カリンガで出会った元奨学生の現状報告をします。
彼女たちのほかに、現奨学生のご家族にもおあいしてきたので、
次回はその記事をアップします。





リリー 24歳
2年生の第2学期(2002年11月)から卒業まで、CGNの奨学金をもらっていた。
1年生のときと、2年生の1学期は村の奨学金を受領。2007年3月卒業。
最初は農業工学を専攻していたたが、途中で数学に専攻をうつしたため、
卒業まで時間がかかった。

卒業後から今まで、いろいろな職場を転々としてきたが、
おもに数学教師としての仕事が中心。今の職場である村の小学校では、
2年生を受け持っているが、その仕事もこの12月で終わる。教師免許はもっていない。

本人としては、1年間の教育コースを受講し、試験を受けて教師の資格を取り、
働きたいと考えているが、金銭的な余裕がないという。本当は今年の6月から、
学校で勉強したかったそうだ。今の職場との契約がきれたら、州都のタブックにでて、
お手伝いさんとしての仕事を探すくらいしか、できることはないと話してくれた。
その仕事さえなければ、家の仕事をするという。


彼女は2008年の9月に髄膜炎にかかり、そのときの入院代や薬代で、
家の土地はほとんど売り払ってしまい、今は20㎡ほどしか残っていないという。
ひとつのところにしっかり長期入院して治療に専念するということはできず、
3か月ほどあちらこちらを転々としたそうだ。今も、本当は1日3回、
発作を抑える薬を飲む必要があるのだが、お金がないので、1日1度、
朝のみしか飲んでいないという。その薬は100粒で2800ペソ(約5600円)する。

実は、彼女に話を聞いていた朝に、発作がおきた。急に空をあおいだかと思うと、
すごい力で私にしがみついてきた。3分ほどすると落ち着いたのだが、
顔面蒼白で今にも倒れてしまいそうだった。寒いと発作が起こるそうで、
たいていそれは朝だという。ちょうどその日の朝は、薬が切れてしまって、
飲んでいなかったのだ。彼女が病気にかかったのとちょうど同じころに、
彼女の妹も交通事故で重傷を負っている。

結婚して他村にいる妹を除き、まだまだ手のかかる妹や弟が6人もいる。
お父さんは村の秘書として働いているが、1か月1000ペソの稼ぎでは、
到底家族をやしなえないし、土地もなくなってしまったので、
長女である彼女に負担がかかっている。彼女自身、
かなりプレッシャーをかんじているようだった。

インタビューの最後に、彼女はうつむきながらこう語った。

「学部を終了しても、まだ勉強を続ける意思のある人、
仕事を得るために必要なコースを受講するための奨学金を、
だしてもらえるようにはならないでしょうか」

「まだまだ勉強して、しっかり資格をとりたいけれども、
病気にかかったときに手持ちの財産をほとんど使ってしまったから、
しかたない。タブックにでても、仕事がみつかる可能性は低いし・・・」

笑顔がとっても素敵な彼女だが、いろいろ悩みの種があるからか、
疲れたような顔をしていることが多い。でも、私たちが他の村に移る
朝、「またここにきて、いろいろお話しましょう!コーヒーならいつでも
あるから!」と元気よく送り出してくれた。

コーヒーをいただきながら、また彼女とゆっくり話をしたい。
そして彼女の今後の人生が、幸多きものであるようにと
心の底から願わずにはいられなかった。


ジョアン 26歳
1年生の2学期から卒業まで奨学金をもらっていた。
政治科学専攻。2006年に卒業後、シンガポール等海外で
働くつもりだったようだ。

そこで、書類整理などのため、マニラに比較的近い
パンパンガの親戚の家で1年ほど過ごすが、
結局海外就労はかなわず。2008年12月から再度大学に入り、
公共政策の修士課程に在籍している。週末のみ、クラスがある。

授業費のほかにも、インターネット使用代、印刷代、
本代などがかさんでおり、大変だという。卒業は来年の3月を
予定しており、そのあとはロースクールで勉強し、
弁護士になりたいそうだ。弁護士になることは、子どものころからの
夢だったという。

彼女は6人兄弟の長女。一度彼女の家にお邪魔した時は、
鶏肉や野菜をふんだんに使った料理でもてなしてくれ、
兄弟にもてきぱきと指示をだしていた。家庭を切り盛りする
しっかりもののお姉さんだ。

私が「ジョアンの料理がおいしすぎで、ついつい食べ過ぎちゃったよ!
太っちゃう。」というと、「そんなことないよー。ありあわせのもので
ちゃちゃっと作っただけだから。」と、まんざらでもなさそうだった。

コーヒーを飲みながら行ったインタビューでは、
「実は今、CGNの奨学生を集めた、同窓会を作り、CGNの活動を
サポートするという計画があるの。事前にCGNが私たちの村に来てくれることが
わかっていれば、私たちが村のコンタクトパーソンとなり、
プロジェクトの手助けができるでしょう。お世話になったCGNにすこしでも
恩返しをしていけたら、と思って。」と語ってくれた。

元奨学生の中で、彼女は中心的な存在のようだ。
今後どのように元奨学生をまとめていってくれるか、楽しみである。

現奨学生の現状を知ることはもちろん大切だが、卒業したらそこで終わり、
ということにならないような関係づくりをすることができれば、CGNの活動も
さらにスムーズに行くように思う。今後またプロジェクトサイトに行き、
奨学生と会う機会があれば、そこでできる絆を大切にしたい。

次回は現奨学生の家族へのインタビュー内容をアップします。
長い記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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2009-11-19 11:02:18

Abra州のBanguedに行ってきました。

テーマ:CGNニュース
今回のBangued訪問では後退と前進がありました。

こんにちは、エコサミット(後援:交際交流基金マニラ、地球環境基金 主催:キープ協会)参加のyoshiです。

今回のエコサミットのAbra代表は、大学生中心のシムバヤン・タコ・パフォーミング・グループのはずだったんです。

ですが、先の台風ペペンの被害の為、エコサミットの日時会場が変更になったことに伴い、シムバヤン・タコ・パフォーミング・グループの参加が出来なくなりました。
……これが後退。

元々、複数の大学に通うTubo町出身者がAbraの州都Banguedで作ったグループ。学校とは違う枠組みでのコミュニティーだけに、それぞれが学校を休む許可が取れなくなってしまった。

苦渋の決断だが、参加を諦めるとのこと。
でも彼らの出身地Tuboの高校生のシアターグループが参加できないかとの打診がありました。
これは今から調整です。


もう一つBangued訪問の目的、エコサミット会場探しです。

すでにいくつか下見はしていたが、今日は大本命「ディバイン・ワールド・カレッジ」の見学です。
そこの「ジム(体育館)をエコサミット会場にお借りできないか?」との相談ですね。

ステージはこんな感じ。

$Cordillera Green Network Staff日記-ディバインのステージ

大きい……

ステージが大きけりゃ、
体育館も大きいに決まっている。

ちょっと引いたところからステージを写します。

$Cordillera Green Network Staff日記-ディバインのステージ引き

夕方になっていたので、私の超低性能カメラでははっきり撮れません。

2002年に買った、今やケータイについているカメラより画素も少なきゃ、性能も低い代物です。

どうかお許しを。

もう一丁、

もっと引いたところからの写真。

$Cordillera Green Network Staff日記-ディバインのステージもっと引き

ちょっとは大きさが分かるでしょうか……

さて、ともあれ使用許可が出ないと使えるわけはありません。


我々を学校に紹介してくださるのは、シムバヤン・タコ・パフォーミング・グループのオルガナイザーJUNさん。
カレッジの学長とお知り合いとのことでアポイントメント取り付けてくださいました。

学長さんとお会いしまして、「エコサミットとは……」とまずは我々の趣旨を説明し、ジムの使用許可をお願いしたわけですが……

CGN:「コーディリエラのユース世代に自分たちの自然環境・生活環境をテーマにした芝居を作ってもらい、演劇フェスティバルを開催します。」

学長さん、少し気難しい顔をされています。

CGN:「CGNからはコミュニティーに環境ワークショップ、演劇ワークショップを行い、フェスティバルにつなげていきます。」

学長さん、まだ気難しい顔で「フェスティバルの後は、どのような効果が期待できるのかね? 例えば、将来コーディリエラの環境を守るリーダーが出てくるとか?」

CGN:「リーダー的な人が生まれれば最高ですし、そこまでいかずとも、それぞれのコミュニティーで活動する人材の育成に繋がればと努力しております。」

学長さん:「残念だ……」

CGN:「……。」

学長さん:「……会場を貸すだけなんて残念だ! なぜ我が校の生徒が参加できないんだ? 是非参加させてくれないか!」

などという訳で、本命の会場の手配に見通しがつきました。

これが前進です!!!

参加グループが増えることになるかもしれませんが……。
(我々ファシリテーター・グループの仕事も増える事になるわけですな。)

ディバイン・ワールド・カレッジのグループがどういう枠でエコサミットに参加するかも、今後の調整です。

でも楽しみが増えることには違いありません!!!
2009-11-16 15:50:05

レパント高校 ~演劇って奥が深い!!~

テーマ:環境イベント
こんにちは。CGN新ボランティアスタッフの真奈美です。

短期間ですが、CGNにお世話になることになりました!よろしくお願いします!



さて、今回はじめてエコサミット(後援:国際交流基金マニラ、地球環境基金 主催:キープ協会)の視察に参加させて頂きました。

すでにyoshiさんがブログアップしてるレパント高校の視察です!

私は何してたかと言うと、ただただ写真とったり、yoshiさんと

学生たちのアクティビティを見守っていたのですが。。(ついでに告白してしまうと、

集合時間が朝早くて、遅刻恐さに一睡もしないで参加してしまったので、

昼食後にすこし眠りに落ちていたりしました...恥)

私は、こっちで高校生の演じる劇をみるのは始めてだったのですが、

表現力の豊かさに驚きました。(注:日本の高校生と比べて)

というのも、みんな恥ずかしがらずに演技をしている。それに、その演技が

とっても自然に感じられました。台風の影響で学校が

休みになったりして、時間がないなかで、なかなかがんばっているなあと

いうのが私の感想でした。


そして、yoshiさんの演劇指導。わたしは、今回でyoshiさんとお会いするのは

2回目なのですが、、、印象は、比較的静かな方...というイメージ。

どのように演劇指導するのか、わくわくしてみていました。

すると、どこにそのような情熱が隠されていたのか・・・!!

さすが演出家なだけあります!

生徒の意思を尊重しつつも、改善すべき点を鋭く指摘し、

舞台をより有効に使うように、

観客によりよく伝わるように

指導してゆきます。

ひとつ例を挙げてみましょう。

yoshiさんが、

劇の導入部分の、「主人公が酔っ払って、木にもたれかかって眠ってしまうシーン」

について自ら演じて見せました。

千鳥足でありつつ、主人公の顔を観客側にみせ、

それからまさに酔っ払いのように木にぶつかってゆく様

は、yoshiさんが実は隠れて酒を飲んでいたのではないかという程の迫力でした。



昼食をはさんで、午後のアクティビティに移ります。

午後のアクティビティは、役者である学生たちの、‘信頼関係作り’を目的とした

目隠しアクティビティ。

演劇は、なにかハプニングが起きたときに、

最終的には舞台上の役者同士で助け合わなくてはならないため、信頼関係作りはとても

大切なのだとyoshiさんは教えてくれました。




演劇の奥深さがすこしだけ分かった一日でした。



今回、同行させてもらった舞台演出家のyohsiさん、CGNスタッフのカルラさん、リリーさん、夜のキャン

プで講演されたアイダさん、

レパント高校の先生がた、生徒さん、ありがとうございました!

いまさらの教訓:遠出の前には、しっかり寝ておくこと!

※画像がなくてすいません。
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