Cordillera Green Network インターン体験記

フィリピン・ルソン島北部のバギオを本拠地に、山岳地方(コーディリエラ地方)で活動する現地法人の環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(Cordillera Green Network:CGN)」の日本人インターンによるブログです。お問い合わせはcordigreen(a)gmail.com
まで。

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(Cordillera Green Network:CGN)は、
フィリピンのルソン島北部のコーディリエラといわれる山岳地方の中心、
バギオ市に拠点を置く、現地法人の環境NGOです。
Webサイトはこちら

コーディリエラ(Cordillera)地方は、ルソン島の北部の標高1,500メートル級の山々が連なる山岳地方です。6つの州からなり、総面積は18,249平方km、フィリピン全土の7%にあたります。金をはじめとした鉱山、深い森林など、豊かな自然資源に恵まれていますが、険しい山々に阻まれ、未だ、道路の通っていない村、電気のない村も数多くあります。山間部の村々に暮らすのは、カリンガ族、イフガオ族、カンカナイ族、ボントク族、イバロイ族、イスネグ族などの先住民族たちです。

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こんにちは、CGNインターンの山本です。

2016年11月~12月でTALAとCGN共同で行った
「クリスマス、台風被災地に古着を届けようキャンペーン」
の報告をいたします。



これはみなさんの不要になった洋服を集めて
2016年11月にフィリピンルソン島北部を襲った大型台風ラウィンの
被災地域に持っていこうというプロジェクトです。

バギオにある英語学校のみなさま、マニラにお住まいのかた、
TALAにご宿泊の際にわざわざ持ってきてくださった方、
フィリピンのほかの地域で働いている方、
そして日本から送ってくださった方々など
多くの方々が協力してくださいました。



当初はクリスマスの前に持っていくはずだったのですが、
たくさんの日本にお住いの方々も協力してくださったため、
いくつかの荷物の到着を待って、1月に持っていくことになりました。

お正月が空けて間もなく、
CGNスタッフと共にみなさんが送ってくださった古着の仕分けをしました。



男性用、女性用、子供用のジャンル分けをしてどんどん大きな
お米の袋に詰めていきます。

最終的に大きなお米の袋、22袋分になりました。


これらをCGNのジープニーに詰め込み、
1月8日~10日、バギオからさらに8時間ほど北上した地、
カリンガ州のティングラヤンに行ってきました。

この場所はCGNが以前に泥から色をとって絵具を作って絵本を作る、という環境アート教育の事業を行っていた場所です。

ここコーディリエラ地方は山深く、美しい山々に豊かな水源、文化と自然と人々が共生している、そんな地域です。そのため野菜などの作物は多くとれるため自給自足をして生きていくことは可能ですが、現金収入を得ることがなかなか難しいというのが現実です。


フィリピンというと常夏のイメージがありますが
ここは山岳地方のため夜は13度くらいに気温が下がります。

台風被害はおいておいたとしても
洋服、特にジャケットなどの暖かいものはこの地域において
不足していて貴重なものです。

さらさらと渓谷を流れる川をわき目に、バギオから細くてくねくねした山道をいくこと8時間。カリンガ州ティングラヤンに到着です。



台風ラウィンが北ルソンを襲ってから早2か月。
道路や電気など、ほとんどのインフラはもう元に戻っていますが、
道にはいまだ大きな木が倒れていたり、川のそばの家が真横に倒れていたりと
台風の爪痕が垣間見えました。



私たちはティングラヤンの中の一つの集落、チコ川沿いに広がる緑が豊かで美しいルプルパという小さな集落の小学校に行きました。


生徒は1年生から6年生まで約120人。
校長先生に暖かく迎えていただきました。



空き教室にもってきた洋服を広げて、
生徒自身に自分がほしい洋服を数枚選んでもらいます。


1年生から順に中に入ります。
みんな嬉しそうに選んでいました。



その場ですぐに着る子も。



その後残った洋服はその集落の役場に持って行って
役場のメンバーが地域の中の必要な人に配ってくれることになりました。

このプロジェクトは私がもともといいだしっぺで
それをCGN代表の眞理子さんがたくさん助けてくださり実現させることができました。

そもそもなぜこのプロジェクトをやろうと思ったかというと、
また私がCGNでのインターンをはじまる前にバギオ市内の英語学校に通っていた時。
こんな光景を目にしました。

数人の韓国人の女の子が袋にいっぱい入った洋服を、廊下においてあるおおきなポリバケツにどさーっと捨てていました。

しかも見たのはその1回限りではありません。
何回も、いろんな学生が同じようにしていました。

なぜなら、みんな英語学校での勉強が終わってそれぞれの国に帰るとき、テキストやお土産をできるだけ多く持ち帰りたいため、なるべくいらないものを減らしていこうとするからです。

その光景を見てなにかが心の中でしっくりこず、
もったいない、ほかに必要としている人がきっといるのだから
そこに持っていったらいいんじゃないかっていう安直な考えで
眞理子さんに話をしたところ、ちょうどその時期、大型台風ラウィンが去ったあとということで山岳地域に持っていくということを提案してくださいました。

最初はそのようないわば浅はかな考えでスタートしたものでしたが、
古着を回収して配るということは予想以上に考えなければならないことがたくさんありました。
近くに服がいらない、という人がいてそれを集めて持っていこうとしたとしても
それにはまず交通費がかかります。
今回の場合はかなり遠くの山の中。そのためジプニーを1台使っていく必要がありました。
そうなると、当然それなりの交通費はかかります。
なので、せっかくいくならばそのときに運べる最大量を持っていけるように努めなければなりません。

それだけの量の洋服を集めるためにはそれだけの協力してくださる方々を見つけなければなりません。
その方たちへのお願いの文章も作る必要があります。

そしていざみなさんが送ってくださった古着が届いたあとは、
集めた後の管理、例えばどこに保管するのか。そして持っていく方法やどのように地域の人々に分配するかも検討しなければなりません。
洗われていないものが混ざっていた時は自分で洗わなければなりません。
モノ自体はタダで集まってもそれを送るのに運賃を払ってもらったり、
集まったあとにもたくさんの時間とお金がかかります。

そしていざ配るとなったときにもどうしたら公平にいきわたるのだろうかという問題が浮上してきます。
その町で古着屋としてビジネスをしている人もいます。私たちがタダで洋服を配ったらその人の売り上げはどうなるでしょうか。
また、コミュニティの人の人数は何人で一人あたりどれくらいもらうことができるのか。
また、みなさんの不要なものを送っていただいているのでもちろんバラバラなものが集まりますが、どの古着を受け取るかによっても不平等がでます。
そうしたらよかれと思ってやったことが原因で最悪のケース、村人の中に亀裂を生むかもしれません。

また、こんなこともありました。
洋服を村に持っていくために仕分けをしているとき。
手伝ってくれていたフィリピン人スタッフが、
「私だってこんないい洋服もってないのにー。いいなあ。」
といいました。

何と言ったらいいのかわからなくなりました。

公平って難しいことだと思いました。

こう考えてみると、いくらもったいなくても
捨てたほうがいいんじゃないか、って途中で思ってしまったときもありました。

ここまで書いて、こんなことを思い出しました。
昔、まだ小学生か中学生のころ、私だけに限らずほかの多くの人々も同じだと思いますが、先生から「世界中には今日食べるものですらない人がたくさんいるんだよ」って話を頭にすりこまれるように教えられました。食べるものに困ることはまずない日本に住んでいる自分たちにとって、明確にイメージまではできませんでしたが、ひとまず「そうなんだな、世界では自分たちと違う暮らしをしている人がいるんだな」くらいの気持ちは芽生えました。ある日給食当番をやりながら、たくさんの同級生たちが給食を残しているのを見て、「これをそのまま困っている人のところに持っていけば万事解決じゃん!」と考えました。

しかし実際には輸送コストや、マネジメント費などがかかってしまいます。ましてや食べ物ならばその金額はさらに高くなるでしょう。そのことを今回のことを通じて改めて再認識しました。

だからどうしても、ただ捨てるだけの方がすべてにたいするコストがかからない、
皮肉な話だけどそれが事実でした。

しかしそのままだと困っている人はずっと困ったままだし
地球上にある限りある資源はどんどんと失われていく。

しかしそれを公平にやろうとすると莫大なお金と時間がかかる。
国際協力って本当に難しい、もっと考えたいと思いました。

途中で自分のやっていることが正しいのかわからなくなることも多くありましたが
学校に持って行って子供たちがうれしそうな顔をして「ありがとう」といってくれたときに
少なくともこのことがこの子たちがほんの少しでも幸せだと思う一助になっていたと思うと、最後までやることができて本当によかったと思いました。それもこれも協力をしてくださった方々のおかげです。

英語学校で生徒さんに呼び掛けてくださったマネージャーの方々、
そして洋服をきれいに洗って寄付してくださった生徒の方々、
情報を広く発信してくださった方、
遠方からわざわざ洋服を送ってくれた方、
TALAまでわざわざ届けに来てくださった方、
このキャンペーンに協力してくださったすべてのみなさんに
心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

山本佳波


 
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こんにちは、CGNインターンの山本です。
1月17日をもってCGNインターンを卒業して日本に帰国しました。
そしてあっという間に2週間がたとうとしているのですが、日々が過ぎるのがあまりにもあっという間で驚いています。

バギオにいる間に書くことができなかった記事がいくつもあるのでこれから順番に
書いていきたいと思います。

この記事ではコーヒー収穫ツアーについて書いていきたいと思います。



2016年11月、12月にコーヒー収穫ツアーを行いました。
これは、CGNのコーヒー事業地に参加者の人々をお連れしてコーヒー収穫体験、そして数あるコーヒーの加工作業を実際に自分の手で体験をしていただき、1杯のコーヒーの裏にどれだけの農家さんの努力があるのかを実際に感じてもらうというものです。
また、フェアトレードに関心をもってもらうきっかけにしたいという思いもありました。

今コーヒーは空前の大ブーム。
日本でも次から次へと新しい、おしゃれなカフェがたくさんできています。
バギオでも町の中心・セッションロードだけでいくつのカフェがあるでしょうか。
このように私たちの生活にとても身近でいつも何気なく飲んでいるコーヒー。
しかしこのコーヒーがどのように私たちの口に届いているのかまで知っている人はなかなかいません。


さて、ツアーは11月19日(土)、12月10日(土)の計2回行いました。
1回目はトゥブライ町サヤタン集落、2回目は同じくトゥブライ町バウィ集落にて。

ツアーは最初みなさんの自己紹介から始まります。



1回目のツアーでは様々な英語学校の生徒さんが中心、2回目は英語学校の生徒さんに加えて半数以上がマニラからわざわざこのツアーのためにバギオを訪れてくれたコーヒーラバーのみなさんを迎えてのツアー。

みなさんコーヒーがお好き、ということもありすぐに打ちとけて楽しい雰囲気に。

そして道中はジプニーでの旅。



途中でお昼ごはんの鶏さんを買って、その場で山岳地方伝統料理のピニピカンのためにその鶏を締めます。首を一気に切るのではなく、血の1滴も無駄にしないために叩いてゆっくりと締めていくのがこの地方の伝統。日本や、フィリピンでも町中では見ないその光景にショックを受けている参加者の方もいましたが、私たちの食べ物がどのように自分たちのもとに来ているのかを知るきっかけになったのではないでしょうか。



到着後はCGNスタッフによるコーヒーについてのレクチャーです。
CGNの活動について、なぜコーヒー栽培を行っているのか、コーヒーがどのように農家さんの生活を助けているのか、コーヒーの実の構造、そして収穫時の注意点などを説明します。




その後はいよいよ収穫です。
グループごとに分かれて実の収穫をしました。
コーヒーの実はこのように真っ赤な鮮やかな色をしています。品種によっては黄色やオレンジ色の実をつけるものもあります。種から芽がでて、苗木になって、その苗木を土地に植えて、堆肥をあたえたり、よりよい発育のために影をつくる木をそばに植えたり、そうして数年後に真っ白な美しい花を咲かせ、ようやくこのようなコーヒーチェリーが実ります。
この時点ですでに種を植えてから4~5年が経過しています。


CGNの事業地のコーヒー栽培はすべてアグロフォレストリー、そしてオーガニック。
山の急な斜面に、その土地にあったほかの種類の木や作物と一緒に育てるこの農法はだだっ広いところにコーヒーの木だけを植えるのと比べると効率の面では劣ります。
しかし農家さんが一生懸命育てたこれらは、環境にやさしい、そしてそれを飲む人にもやさしいコーヒーです。

収穫は、茎の部分をとらないように、赤くなった実だけをとるという一見シンプルな作業ですが、なんにせよひとつひとつ実をとっていくというすべて手作業。
たくさんに実った真っ赤なコーヒーの実をつむ作業はなかなか時間がかかります。







参加者「いったい何本くらいのコーヒーの木をもっているんですか?」
農家のレイヤさん「700本くらいかな。」
参加者「えー!そんなに!?」
たった1本の木の実をとるだけでもかなりの時間がかかったのに700本と考えたら一体どれだけの時間がかかるのでしょうか。しかも普段このおおきな土地を世話しているのはレイヤさんと彼女の家族のメンバーもう一人の計2人だけ。さすがに収穫期には何人か人を雇うといっていましたが、それでも大変な量に間違いありません。
参加者のみなさんとともに私も驚きと感嘆でした。

お昼ごはんは途中で買った鶏でつくったピニピカンをみなさんでいただきました。
味付けはお塩とショウガだけなのに、びっくりするくらい鶏のうまみがでていておいしいスープが特徴的です。足の爪とくちばし以外、すべての部分を無駄にせずにいただきます。





午後はコーヒーの加工のプロセスの体験です。
コーヒーの豆の加工はおおまかにいうと次のとおりです。

果肉の除去

発酵

乾燥

脱穀

選別

焙煎

挽く

抽出

まずはコーヒーの実についた果肉の除去からです。
これはこのような機械を使って行います。


これで赤い果肉の部分と種を分けます。


しかしこれだけでは完全に分けることはできません。
大体の果肉は取り除けるのですが、種と一緒に混ざってしまった果肉もあるので
それを手作業で取り除きます。
これもなかなか時間のかかる作業です。


次にすでに乾燥したパーチメントと呼ばれる皮付きのコーヒー豆の脱穀に挑戦。
いまでもこのような杵臼を使って行います。





そして脱穀した豆を今度は昔ながらの方法、たき火で焙煎。
15分程でぱちぱちという楽し気な音が聞こえてきます。




そして焙煎した豆をしばらく冷やして、
先ほど脱穀の際に使用した杵臼をもう一度使用して
豆を挽きます。

いい香りが漂ってきます。

そしてこのコーヒーをやかんでぐつぐつと煮出すというこの地方での昔ながらの淹れ方でいただきました。



収穫体験の前にもコーヒーを一杯飲んだのですが、みなさん口をそろえていうのは
「最初のよりもこっちのほうが断然おいしい!」
それは、もちろん挽きたて、淹れたてということもありますが、なによりも
この1杯になるまでの農家の人の苦労や努力を知ったことが一番の理由ではないでしょうか。


ツアー終了後はゲストハウスTALAに帰ってきて、
みんなでTALAにて販売している、CGNの事業地でとれたコーディリエラコーヒー、「KAPI TAKO」コーヒーを飲みながら振り返り会を行いました。

「いつも簡単にコーヒー飲んでいたけどそのありがたさに気づいた。」
「これからコーヒーを飲むたびに今日のこと思い出す!」
「これからコーヒーの勉強始めたい」
「今日のコーヒーが今までの人生の中で一番おいしかった!!」
「もっと多くの人にこのようなツアーに参加してもらいたい。特に若い人に。」
「マニラでもここのコーヒーが飲みたい。」
などなどみなさん素敵な感想をシェアしてくれました。


私自身、今回企画から同行まですべて任せていただいたのですが
とても楽しく、学び多き旅となりました。

こちらのコーヒー収穫ツアーは2年前から毎年インターンが行っていたようで
今年もこのツアーをやったらどうか、という提案をCGN代表眞理子さんから誘っていただいたのが始まりです。

環境教育やスタディツアーに興味のある私にとってはまたとない機会だったのですが、
それまで全くコーヒーについてなんの知識もない状態の私。
コーヒーの勉強をするところから始まりました。

このツアーを通して学んだことは、たくさんあるのですが、大まかにわけると3つの学びがありました。
まず一つ目は“ツアー”というものの運営がどういうものなのか。
一番始めから最後まで通してやらせてもらったおかげでそれらがわかりました。

ツアーの準備、といっても何をするのか。

まず、企画をする。そしてスタッフと相談を重ねる。
農家さん側にアポイントメントを取る。
大体ツアーの内容が決まってきたら次に予算決め。
そのあとにやっと参加者を募集する段階に進めます。
まずポスターを作って、
フェイスブックを使って情報発信をしたり、
バギオ市内にいくつもある英語学校に足を運んで
ツアーの紹介を学校内でしてもらえるようにお願いをしにいったり、
マニラのメディアに記事の掲載を依頼したり。
そして参加者の方々とのやり取り、
それと同時並行で当日必要な道具の準備、
当日参加者のみなさんに配る、配布資料日本語版と英語版の作成、
ツアー当日は同行、通訳や補足が必要な部分ではそれらも行います。
そしてツアーが終わった後には会計の報告
などなど数えたらきりがないほどの作業がありました。

(マニラの日本人向けメディア、「ナビマニラ」にて記事を掲載していただきました。)

最初に苦戦したのは、どのように参加者を集めるのかという点です。

ある日、眞理子さんにどんな物事も、想像×創造が大切だといわれました。
どんな人がこの情報を得るんだろう、その人はどんな気持ちになるだろう、
相手のことを思いやって、想像して、それをもとに自分なりに創造するということです。

例えばポスター作り。
誰が対象なのか。見る人によってもちろん情報の内容も変えなければいけないし
それに加えて誰もが見やすいように、内容が一発で分かるようにする必要があります。

もちろん、人を集める以外にもすべてのことにこの想像×創造の法則は当てはまります。

次に苦戦したことは、予算の設定です。
参加費も、利益を出すことを考えたら当然上げる必要があります。
英語学校の生徒さまなど、もともとはそこまで興味がない人にも
気軽に参加してもらって、環境のことに興味をもつきっかけにしたいという思いも
あったので、できる限り費用を抑えたいという思いの一方で、
継続するためには利益がでないと不可能だという事情もありました。

また、それと同時に農家さん側のメリットも考える必要があります。
このツアーをやることによってコミュニティにとってどのようなメリットがあるのか。
そういったことを考えなければ、ツアーを継続することはできません。

今回の収穫ツアーは2回限り、そして来年度もやるかどうかは
私は分からないのですが、参加者のみなさんがぜひ継続してほしいと言ってくれました。
もっと多くの人に体験してもらいたいといってくれました。
なので、そのために上で述べたようなことをこれからしっかりクリアにしていかなければならないと感じました。

“ツアー”とは、
学びのあるツアーとは
心からの充実が得られるツアーとは
人と人をつなぐ
人と地域をつなぐ
人と文化をつなぐ
そういったツアーであるべきだと私は思います。

そのためにはツアーの組み立てをしっかり行う必要があります。
どんなツアーでも、どんな内容でも、それをどのようにマネジメントするかによって
参加者が得られるものは違います。

参加者同士が仲良くなったり、
実際に現地の人がやっていることを同じように体験してみたり
現地でしか得られないような情報を得たり
そのための仕組みづくりがツアーを成功させるために必要なことだと学びました。

これらは大学で観光を学んでいる私にとって、実際の現場でそういったことを
勉強することができた大変貴重な機会でした。




2つ目に、コーヒーの奥深さに触れることができました。
コーヒーは長い歴史があり、世界史の中でもコーヒーが果たす役割は大きいと学びました。
また、コーヒー栽培は農家の方々にとって現金収入を得ることができる強い手段になりうるということ、
その一方でたくさんの複雑な工程があり、努力と忍耐なしではできないということにも気づきました。

私はこれまでなぜそこまでコーヒーが世界中で愛されているのか
全く理解できなかったのですが、それはその奥深さにあり、
世界中の人がこぞってほしがるいわば魔法の豆だと思いました。

しかしこれだけ手間がかかるのにも関わらず、
その豆の取引されている価格の安いことに驚きました。
今はまだ発展途上国と呼ばれている国が安い賃金で大量に作っているけれど
これからそういった国がどんどんと成長していったら
コーヒーは今飲んでいる価格では飲めない日が近い将来やってくるのではないでしょうか。

コーヒーについてはこれからも少しずつ勉強したいです。

そして最後の3つ目は、自分自身がこのツアーに同行という形ではあるが同行して気づいたことで、
自分たちの目の前にあるものいつも手にしているもの口にしているものは数えきれない人の手が加わっているということです。

これはコーヒーに限りません。
日本だとすべてが完成された状態ででてくることが多いから
出所がわからないものがたくさんあるのがすでに普通です。

それらがいいか悪いかは別として、
そのものがどのように私たちの元へきているのかの
過程を知っていると、やはりそのものをもっと大事にできます。
なので、もっとその過程を知る努力をすること、そしてその過程が少しでもクリアなものを選ぶようにすることが必要だと感じました。

そうでなければ、簡単にものを粗末に扱ってしまうことができます。
どんどんと浪費を重ねてしまいます。
それはお金という問題だけじゃなくて、
そのお金を得るために使った時間も、そして限りある地球の資源も無駄にしてしまっていることにつながります。

そんなことを考えてこれからの自分の生き方を見直すきっかけになったツアーでもありました。

協力してくださったみなさん、参加してくださったみなさん、
本当にありがとうございました。





::::::::::::::::::::::::::::
TALAでも販売しているCGNのフィリピン・コーディリエラコーヒー
「KAPITAKOコーヒー」についてはこちらをご覧ください。
コーヒーがどのように生産・加工されているかも
分かりやすく解説してあります。
https://kapitako.jimdo.com/
::::::::::::::::::::::::::::

山本佳波
 
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前回の記事で紹介した、立教大学PRCから植林現場を学びにきた、二人の感想文です。

(立教大生の植林現場ツアーに同行しました。 http://ameblo.jp/cordillera/entry-12209864938.html )

 

文学部文学科 3年 吉田実祝
この一週間は毎日刺激をもらって、一週間とは思えないほど充実した日々でした。
一番痛感させられたのは、自分の知識不足です。今までに所属しているサークルで二回、植林キャンプに行き、少しは植林の知識がついてきていると思っていました。しかし今回CGNさんの活動に同行させてもらい様々な種類の肥料のことだったり苗床のことだったり、新しく学ぶことが多く、自分たちの知識の低さ、そして植林の奥深さを感じました。
また、今サークルで「現地の人を巻き込みたい」という課題を抱えているのですが、CGNさんの植林地視察や受益者の皆さんへのインタビューを通し、その点でも沢山のことを学ぶことができました。どのようなアプローチをしていけば現地人の方に興味をもってもらえるのか、植林を始めてからのサポートの仕方など、自分達にはまだまだできることが多くあるのだと感じました。CGNさんと私たちの植林では目的が異なっているので一概に全てを真似るということはできないですが、私たちの活動の中にも活かせそうなことがあったので、実践していきたいと思います。
恐らく私自身は今後サークルのキャンプで村に帰ることはできないので、今回学んできたことを後輩たちにしっかりと伝え、より良い植林活動を続けられるように全力でサポートしていきたいです。
今回私たちを受け入れて下さった反町さん、コーディネーターをしていただいた山本さんを始め、CGNのスタッフさん、受益者の皆さん、お世話になった皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。

 

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観光学部交流文化学科3年 吉村 瞭

私がCGNに出会ったのはサークルの後輩からの紹介によるものでした。私の所属しているサークルはフィリピンで植林やホームステイを行っているのですが、サークルの方向性について行き詰まりを感じていたため、他団体より知恵をいただくべく参加することとしました。フィリピンに着くと少しこもったフィリピン人の英語や独特な匂い、ジョリビーの銅像に高揚感が増しました。
代表である真理子さんからのお話を通して痛感したのは、自分自身のフィリピンや植林の知識の少なさでした。日本とフィリピンという視点、またフィリピンの各地域の魅力や現状など、活動を行うにあたって根幹となる部分に視線を向けられていないことに気づかされました。ひとえにフィリピンといっても各地域によって必要とされるものは異なり、その需要に応えていない。そのためにはコミュニケーションが重要で、そこで得たことを我々がローカライズしていくことが必要だと気づかされました。とはいえCGNの商業植林と私のサークルの緑化植林は、活動内容は似ていてもモチベーションや規模の違いから今回得た知識をすべて応用することはできませんが、今回の最大の発見である「環境教育の重要性」。ここに焦点をあてて今後の活動に役立てたいと思いました。
CGNでのプログラムの中で最初の2日間では肥料やアグロフォレストリー、苗床、受益者とのインタビューを行いました。フィリピンらしいなと実感したのは来客が来た際のおもてなしです。ミリエンダはフィリピン全土で共通でそこにフィリピン人の素朴なあたたかさを実感しました。肥料は機械を使った大掛かりなものからそうでないものまで様々でしたが、どれも完成までにこしたり、混ぜたりと手がかかるなという印象を持ちました。良い肥料づくりができるかは植林をする際の大きなカギになるという意識から、受益者達は熱心に作成されているのかと思うと、この意識改革というのは大変重要なことであると感じました。また受益者とのインタビューの中で彼らのモチベーションは、過去に経験した土砂崩れを引き起こさないためや生活に必要な生計手段を得たいという結果だと返答を得ました。このようにモチベーションが何かをすぐに示せるのは強いなと感じました。私たちのサークルでは現地の方とともに目指す方向が曖昧であるため、年2回我々が現地に赴くときにのみ現地の人が手を貸してくれるというスタイルになってしまっているのかなと感じました。そのようになってしまっている現状の原因としては先ほどにも述べた我々の植林への知識不足が起因するのかなと考えます。CGNという確かなバックの元で植林できているという受益者側の安心感は相互の信頼関係から生まれるものです。それが成り立ち得るのはCGNが持っている植林の知識があるからこそだと感じました。
また後半の二日間にはアンボンドランに行きました。そこでの目的は植林ツアーと称して日本人と一緒に植林をするというものです。私のサークルでも同様なことを行いますが、CGNから学ぶことが多くありました。植林の準備段階として道を作ることでツアーの参加者が植林を行いやすい環境を作ること。植林を行う前段階に資料を配って専門用語などを説明しておくことなどです。また、アンボンドランでは用意されていた苗のほんの少ししか植えられず残された苗はどうするのだろうと心配でした。しかしアンボンドランの現地の人々が自分たちの水源となる土地に木を植えればきれいな水が家にやってくるということをモチベーションに、自らで残りの木を植えると聞き安心しました。また安心や生計手段ということとは別に、このようなモチベーションもあるのかと感心させられました。このアイディアは私のサークルでも何か生かせるのではないかと感じています。
以上にあげた通りCGNの活動を通して植林について学んだり、ジープニーの上で風を感じたり、日本人やフィリピン人の温かさに触れたり、と大変貴重な経験をさせていただきました。その中でも一番よかったのは人との出会いでした。CGNを通して出会った人々はみなさん個性的なバックグランドをお持ちで、自分の浅さに恥ずかしさを感じる毎日でした。様々なバックグランドを持った人々が様々な目的をもってバギオに訪れており、その方々と交流をもてたことは本当に私にとって財産であり貴重な体験でした。

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実祝ちゃん、瞭ちゃんありがとうございました。

またバギオに遊びに来てくださいね!

 

山本佳波

 

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こんにちは、CGNインターンの山本佳波です。

 

8月に、立教大学からPRCの2人がCGNの植林事業を学ぶために1週間、バギオに滞在しました。私はそのとき、1週間の彼らの滞在中の計画づくりを担当し、実際のツアーにも同行をさせてもらったので、そのときの様子をご報告します。

 

今回来てくれたのは、みのりちゃんとりょうちゃんのお二人。
彼女たちは立教大学でPRCという、フィリピンのロンブロン島で春休みと夏休みの2回、村にホームステイをしながら植林活動をしているサークルに所属しています。

(PRCのHPはこちら http://prc431.wixsite.com/prc-rikkyo )

 

今回、彼女たちがCGNを訪れた目的は、
・植林についての知識をもっと得たい
・どのようにしたら村人たちを巻き込んで植林ができるのかを知りたい
とのこと。

 

いくら木を植えても植えても、自分たちは大学の休みを利用してほんのわずかな期間そこにいることしかできない、その後の世話は現地の人の手にゆだねなくてはならない、しかし現地の人たちはそこまで関心がない、それが悩みだそうです。

 

初日は、CGN代表の眞理子さんとの座談会。
眞理子さんも、学生時代、PRCの前身である立教大学のフィリピン・ヒューマンリレーションシップ・キャンプ参加者だということもあり、植林のことのみならず、このフィリピンのステイが学生たちにとってどのような影響を与えるのか、について話しをいただきました。眞理子さんと同期でフィリピンキャンプに参加した人たちはその後、それまでは全く予期していなかった方面に進んでいった方たちがたくさんいたそうです。

実は、私の所属していたアジア寺子屋というフィリピンに毎年ホームステイをしているサークルも、このキャンプの子孫的存在。
この、活気があって、伝統文化が残っていて、人々はみな明るくて柔らかい気質をもっていて、これからどんどん成長していくであろうフィリピンという国での滞在は、本当に自分の人生をも変えてしまうような力をもっているなあ、と改めて感じた瞬間でもありました。

 

その後はCGNの事業地、トゥブライ町のタベヨ集落、コロス集落とアンボンドランへ通う毎日。
タベヨ集落ではコーヒー農家さんを訪れて、堆肥の作り方をたくさん学びました。

堆肥づくり、奥が深いです。カリエンドラの葉っぱをそのまま集めて、漉して使う堆肥だったり、鶏糞と土を混ぜて使う堆肥だったり、バナナの皮などのフルーツの皮と土とミミズを混ぜて作る堆肥があったり・・・とにかくいろんな種類の堆肥がありました。

そこにはもはや「こうあるべきだ」という、レシピみたいなものは存在せず、毎年植物の状況を見ながら、天候の状況をみながら、長い経験の中で失敗と成功を繰り返しながら、自分たちの持っているもので作っていく、シンプルだけど、すごく複雑な工程がありました。

 

 

その後は、受益者の方々へのインタビューもさせていただきました。
なにがモチベーションで植林活動を、コーヒー栽培を、緑化活動をやっているのか、ということについて
「実際は野菜栽培の方が、化学肥料や農薬の購入にお金がかかり、全体的にコストがかかる。しかも、木を切って畑にしてしまっているため、土壌の浸食や流出も起こる。実際、以前破産した。私たちはそのことを覚えているから、コーヒーの木をこれからも植えたいと思っている。もちろん、それは安定した収入のためだが、それだけでなく、このことは次世代への投資にもなると思っている。」ということもおっしゃっていました。

 

その翌日の、コロス集落では木酢液の作り方、苗床の作り方、コーヒーの木の植え方など、さらに細かい知識を、農家のフェリーさんから教えてもらいました。

木酢とは、木材などを燃やした煙を集めて、冷やした時にできる液体のことです。これには害虫予防や土壌改改良などの効果があります。

 

苗床の作り方も見に行かせてもらいました。
種を植えてから、植林ができる状態の苗になるまでは大体1年、そして植林後、実際に初めての豆が取れるまでは3年間かかるそうです。長い時間と、手間がかかって、初めて私たちの元までコーヒーは届いてるということを改めて実感しました。

 

事業地巡り3日目のアンボンドランではCGNスタッフと一緒に、翌日に控えた英語学校の生徒さんを対象にして行っている植林ツアーの下準備を手伝いました。
植林というと木を植える、という極めてシンプルな作業に感じますが、その前には多くの下準備が必要になります。よく、平地に野菜を植えるように植林をするイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、ここ山岳地方では植林をするのは山の急斜面。

 

植林ツアーの参加者の、そのような足場に不慣れな方でも安全に、スムーズに植林ができるように、
①    草刈りと整地(鬱蒼と茂っている雑草を切り開く)
②    穴掘り(植える木の種類によって異なる間隔に穴を掘っていく。これが結構深いため女子にはなかなかの重労働。)
③    足場づくり(急な斜面を安全に降りられるように土を踏み固めて階段をつくる)

という作業を行います。


どれもなかなかのハードワーク。しかし、さすが何度もフィリピンにきて植林をしているだけあってタフなお二人。汗まみれになりながらもみんなで力を合わせて行いました。

 

(雨の中穴掘り頑張りました。)

 

そして翌日。植林ツアー当日。
バギオ市内のいくつかの英語学校の生徒さんや、TALAに宿泊中だったファミリーのお子様など、総勢15名が参加してくれました。

前日のお二人の仕事の成果もあってか、みなさん初めての斜面に苦戦しつつも最後には楽しんで気を植えてくれていた様子。

準備してあった膨大な量の苗を、もちろんすべて植えきることはできなかったのですが、植林ツアーを行う意義は、外部の人が植林に参加することで、コミュニティの人たちの「自分たちももっと頑張らねば」というモチベーションにつながるということだそう。だから、みなさんがたとえ植えることができた苗木の数がわずかであっても、わざわざその土地まで足を運んでくれているというそのこと自体が、間接的にコミュニティの緑化活動の役に立っているのです。

 

(参加者の皆さんとの一枚)

 

その後はみなさんと共にアンボンドランにある洞窟探検にいったり、

ジプニーの上に乗っての旅を楽しんだり、

充実の一日でした。


このように、この1週間はどっぷりと植林にひたったものとなりました。
二人の滞在期間にはちょうどバギオで日本の映画祭をやっていたということもあり、去年CGNがコーディネイトした、青年海外協力隊を題材にした映画「クロスロード」鑑賞をしてもらう機会もありました。この作品では、バギオの近郊で起こっている、鉱山開発問題を取りあげています。CGNが植林活動をする目的の中の一つに、鉱山開発などの人間にも自然にも負荷がかかる方法でなく、ほかの方法、例えばコーヒー栽培などによって現金収入を得られるようにしたい、というものもあります。なので、コミュニティでの植林現場を体験した二人にとっては、この映画は「なぜ植林をするのか?」ということを考えるきっかけになったのではないでしょうか。


二人が少しでも何か新しいことを学んで、何か今後の活動に生かせることを願います。

そして、それだけでなく、2人がここバギオという場所自体も楽しんでくれていたらとても嬉しいです。

(ちょうどバギオで開催されていた七夕フェスティバルにて、コスプレイヤーの方と。)

 

私も、今回このような形で二人に1週間同行させてもらったおかげで、アグロフォレストリーについて、肥料について、現地の人の気持ちについて、その裏で動くCGNのスタッフの仕事についてなど、たくさんのことを学ぶことができました。本当にありがとうございました。

 

帰国後、2人から感想文を頂いているので次の記事でそちらを紹介します。


山本佳波

 

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こんにちは!

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)で今年3月まで7カ月インターンをした西村美里です。(写真右)


今回はCGNでのインターンの振り返りとして、記事を書きます。

長くなりますが、お付き合いください。

 

英語が話せない、NGOやフィリピンのことを何も知らない状態で始まった環境NGO、CGNでのインターン。やって来た当初は英語が理解できない、話せないためにフィリピン人スタッフとコミュニケーションをうまくとることができずとても苦労しました。しかし、それも2ヶ月マンツーマンの語学学校に通うことで徐々に慣れ、なんとかなる程度にまでなりました。

ちょうどその頃に農家さん向けのコーヒーの精選に関するワークショップが始まり、準備を手伝うことに。しかし、コーヒー栽培について全くの無知だった私は、講師である山本博文さんや農家の方々から多くのことを学び、吸収させていただくところから始まりました。実際にコーヒーの実を収穫して皮をむいて洗って乾燥させて、といった一通りの工程を経験することでコーヒーというものがどのようにできているかを知り、それら作業にかけられる手間と時間の膨大さに驚き、品質を保とうと努力される農家さんや彼らを支え指導するCGNのスタッフに強い尊敬の念を覚えました。


そのワークショップから少し経った頃、CGNの代表である反町眞理子さんから「いい経験になるし、何か企画してみれば?」とご提案され、前のインターンの方の企画等を参考にしたコーヒー収穫・加工体験ツアーを行うことにしました。対象は語学学校で勉強をしている日本人学生…だったのですが、英語版のポスターも作ることで韓国や台湾の学生さんにも興味を持っていただき、結果として文化交流にもつながるツアーを催行することができました。準備段階ではフィリピン人スタッフを通した農家さんとのコーディネートをはじめとし、集客や当日の案内などを考えつつ、そして周りを見つつ臨機応変に動かなければならないので、とても神経を使いました。そんななか参加者が農家さんの話を真剣に聴く様子や参加者同士で楽しそうに話す姿から元気をもらい、そして、周りからのアドバイスを受けながら少しずつ改善しながらやり遂げることができたように思います。
 



インターンとして経験した活動は上のようなコーヒーに関することだけではなく、ガイドブックの改訂作業や短い英文の翻訳、ワークショップの準備や資料の作成、ゲストハウス運営のお手伝いなど、多岐にわたりました。そんな怒涛のインターン7ヶ月間もあっという間に過ぎ、いよいよ帰国となったとき、思い返すと浮かんできたのはCGNの企画やワークショップを通して出会った各地で活躍される日本人の皆さまやゲストハウスで出会ったユニークで楽しいツーリストの皆さま、そして、私と同じくインターンとして活動していた仲間、現地でできた友人や農家さんたちの顔でした。毎日のように新しい人と出会い刺激を得ると同時に、まだまだ社会や世界を知らない自身の無知さ、無力さを痛感することも多々ありました。そういったことに気付けたこと、そして何よりも日本にいては決してできない繋がりを得ることができ、本当に良かったと思います。
 

現在、帰国してからもうすでに5ヶ月、フィリピンに出発した日から約1年が経過しました。自身の成長としては正直なところあまり実感はなく、何かが劇的に変化したという感じもありません。ただ、就職活動をするなか気付いたことが、将来なりたい像がより鮮明になったこと、それを目指すにあたって自身の中に軸というものができたことです。

フィリピンに来たはじめは本当に漠然と、フェアトレードコーヒーについて知りたいという気持ちだけでした。しかし、現地で栽培・加工をされる農家さんや彼らと懸命に活動をする眞理子さん、CGNのスタッフ、そして山本さんの姿を見て、少し形は違っても農家さんと繋がりを持っていられるコーヒーの仕事に関わりたい、と思うようになりました。

そして無事に就職活動を終え、来春から「持続性」と「透明性」に重点を置いたコーヒーを扱う企業で働かせていただけることになりました。これから得る、またこれまでに得たコーヒーの知識や技術を自身のなかに留めておくだけではなく、周りに広めていく活動ができればと思います。そしていずれは「コーヒーのことなら西村」と言っていただけるような人材になりたいです。
 

最後になりましたが、この場をお借りしてフィリピンで私の面倒を見てくださったCGNの皆さまや現地で助けてくれた友人たち、フィリピンでのインターンの機会を与えてくださった方々、そしてフィリピンにいる私をいつも見守り、応援してくれた家族に心から感謝したいと思います。今後もフィリピンで得た人とのつながりを大切にしつつ、日々精進します。
 




 

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