Cordillera Green Network インターン体験記

フィリピン・ルソン島北部のバギオを本拠地に、山岳地方(コーディリエラ地方)で活動する現地法人の環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(Cordillera Green Network:CGN)」の日本人インターンによるブログです。お問い合わせはcordigreen(a)gmail.com
まで。

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(Cordillera Green Network:CGN)は、
フィリピンのルソン島北部のコーディリエラといわれる山岳地方の中心、
バギオ市に拠点を置く、現地法人の環境NGOです。
Webサイトはこちら

コーディリエラ(Cordillera)地方は、ルソン島の北部の標高1,500メートル級の山々が連なる山岳地方です。6つの州からなり、総面積は18,249平方km、フィリピン全土の7%にあたります。金をはじめとした鉱山、深い森林など、豊かな自然資源に恵まれていますが、険しい山々に阻まれ、未だ、道路の通っていない村、電気のない村も数多くあります。山間部の村々に暮らすのは、カリンガ族、イフガオ族、カンカナイ族、ボントク族、イバロイ族、イスネグ族などの先住民族たちです。

テーマ:

前回の記事で紹介した、立教大学PRCから植林現場を学びにきた、二人の感想文です。

(立教大生の植林現場ツアーに同行しました。 http://ameblo.jp/cordillera/entry-12209864938.html )

 

文学部文学科 3年 吉田実祝
この一週間は毎日刺激をもらって、一週間とは思えないほど充実した日々でした。
一番痛感させられたのは、自分の知識不足です。今までに所属しているサークルで二回、植林キャンプに行き、少しは植林の知識がついてきていると思っていました。しかし今回CGNさんの活動に同行させてもらい様々な種類の肥料のことだったり苗床のことだったり、新しく学ぶことが多く、自分たちの知識の低さ、そして植林の奥深さを感じました。
また、今サークルで「現地の人を巻き込みたい」という課題を抱えているのですが、CGNさんの植林地視察や受益者の皆さんへのインタビューを通し、その点でも沢山のことを学ぶことができました。どのようなアプローチをしていけば現地人の方に興味をもってもらえるのか、植林を始めてからのサポートの仕方など、自分達にはまだまだできることが多くあるのだと感じました。CGNさんと私たちの植林では目的が異なっているので一概に全てを真似るということはできないですが、私たちの活動の中にも活かせそうなことがあったので、実践していきたいと思います。
恐らく私自身は今後サークルのキャンプで村に帰ることはできないので、今回学んできたことを後輩たちにしっかりと伝え、より良い植林活動を続けられるように全力でサポートしていきたいです。
今回私たちを受け入れて下さった反町さん、コーディネーターをしていただいた山本さんを始め、CGNのスタッフさん、受益者の皆さん、お世話になった皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。

 

-------------------------------------

観光学部交流文化学科3年 吉村 瞭

私がCGNに出会ったのはサークルの後輩からの紹介によるものでした。私の所属しているサークルはフィリピンで植林やホームステイを行っているのですが、サークルの方向性について行き詰まりを感じていたため、他団体より知恵をいただくべく参加することとしました。フィリピンに着くと少しこもったフィリピン人の英語や独特な匂い、ジョリビーの銅像に高揚感が増しました。
代表である真理子さんからのお話を通して痛感したのは、自分自身のフィリピンや植林の知識の少なさでした。日本とフィリピンという視点、またフィリピンの各地域の魅力や現状など、活動を行うにあたって根幹となる部分に視線を向けられていないことに気づかされました。ひとえにフィリピンといっても各地域によって必要とされるものは異なり、その需要に応えていない。そのためにはコミュニケーションが重要で、そこで得たことを我々がローカライズしていくことが必要だと気づかされました。とはいえCGNの商業植林と私のサークルの緑化植林は、活動内容は似ていてもモチベーションや規模の違いから今回得た知識をすべて応用することはできませんが、今回の最大の発見である「環境教育の重要性」。ここに焦点をあてて今後の活動に役立てたいと思いました。
CGNでのプログラムの中で最初の2日間では肥料やアグロフォレストリー、苗床、受益者とのインタビューを行いました。フィリピンらしいなと実感したのは来客が来た際のおもてなしです。ミリエンダはフィリピン全土で共通でそこにフィリピン人の素朴なあたたかさを実感しました。肥料は機械を使った大掛かりなものからそうでないものまで様々でしたが、どれも完成までにこしたり、混ぜたりと手がかかるなという印象を持ちました。良い肥料づくりができるかは植林をする際の大きなカギになるという意識から、受益者達は熱心に作成されているのかと思うと、この意識改革というのは大変重要なことであると感じました。また受益者とのインタビューの中で彼らのモチベーションは、過去に経験した土砂崩れを引き起こさないためや生活に必要な生計手段を得たいという結果だと返答を得ました。このようにモチベーションが何かをすぐに示せるのは強いなと感じました。私たちのサークルでは現地の方とともに目指す方向が曖昧であるため、年2回我々が現地に赴くときにのみ現地の人が手を貸してくれるというスタイルになってしまっているのかなと感じました。そのようになってしまっている現状の原因としては先ほどにも述べた我々の植林への知識不足が起因するのかなと考えます。CGNという確かなバックの元で植林できているという受益者側の安心感は相互の信頼関係から生まれるものです。それが成り立ち得るのはCGNが持っている植林の知識があるからこそだと感じました。
また後半の二日間にはアンボンドランに行きました。そこでの目的は植林ツアーと称して日本人と一緒に植林をするというものです。私のサークルでも同様なことを行いますが、CGNから学ぶことが多くありました。植林の準備段階として道を作ることでツアーの参加者が植林を行いやすい環境を作ること。植林を行う前段階に資料を配って専門用語などを説明しておくことなどです。また、アンボンドランでは用意されていた苗のほんの少ししか植えられず残された苗はどうするのだろうと心配でした。しかしアンボンドランの現地の人々が自分たちの水源となる土地に木を植えればきれいな水が家にやってくるということをモチベーションに、自らで残りの木を植えると聞き安心しました。また安心や生計手段ということとは別に、このようなモチベーションもあるのかと感心させられました。このアイディアは私のサークルでも何か生かせるのではないかと感じています。
以上にあげた通りCGNの活動を通して植林について学んだり、ジープニーの上で風を感じたり、日本人やフィリピン人の温かさに触れたり、と大変貴重な経験をさせていただきました。その中でも一番よかったのは人との出会いでした。CGNを通して出会った人々はみなさん個性的なバックグランドをお持ちで、自分の浅さに恥ずかしさを感じる毎日でした。様々なバックグランドを持った人々が様々な目的をもってバギオに訪れており、その方々と交流をもてたことは本当に私にとって財産であり貴重な体験でした。

-----------------------------------------

 

実祝ちゃん、瞭ちゃんありがとうございました。

またバギオに遊びに来てくださいね!

 

山本佳波

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

こんにちは、CGNインターンの山本佳波です。

 

8月に、立教大学からPRCの2人がCGNの植林事業を学ぶために1週間、バギオに滞在しました。私はそのとき、1週間の彼らの滞在中の計画づくりを担当し、実際のツアーにも同行をさせてもらったので、そのときの様子をご報告します。

 

今回来てくれたのは、みのりちゃんとりょうちゃんのお二人。
彼女たちは立教大学でPRCという、フィリピンのロンブロン島で春休みと夏休みの2回、村にホームステイをしながら植林活動をしているサークルに所属しています。

(PRCのHPはこちら http://prc431.wixsite.com/prc-rikkyo )

 

今回、彼女たちがCGNを訪れた目的は、
・植林についての知識をもっと得たい
・どのようにしたら村人たちを巻き込んで植林ができるのかを知りたい
とのこと。

 

いくら木を植えても植えても、自分たちは大学の休みを利用してほんのわずかな期間そこにいることしかできない、その後の世話は現地の人の手にゆだねなくてはならない、しかし現地の人たちはそこまで関心がない、それが悩みだそうです。

 

初日は、CGN代表の眞理子さんとの座談会。
眞理子さんも、学生時代、PRCの前身である立教大学のフィリピン・ヒューマンリレーションシップ・キャンプ参加者だということもあり、植林のことのみならず、このフィリピンのステイが学生たちにとってどのような影響を与えるのか、について話しをいただきました。眞理子さんと同期でフィリピンキャンプに参加した人たちはその後、それまでは全く予期していなかった方面に進んでいった方たちがたくさんいたそうです。

実は、私の所属していたアジア寺子屋というフィリピンに毎年ホームステイをしているサークルも、このキャンプの子孫的存在。
この、活気があって、伝統文化が残っていて、人々はみな明るくて柔らかい気質をもっていて、これからどんどん成長していくであろうフィリピンという国での滞在は、本当に自分の人生をも変えてしまうような力をもっているなあ、と改めて感じた瞬間でもありました。

 

その後はCGNの事業地、トゥブライ町のタベヨ集落、コロス集落とアンボンドランへ通う毎日。
タベヨ集落ではコーヒー農家さんを訪れて、堆肥の作り方をたくさん学びました。

堆肥づくり、奥が深いです。カリエンドラの葉っぱをそのまま集めて、漉して使う堆肥だったり、鶏糞と土を混ぜて使う堆肥だったり、バナナの皮などのフルーツの皮と土とミミズを混ぜて作る堆肥があったり・・・とにかくいろんな種類の堆肥がありました。

そこにはもはや「こうあるべきだ」という、レシピみたいなものは存在せず、毎年植物の状況を見ながら、天候の状況をみながら、長い経験の中で失敗と成功を繰り返しながら、自分たちの持っているもので作っていく、シンプルだけど、すごく複雑な工程がありました。

 

 

その後は、受益者の方々へのインタビューもさせていただきました。
なにがモチベーションで植林活動を、コーヒー栽培を、緑化活動をやっているのか、ということについて
「実際は野菜栽培の方が、化学肥料や農薬の購入にお金がかかり、全体的にコストがかかる。しかも、木を切って畑にしてしまっているため、土壌の浸食や流出も起こる。実際、以前破産した。私たちはそのことを覚えているから、コーヒーの木をこれからも植えたいと思っている。もちろん、それは安定した収入のためだが、それだけでなく、このことは次世代への投資にもなると思っている。」ということもおっしゃっていました。

 

その翌日の、コロス集落では木酢液の作り方、苗床の作り方、コーヒーの木の植え方など、さらに細かい知識を、農家のフェリーさんから教えてもらいました。

木酢とは、木材などを燃やした煙を集めて、冷やした時にできる液体のことです。これには害虫予防や土壌改改良などの効果があります。

 

苗床の作り方も見に行かせてもらいました。
種を植えてから、植林ができる状態の苗になるまでは大体1年、そして植林後、実際に初めての豆が取れるまでは3年間かかるそうです。長い時間と、手間がかかって、初めて私たちの元までコーヒーは届いてるということを改めて実感しました。

 

事業地巡り3日目のアンボンドランではCGNスタッフと一緒に、翌日に控えた英語学校の生徒さんを対象にして行っている植林ツアーの下準備を手伝いました。
植林というと木を植える、という極めてシンプルな作業に感じますが、その前には多くの下準備が必要になります。よく、平地に野菜を植えるように植林をするイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、ここ山岳地方では植林をするのは山の急斜面。

 

植林ツアーの参加者の、そのような足場に不慣れな方でも安全に、スムーズに植林ができるように、
①    草刈りと整地(鬱蒼と茂っている雑草を切り開く)
②    穴掘り(植える木の種類によって異なる間隔に穴を掘っていく。これが結構深いため女子にはなかなかの重労働。)
③    足場づくり(急な斜面を安全に降りられるように土を踏み固めて階段をつくる)

という作業を行います。


どれもなかなかのハードワーク。しかし、さすが何度もフィリピンにきて植林をしているだけあってタフなお二人。汗まみれになりながらもみんなで力を合わせて行いました。

 

(雨の中穴掘り頑張りました。)

 

そして翌日。植林ツアー当日。
バギオ市内のいくつかの英語学校の生徒さんや、TALAに宿泊中だったファミリーのお子様など、総勢15名が参加してくれました。

前日のお二人の仕事の成果もあってか、みなさん初めての斜面に苦戦しつつも最後には楽しんで気を植えてくれていた様子。

準備してあった膨大な量の苗を、もちろんすべて植えきることはできなかったのですが、植林ツアーを行う意義は、外部の人が植林に参加することで、コミュニティの人たちの「自分たちももっと頑張らねば」というモチベーションにつながるということだそう。だから、みなさんがたとえ植えることができた苗木の数がわずかであっても、わざわざその土地まで足を運んでくれているというそのこと自体が、間接的にコミュニティの緑化活動の役に立っているのです。

 

(参加者の皆さんとの一枚)

 

その後はみなさんと共にアンボンドランにある洞窟探検にいったり、

ジプニーの上に乗っての旅を楽しんだり、

充実の一日でした。


このように、この1週間はどっぷりと植林にひたったものとなりました。
二人の滞在期間にはちょうどバギオで日本の映画祭をやっていたということもあり、去年CGNがコーディネイトした、青年海外協力隊を題材にした映画「クロスロード」鑑賞をしてもらう機会もありました。この作品では、バギオの近郊で起こっている、鉱山開発問題を取りあげています。CGNが植林活動をする目的の中の一つに、鉱山開発などの人間にも自然にも負荷がかかる方法でなく、ほかの方法、例えばコーヒー栽培などによって現金収入を得られるようにしたい、というものもあります。なので、コミュニティでの植林現場を体験した二人にとっては、この映画は「なぜ植林をするのか?」ということを考えるきっかけになったのではないでしょうか。


二人が少しでも何か新しいことを学んで、何か今後の活動に生かせることを願います。

そして、それだけでなく、2人がここバギオという場所自体も楽しんでくれていたらとても嬉しいです。

(ちょうどバギオで開催されていた七夕フェスティバルにて、コスプレイヤーの方と。)

 

私も、今回このような形で二人に1週間同行させてもらったおかげで、アグロフォレストリーについて、肥料について、現地の人の気持ちについて、その裏で動くCGNのスタッフの仕事についてなど、たくさんのことを学ぶことができました。本当にありがとうございました。

 

帰国後、2人から感想文を頂いているので次の記事でそちらを紹介します。


山本佳波

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

こんにちは!

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)で今年3月まで7カ月インターンをした西村美里です。(写真右)


今回はCGNでのインターンの振り返りとして、記事を書きます。

長くなりますが、お付き合いください。

 

英語が話せない、NGOやフィリピンのことを何も知らない状態で始まった環境NGO、CGNでのインターン。やって来た当初は英語が理解できない、話せないためにフィリピン人スタッフとコミュニケーションをうまくとることができずとても苦労しました。しかし、それも2ヶ月マンツーマンの語学学校に通うことで徐々に慣れ、なんとかなる程度にまでなりました。

ちょうどその頃に農家さん向けのコーヒーの精選に関するワークショップが始まり、準備を手伝うことに。しかし、コーヒー栽培について全くの無知だった私は、講師である山本博文さんや農家の方々から多くのことを学び、吸収させていただくところから始まりました。実際にコーヒーの実を収穫して皮をむいて洗って乾燥させて、といった一通りの工程を経験することでコーヒーというものがどのようにできているかを知り、それら作業にかけられる手間と時間の膨大さに驚き、品質を保とうと努力される農家さんや彼らを支え指導するCGNのスタッフに強い尊敬の念を覚えました。


そのワークショップから少し経った頃、CGNの代表である反町眞理子さんから「いい経験になるし、何か企画してみれば?」とご提案され、前のインターンの方の企画等を参考にしたコーヒー収穫・加工体験ツアーを行うことにしました。対象は語学学校で勉強をしている日本人学生…だったのですが、英語版のポスターも作ることで韓国や台湾の学生さんにも興味を持っていただき、結果として文化交流にもつながるツアーを催行することができました。準備段階ではフィリピン人スタッフを通した農家さんとのコーディネートをはじめとし、集客や当日の案内などを考えつつ、そして周りを見つつ臨機応変に動かなければならないので、とても神経を使いました。そんななか参加者が農家さんの話を真剣に聴く様子や参加者同士で楽しそうに話す姿から元気をもらい、そして、周りからのアドバイスを受けながら少しずつ改善しながらやり遂げることができたように思います。
 



インターンとして経験した活動は上のようなコーヒーに関することだけではなく、ガイドブックの改訂作業や短い英文の翻訳、ワークショップの準備や資料の作成、ゲストハウス運営のお手伝いなど、多岐にわたりました。そんな怒涛のインターン7ヶ月間もあっという間に過ぎ、いよいよ帰国となったとき、思い返すと浮かんできたのはCGNの企画やワークショップを通して出会った各地で活躍される日本人の皆さまやゲストハウスで出会ったユニークで楽しいツーリストの皆さま、そして、私と同じくインターンとして活動していた仲間、現地でできた友人や農家さんたちの顔でした。毎日のように新しい人と出会い刺激を得ると同時に、まだまだ社会や世界を知らない自身の無知さ、無力さを痛感することも多々ありました。そういったことに気付けたこと、そして何よりも日本にいては決してできない繋がりを得ることができ、本当に良かったと思います。
 

現在、帰国してからもうすでに5ヶ月、フィリピンに出発した日から約1年が経過しました。自身の成長としては正直なところあまり実感はなく、何かが劇的に変化したという感じもありません。ただ、就職活動をするなか気付いたことが、将来なりたい像がより鮮明になったこと、それを目指すにあたって自身の中に軸というものができたことです。

フィリピンに来たはじめは本当に漠然と、フェアトレードコーヒーについて知りたいという気持ちだけでした。しかし、現地で栽培・加工をされる農家さんや彼らと懸命に活動をする眞理子さん、CGNのスタッフ、そして山本さんの姿を見て、少し形は違っても農家さんと繋がりを持っていられるコーヒーの仕事に関わりたい、と思うようになりました。

そして無事に就職活動を終え、来春から「持続性」と「透明性」に重点を置いたコーヒーを扱う企業で働かせていただけることになりました。これから得る、またこれまでに得たコーヒーの知識や技術を自身のなかに留めておくだけではなく、周りに広めていく活動ができればと思います。そしていずれは「コーヒーのことなら西村」と言っていただけるような人材になりたいです。
 

最後になりましたが、この場をお借りしてフィリピンで私の面倒を見てくださったCGNの皆さまや現地で助けてくれた友人たち、フィリピンでのインターンの機会を与えてくださった方々、そしてフィリピンにいる私をいつも見守り、応援してくれた家族に心から感謝したいと思います。今後もフィリピンで得た人とのつながりを大切にしつつ、日々精進します。
 




 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
衣こんにちは、CGNインターンシップの山本佳波です!

雨期にも関わらず、バギオ市内は晴れの日が続いています。(もちろん夕方には多少雨は降りますが・・・)


日本で伝統文化教育についての研究を行っている日丸さんの研究の調査の一環として
7月22日(土)にイフガオ州フンドゥアン群ハパオ村の伝統祭礼プンノックに参加させてもらったので、
そのときの様子をご紹介します。

イフガオ州ハパオ村はここバギオから約6時間、マニラからは約8時間北にいったところにあります。
1995年に世界文化遺産にも登録されている棚田群の一部としても知られている地です。





今回訪れたプンノックは、年に一回の、収穫を祝う祭りです。
フンドゥアン群のハパオ村、バン村、ヌングルナン村の住民が2つの川の合流地点に集まり、川につかりながら3つの村の綱引き対抗勝負を行います。
村で一番大きな田んぼを持っている女性である、トモナックが収穫が終わるタイミングに合わせて祭りの日にちを決めます。
そのため、年によって日程が大幅に異なることもあるため、観光客が訪れるのはなかなか困難。
今回も日程が決まったのはなんと2週間前です。

実はこのプンノック、1970年代に新人民軍の実効支配の影響で、しばらくの間行われていませんでした。
それが1990年代にハパオ村のあるフンドゥアン群行政が中心となり復活し、昨年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。

プンノックの前日には儀礼フーワが行われます。
この儀礼では2匹の鶏を生贄とし、その鶏の肝臓を見て良し悪しをみます。
その結果が吉とでて、初めて翌日のプンノックの開催が決定します。








(シャーマンであるムンバギが鶏の肝臓を見ている様子)




(村人にむけてプンノックの開催を宣言している様子)


今回は幸運なことにいい結果が出たのでプンノックの開催が決定されました。
3年前には実際によくない兆しがでたため延期されたそうです。


そして当日。

天気にも恵まれ、いざプンノックへ。
朝8時ごろから前日に儀式を行った場所に村人みんなが集い、プンノックの準備を行っていました。



(川の対岸に集まるヌングルナン村の人々)

そして、9時。みんなでプンノックが行われる、2つの川の合流地点へ。
村ごとに少しずつ違う模様の民族衣装を身にまとい、
気勢を上げながら歩いて行く様子は迫力がありました。





キナーグという藁で作られた人形に火をつけてプンノック開始。
男女、大人子供の4部門に分かれて勝負。
両チーム10人ずつ、ドンアという木を引き合います。





最後には急きょ誰でも参加できるビジターの部が開催されました。
私もちゃっかり参加させてもらいました。





川の中ということで、足がじゃりのせいで痛くてたまらなかったのですが
とても楽しかったです。

そしてこれにてプンノックは終了して表彰式へ。





部門ごとに優勝した村には賞金が授与されました。



去年ユネスコに登録されたということもあって、日程が突然決まったのにも関わらず多くの観光客が集まっていました。
3年前もプンノックを見に来たというフィリピン人の方は、「こんなに人が見に来るなんて以前は考えられなかった」といっていました。



(左:儀礼フーワの様子 右:プンノックを見守る観光客)

プンノック当日には多くの村の人が集まっていましたが、
前日の儀礼フーワのときには村人の数よりもマニラなどフィリピン各地から来たメディアの人の数の方が多かったのも印象的でした。

近年日本でも、伝統的な祭りの形が徐々に変わっていっているということを耳にしますが、
ここハパオでも少しずつそれが起こっていってしまうのかなぁと漠然と感じました。

たくさんの人にこの魅力的な祭りを見てほしい一方で、
それが原因でもともとの祭礼の目的が変わってしまうことはなんだか寂しい気がします。

観光者という外部の目が入ることで内部の人が自分たちの文化の尊さに気づき、伝統文化が守られることもありますが
そのことによって伝統文化を少しづつ変化させてしまうことも避けられないのでしょうか。
どうバランスを保つのかが一番複雑で難しいことだと思いました。

しかし、もちろん文化が変化していくことがすべて悪いこととは思いません。
そもそも私たちはなぜ伝統をそのままの形で残しておこうと思うのでしょうか。
貴重だからでしょうか。世界は刻々と変化し、先進国の人たちなど、外部の人たちは次々と進んだ文化を取り入れていく一方で、
そういった外部の人が「これは貴重だからこのままのこしておこう」と内部の人にそれを強要するのは一種のエゴのように感じます。

でも「伝統を失う」ことに対して私たちは恐怖に近い感情を抱いているのも事実だと私は思います。
それはなぜなのだろうか。こんなことをプンノックに参加して感じました。

プンノック、来年はいつ開催されるのでしょうか。
タイミングを合わせるのがとても難しいお祭りですが、ぜひ一度足を運んでみてください:)


山本佳波

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
)こんにちは、先日7月16日よりインターシップ生として来年1月上旬頃までCGNとTALAでお世話になる山本佳波と申します。
今回フィリピンには4月下旬にきて、3か月間バギオ市内の英語学校で英語を学んでここにきました。
(まだまだ英語は練習中です・・・!!)

本日は私の自己紹介と初心をかかせていただきたいと思います!


★自己紹介
私は今立教大学の4年生で、今回こちらへは1年間休学してきています。
専攻は観光学で「持続可能な観光地の在り方」「観光者の特性の違いによる心理変化の差」といった、
観光地運営に必要なことの基礎を学んでいます。

近年、政府が観光立国宣言したり、昨年には初めて年間外国人旅行者数が1000万人を超えたり、
2020年に東京でオリンピックが開かれたりと何かと脚光を浴びている観光産業ですが
依然、欧米諸国や他のアジア諸国と比べると日本の観光産業は発展途上にあります。
しかし、まだまだポテンシャルを秘めているという意味でこれからの日本産業を救うキーポイントになりうる、
ちょっと夢のある分野だと私は勝手に思っています。

★CGNとの出会い
 私がCGNを知るきっかけになったのは私が大学で所属しているサークル活動です。
そのサークルでは、毎年夏休みに3週間フィリピンの田舎の村でホームステイをさせてもらいながら村人や現地の学生たちとの文化交流、相互理解を図るという活動をしていました。
その活動の中でフィリピンの方が持つ暖かくておおらかな気質をすっかり大好きになってしまい、今回を含めて4回目のすでに4度もフィリピンに滞在しています。
それらの活動の一環で、「村だけでなく、フィリピンという国のことををもっとよく知りたい!」という思いから、大学の大先輩でもあるCGN代表の眞理子さんにお願いをしてスタディツアーという形で毎年様々なツアーを企画していただきました。


(フィリピンにてホームステイ先にて。カラバオに乗せてもらいました。)


★なぜインターンシップを始めようと思ったのか。

大きなきっかけは去年のスタディツアーでの体験です。それまで3回、スタディツアーには参加させていただきましたが、その中でも特に印象に残りました。
鉱山のツアーで、初めて鉱山の中に入りました。とても怖かったです。こんな、真っ暗な安全の保障されていないような空間で作業をしている人たちがたくさんいることに驚きました。



また、鉱山のそばできれいな緑色の池を見ました。しかしそれは有毒物質であふれた死の池だと聞きました。3年前はドライバーとして私たちのツアーに同行してくれた運転手の方が鉱山に戻って、働いていました。



その鉱山で金を精製する際に使われている有毒化学薬品の輸入元は日本でした。衝撃でした。一気に、他人事ではなくなりました。
私は当時3年生だったので、本来であればそろそろ就職にむけて本格的に動き出さなければいけない時期でした。しかし、そのツアーを通して、私は自分が何も知らない、何も考えられていないことに気が付きました。
そして、このまま大学を卒業していいのか、不安になりました。真理子さんや、当時のインターン生の方々の話を聞いて、私もここで少し立ち止まって、学ぶことをしたい、考えることをしたいと思いました。

 
なぜ、CGNでなのかというと、この3年間スタディツアーに参加していく中で、CGNの活動全般、現地の人との関わり方、考え方に大変興味を持ったからです。

私はもともと旅行に行くのが好きで、その土地の文化や美しい大自然を見ることが大好きでした。
そのため、そういった文化や自然を守るということに関心があったというのも理由の一つです。

もう一つの大きな理由は、CGNが行っているスタディツアーです。
私は上でも述べた通り、今大学で観光の勉強をしています。観光のもつ力は大きいということを日々実感しています。
旅行者にとって、非日常空間で出会う人々や文化や体験はもしかしたらその人の人生を変えるくらいの強い衝撃を与えるとも思います。
また、訪れる場所の人々は現金収入を得られます。それだけでなく、外部からの目によって、自分たちの文化や生活を顧みることができ自信や生きがいや文化を守ることにもつながります。
私は、まだ将来やりたいことは具体的に決まっていません。しかし、何かしらの形で、観光を通じて人と人が出会うプラスな場を作ることに携わりたいと思っています。

CGNのスタディツアーはまさにそうだと思いました。私は、参加して人生がちょっぴり変わった気がします。
しかしそのようなスタディツアーを行うことは決して簡単なことではありません。
そのためには現地のことを深く理解して、厚い信頼関係を築いていることが大前提です。

現地の人の暮らしに寄り添い彼らと同じ目線で彼らの抱える問題と向き合い、新たな解決策を考えるというCGNの、眞理子さんの考え方をぜひそばで見て体験したいと思い、今回こちらでお世話になりたいと強く思いました。


きっとこれからインターンの活動を通して様々なことを感じたり、考えたりすると思いますが
すぐに忘れてしまう性格なので、この場を借りて稚拙な文章ながらもしっかり記録していけたらなと思います。

これからお世話になります。どうぞよろしくお願いします。


山本佳波

 
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。