「クリーンな政治」を掲げて発足した菅直人内閣を早くも「政治とカネ」問題が直撃した。事務所費疑惑が浮上した荒井聡国家戦略担当相は首相の側近中の側近。「政治とカネ」問題で世間の猛批判を受けた鳩山由紀夫前首相と小沢一郎前幹事長が退場し、「一定のけじめをつけた」と胸を張った首相だが、政権発足2日目でさっそくつまづいた形だ。(船津寛)

 記者「総理、朝の取材に応じてくさだい!」

 首相「…」

 9日朝、首相は宿泊先の都内のホテルを出る際、記者団に荒井氏の疑惑を問われたが、「おはよう」とあいさつしただけだった。

 9日夜には首相官邸で記者団の取材に応じ、「党の調査で問題なしという結果が出たと聞いている」と疑惑を否定したが、詳しい説明は避けた。

 渦中の荒井氏も9日夕、「(民主)党のほうでもチェックしてもらったが、収入支出について齟齬(そご)はなく、適正に管理されているということが明らかになった」と説明。報道に抗議する考えも示したが、その後、問題となった事務所費の領収書の公開を記者団に求められると、「中期財政フレームや国家戦略で忙しくなってますからね…」と煙に巻いた。

 疑惑の目を向けられた官邸に代わって、真っ先に火消しにあたったのは党本部だった。

 細野豪志幹事長代理は9日午前10時すぎ、党本部に記者団を集めて事情を説明した。「入閣直後で荒井氏本人は政務多忙ということで私から党を代表して説明する」と前置きした上で「何ら違法な点はないし、適切に費用として計上されていることを確認した」と断じた。

 これに対し、自民党の石破茂政調会長は9日の記者会見で「かつてわが党の松岡利勝、赤城徳彦両元農水相が追及されたときと本質的には同じだ。当然辞任に値し、菅首相の任命責任も問われる」と批判した。

 荒井氏は9日未明の就任直後の記者会見で「政治とカネの問題はこの内閣にとって極めて大事な要点だ。クリーンであることの意味は公開性の原則が貫かれているかどうかだ」と力説していた。

 鳩山前政権では、過去の発言が自らへの批判として跳ね返ってくる「ブーメラン」体質が指摘されたが、菅政権もその体質をしっかり継承しているようだ。

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