ぽけっとにチケット~おきらく観劇日記~

お芝居大好き。今日もぽけっとにチケットを入れて劇場へ。
小劇場からシェイクスピアまで、観てきたお芝居の感想をつづります。
基本、ネタばれしていますので、未見の方はご注意ください。


テーマ:

新宿シアター・ミラクルで上演された、冨坂友作・池田智哉演出・feblaboプロデュース『ナイゲン(2016年版)』を観てきました。


冨坂友作・演出の『ナイゲン』は、劇団アガリスクエンターテイメントで2012年から2015年までに3回上演され、アガリスクエンターテイメントとしての上演は、2015年の全国版が最後となりました。


私が『ナイゲン』を観たのは2015年のにしすがも創造舎で行われた東京試演会と、新宿FACEで行われた東京公演で、それを最後に劇団としての上演はしないことになったため、とても残念でしたが、その後もあちこちで上演されていて、今年の夏だけでも3カ所、そのうちのひとつがこの池田智哉演出『ナイゲン(2016年版)』。


『ナイゲン』は、とても好きな作品なので、ならば、いろんな『ナイゲン』を観に行こうと思い、「ナイゲン追いかけ隊」を結成しました(笑)

今年の2月に日大商学部の劇団おいおいの卒業公演で『ナイゲン』が上演されたのを観に行ったのを含めて、私が観たのは今回で4回目です。


アガリスク版『ナイゲン』

にしすがも創造舎東京試演会感想はここに

新宿FACE 東京公演感想はここに


内容はわかっているのに、劇団おいおい版も、2016年版も、やっぱり観るとおもしろく、胸に迫ってくるものがあって、『ナイゲン』の作品としての強度を再認識しますね。そして、演じる人が違うとまた味わいも違ってきて、楽しめました。


さらに、今回は、新宿シアター・ミラクルの支配人でもある池田智哉さんが、プロデュース公演として毎年夏に『ナイゲン』を上演するという企画を立ち上げ、その第一弾。

小劇場で、毎年同じ時期に、同じ演目を上演するのって、今までなかったのではないでしょうか?好きな作品が毎年上演されるのはファンとしてもとても嬉しいし、観客や俳優さんにとっても、この作品との新たな出会いが生まれるであろうことを考えると、ぜひ、夏の風物詩として定着してほしいと思います。




IMG_1770.PNG

2016年8月21日(日)マチネ

新宿シアター・ミラクル

脚本・冨坂友

演出・池田智哉

出演・石井智子 伊藤圭太 大野ユウジ 加藤海帆 河村慎也 セキサヤハ 袖山駿 田邉美保 土橋美月 富田庸平 二宮咲 藤哲平 山田健人



『ナイゲン(2016年版)』は、まずは、オープニングから違っていて、カッコいいダンスのようなパフォーマンスから始まりました。

劇団おいおいも、オープニングが映像とダンスで始まっていましたが、こんな風に始まると、観る側としては軽やかに劇世界に入れる感じがしますね。


2016年版は、高校生らしいノリが随所に見られて、わちゃわちゃする感じが高校生らしくて微笑ましかったです。若さあふれる新鮮さの中にも、アイスクリースマスを演じた富田庸平さんや、花鳥風月を演じた伊藤圭太さんが物語を引き締めていて、議長を演じた藤哲平さん、おばか屋敷を演じた袖山駿さんも印象に残りました。


笑いをとる場面で、きっちりと笑いをとっていく、という点では、コメディ劇団としてのアガリスクエンターテイメントには及ばない感はありましたが、後半から物語がぐーっと動いていくところは、そのドラマ性がとてもよく出ていて、惹きつけられました。


この作品自体は、何度も練り直されていて、脚本にも隙がないので、演出という点では、独自な解釈とか、大胆な変更とかはしづらいんではないかと思います。そういう意味では、演出家からしたら手強い部分もあるのかな?という気がしますが、どうなんでしょう。


登場人物のキャラクターも、きっちりと書き込まれているので、俳優としてはオリジナリティを出しにくい部分もあるのかな?などとシロートとしては思ってしまいますが、反面、それぞれの俳優さんの素の魅力が出てくるなあ、と思いました。

演技力が足りていないというのではなく、キャラクターになりきればなりきるほど、その俳優さん自身の個性が出てきて、キャラクターでありつつも個性で上書きされる、というか・・・。

これは、劇団おいおいさんを観たときも、今回の座組でも感じたんですが、なぜなんでしょう?そこが演出家の手腕ということかしら?


今回、物語の終盤で、私と同年代のお客さんが涙をぬぐっているのが目に入ったんですが、そもそも、とある高校の文化祭をめぐる会議、っていう超絶ニッチなお話しなのに、あらゆる世代の心に響くのはなぜなんでしょう?

そして、観る年代によって、胸に去来するものも違ってくるのかも・・・。


ひとつには、この高校の校訓の、生徒自身が主体となって決めていく、という「自主・自律」というキーワードにあるのかな、という気もします。

「自主・自律」って、何も学校生活のスローガンだけじゃなくて、生きていく上で、基本的なことかも・・・それをめぐるあれこれに、いろいろな思いがわくのかな・・・

う~ん、でも、言葉にしようとすると陳腐になる気もする。


それは、ちょっと、気恥ずかしくて、柔らかくて、ふんわりと自分の胸の中にとっておきたいものでもあるのかも。なんて思う私の場合は、ノスタルジー成分が多い気がしますが。


9月には、実際の高校の文化祭のクラス演劇で、この作品が上演されるとのこと。高校生が、どんな思いで、どんな風にこの劇を演じるのかな?と思うととても興味深いし、なんだか胸が熱くなる思いがします。


こんな風に、

いろんなところでこの作品を上演したい!という声があがって、

何度観てもおもしろくて、

この役は、次は誰が、どんな風にやるんだろう、と楽しみに思うというのは、

これはもはや「古典」といってもいいのではないでしょうか?


アガリスクエンターテイメントが、劇団としてはもうこの作品をやらないとなった時はもったいないような気がしましたが、むしろ、こうして、世の中に解き放ったことで、この作品は、より自由に、遠くまでいくのかもしれないですね。


・・・と、またしても暑苦しく語ってしまいましたが、これからも、楽しみに、この作品を観に行きたいと思います!

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

クッキー・ママさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。