今週末はアラームを気にせず寝たいだけ寝て、家事も最小限に抑え、ひたすらごろごろの２日間を過ごそうと楽しみにしていました。が、残念ながら先週に続き、またまた週末は自宅でお仕事！
有り難いことに私の軽作業１週間分のお給料と、殆ど変わりのない大きな急ぎの翻訳のお仕事をいただき、金欠の今、お断りすることがどうしても出来ず、休日返上で頑張りました。
土曜日、１日遅れの旦那の誕生日の晩御飯。何を作ろうかといろいろ考えていたのに、そんなこんなで、結局は簡単に作れるシチューになってしまいました。バースデーケーキ代わりのデザートも作るつもりだったのに、そっちは実現せず．．．
ブフ・ブルギニョン with ダンプリング
毎日旦那との会話が英語だから、もう英語を活かした仕事は一切したくないの！なんの因果で、翻訳の仕事なんかをすることになってしまったんだ！（苦笑）
しかし、私は本当に運の強い人だなぁと思います。翻訳家になりたくてお勉強しても、トライアル受験して不合格となる人が少なくないのに、いくつか受けたトライアル、全部合格したの。
英会話はパンパン英語だけどさぁ
、とりあえず、文法には自信があるんだわ。特に英訳が得意。和訳は日本語がわからん！
しかし、今週末の案件はしんどかった。これまでの４、５倍はあり、ページにしたら、なんと４７ページ！ それを土曜の午後から始めて、夕べ１０時に納品したんだから、正直我ながら驚いた。
でも、仕上げる頃にはもうくったくたで、納品した途端フロアーに横たえてしまったワン。
なもんで、ブログも昨日は更新できなかった。
今日ご紹介のお料理は、翻訳の合間を縫って私が作った、旦那の１日遅れのバースデーディナー。
これは亡くなった義母が、帰省した私たちに作ってくれた、最後の料理の１つ。フランスブルゴーニュ地方の郷土料理の１つブフ・ブルギニョンに、義母は英国料理のシチューに加えるダンプリングを入れてました。
それ以降冬になると、我が家ではよく、ブフ・ブルギニョンにダンプリングを入れて、フランス料理と英国料理のコラボなシチューにするのです。
今回使ったのはアメリカンビーフ。靴底もコトコト煮込めばやわやわビーフに。
それにしても、相変わらず、輸入牛にはたっぷり不思議の水が打ち込まれている。数分炒めたらこの通りよ！
この水を捨てて鍋を綺麗にしてからベーコンを炒め、たまねぎとニンニクをベーコンの脂で炒めて、肉とベーコンを戻し小麦粉をまぶしました。
赤ワインだけで作ると、出来上がった時に色が抜けてくすんだピンク色になるのが嫌い。なので、コンソメスープとトマトピューレも加えて煮込みます。ブーケガルニはフレッシュタイムがなかったので、今回はギャバンの袋入りを。
１時間くらい煮込んだら茸を加え、更に３０分程度煮たら、別途作ったダンプリングを浮かべます。
イギリスでは箱入りで売っているスエットという、牛やラムなどの脂肪を混ぜて生地を作るのですが、日本ではそれが手に入らないのでバターを代用しています。
スエットはバターより溶けるのが遅いのね。ベーキングパウダーで生地が膨らんで気泡が出来てから、ゆっくりその穴に溶けた脂肪が入り込むので美味しい。バターは溶けるのが早いので、ちょっと食感は違いますが、それでもとっても美味し団子が出来ますよん。
詳しいレシピはこちらに記してあります。寒い日の晩御飯に、ぜひぜひ作ってみてください。すんごく美味しいよ！
３０分煮たら、ダンプリングは２倍以上に膨らみます。食感はまるでアメリカンマフィン。めっさ、美味しい！
そういえば、子供の頃母がたまに団子汁を作っていたっけ。あれ、私、凄く苦手で、いつもお汁だけ啜って残していましたワン。
でも、ダンプリングはその食感とは全く違うので私も大好き。うちでは８個作っても取り合いになるのよ。
いつもはウィスキー用のタンブラーでワインを飲む夫婦が、この晩はお上品にワイングラスで。あまり大げさに誕生日をお祝いしたくないって言うけれど、１年、元気に暮らさせてもらった感謝も込めて、ちょっとだけオサレに。
深い意味があって作ったわけではないんだけれど、旦那はこれを食べて、誕生日が同じ日だった母親を思い出したのかなぁ．．．フルでおかわりして、ダンプリングを５個も食べました。ちなみに私は２個だけ！
１個残ったダンプリングと、一人分よりちょい多めのシチューを、月曜日の旦那のお昼ご飯にと思って取り置きました。
なのに、朝起きたらそれがないのよ！
流しの中に空になった器だけ放置されていました。私が電気カーペットの上で寝落ちてから、夜食に食べてしまっていました。結局、一人で６個もダンプリングを一晩に食べたんだよね。
もっと手の込んだものを作って上げる予定だったのが、普段の食卓に登場するシチューで申し訳ないなぁ．．．と思っていたけれど、結果的には旦那にとっては、最高の誕生日のディナーになったようです。
