究極のホットクロスバンズ

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今日はグッド・フライデーです。日本語に訳すと、“聖金曜日”または“受難の日”。イエスキリスト様が十字架にかけられ処刑された日です。この日から3日後にキリスト様は復活した。それが復活際、英語ではイースターと呼んでお祝いする日曜日です。


グッドフライデーの今日、エゲレスでは十字の模様のついた菓子パン・ホットクロスバンズを食べます。そのドライフルーツの甘さと、スパイスのちょっぴりほろ苦さが効いたパンを食べる度、私は人生の苦楽を一度に味わっているような気がするのです。


エゲレス人家庭の我家、もち、今年もホットクロスバンズを焼きました!


他にはない美味しいホットクロスバンズを作りたいと思い、毎年少しずつ工夫を凝らして、レシピをアップグレードして来ましたが、今年、とうとうそれを極めてしました!これ以上のホットクロスバンズは絶対にないと、自信満々にご紹介いたしますワン。


究極のホットクロスバンズ

和・美・Savvy Cooking

いつもながらまずは余談からブログをスタートしますね。(笑)


イースターがやって来るとなった途端、この雨ばっか降って辛気臭いシアトルが、ここ数日、好天に恵まれております。庭の木々にも一気に蕾や新しい葉がつき始めました。


ちなみに予報を見ると、来週の火曜日くらいまでは晴れマーク。今年のイースターは3月31日でしょう。その翌日エイプリルフールに、過去10年でシアトルに雨が降らなかった年ってのは、1回しかないんだって。


今年はその雨ジンクスを破り晴天のエイプリルフールとなりそうです。当地でも桜が見ごろ。今週末はお花見に参りますワン。


さて、とうとう極めてしまった私のホットクロスバンズですが(笑)、極めるに至った理由は、オレンジをふんだんに使ったからなのです。


日本で言うレーズンパンは、エゲレスではティーケーキと呼ぶんですが、私はそのティーケーキを焼く時、ホットクロスバンズに加えるのと同じスパイス3種を加え、同時にオレンジの皮や汁も加えて焼きます。(私のティーケーキのレシピはこちら から...)


そのティーケーキからヒントを得、オレンジの皮と汁をパン生地に加えました。かんきつ類はドライフルーツをたっぷり使うミンスミートにも欠かせません。パン生地作りにフルーツと組み合わせて、美味しくないはずがない!

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そして、今年はパンの上に飾る十字架を2種類準備してみました。1つは去年試作してとっても美味しかったビスケット生地で作る十字架。もう1つは無難にアイシング。どちらにもオレンジの香りがさわやかなエッセンスを加えました。

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日本は既にグッドフライデーが終わって土曜日になっちゃいましたが、エゲレスの春の風物詩の1つホットクロスバンズは、イースターの期間だけじゃなく、普段でもスーパーに売っている美味しい菓子パンです。


温めてバターを塗り、熱いミルクティーと共にいただくのがエゲレス人的食べ方。スコーンなんかより断然美味しいので、ティーパーティーの時など、是非作ってみてくださいませ。日本のレーズンパンとは全然違う、深みのある味です。


<材料 21個分>

(パン生地)
強力粉...270g+打粉
薄力粉...270g(粉をあわせる代わりに、オールパーポスかプレーンのみ540gでも可)
シナモンパウダー...小さじ1.5
ナツメグパウダー...小さじ1/2
ジンジャーパウダー...小さじ1/2
塩...小さじ1.5
バター...60g
砂糖...60g
卵...1個
オレンジ皮...普通サイズ1個分
オレンジ汁...普通サイズ1個分を計量カップに入れる
牛乳...オレンジ汁の入った計量カップにメモリ260mlまで注ぎ入れる
ドライイースト...小さじ2

(ドライフルーツ)
レーズン...80g
サルタナ(ゴールデンレーズン)...40g
カランツ...40g

ドライフルーツは、3つ揃わない場合は2種類でも1種類でも、またクランベリーなどを代用してもオーケーです。

(その他)
バター...型に塗る分適宜(型を使わず個別にトレーに載せて焼いてももちオーケー!)
溶き卵、塩ひとつまみを加えよく溶く...生地に塗る分適宜

(ビスケット生地 約12個分)
薄力粉(またはオールパーポスやプレインでも可)...100g+打粉
ベーキングパウダー...小さじ1/4
アイシングシュガー(粉糖)...30g
無塩バター、角切りした冷蔵庫から出したてのもの...50g
オレンジエッセンス...小さじ1
牛乳...少量

(アイシング 約9個分)
アイシングシュガー...100g
オレンジエッセンス...小さじ1
牛乳...少量

オレンジエッセンスが手に入らなかった場合は、ビスケット生地にもアイシングにも、バニラエッセンスを代用されると良いです。


<作り方>

1.パン生地の材料をホームベーカリーの容器に入れ、レーズン生地コースを選択。ブザーと同時にドライフルーツ3種を投入する。(フルーツディスペンサーの付いた機種は、そちらをご利用くださいまし!)

2.生地を捏ねている間にビスケット生地の準備をする。粉、ベーキングパウダー、アイシングシュガーを合わせ篩う。冷蔵庫から出したてのバターを加え、ペーストリーブレンダーか指で、そぼろ状になるまでよく粉に擦り込む。

3.2にオレンジエッセンスを加える。牛乳を少量ずつ(小さじ1程度)徐々に加え、スムーズな生地にまとめる。(牛乳の入れすぎには注意です。小麦粉に対する粉糖の割合が多いので、水分を加えすぎるとベタベタの生地になります。)

4.3をラップに包み、更にその上からアルミフォイルで包んで、冷蔵庫で最低1時間冷やす。

5.生地コースが終了する約30分ほど前、ビスケット生地を冷蔵庫から取り出し、打粉をした台の上で、縦10cmx横30cm程度の長方形に延ばす。パイカッターなどを使い、約1cm間隔に縦に生地を切り、十字架用の帯を準備しておく。

6.コースの終了した生地を打粉をした台の上に取り出す。ガス抜きをし、21個に均等に分けて丸める。内9個は、バターを塗った20cmのアルミ角型に、生地と生地、及び生地と型の間に平均にスペースを取って並べ、濡れ布巾を被せて2次発酵。

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私は贈答用にアルミ型を使い、型から抜かずそのままお友達に差し上げました。
型から抜く必要がある場合は、バターを塗るだけでなく、
底面にだけパーチメントペーパー(クッキングシート)を敷くことをお勧めします。


7.残りの12個の生地には5で準備したビスケット生地の帯を、十字の形に貼りつける。余分な生地を切り取り、バンズの底面に軽く折り込む。

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パン生地は2次発酵、その後オーブンの中でどんどん膨らみますが、
ビスケット生地は膨らまないってことを念頭に入れ、
バンズの底に織り込む生地は、しっかり貼りつけず軽く織り込む程度にし、
またパン生地とビスケット生地の間に、1~2mmの隙があるくらいに、
貼るというよりは載せると言った感じに十字架を飾るのがコツです。(笑)


8.バターを塗り、底面にはパーチメントペーパーを敷いた27~28cmのタルト型に、真ん中に3つ、周囲に9つを、平均にスペースを取りながら並べる。濡れ布巾を被せこちらも2次発酵。

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2次発酵には結構時間を要しました。
温かい部屋でじっくり1時間くらい発酵させてください。


9.溶き卵をどちらの型のバンズにも薄く塗り、200度で予熱を済ませたオーブンで、12~15分、または表面にこんがりと焼き目が付くまで焼く。オーブンから取り出したらラックに移し、型を抜くバンズはまず側面を抜き、30分程度冷ましてから底面とペーパーを取り除く。

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10.アイシングを作る。粉糖にオレンジエッセンスと牛乳少量(量的には大さじ1程度。但し一度に加えず、徐々に加えてくださいませ!)を加えてよく混ぜ、歯磨き程度固さのアイシングを作る。冷めた9つのバンズの表面に十字架を描く。


焼きあがってオーブンから取り出したばかりのところ。あっ、昨日のブログでも同じ写真を見せたわね。(滝汗)

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では、改めて、ビスケット生地で十字架を貼らなかった方のバンズをお見せしますわね。こちらっす。ええ色に焼けてまっ!

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本当はね、アイシングではなく、ビスケット生地の十字架のバンズの方が、数段、美味しい!


しかし、去年初めてビスケット生地で十字架を作ったら、パンが膨らむと同時にボロボロ割れちゃって、見た目醜くなってしまったので、他所に上げる分は、失敗を避け、美しく見えるアイシングにしたって分けです。


しかし、今年は去年の失敗をもとに、ベーキングパウダーを加えたり、貼りつけずに軽く載せる程度にしてみたり、一緒に2次発酵させてから焼いたからか、見違えるほどに美味しそうに焼くことが出来ました。

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英国人のお友達に差し上げるアイシングのバンズは、こんがり焼けた上に真っ白の十字架だから、やっぱ見た目が美しい。今日早朝、犬ころ達の散歩の途中、桜の花の絵柄のカードに、“ハッピー・イースター”とメッセージを書き添え、玄関先に置いて帰って来ました。

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アメリカでは売っているのをみたことがない。(どっかに売っているのかな...?)エゲレスに居ると、この時季、スーパーに行くとベーカリーセクションのみならず、店内のあちこちに腐るほど積んでいるんだけどね。(笑)


エゲレス人は、やっぱグッドフライデーには、これを食べないとイースターな気分は味わえない。お友達夫婦とそのお子さん達も、アメリカンなアイデアのアイシング十字架の付いたバンズだけど、喜んで食べてくれていることと思う。


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