今日はそのまま食べても、チーズやディップを載せて食べてもとても美味しい、マクロビオティックなビスケットをご紹介いたします。


スリー・シード全粒粉ビスケット

和・美・Savvy Cooking

普段、高いので滅多に行かないホールフーズ。でもたまに行くと、やっぱ私が日参している庶民のスーパーと違い、目先の変わったええもんが仰山売ってるんですよね。ちなみにホールフーズとは、商品の大半がオーガニックもののマダームの通う高級スーパーマーケットです。


ホールフーズに行くと、私が真っ先に立ち寄るのがチーズ売り場。辺り一面に独特の香りが立ち込め、ウインドウの中にはチーズ好きには目の毒ってほどに、いろんな種類の旨げなチーズが沢山並んでいます。


それらのチーズの中から特に美味しいそうなのを1つ2つ買うのが楽しみなのと、大概試食用のチーズがクラッカーやオリーブなどと共に準備されているから、まずチーズ売り場に行き腹ごしらえするのが、私的ホールフーズでの買い物の仕方。(爆)


先週末久しぶりに行き、やっぱりいつものように試食を期待しチーズ売り場に真っ先に行きました。でも、その日は試食用のチーズがなかった!(涙)これ、かなりショックだったんですけど、まぁ気を取り直して、お金を出してチーズを1つ買うことにしました。


今回選んだのは量り売りのクリーミーなゴルゴンゾーラ。めちゃめちゃ旨そう!これをつまみに今晩はワインをグイグイいっちゃいますと、ほくそ笑んでしまいました。(チーズなくても毎晩グイグイいっちゃってんですけどね。爆)


私はチーズをそのまま食べるのが好きなんですが、旦那はクラッカーに載せて食べたがる。確か家には買い置きのカーズのクラッカーがあったと思ったので、とりあえずチーズだけをカートに入れ、他に欲しいものもみなピックしてレジへと向かいました。したら...


レジのすぐそばに、3つの種がトッピングされた全粒粉のオーガニッククラッカーってのが陳列されていました。なんか芳ばしくて美味しそうだったので、旦那のチーズ用に1つ買うことにしました。


帰宅し、早速クラッカーを開けて味見をすると、これが旨い!胡麻、フラックスシード(亜麻)、それにひまわりの種がトッピングされていて、それらの香りにプラスし全粒粉独特の芳ばしさが美味しくて、食べだしたら止まらない。


結局、旦那がチーズを載っけて食べたのは2枚か3枚。残りはみな私が、昼間一人で家にいてポリポリ、ポリポリ食っちゃいました。(汗)それで...


パッケージを捨てる前に、あんまり美味しいクラッカーなので、自宅で作れないか原材料を調べてみました。


さすがはオーガニック商品。粉も種もみなオーガニック!その辺のスーパーで売ってる、遺伝子組み換えであること間違いなしの小麦で焼いたクラッカーとは違います!(爆)添加物ってのが入っていないから、原材料がシンプルで家でも焼けそうでした。と言うことで...


今日、ホールフーズの真似っこビスケットを焼いてみました!


ただ、1つだけ違うのは、ホールフーズのはイーストで膨らませたクラッカーなのに対し、私のは発酵させるのが面倒だったので重曹を使って焼いたので、食感がポリポリではなく、マックビティーのダイジェスティブビスケット風にサクサクってところです。


イギリスでチーズ用に売っている、何種かのクラッカーが入った詰め合わせボックスを買うと、必ずダイジェスティブビスケットが入っています。私、それにチーズを載せずそのまま食べるのが好きなんです。ここからヒントを得た重曹を使ったビスケットです。


ちなみに、イギリス人ってなぜかクラッカーのこともビスケットと呼ぶ人が多い。なんで?って旦那に聞いたら、なんでだろう?と逆に聞き返されましたけど。(爆)


乳製品大好きなイギリス人は、チーズさえ載っていたらその引立て役の名前なんか、クラッカーだろうがビスケットだろうがどうでも良いのかもしれません。(爆)


<材料 48~50枚分>

オートミール...80g
全粒粉...60g
薄力粉...40g
ベーキングソーダ(重曹)...小さじ1/2
塩...小さじ1./2
ドライローズマリー...小さじ1/2
オリーブオイル...70ml
モラセス...大さじ1
牛乳...大さじ4~5

(トッピング)
溶き卵...適宜
胡麻...大さじ1
ひまわりの種...小さじ2
フラックスシード...小さじ1

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<作り方>

1.オートミールをフードプロセッサーにかけ粉末にする。

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2.全粒粉、薄力粉、粉末にしたオートミール、重曹、塩、ローズマリーをボウルに入れ、重曹が一箇所に固まらないようにスプーンでしっかりと混ぜ合わせる。

3.2にオリーブオイルを加え、ペイストリーブレンダーか泡だて器で叩くようにして粉にオイルを馴染ませる。

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4.3にモラセスと牛乳大さじ2~3を加え手にかえて生地を捏ねる。必要に応じ牛乳を少量ずつ足しながら、スコーンやソーダブレッドよりは少し水分が多く滑らかな生地にまとめる。

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生地にはオートミールが沢山入っているので、
液体を含んでも写真の通りパサパサしています。


5.4をベーキングペーパーかシリコンシートの上に取り出し、麺棒で厚み3mm程度の長方形に延ばす。

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麺棒を転がす押さえつけるようにして生地を延ばす。
パサパサの生地なので途中割れてきたら、手で継ぎ合せ形を整えながら延ばす。


6.包丁などを使い生地を2cm角のビスケットに切る。薄く溶き卵を表面に塗り、3種の種を混ぜ合わせたものをトッピングし、手で生地に軽く押さえつけるようにする。

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7.ベーキングペーパーを敷いたオーブン皿に6を並べ、200度で予熱を済ませたオーブンで10~12分焼く。焼き上がったらワイヤーラックに取り出し完全に冷ます。

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ちなみに私、卵をケチって塗らずに種を生地に押さえつけただけで焼いたら、粒の大きいひまわりの種がポロポロ落っこちて仕方ない。(汗)と言うことで、レシピのコツは溶き卵をケチらないことです!(爆)


さて、出来上がった私のビスケットを、ホールフーズのクラッカーと並べ比べてみませう!私のはモラセスを使ったのでかなり色黒だし、溶き卵をケチったから種が全面にしっかりとトッピングされていない。でもその味は...

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私のビスケットの方が美味しいかも知れない!!!


あのマダームの通う高級スーパー・ホールフーズで売っている商品より美味しいだなんて、言うにこと欠いてとんでもないことを言うおばはんですが、でも、本当におばはんの焼いたビスケットの方が旨いんですよ!(爆)


ローズマリーのさわやかな香りと、モラセスの深い風味。それにマックビティーを思わせる食感がなんとも言えません。これまた食べだしたら“もぉどうにも止まらない♪”で、この記事を書きながら、ポリポリ、ポリポリかなり食ってしまいました!(滝汗)


次回はイーストで膨らませ、ホールフーズ風なクリスピーなクラッカーにも挑戦してみようと思います。材料はオーガニックじゃないけれど、自宅で作ったら安くでできあがるもんね。


ちなみに、モラセスがなければ蜂蜜代用でOKです。


ただし、モラセスや蜂蜜は加熱されると酸性となり、重曹と反応しあって膨らむんですが、もしブラウンシュガーを代用しようと思うなら、牛乳に酢を小さじ1程度混ぜるか、あるいは重曹の代わりにベーキングパウダーを小さじ1使わないと膨らみません。

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