バター臭い&ラム臭い献立の翌日は、ころっと打って変わり、まるで坊さん修行を始めたような淡白な晩飯!(爆)


うちの旦那は臭すぎるほど臭い納豆でないと嫌うし、味噌汁の出汁には昆布を使わず自分の舌で選んだ鰹節だけで取った出汁と味噌で作らないと食べない。食い物にこだわる日本人のがんこおやじより、もっとこだわり、もっと頑固な日本人以上に日本人なおやじです。


その旦那は、普通の和食が好きと言う外人さんが好む、すき焼き、寿司、刺身と言う料理も好きですが、おそらく外人さんは見向きもせんやろうと言うようなバリバリ和な料理も大好き。その1つが夕べの坊さん修行な晩飯のメインの献立です。


山菜おこわ

和・美・Savvy Cooking

日系のスーパーで随分前に山菜ミックスを見つけ、一旦は手には取ったんですが、以前にもブログで書いた通り、私は100%アンチ中国産食品ではないけど、山菜の水煮だけは絶対敬遠してしまい、その時も食べたそうにする旦那に断固ノーで通しました。


そうそう、それで旦那を納得させるのに、"Product of Japan”と、誰でも日本産と誤解する表示をつけたオーガニックのたけのこの水煮を買ったら、なんとそれも中国産の水煮のたけのこで、アンチ中国産水煮の私が仕方なくたけのこご飯を炊いたんだっけ。(笑)


そうやって一度中国産の水煮を食べてしまったら、私も開き直りました!(爆)で、先週末日系スーパーにちらっと立ち寄った際、今度は私の方からその山菜ミックスを指差し、あんたの好きな山菜おこわ作ったろか?って聞くと、喜んでうん!と返事するので買ったのでした。


私の山菜おこわ、別段、変わった作り方をするわけでも何でもないんですが、なぜか、旦那からも実家の者たちからも、旨い、旨いと大好評なんです。


うちの父、私の作った料理はなんでも、その場では美味しいと評するんですけど、影に入って母にこっそり、やっぱりあんたの作ったものやないと美味しないわ!と、実の娘に対し酷いことを言うとるそうなんです。


その父が、山菜おこわだけは私じゃないと駄目と断言し、今度は母がそのコメントに気分を悪くしています。しかしその母も私の山菜おこわの味は認めており、私が大阪に帰ると、必ず一度は炊いてくれとリクエストしてきます。


今回、その自慢の山菜おこわを、このキッコーマンの液体出汁のみで炊いてみました。

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以前日系のスーパーで液体出汁を買おうかなと思い値段を見ると、結構なお値段がしていました。やっぱり面倒でも自分で鰹節で出汁をとろうと、無駄遣いせず手に取ったボトルを棚に返したんです。


その私をどっかから見ていたように、先日ロスで再会したメーテルさんが、お土産の1つにこの重たいボトルの液体出汁を持って来てくれました。私がお好み焼きに使う液体出汁が、彼女はこれだと思ってのことだそうです。


アメリカって食い物の輸入がめちゃ厳しい上に、今は税関で日本からだと言うと、放射能のチェックもするとかしないとか。それなのに彼女、重いのに危ない橋を渡り、この出汁の他にもしこたま食料品と、旦那には大好きな山崎まで持ってきてくれたんです。深謝!


水加減は洗って水切りしたもち米2合+うるち米1合に、この出汁120ml+水480mlを加えるのみ。後は好みの山菜や油揚げ、干ししいたけなどを加えて炊飯器のスイッチを押すだけ。

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おこわが炊けるのを待っている間、昨日は和風ポテトサラダを作りました。芋大国の芋おやじ、もとい、芋王子の旦那は(笑)、英国風なポテトサラダも好きなら和風ポテトサラダも大好きです。


私のポテトサラダはめちゃシンプル。味付けはQPと味の素だけ。英国風のポテトサラダにはマヨネーズの他、サワークリームやレモン汁やと加えますが、和風ポテトサラダは加える具それぞれのもち味を100%生かし、食卓で醤油をちょこっとかけて食べるのが旨い。

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じゃがいもの他、キャベツ、きゅうり、たまねぎ、りんご、トマト、ロースハムを加えました。昔はこれにレーズンも加えていたんですが、レーズンは醤油との相性があまり良くなく、いつしか除外される存在に。


出来上がったのがこのポテトサラダです。食事が始まる寸前まで冷蔵庫で冷たく冷やしたポテトサラダ。それに醤油をかけて食べるのが私は大好き。

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初めて旦那に和風ポテトサラダ作って上げた時、私がいつもの癖で醤油をかけたもんで、これは醤油をかけないといかんものと、旦那はしっかり誤解してしまった様です。


うちは英和共にポテトサラダはたくさん作り、朝食のトーストにたっぷりのっけて食べるんですが、さすがにトーストの上の和風ポテトサラダには私は醤油をかけませんが、旦那はそれにまでしっかり醤油をかけます。(笑)


シアトルやベルビューにあるウワジマヤで、この冬酒かすを探したんですが見つかりませんでした。あるのはあったんですが、色の悪いプラスチックの入れ物に入った得体の知れない酒かすで、買う気にはなれなんだ!


ところが、この前ロスの日系ストアーで月桂冠の酒かすを見つけたんですよね。嬉しくなって、季節はこれから夏と言うのに買ってきました。旦那もかす汁大好きなので、夕べは山菜おこわにかす汁を予定していたのに...


肝心の塩鮭を買ってくるのを忘れとった!(汗)


仕方なく予定を変更し、冷凍してあった豚の薄切り肉を解凍し豚汁を作ることに。

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私、実家に帰って豚汁を作っていたら、母が、「あんた、豚汁ににんにくなんか入れるん?ほんで、豚を炒めたりすんの?」と聞くので、そんなもん誰でもすることやろうがと答えると、母はにんにくなんか入れたことないし、先に炒めたこともないとか。


私はまず豚とにんにく、もしくは豚とにんにく+生姜を炒め、肉に焼き色がついたら野菜も加えて1分程度炒めてから出汁をいれます。こうすると豚汁に自然な甘味が付きめちゃ旨いんです。

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これは大昔イギリスに留学中、ご飯の炊き方を知らなかった私に、先輩の料理上手な女性が教えてくれた作り方。ちなみにこの作り方で味噌うどんを作っても旨いです。


母も私の豚汁を食べて、「負うた子に教えられた。美味しいわ!次回からは私も炒めて作ってみるわ。」と言うとりましたが、絶対にしてないと思います。なかなか自分の信念曲げない人だから。(爆)


しかし、和食を作るのは実に疲れる!2種類も3種類もおかずを準備し、おまけに1つずつ盛り付け。それに比べ、エゲレスもんや雨もんはワンプレートだからめちゃ楽!でもまぁ、数品作りテーブルに並べると、なんとかさまにはなりました。

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ちなみにテーブルの真ん中に出ているのは沢庵です。これもメーテルさんが日本からもって来てくれたもの。そのまま食べようかなとも思ったんですが、練り梅があったので、それと鰹節、みりんをちーと加え、沢庵の和え物風にしてみました。


ちなみに、お土産はメーテルさんだけからじゃなく、チャーリーさんからもいただいたんですよね。最近ワインのお勉強をされたというチャーリーさんは、カナダからお勧めのワインを重いのに持ってきてくれました。


チャーリーさん、ちゃんとほら、こうして美味しくいただきましたので!

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お二人とも、たくさんのお土産、本当にありがとうございました。遅くなりましたが改めて御礼申し上げます。


私が普段鰹節の出汁から作る山菜おこわのレシピはこちらです。Cpicon 山菜おこわ  例のポーチトエッグがピックアップレシピに選ばれるまでは、この山菜おこわがダントツにアクセス数の多いレシピでした。


そして私のQPマヨネーズと味の素だけで作るポテトサラダのレシピはこちらです。Cpicon 和風ポテトサラダ  皆様どこの家庭でもそれぞれに美味しいポテトサラダの作り方はあると思いますが、参考程度にリンクを貼っておきます。


坊さん食は1日でおしまいです。また今晩はバター臭い飯に逆戻りの予定です!(爆)でも、私、夕べ山菜おこわをおかわりしたもんで、普段は茶碗半分しか食べないくせに食べ過ぎて、今日はちょっと胃がもたれているんですよね。(苦笑)

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