和・美・Savvy Cooking

クッキングリッシュの会は海を渡り生まれ変わりました。


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私は真の雨女だと思います!私が登場すると雨が降るのではなく、雨の多いところばかり狙って自ら足を向けている雨女です。別に雨が好きと言うのではないけれど、実に雨に縁が深いです。


ロンドン、そしてシアトル。シアトルもロンドンに負けず雨が多いところなんです。こちらに来てそろそろ1週間になろうとしていますが、朝から一度も雨が降らなかったのはたった1日だけ。その他は毎日少なくとも1回は雨が降っています。


今の時季から9月の初旬頃までは温かく過ごしやすい気候なのですが、雨が降ると気温は一気に落ち、ジャケットを着ずには寒くて外を歩けません。


木曜日もにわか雨が何度も降り、秋時分のように肌寒い一日でした。そこで、体の中から温まる献立を晩御飯に選んでみました。


ビアーシチュー(西洋風野菜のごった煮)

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写真左手前の黄色いものはイングリッシュマスタードです。
マスタードをつけて食べると、まるでおでんのような味がします!


私は依然こちらのスーパーの野菜&果物売り場の魅力にとりつかれています。日本のスーパー同様に、こちらも店に入るとまず野菜&果物売り場がありますが、そこから先に足が進まなくて困っています。


何度も言いますが、アメリカのスーパーは野菜や果物のディスプレイの仕方が上手。カラーコーディネイトされていて、そこにスプリンクラーで水をまくから、どれもみな実に美味しそう。これもあれもと、献立も考えずぽんぽんバスケットに入れてしまって仕方ない。


この日はとりあえずシチューを作ることで考えはまとまっていましたが、結局野菜達の魅力に負けてついつい種類を選びすぎ、同じシチューでも日本風に表現するのであればごった煮とすることにしたのです。


そして、前回カルボナード・ドゥ・ブフ を作った時、ハートフォードさんがオーブンがなくても出来ますかと質問されていたことを思い出し、オーブンがなくてもビールでシチューが作れることの証明に、西洋風ごった煮をコンロの上でビールを使って煮込んでみました。


さて、ごった煮の材料となった野菜達は、これらです!

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水っぽくないじゃがいも、小ぶりで平べったいたまねぎ、ローストポークの付け合せにもしたパースニップ、日本では高級スーパーで1本千円くらいで売られてる西洋ねぎリーク、等々。皮を剥いて切るだけでも30分はたっぷりかかる量の野菜です。


この中で注目したいのは下の写真の野菜です。これ、Swede(スイード)と呼ぶ、名前からも連想できるようにスウェーデンかぶです。

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アメリカではルータバガと呼ばれるのを今回初めて知りました。商品番号を見つけられなかった店員さんからレジで、「これ何ちゅう野菜でんのん?」て聞かれたから、「スイードですがな!」と教えて上げたけど、通じませんでした。(しっかりせいよ!笑)


ほんのりオレンジ色のスイードは火を通すとその色が増し、欧米ではキャセロールには欠かせない野菜の1つなんです。コーニッシュパスティーにも必ず入れます。


また茹でたスイードにバターと生クリーム(または牛乳)を加えてマッシュしてもとっても美味しいのです。私の大好物の野菜の1つです。


そして野菜だけじゃなく今回は牛肉も、私が初めて聞く名の箇所を使って野菜と一緒に煮込んでみました。これは牛肉の中でフランクステーキと名前の付いた箇所の肉です。

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じっくり煮込んだら牛すじよりもっと美味しいんだと旦那が言うので買ったのですが、家に帰ってからネット調べてみると、フランクとは牛のわき腹肉・外バラの一部なのだそうです。普通は焼いて食べるようです。


<材料 5~6人分>

牛肉(シチュー用肉など)...約800g
オリーブオイル...適宜
たまねぎ、大きく切って層を分ける...大1個
にんにく、みじん切り...2~3かけ
パースニップ、皮を剥き食べやすい大きさに切る...1本
スイード、皮を剥き食べやすい大きさに切る...小1個
リーク、縦に2等分し5~6mm幅に刻む...1本
セロリ、5~6mm幅に刻む...2本
小麦粉...大さじ2~3
エール(キルケニー等)...500ml
コンソメスープ、固形コンソメ2個を湯に溶いたもの...500ml
ローレル...2枚
タイム...数本
塩こしょう...適宜
味の素...適宜
じゃがいも、皮を剥き食べやすい大きさに切る...3~4個
マッシュルーム、石突を取り除き2等分する...12~13個

パースニップとスイードの代わりには大根1/2本分を、リークの代わりにはねぎ1本を使うと良い。


<作り方>

1.牛肉は余分な脂肪を取り除き、4~5cmの大き目の角切りにする。フライパンにオリーブオイルを熱し牛肉を焼き全体に焼き目をつける。

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輸入肉を使う場合、熱を加える写真の通り肉から大量の水が湧いてくるので、
焼きあがったら肉だけ皿に取り上げ、水分は完全に処分するようにしています。
食しても害はないと言われても、肉の目方を増やすために注射された水だと思うと、
やっぱり気持ちよいものではありません。


2.深鍋にオリーブオイルを熱したまねぎを炒める。しんなりしてきたらにんにく、じゃがいもとマッシュルーム以外の野菜をみな加え3~4分炒める。

3.2に1を戻す。小麦粉を加え鍋の中の水分を粉に吸い取らせるように、かき混ぜながら全体に粉をまんべんなく行き渡らせる。

4.3にエールとスープを加え煮立てる。煮立ってきたらローレルとタイムを加え、蓋をして弱火で1時間半煮込む。

5.1時間半経ったら塩こしょう、味の素で味を調えて、じゃがいもとマッシュルームを加えさらに40分~1時間煮込む。


アメリカのスーパーでは、ダンプリングやミンスミートを作るドライスエット(ケンネ脂)は、やっぱり見かけませんでした!


ところが、ラッキーなことに新居の向かいにブリティッシュパブと、同経営のブリティッシュ食品や食器、土産物を売る店があって、そこで尋ねたら、売り物ではないスエットをわざわざ冷凍庫から出してきて分けてくれたんです。


まさかアメリカででもスエットでダンプリングが作れるとは思っていませんでした。(嬉)

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しかも上質のスエットで、ごった煮が出来る30分前にダンプリングを加えると、こんなにふっくら美味しそうに膨らみました。

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寒い一日だったけれど、シチューとダンプリングでぽかぽかに体は温まりました。


牛すじよりも美味しいと旦那がべた褒めだったフランクステーキですが、確かに肉がほろほろになって美味しく煮込めましたが、関西人の私には、やっぱ牛すじには太刀打ちできない肉だというのが感想です。

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日本はここと違ってそろそろ冷たいものが食べたくなる季節。シチューはちょっと季節はずれですが、梅雨時、ちょっと肌寒い日にでも、冷蔵庫に余った野菜をエールで西洋風にごった煮してみて下さい。

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