勝手に鷹の爪学会第2回 世界征服ポイントと資本論 | くっきいの目からウロコの、ほのぼの日記

勝手に鷹の爪学会第2回 世界征服ポイントと資本論

どうもみなさん、こんばんは、自称鷹の爪団広報部員こと横浜のくっきいです。

今回は5月から開講しておりますPARC自由学校の勝手に鷹の爪学会第2回講義に参加してきたから報告するぞ。


今回のテーマは世界征服ポイントと資本論
講師は鷹の爪学会のコーディネーターも勤めている嶋崇さん。


世界征服ポイントとはみんなよく知っての通り鷹の爪NEOの第5話に出てくる話だ。
なかなか団員のモチベーションがあがらないため総統が導入した世界征服ポイント制度。秘密兵器の開発などをするとポイントが貯まりポイントが貯まると世界征服ができるという制度。まあ、ポイント貯めることで世界征服できるなら俺にもできるぞという団員は少からずいると思うが、そうこうしてるうちに掃除やゴミ出しにもポイントがつき雨の日はポイント5倍になるというどこかの海賊カフェのようなシステムが導入されていく。


そのうち団員は世界征服することではなくポイントを貯めることを目的とするようになってしまい総統が、やや子供電話相談室へ相談をするという話だ。


これが資本論とどんな関係があるのか?資本主義とは何か?を考えると答えが見えてくる。
資本主義を考えるにあたって商品の2つの要素と貨幣の3つの区分についてふれておきたい。


まず商品の2つの要素であるが商品には使用価値と交換価値の要素がある。使用価値は文字通りパンであれば食べて空腹を満たしたり服であれば着るという価値である一方交換価値とは、物をお金に交換するお金を物に交換するという価値のことである。

次に貨幣の区分について貨幣には、物の価値を測るものさし、商品から商品を仲介するもの、畜蔵を目的とするお金の3つの区分に分けられる。

物々交換をしていた時代は使用価値が満たされる商品を互いに作り交換をしていたため商品を余剰に作る必要がなかった。が、お金ができ商品の代わりに畜蔵できるものができてくると商品をお金に交換してお金を貯めようという発想が出てくるようになる。


資本主義はまさにこのお金を利益としてたくさん生み出すことが価値として考えられる社会、生活を豊かにすることではなく、交換価値のあるお金を無限に増やし貯めこむことに特化した社会なのである。
世界征服を目的としてポイントを貯めることにしたのがポイントを集めることが目的になってしまったのは、商品の価値を測り交換を仲介することを目的として作られたお金がお金を貯めることが目的になってしまったことを暗に示唆してるのではないかということなのである。


資本主義社会はこの約200年足らずの期間に人間社会を飛躍的に進歩させ豊かにしてきた功績は大きい。ただ、一方でお金を貯めることを目的とした社会、政府、企業、個人が暴走し始めると利益をあげるために余剰の商品が作られたり不要になった労働者をリストラしたりするという選択肢も生まれてしまう。全ては皆が豊かな生活を送るためではなく利益を追求する社会へと。


ここで今一度思い出したい。くだらん国境を取り払い世界をひとつに結び疑いやいがみ合いや傷つけ合うことなく格差を無くし誰の子供も自分の子供の様に愛することができる社会を作るのが、総統が世界征服を目論む理由です。今の資本主義のままでは総統が目指す世界征服は実現しないでしょう。じゃあ社会主義か?と言われるとそれも違うと思います。社会主義には資本主義の最大の特徴である自由がない。ここは資本主義を軸にしつつも利益追求に暴走せず地球上の人がみな豊かに暮らせるようなシステム作りを真剣に考えないといけないかもしれません。


まあ、そうは言っても私のように経済学に疎い方は嶋先生が書かれた




いまこそ「資本論」を読んでみてはいかがでしょうか?対話形式で書かれているのでわかりやすいです。


はい、ということで鷹の爪は経済学まで語っている深いアニメなんだなということがわかっていただけたところで今回は終わりにしたいと思います。それでは最後に恒例のやつをご一緒に!

た~か~の~つ~め~

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