クッキー編集部のブログ~投稿者向けアドバイスもあります!~

奇数月26日発売の少女漫画誌「クッキー」(集英社)の公式ブログです。漫画家志望者のための漫画の描き方に関する記事も。
公式ツイッター https://twitter.com/cookieshueisha もよろしくお願いいたします☆


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マンガ投稿者へのアドバイス記事です。

 

先日、京都精華大学に出張編集部に行きました。

 

「漫画を教える」って、

大変難しいことだと思うのですが、

生徒の皆さんは年次を重ねるごとに

どんどん上達しており、

 

しかも同じような型にはまった作品にならず、

それぞれの個性はなくさずに成長していたので、

教育レベルの高さを感じました…!

 

 

また、ちょうど出張編集部の日に

少年サンデーの作家さんであり

ヒット作『からくりサーカス』や『うしおととら』で有名な

 

藤田和日郎先生の講演会があったので、

拝聴させていただきました。

 

これは本当にすごい講演でした…!

 

 

まず最初に話されていたのが目から鱗だったのですが、

「才能なんていう言語化できないものに惑わされるな。

 初めから才能なんて無いと思え」

と仰った事です。

 

アシスタントに来る若手漫画家・投稿者は皆、

「僕には才能があるのでしょうか…?」と気にします。

 

藤田先生のアシスタントからは

たくさんのヒット作家さんが出ています。

でも、初めから凄い勢いのある人なんていなくて、

みんな苦しみながら1つ1つ技を身につけ

段々と、ご飯を食べられるようになったんだよ

とのことです。

 

自分のことは自分で考えても分からない。

だから、自分に才能があるかどうかは気にしない。

 

でも、自分に才能があるかどうか見てくれる人はいる。

それが編集者なんだよと。

 

才能は自分で判断できないし、

自分に才能があると思ってしまったら、

あいつの方が才能がないのに運に恵まれやがってと、

つまらないことを考えてしまいがち。

 

だから

そもそも才能なんてないと思っていた方が楽なんです。

 

 

また藤田先生は

「編集が天才(が勝手に育つの)を待つのは良くない

 仮にすごい才能がある新人がいたとして、

 そいつのやりたいように好き勝手描かせたら

 頑張ることをサボるから、ダメになっちゃう」

と、編集者にも釘を刺してくれました(笑)。

 

そうなんですよね。

好きに描いて面白くなるのは

結構先だったりするものなのです…。

そこまで「話しを聞く」ということを

頑張れるかどうか…。

 

 

藤田先生ご自身は、

投稿者の頃、自信満々で持ち込みに行った時

「お前の考えでは全然ダメだ」と

粉々に自信を打ち砕かれたそうです。

 

でも、変な自信を粉々につぶしてからじゃないと、

綺麗な土地に家は建たないんだだよと。

 

漫画家にとって、編集という存在は

嫌な事言いマシーンなので、認めるしかない(笑)と。
 

 

 

藤田先生の言う漫画家の才能とは、

センスでも知識でも無く、

人(編集)の話を聞けるかどうかだ

と仰いました。

 

プライドがあっては人の話を聞けない。

まず自分の主張はいいから、

相手が何を求めているかを聞くことが大事とのこと。

 

本当にそうだと思います。

 

良い打ち合わせはお互いの話しを聞くこと、

そしてその中から、

もっと良いアイデアを出して行くことなんです。

 

でも、新人のうちは

「これがやりたいのに、どうしてダメなんだ?」

となってしまうと、

相手の話しを聞けなくなったりしてしまいますよね。

 

もちろん編集も言い方を気をつけたり、

勇気付ける配慮も大事だと思うのですが、

 

面白いものを描くための土台が出来るまでは、

ほんと~に時間と根気が必要です。

 

しかも、その土台を作る間というのは

編集の言うことを理解したり、

時には聞き入れたりという過程が不可欠だったりする

ものなのです。

 

自分の「これやりたい」という主張だけでは、

成長しないのです。

それはちょっと置いておいて、

「何を求められているか」を冷静に察すること。

 

それが出来ることが才能なのだと

藤田先生は仰ったのです。

含蓄のあるお言葉。

 

 

また、面白い作品が描けなくて

困っている新人・投稿者に朗報があります。

 

藤田先生はこのように勇気付けてくれました。

「音楽やスポーツと違って

漫画はある練習さえ積めば、なんとかなる」

 

それはどういうことかと言うと・・・

 

自分が「面白かったな」

自分が「好きだったな」と思うものを

「なぜ面白いか」「なぜ好きなのか」を一つ一つ検証し

言語化して、それを自分の漫画で再現する

という練習ができれば面白い漫画になる!

ということなのです。

 

これは目から鱗という読者の皆さんも

いらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

藤田先生はその後、自分の作品での

好きなものの再現の仕方を教えてくださりました。

 

「オレはカッコいい男が好き。

オレにとってのカッコいい男っていうのは

義理人情に厚くて、逆境でもひっくり返してくれる男

だからそういう奴を描くんです。

 

そして、自分自身を投影させるのは脇役。

そういうカッコ良いヒーローには自分はなれない。

だから、脇役としてカッコいいヒーローをすごいなあって

見上げたいんです。だから、オレの漫画は

脇役も最後まで退場しないで見守るんです」

 

「キャラの死に際は初めから考えます。

カッコいいキャラが一番好きなものの為に

最期を遂げる時、スポットライトが当たるのが好きなんです。

だから、殺すキャラは大好きなキャラ。

最期に花をもたせて死なせたい。

飄々としたカッコいい男が好きなもののために

死んで行く様を描くのが楽しんだよね…!」

 

ちなみに物語の作り方に関しては、

『からくり』は、「謎を出しておいて、

それが実はこうだったというのを追っかけて行く

話をやろうと思って描いた」とのことです。

 

このように

ご自分が「面白い」と思った物語の作りを

言語化し、再現しているわけですね。

 

このように「面白さ」というものを言語化し、

自分の漫画で自己流に再現することが

面白さを作る秘訣とのことです。

 

 

「あの漫画は面白いな~」

「キャラが可愛いから良いのかな~」で

終わらせたらもったいないですよ!?

「なぜ、可愛いと思えたのか」

そしてそれを

「どうやったら自分で再現できるか」

そして

「それを描く」

という練習。

 

これを積んでいけば

いきなりチャンスが舞い込んできた時でも

対応できる。

ホンモノになれる!

 

と教えてくださりました。

 

 

他にもたくさん、時間いっぱい余すことなく

面白さの作り方について言及してくれました。

 

「漠然と世間に向けて描こうとすると、

何を描いていいか分からなくなるから、

特定の誰かを想像して、これを描いたら楽しんでくれるかな~

くらいの方がいいかも」

 

「連載をするにあたって、遠くを見たら負ける。

連載をするとなると、伏線を考えたり、あれやこれやと

たくさん考えてしまうけれど、それは止めた方が良い。

何話か先の短いところで決着をつくように考えて。

1つの欠けたピースを埋める話を何話かで作って、

それが上手くいったら成功体験になるので、

まずはそれをやるように。

1本の映画で語れるくらいの内容を描くようにしよう」

 

「生々しいネームが描けたら

編集者はネームをOKしてくれます。

生々しいネームを描くにはどうしたらいいか。

一旦、自分の体験談や感じた気持ちを通さないといけない。

恐れや喜びなどの喜怒哀楽を、

自分のあの時この時になぞらえて、

生々しい声で表現するんです。

ダメなネームは生々しいセリフを言ってないんです」

 

「人生経験が豊富である必要はないです。

オレも普通の人生だから。

人生経験が豊富じゃない人は、こまめにメモするのが良い。

ニュースでのおばちゃん言葉で心を動かされたもの

タクシーの運転手さんが言ってた面白い言葉とか

そういうメモを日々とって、生の言葉を入れられたら

かなり面白いネームになる」

 

「新人の頃はキャラに対する意識が薄かった。

でも、キャラを生き生き描ける人は

それだけで漫画家になれると思う」

 

「ずっと読者のために連載してきた作品。

作者が唯一、好きに描けるのは最終話だけ。

なぜならここで終わり。続きは描けないから。

(最終話まではとにかく読者を楽しませるために描く

好きな事を描くのは最終回だ)」

 

「物語の作り方は、

欠けているものを最初に提示し、

それが物語によって埋まって円になる。

たとえばお父さんがいない子どもがいて、

兄貴みたいなキャラが出てきて、

最終的にそいつが父親代わりになるみたいなね。

もしくは、友だちなんて無くて良いと思っていた

人物が物語の中で、友だちの重要性に気づくとか。

読者が感動するのは、人の心が変化する時。

それがドラマなんだよね」

 

「オレの漫画で、若者だけじゃなく、

おじいちゃんや子ども、色んな人を出すのは

その方が作品に深みが出るからなんです。

おじいちゃん、おばあちゃん、若者、方言

それぞれの生の声を入れて、絡みが描けたら

生々しいネームが描ける」

 

などなど…

 

もう本当にどのアドバイスをとっても、

ブログの1更新分の話題になると思うくらい。

 

本当に一つ一つ、丁寧に、誠実に

実感のこもった言葉で、会場のみんなの

質問に答えつつ漫画論を語ってくれました。

 

漫画のキャラも魅力的ですが、

先生自身も誠実で魅力的な人物だと

思わずにはいられない講演内容でした…!

 

どれもためになる話ばかりで、

本当に、投稿者・漫画家の皆さんに

広く知ってもらいたいと思って書きましたが、

面白い漫画がどんどん生まれることを願っています。

 

また、藤田先生は

こちらの本でも漫画論について書いてくださっています。

 

大変参考になりますので、

ぜひお勧めさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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読者のみなさまこんにちは!

ブログ担当・やよです。

 

本日11月26日はクッキー1月号の発売日!

(電子版は12月1日~)

 

今号のクッキーにはビックリな仕掛け(?)がございますよ。

 

まずは表紙!\ドン/

 

 (一向に改善されない撮影技術…)

 

リニューアルした表紙を飾るのは

いくえみ綾先生のイラスト!

「太陽が見ている(かもしれないから)」!

 

本編の展開のように気になる構図ですね…。

ばっさりショートヘアにした

岬の視線の先には、楡が…。

レバサン(猫)抱っこ、あったかそう…。

 

「太陽が見ている(かもしれないから)」は

表紙&巻頭カラー50Pです!

 

さらに~“ウラ”表紙!\ドドン/

 

 

矢沢あい先生「NANA」~~~!!!

 

拝めるのがありがたい組合せですね。。

( ˘人˘ )

 

ぜひ実物をお手にとってみてください!

 

今回の特別ふろくがまた豪華な

「NANA」美麗トランプ!!!

 

↓こんな感じで入ってます。

 

↓ペリペリと開いていくのもうれしい!

 

↓組み立てるとこうなります!

 

矢沢あい先生セレクトのイラスト

54枚を使用した逸品。

 

この印象的なボックスイラストは

描きおろしです!!

 

今年のクリスマスやお正月は

ご家族、お友達、または彼ピと一緒に

「NANA」トランプで遊んでください!

 

または

トランプ占いをしたり

トランプタワーを作ったり

お気に入りの1枚をラミネート加工して

手帳にしのばせたり

お1人でも無限の楽しみが広がります。

 

さらにさらに「淳子の部屋」も登場!

 

 

淳子ママ旅行中につき

みなさんは「Bar麻宮」で

飲んでるらしいですが…。

 

一方迷い込み中のナナとハチは!?

 

読んでみてのお楽しみです!

 

 

 

ほか、コミックス最新刊が発売されたばかりの

持田あき先生「初めて恋をした日に読む話」

宮川匡代先生「林檎と蜂蜜walk

かわかみじゅんこ先生「日曜日はマルシェでボンボン」

カラーつきで登場!

 

さらに今号から

「2017本気の読みきりシリーズ!!」始動!!

 

第1弾は

草野魚先生「アナザーハイスクール」!!

 

お楽しみ盛りだくさんのクッキー1月号、

どうぞよろしくお願いいたします!


http://cookie.shueisha.co.jp/

 

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コミックスの紹介について補足です。

 

発売したばかりの持田あき先生のMC

『初めて恋をした日に読む話』1巻には、

紙版コミックスならではの特別応募があります!

 

 

それはなんと・・・

コミックス発売記念として作った、

持田あき先生初のイラスト集

[Aki Mochida illustration book WORKS]

これを抽選で200名の方にプレゼント!

 

帯についている応募券でご応募できます★

 

 

デザインは現在作成中なので仮のものですが、

 

イラスト集のタイトルに『WORKS』とあるように、

 

 

持田あき先生の『りぼん』の初期の読みきり、連載から

今に至るまでのカラーイラストをほぼ網羅した

集大成のような内容になっております!

 

こちらは『りぼん』での連載『君は坂道の途中で』のカラーカット!

僕もこの作品は大好き!

作成途中ですが、チラッとお見せします。

 

右下に文字スペースが見えますが、

持田先生のコメントが入るようになっております。

 

初期のカラーカットも味がありますね~!

 

持田先生は、過去のイラストを眺めながら

懐かしさに色んな感情がこみ上げている様子でした。

 

 

読者としても、好きな作者の

過去のイラストを見ると、その当時の気持ちとか、

思い出が蘇ってきたりすると思います!

 

「あ~あの頃はこうだったな~」

「このキャラ好きだな~」とか。

 

そんな気持ちにさせてくれるイラスト集ですので、

ぜひこのチャンスにご応募ください!

 

 

このイラスト集、初期の作品から今に至るまで10年以上の

カラーカットを網羅しているため、

イラストを収集するのがとても大変でした(笑)。

 

昔はデータで保存というシステムではなく、

ポジで複製していたので、データがそもそも無かったり…

 

しかし!

何とかすべてのイラストが揃ったので、

無事、皆様にお見せできる運びとなりました!

 

 

一般販売したい気持ちもいっぱいなのですが、

コミックス発売記念として…

抽選でプレゼントいたします!!

 

応募締め切りは12月25日です!

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