7月上旬に同じ長野のご夫妻の工房へお邪魔した際に頂いた、ノジュールについての続報です。^^

こちらがその時に頂いたチューロニアン産のノジュール。

やはり結構堅く、充電式のルーターでちまちま削っては”たがね”入れてを繰り返しここまで来ました。

ここで、右上のものが化石っぽいので慎重に進めると・・・

綺麗に剥がれました。^^

どう見ても骨かな。・・・ ^^

専門家に確認しないと確定は出来ませんが、首長竜の複肋骨の一部かも知れません。

また、新たな骨っぽい化石も出て来ました。

楽しみではありますが、簡単には行かないようで緊張しています。^^;

 

ではまた。

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2016年夏の福井特別展レポも最後になりました。^^

今回は”新大陸へ”と、”再び、アジアへ”コーナーの展示紹介になります。

まずはビスタヒエヴェルソルの動刻(アニマトロニクス)です。

動刻展示・・・数年前までは小さいお子さん達の阿鼻叫喚で地獄絵図状態でしたが、さすがに福井っ子たち、この程度では驚きもしていませんでした。^^

大きく開けた口の中を見入る子もいたりして、心強いですね。^^

 

まずは”新大陸へ”のコーナー。アジアから北米ララミディアへの進出がテーマです。

スティラコサウルス.アルバーテンシスとアケロウサウルス.ホーネリの頭骨レプリカ、国内ではフルサイズでの展示は初めてだと思います。※小さい模型はありましたが・・・

正面から見るとかなり面白い顔立ちですが、それは会場にて確認して頂きたいです。^^

続いて”ゼノ”ケラトプスとトリケラトプスの頭骨レプリカ。

ゼノケラトプス=Xenoceratops.フォレモステンシス。

個人的にはラテン語読みのクセノケラトプスか、キセノケラトプスがしっくりくるんですがね・・・

※属名の由来がギリシャ語で”奇妙な”を意味するキセノン(xenon)。英語ではゼノンと発音しています。

一方でタイラノソーラス(英語発音)→ティラ(ン)ノサウルスですから。^^;

会場では是非”ピカチュウ”ぽいフリルを楽しんで欲しいです。^^

この他にペンタケラトプス.スタンバーギの実物頭骨も展示されていました。

 

続いてさっきのビスタヒエヴェルソルの頭骨レプリカ。

日本では初公開の標本です。^^

産出層的にはリスロナクスの方が古いのですが、形質的にはララミディア大陸で最も原始的なティランノサウルス類とされています。

ララミディア大陸南部で見つかった数少ないティランノサウルス類になります。

なおその隣にはティランノサウルスの頭骨レプリカも比較対象として展示されていました。

 

ここからは”再び、アジアへ”のコーナーで北米からアジアへの回帰がテーマになっています。

まずは中国山東省諸城で見つかったティランノサウルス類、ズケンティラヌスです。

タルボサウルスに極めて近いと言われています。

この標本と並んで展示されていたのが、長崎県で見つかったティランノサウルス類の歯の化石です。^^

UP写真はあえて載せていませんが、ズケンティラヌスと遜色ない長さ、太さの歯です。

10m以上の大きさのティランノサウルス類が、北九州を闊歩していたのでしょうね。^^

なおラプトレックスの骨格レプリカと、タルボサウルスの頭骨レプリカも展示されています。

 

続いて最近中国で見つかった原始的なネオケラトプシア、モザイケラトプス。

プシッタコサウルス類だけに見られる特徴があって、角竜の進化が複雑であったことの証ではないかと言われています。

※属名の由来はモザイクから。

なお、合わせてプロトケラトプス、バガケラトプスも展示されています。

 

続いて北米からの回帰組の一つ、ズケンケラトプス.イネクスペクトゥス。

中国山東省諸城産のレプトケラトプス類で、巨大な下顎でかなり頭でっかちであったと考えられています。^^

 

そして幕張以来の再来日、シノケラトプス.ズケンゲンシス。

ホロタイプ標本が揃って展示されるのは初めてだと思います。^^

展示されている実物標本ですが、幕張の時より見やすい状態で良く観察することが出来ました。^^

ただZCDM-V0011という標本で疑問に思う点があったので、9月開かれる徐星博士の特別講演に行けたなら、個人的に聞いてみたいと思っています。^^

 

以上で恐竜の大移動展の会場レポを終了します。

夏休みの期間は朝8:30から開場しますので、お車で行かれる方は注意してくださいね。

 

ではまた。

 

 

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恐竜の大移動展レポ、2回目は白亜紀前期のコーナーで「アジアでの進化」がテーマになっていました。

まずは角竜類の標本が並びます。

プシッタコサウルス.spの産状標本、この標本は初めてかも知れませんね。

胃石も残っていますし、かなり良い状態の標本です。^^

こちらのプシッタコサウルスは種名が”ルジアトゥネンシス”、プシッタコサウルスとしては最も古いタイプだそうです。

続いてアウロラケラトプス、

基盤的なネオケラトプシアで、骨格標本の方は黄河大恐竜展(名古屋・札幌)で展示されていますが、産状標本の方は初めてだと思います。^^

それから目玉展示のひとつとも言えるアクイロプスの頭骨です。

北米で初めて見つかった原始的なネオケラトプシアで、名前の由来は鷲座(アクイラ)から付けられました。

白亜紀前期の末にアジアから渡って来たものと考えられています。展示は実物標本に、復元頭骨。3Dプリンタによる頭骨もありますので、じっくり観察してみて下さい。^^

 

続いてティランノサウルス類の展示。まずはディロング

ティランノサウルス類(上科)としては、初めて羽毛が見つかった恐竜です。

4本の前上顎骨歯が確認出来ます。^^

ここでキャプションに対する疑問が・・・グアンロン、インロンと来てディロン”グ”ですか^^;

日本語での発音表記なので、仕方がないことではありますが・・・皆さんはどう思われます?

 

コーナーの最後はユウティラヌスです。

最近の研究ではプロケラトサウルス類になったユウティラヌスです。

2012年に幕張へ来日した際は産状標本(実物)が目玉展示でしたが、復元骨格の出来がイマイチで興ざめしてしまった記憶が・・・^^;

※幕張展の展示写真。まるっきり別物に見えるのはご愛敬w

 

今回はここまで、次回は白亜紀後期のコーナーとなります。

ではまた。

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3連休の初日、福井県立恐竜博物館にて開催中の特別展、

恐竜の大移動~ティラノサウルス類と角竜の起源と進化~ へ行って来ました。^^

出来れば、一週前の特別展記念講演が行われた日曜日に行きたかったのですが、11日からお役所の監査が会社に入ることになって、あきらめた次第です。 。゚(T^T)゚。

 

午前9時を少し回った頃に到着したのですが、夏休み前の土曜日なのに第一駐車場はほぼ満杯、幼稚園児づれのファミリーが多かったですね。^^

会場は三畳紀からジュラ紀、白亜紀と巡って行く形で展示されていました。

まずは三畳紀のコーナーから、

三畳紀後期の北米大陸、ニューメキシコ州産の標本が並びます。

ワニに似た姿の当時としては捕食者の頂点に居た、フィトサウルス類。

マカエプロソプスの頭骨(実物)と、まるでヨロイ竜のような出で立ちのアエトサウルス類、ティポトラクスの産状標本(実物)が並びます。

※ティポトラクスの想像図 Wikipediaより引用

その対面にはコエロフィシスと、フィトサウルス類のレドンダサウルスの全身骨格が・・・

水を飲みに来たコエロフィシスを襲っていたと考えられるそうです。^^;

ワニと見間違ってもおかしくない程の収斂進化ですが、このフィトサウルス類は三畳紀後期で姿を消していまい、その地位はワニ達に取って替わります。一体何が原因だったのでしょうか・・・

一方コエロフィシスですが、三畳紀後期の恐竜発掘場の聖地とも言われている、ゴーストランチ発掘現場から産状レプリカと実物標本が展示されていました。

実物標本は非常に貴重なのですが、何分密集状態で埋まっていた(いわゆるボーンベッド)ため、どこの骨だか判りづらかったのがちょっと残念でした。その分産状レプリカと全身骨格は出来が良いので、じっくり観察して頂ければと思います。^^

 

続いて、ジュラ紀後期の祖先の誕生コーナーです。

中国と北米を比較する形で展示されていましたが、北米側はアロサウルスや、ステゴサウルスの頭骨やスパイクが展示されています。

アロサウルス.フラギリスの頭骨(実物)ですが、結構丸みのある個体ですね。個体差が結構あるのか、亜種レベルの違いなのか・・・

 

一方の中国では重要な祖先たちの標本が並びます。

まずはティランノサウルス類の祖先、グアンロン。

トサカを持つプロケラトサウルス類に属する小型恐竜ですが、前歯(前上顎骨歯)の断面がDの字型であったり、骨盤の形状など後のティランノサウルス類の特徴がすでに表れています。^^

角竜の方はインロンです。

都合3度目の来日で最初は頭骨だけ、2度目は2011年の科博特別展で産状標本が展示されていましたが、その時は頭骨が外されて別々に展示されていましたね。ライティングが悪くて、歯の状態が観察できなかった記憶があります。^^;

今回はじっくり観察出来て良かったのですが、左眼にあった眼瞼骨が・・・取れてる^^;

※写真は2009年幕張 砂漠の奇跡展より

壊すといけないので外したのかどうかは判りませんが、大切な標本ですから大事に扱ってほしいです。^^;

図録にはちゃんと眼瞼骨付きで載っていました。

 

今回はここまで、次回は白亜紀前期のコーナーをお伝えします。

ではまた。

7月2日に、異常巻きアンモナイトの標本を購入した繋がりで、長野県上田市在住のご夫妻の工房へお邪魔してきました。^^

 

つい先日まで北海道の夕張水系へ、ノジュールの転石探しへ出掛けて入らしたご夫妻から、楽しく貴重なお話を拝聴して来たところです。

今年の夕張遠征は天候はなんとか持ったものの、河が増水して思うように採取が行かなかったようです。またヒグマの親子に遭遇するなどアドベンチャー要素が高かったと仰っていました。^^;

ご夫妻(特に奥様)が師事を受けておられる、後藤榮治郎ご夫妻のお話も楽しく伺いました。一度ご挨拶へ伺えればと思っていますが・・・^^;

 

今回お土産と言うわけではありませんが、旦那様より夕張水系大巻沢で採取したノジュールを頂きました。^^

2013年に採取されたものだそうですが、異常巻きアンモナイトは入ってなさそうだが、骨化石らしきものが入っているとのことで、譲り受けた次第です。

※ノジュールの表面にはイノセラムスや小さい異常巻きアンモの雌型も残っていました。

これが脊椎動物のものなら、肋骨の可能性があるのですが、夕張川系の母岩はかなり固いので、果たして私の技量でどこまでクリーニング出来るのか、神のみぞ知るですが・・・^^;

※骨っぽいものの右上にはポリプチコ?ぽいものも埋まっていました。また他面には小さい化石片もあり面白いノジュールです。^^

 

地層的には白亜紀後期の初め、チューロニアンの地層のもので、ノドサウルスが見つかった場所から下流へ5~600mほど下った場所から得たもだそうです。

とりあえず割ってから次のステップとなりそうですが、妄想だけは一杯膨らんでいます。w

 

今後も長野のご夫妻の工房へは度々お邪魔して、じっくり標本を拝見して行きたいと思っています。

 

ではまた。^^