遅ればせながら、9月4日に開催された福井県立恐竜博物館での

特別講演会の模様をお伝えします。^^

今回の講演会は、中国科学院古脊椎動物古人類研究所の徐星(Xu.Xing/シュウ.シン)博士による、「山東省諸城の白亜紀後期の恐竜たち」についてでした。

※講演内容は質疑応答で出された内容も加味して記載しております。

冒頭は中国各地の恐竜発掘地について話された後、本特別展で展示されている標本たちの発場所である、山東省諸城での化石発掘調査について話して頂きました。

諸城でのおもな恐竜発掘地は”竜骨谷”で、1964年から発掘調査が始まり、1987年には当時最大級のハドロサウルス類シャントゥンゴサウルスが発見された場所でもあります。

1988年には”ズケンゴサウルス”も発見されましたが、シュウ博士によるとズケンゴサウルスはシャントゥンゴサウルスと同属だと考えているとのことでした。^^

 

諸城では竜骨谷以外にも発掘地があります。

2008年から調査が始まった”臧家庄”※ピンイン発音でザン・ジャ・ショウ という場所で

中国では著名な詩人のお墓だそうですが、発掘調査のためにお墓を移設したのだとか・・・ちょっと大陸的ですね。^^;

この臧家庄からズケンティラヌスやシノケラトプスが見つかった訳です。

写真はそれぞれの発見時のものだそうですが、シノケラトプスの標本写真の一部でちょっと問題が・・・詳しくは会場で見て頂ければ判ります。^^;

そのシノケラトプスですが、現地からは頸椎や肋骨、肩甲骨に脚(部位不明)の骨も発見されたとのことです。

特に肩甲骨は北米で発見される大型種に匹敵するものだそうで、正規な論文記載が待たれます。^^

 

続いて臧家庄と共に、新たに発掘調査を行った”庫溝”※ピンイン発音でクゥ.ゴウ の発掘地について・・・

ここの場所は圧倒的に”ズケンゴサウルス”の骨がボーンベッド状に埋まっていて、無理に発掘せずにそのまま保管することになったそうです。

ただそうは言っても、重要と思われる化石については掘り出して研究を行っているそうで、その中で見つかったのが、ズケンケラトプスだそうです。

ズケンケラトプスは進化したレプトケラトプス類で、さらに最近では非常に特徴的な座骨を持つイスキオケラトプスや、未命名の小型ネオケラトプシア類や完全な幼体化石2体など、新旧タイプ入り交ざった北米型の異なる恐竜が見つかる特異な地域であったようです。^^;

諸城全体では、

・ティランノサウルス類2種

・ハドロサウルス類1種

・セントロサウルス類1種

・レプトケラトプス類1種

・ネオケラトプス類1種

・アンキロサウルス類1種

・鳥脚類もしくは竜脚類と思われるもの

・カメ類

などが産出しているそうですが、ワニだけはまだ見つかっていないそうです。

シュウ博士はワニもおそらく居たと考えているが、小型の生物が化石化しにくい環境であったのかも知れないとのことでした。^^

 

簡単ではありますが、特別講演会の模様は以上になります。

 

おまけ・・・

今回手に入れた会場限定(荒木氏監修)のフィギュアです。w

上がシノケラトプスとズケンティラヌスのセットと、

下がレドンダサウルスとコエロフィシスのセットです。

7月に行った時は、まだすべての種類(全5種類)が発売されていなくてスルーしたのですが、さすがに誘惑に負けました。^^;

福井の特別展は10月10日まで開催されていますので、まだ行っていない方は是非シルバーウィークにでも計画してみては如何でしょうか。^^

 

ではまた。

 

 

 

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北海道シリーズもいよいよラストになりました。^^

 

まずは現在開かれている特別展の模様をお伝えします。

この特別展はアンモナイトの誕生から成長、そして死までの一生を12のパートに分けて解説、展示しています。

全てをお伝えするとかなりのボリュームになるので、個人的に興味のあるパートをお伝えしますね。^^

 

ますはアンモナイトの成長です。

幼体から成体へ成長するにつれ、正常巻きも異常巻きも角が生えたり、殻の先端がキール状に伸びたり、形が変化したりと素人目には別種?と思えるほどの変化があるんですね。^^

 

続いて食生活について、

カラストンビ(額器)の話を少し前にしましたが、アンモナイトもタコやイカの仲間なので、足の付け根に額器があるのです。

足の部分は軟体なので化石化しにくいですが、額器は骨なので死後分離して見つかることが多いのですが、アンモナイトの化石を切断してみたら、殻の中に額器が残っていたなんてことも・・・

また首長竜のお腹の中に、大量の額器が残っている化石も実際見つかっています。^^

 

続いてアンモナイトの模様についてです。

化石ですので、表面の模様は残りにくいのですが、それでも中には模様や黒色被膜が残った化石も産出しているようです。

※表面のエナメル質を削り取って、磨いた時に見える”縫合線”の模様とは違います。

 

最後は右巻き、左巻き。

正常巻きは巻き方向がありませんが、異常巻きの場合は左右で巻き方が違うものが沢山あります。^^

なぜこんなことになったのかは永遠に謎ですが、面白いことですね。^^

 

特別展の模様はここまで、続いて野外博物館(ジオサイト)の模様をお伝えします。

博物館の奥、幾春別側沿いが三笠ジオパークとして公開されています。^^

三笠の炭鉱跡や断層など、地学を理解学習する上で貴重な標本が保存されていました。

 

まずは5000万年前の河川層。

この河川堆積層から産出する石炭を採掘していたそうです。当時の写真と見比べると面白いですよ。

 

続いて石炭の露頭です。

かなりの大きさの石炭が露頭まで出て来ているんですね。

 

続いて”一跨ぎ”で5,000万年の地層のずれ(不整合)が見れる場所。

写真右手が5,000万年前の幾春別層、左手が1億年前の三笠層。

※不整合とは海底などに堆積した地層が、隆起して陸になったあと時間をおいて河川や海底の新しい堆積物が地層となって、地層年代に”空白期”が発生してしまった状態をいいます。

この覆道の中には断層を見ることが出来ます。

 

こちらは大量のイノセラムスが産出する場所。

炭鉱があった時代はこのトンネンを線路が通り、トロッコが走っていたようです。^^

 

時間の関係でジオサイトの見学はここまででしたが、このトンネルの先にも史跡があります。

現在では日本の各地にジオサイトがありますが、それらを見学するのも一考ですね。

久しぶりにマイナスイオンをたっぷり浴びて来ました。^^

 

以上8回の長きに渡ってお伝えした北海道編ですが、最後までお付き合い下さりありがとうございました。^^

北海道には、まだ訪れていない自然史系博物館も沢山あります。

機会があればまた出かけて行きたいですね。

ではまた。

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アンモナイトの祭り状態の三笠市立博物館ですが、脊椎動物の化石も展示てされています。^^

 

まずは白亜紀の海鳥ヘスペロルニス。

見た目現生のペンギンに似ていますが、翼は退化して申し訳程度・・・

後足の水かきで泳いでいた海鳥です。

子孫を起こすことなく白亜紀の末に絶滅してしまいました。^^;

 

翼竜の化石も幾つか見つかっています。

上腕骨や尺骨、歯などですが大型の個体も居たようですね。時代は白亜紀後期、セノマニアン~サントニアン期までのものが産出しています。^^

 

続いて、本命のノドサウルスです。

夕張市シューバロ川上流のセノマニアン期のノジュールから見つかったものです。^^

ノドサウルス科のエドモントニアの頭骨が、比較対象で展示されています。

ノジュールをクリーニングすると、第一頸椎が繋がった状態で、脳幹の一部も残っていました。

他の博物館で展示されているレプリカでは、歯が見えている頭の額側を展示していることが多く、頭骨と言われてもイメージしにくいのですが、こうして正しい位置で見ることが出来ると解りやすいですね。^^

※福井県立恐竜博物館に展示されているレプリカ

額側に散らばった歯は11本あるそうですが、その内状態良い歯を観察すると面白いことが判りました。^^

上の写真の2本の歯は、木の葉状で歯根はまっすぐですが、下の写真の歯は少し丸みを帯びていて、歯根が湾曲しています。おそらくは上下の歯列の位置よる違いと思われます。

下の写真の歯は、丹波で見つかった歯に歯冠の形状が似ている気がしました。^^

また、後藤榮治郎さんに発見時の模様をお聞きしましたが、発見時このノジュールは土が付いた状態で、落石して間もないものと思われたので、急いで付近を捜索すれば、他の部位も見つかるかも知れないと、研究者に伝えたそうですが実現しなかったそうです。

今更ながら惜しい事実ですが、当時の状況では仕方がないことかも知れません。^^;

 

続いて海竜たちの標本です。

プラテカルプスの骨格レプリカとモササウルス類の標本が並びます。

そして天然記念物に指定されている”エゾミカサリュウ”の標本が展示されています。^^

今なら冷静に見て獣脚類ではないことが歯の形状で判りますが、発見当時は標本の貸し借りも渡航する経費も無く、満足に検証が出来なかったことが原因のようです。

 

また首長竜やウミガメも見つかっています。

当時の海はかなり豊かだったようで、

様々な甲殻類やサメが泳いでいました。^^

 

また植物の化石や琥珀も多く見つかっています。

海成層でも琥珀の出る地層なら、恐竜化石が見つかる可能性は高そうですね。^^

 

今回はここまで、次回は特別展と野外博物館の模様をお伝えします。

ではまた。

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博物館巡礼記、いよいよ三笠市立博物館です。

ボリュームがあるので、2回もしくは3回に分けてお伝えします。^^

駐車場の側壁には首長竜やモササウルス、ノドサウルスがあしらわれていて、

博物館の屋根上にもモニュメントが^^

 

それでは館内を見て行きましょう。

館内はまさにアンモナイト祭り状態。w

レトロチックなアロサウルスも良かったです。^^

アンモナイトの進化もこうしてみると、栄枯盛衰が激しいと実感しました。

デボン紀で絶滅したグループやペルム紀で絶滅したグループ、三畳紀に絶滅したグループなど、適応放散と絶滅衰退を繰り返しているのが興味深いです。

 

では展示されている代表的な標本を見て行きましょう。

まずは普通巻きのアンモナイトから・・・

左:三笠産 アナゴードリセラス、コニアシアン期

右:夕張産 メソプゾシア、チューロニアン期

左:三笠産 シャーベイセラス、セノマニアン期

右:夕張産 ユウバリセラス、チューロニアン期

左:小平産 メヌイテス、サントニアン期

右:羽幌産 フレステリア、コニアシアン期

※後藤さんのところで拝見した不明アンモの仲間(コリンニョニセラス科)です。^^

 

続いて異常巻きのアンモナイト・・・

左:小平産 スカラリテス、チューロニアン期

右:古丹別産 ポリプチコセラス、カンパニアン期

左:小平産 ユウボストリコセラス、チューロニアン期

右:三笠産 エゾセラス、白亜紀後期

ニッポニテスは

左:小平産 N.ミラビリス、チューロニアン期

右:三笠産 N.バッカス、チューロニアン期

こちらの2標本はリュウエラ.リュウ。

どちらもチューロニアン期で左:小平産、右:三笠産です。

 

今回はここまで、次回は脊椎動物の標本をお伝えします。^^

ではまた。

 

博物館巡礼記・北海道編も後半突入です。^^

今回は札幌市青少年科学館で開かれている「大発見!北海道恐竜展」の模様を、お伝えします。

この博物館は操作や実験で体験、体感するタイプの博物館で、沢山の家族連れが訪れていました。^^

特設会場へ入ると、レトロチックな姿のハドロサウルスの復元模型がお出迎え。^^

最初トラコドン?かと思いましたが、前脚の指が蹄タイプだったので、それほど古い復元でもなく姿勢だけ古い不思議な模型でした。^^;

 

つづいて基盤的なハドロサウルス類のブラキロフォサウルスの上顎骨・・・

エドモントサウルス(アナトティタン)やパキケファロサウルスなどの頭骨レプリカも展示されていました。

 

続いて羽幌で見つかった首長竜、プリオサウルスの標本。

マイアサウラも展示さていましたが・・・

何故かレトロな姿勢だったのが惜しいです。^^;

 

そしていよいよ、むかわ町で見つかったハドロサウルスの標本です。

ここも標本は撮影禁止なので、遠目に標本が判別できないレベルで撮ってみました。^^;

 

次のコーナーは恐竜の生態についての展示がされています。

写真はT.rexの咬む力を体験するコーナー

 

続いて時代別に模型や骨格標本などが展示されていました。

三畳紀はコエロフィシスとピサノサウルス。

ジュラ紀はステゴサウルスやカンプトサウルスなど、

白亜紀はテスケロサウルスとドロマエオサウルスなどが展示されていました。

 

なお今回の特別展は8月21日までの開催のため、ブログ掲載時には既に閉会しています。

予めご承知置きください。 m(_ _ )m

 

次回は三笠市立博物館をレポします。

ではまた。^^