Connected Cafe

核兵器と原発を考える場を提供するNPO、Connected Cafe事務局のスタッフブログ


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※前回「家畜のエサのほうが安全?」の続きです。


これが「放射能から子どもを守る」シリーズ最終回です。
最後は、放射能が体内に溜まっていくことについてお伝えします。

できるなら汚染されているモノは子どもに食べさせたくないけれど、
毎日いろいろ食べるから100%避けるのはムリだし、
少しは放射能が含まれているモノを食べても大丈夫な気もします。

そこで考えたいのは、
「毎日少しずつ放射能を取り込んだら、どうなるのか?」
ということです。

例えば、一度の食事で500Bq(ベクレル)を食べるのと、毎日5Bqだけ食べるのとでは、どちらがリスクなんでしょうか?

先に答えを言ってしまうと、
おそらくご想像の通り、
毎日少しだけ食べる方がリスクが高いのです。

一度取り込んだ放射能(セシウム)は、そう簡単には体から出て行きません。
半分が出て行くまでに4カ月近くもかかります。ほぼ100%が出て行くのは1年後です。
その間ずっと、体内の器官を老化させたり、DNAを傷つけたりし続けます。


この表を見て下さい。
これは子ども(体重15kgを想定)の場合に、
「毎日どれだけのBqを取り込むと、1年後にどれだけ体内に溜まっているか」を示しています。

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3.11の福島原発事故より前の1日の食事には、わずか0.1Bqしか放射能は含まれていませんでした。
だから子どもの体内には18Bqだけ残っていた。
これが震災前の汚染度です。

さて、仮にAさんの子どもが、1日の食事で5Bqだけとったとしましょう。
暫定基準値は、1kgあたり500Bqですから、わずか100分の1の量です。(それでも震災前の50倍ですが)
それを1年間続けると、どうなるか?

なんと、900Bqも溜まってしまうんです。

「毎日5Bq」は、高血圧になって鼻血が出やすくなったり、
いろいろな器官や心臓にトラブルが起きる傾向が出てくる数値
なんです。

何を食べたら5Bqか、って?
例えば「その10 お魚の汚染」の記事の中で、「ブリ 105Bq/kg」とありました。
そのブリの刺身を50グラム食べたら、それで5Bqです。
たった数切れですよね。


さらにBさんの子どもが、1日あたり50Bqとり続けたとしましょう。
それでも暫定基準値の10分の1です。
しかし1年経つと、9,000Bqにもなってしまい、
これは高度に体内汚染されたレベルで、すぐに対処を始めないといけない、という数値です。
50Bqの食材なんて、ほとんど「未検出」として扱われ、普通に流通されてしまう数値です。
それでも、継続すると高度に体内汚染されてしまう。

この数値と、その場合に何が起きるのかは、チェルノブイリの経験から得られたものです。
だから、ベラルーシは日本よりもずっと低い基準値をもっているし、
ドイツはさらに厳しくしているんです。
日本の今の基準は、子どもにはあまりにも緩すぎます。

これまでにお伝えしてきた4つの対策
 「取り込まない」
 「体から出す」
 「自分基準を持つ」
 「継続して知る」
を生かして、子どもを放射能から守ってあげてください。



<参考>
3.11以前の一日あたりの食事に含まれる放射能濃度
ICRPの体内蓄積グラフ
体重70kg、セシウム100Bq/kgの食品200gをときどき食べた場合の蓄積グラフ
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※前回「お魚の汚染」の続きです。

農林水産省のホームページに、畜産業者に向けた「家畜用飼料のQ&A」という記載があります。

そこに、こんなすごいことが書いてあるんです。

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・・・・

北海道や西日本、もしくは輸入したものが安全?

そんなことを日本政府が言うなんて、人の食べ物では聞いたことがありません。

家畜には、汚染されていない地域のエサを勧めているんですね・・・。


さらに、Q&Aを読み進めていくと、

エサの基準値は300Bq/kgで、人よりも4割オフという厳しい基準のようです。

家畜よりも人間の方が長生きするのに、変ですよね、コレ。



さて。

日本の暫定基準値と、世界の基準値を比較したのがこちらです。(ソースはこちら

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チェルノブイリで最も被害の大きかったベラルーシが、いろいろ経験して出した数値が37Bq/kgです。

日本の12分の1しか許していません。

それでも、あちらでは数多くの子どもたちが健康被害で苦しんでいるんです。

いかに日本の基準が緩いのか、改めて考えさせられます。



次回「体に溜まる放射能」に続きます。
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※前回「食べ物の注意点」の続きです。


さて、テレビや新聞などでも、「○○が暫定規制値を超えた」というニュースが時々あります。

でも、「超えていないけど検出されたもの」が知りたいですよね。

子どもが放射能を取り込むのを少しでも避けるには、そこまで知る必要があるからです。

そして調べてみると、ちゃんと調査結果を公表してくれています。

お魚の場合、それがこちら。

<放射性物質が検出された魚介類一覧> by 農林水産省

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(画像をクリックすると大きく表示されます)


このうち、規制値でひっかかるのは500Bqまでの赤字の魚(カコガレイまで)だけ。

キタムラサキウニ以下は、普通に流通しています。

こんなにたくさん検出されているなんて、知っていましたか?

123種類も検出されていて、ストップされるのは14種だけです。

残り90%の109種はスーパーや魚屋さんに並んでいます。

これらの産地はほぼ三陸~福島~千葉なのですが、

前回の記事でも触れたように、「水揚げ港が産地」とされている可能性があります。

となると、太平洋側(北は釧路から、南は三重まで)の魚介類がどこまで安心できるのか、とても悩まされます。

悲しいかな、正解などないので、一人一人が判断するしかありません。


養殖はセーフにしよう、

魚の種類に気を付けよう、

検査結果が「不検出」のものにしよう、

日本海産とわかるものを選ぼう、

外国産だけにしよう、

などなど、自分なりのルールを持つと良いと思います。

なお、海の汚染はこれから生体濃縮が進んで広がってくるかもしれませんので、引き続き注意していきたいですね。



次回「家畜のエサのほうが安全?」に続きます。
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前回「対策:継続して知る」の続きです。



これまで、具体的な対策について触れてきました。

ここからは、他に知っておきたい情報をお伝えします。

まず、食べ物についての3つの注意点です。


1.特に汚染が高くなりやすい食品に注意(キノコ、イモ、お茶、ベリー類)

9月27日、原発から200kmも離れた千葉県我孫子市のシイタケで、2,000Bq/kgもの数値が出たことが報道されました。

暫定基準値の4倍、ドイツの子ども推奨基準の500倍もの数値です。

キノコ類は、(放射性の)セシウムを吸着しやすいのです。

また、堆肥などが汚染されていると、ハウス栽培でも出ます。

茨城の原木シイタケで、露地で470Bq/kg、ハウス栽培で460Bq/kgと、ほとんど同じ数値でした。

これは、使用した原木が汚染されていたためです。

一方で、福島県産でもキュウリやトマトのようにほとんど出ていないものもあります。

野菜によって汚染に大きな差がでます。

この理由は、栄養素のカリウムを含む野菜は、それとセシウムを間違えてため込んでしまうからです。



2.魚介類の産地は厳しくチェック

三陸の漁港が津波で被害を受けていることもあって、獲れた魚が北海道や静岡、三重で水揚げされています。

獲った水域ではなく、水揚げ漁港が産地になっている可能性もあります。

農水省が<漁獲水域を産地>にするよう通達を出しましたが(10月5日)、

わざわざそれを出した、ということは水揚げ漁港を産地にしていたのでしょう。

ただ、この通知には罰則規定がないので、どこまで遵守されるかわからないのが現状です。



3.調査の検出下限はゼロではない

放射能の検査結果で「不検出」というのを目にします。

でも、それは汚染がゼロという意味ではありません。

ほとんどの調査は、20~50Bq/kgまでしか計測しません。

つまり、19Bq/kg汚染されていても「不検出」。50Bq/kgまでしか検知しないなら、49Bq/kgでも「不検出」です。

調査結果を見るときは、どれくらい低い汚染まで検出しているのかに注意してみてください。

5Bq/kgが下限になっているのなら、より安心できそうですね。




次回は「汚染の現状:魚介類」についてです。
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前回「対策:自分基準を持つ」の続きです。


いよいよ最後の対策です。

それは、「継続して知ること」です。

原発事故はまだ落ち着いていないし、地震もどうなるかわかりません。

継続してアンテナを張り続けていくことが大切です。

ただ、さまざまな情報が氾濫しているので、うまく選んで付き合っていくと良いと思います。

僕がオススメする情報源をいくつかご紹介します。


・ホームページ 

<Save Child>は、まさに子どもを守る視点で本当によく最新情報がまとめられています。

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・ツイッター 

ツイッターでは、マスメディアで言われていることとは全く違う現場の声、本人の声が聞こえてきます。

たくさんの人たちが発信していますが、例えば<バジルさん>は3人のお子さんがいる東京在住のお母さんで、元地方議員です。

お弁当など、彼女の取り組みはとても参考になると思うので、ぜひフォローしてみてください。

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・新聞

新聞なら東京新聞(中日新聞)がベスト。

他の新聞とは一線を画すほど情報が鋭いです。

毎日、朝日、日経、読売と徐々に怪しくなります。

同じ日の各紙を比べてみると、全然言っていることが違いますよ。

新聞は中立なんかではなく、それぞれに立ち位置があることがよくわかります。

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・本

京都大学の小出 裕章さんが書かれた「原発のない世界へ」は本当に良い一冊です。

小出さんの本は何冊もありますが、これが一番わかりやすく、アドバイスをもらえる一冊だと思います。
原発のない世界へ

¥1,050
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・映画

鎌仲ひとみさんが監督のドキュメンタリー映画「ヒバクシャ ~世界の終りに~」。

イラクで劣化ウラン弾によって被ばくした子どもたち、日本のヒロシマ被爆者、そしてアメリカの原発地域の3か所を追いかけていく内容です。

答えを用意している作品ではなく、問いかける作品で、上映後に感想会を開くと良いと思います。

[DVD] ヒバクシャ 世界の終わりに

¥3,730
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次回は「食べ物の注意点」についてです。
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