ずっと待ってる(49,長い黒髪)
テーマ:ずっと待ってる遠くで、誰かの細い悲鳴が聞こえたような気がした。
次の瞬間、目の前が真っ暗になった。
・・・遠くから誰かの声がする。私を呼んでる?
「木内さん」
私を木内さんと呼ぶのは・・・。
「木内さん」
もう一度、今度はすぐそばで名前を呼ばれ、私は目を開けた。
目の前に真っ直ぐな長い黒髪。その髪に沿って視線を上げると、そこに美織の顔があった。
私は上半身を美織に抱きかかえられ、横たわっていた。
「・・・私、死んじゃったの?」
美織は優しいほほえみを浮かべ、私を見下ろしている。
あれ、美織ってこんなにキレイだったんだ。
「福島を懲らしめるって約束したのに、私失敗しちゃった。ごめんね・・・」
「ううん、木内さんはよくやってくれたわ」
美織のひんやりした手が私の頬に触れた。(つづく)
同じテーマの最新記事
- ずっと待ってる(48,馬乗り) 02月06日
- ずっと待ってる(47,手錠) 02月04日
- ずっと待ってる(46,パニック) 02月02日



