尊敬されていらっしゃいます | ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

社長を尊敬されていらっしゃるのですね」

「毎朝公園をジョギングされていらっしゃるのですか」


先述の記事で、言葉を分解して二つの動詞をそれぞれ敬語表現にした場合は、二重敬語には当たらないと書きました。
事実ではありますが、これに添って冒頭の言い方を見てみましょう。

「社長を尊敬されていらっしゃるのですね」
の動詞部分を分解すると
・「社長を尊敬する」の敬語→「社長を尊敬される」
・「いる」の敬語→「いらっしゃる」

「毎朝公園をジョギングされていらっしゃるのですか」
・「ジョギングする」の敬語→「ジョギングされる」
・「いる」の敬語→「いらっしゃる」


上記のように二つの動詞に分解できるので、文法上は間違いではありません。

ただし、実際に口に出してみると何とも言いにくいですね。
聞き手もきっと「あれ、変な敬語だな。間違いじゃないの?」と勘違いしそうです。

一つの動詞ですっと言い表すことができれば、それに越したことはありません。

「社長を尊敬していらっしゃるのですね」(「尊敬している」の敬語)
「毎朝公園をジョギングしていらっしゃるのですか」(「ジョギングしている」の敬語)

──────ポイント

☆二つの動詞を組み合わせた言葉をそれぞれ敬語表現にするのは
文法的には間違いではありませんが、
実際に発音するとなると言いにくく、聞き手も持ってまわった印象を持ちかねません。
一つの尊敬表現を心がけるほうが、なじみがよく聞こえます。

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