ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」で行こう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。


テーマ:
「先生の絵を拝見いたしました」。

「拝」は、謙譲の意味を表す漢字です。
動作を示す漢字に付けて「拝+動詞+する」で敬意を表します。

「見る」の謙譲→「拝見する」
「聴く」の謙譲→「拝聴する」
「読む」の謙譲→「拝読する」
「観る」の謙譲→「拝観する」

これに「いたします」「いたしました」をつけると、「謙譲+謙譲」二重敬語になってしまいます
「拝見いたしました」「拝見いたします」はビジネスシーンではほとんど問題なく使われており、これが二重敬語だと思う人は少ないかもしれません。

さらに、二重敬語はどうしてもいけないのか?という考えもあります。
(結論からいえば、絶対いけないわけではありません。敬語は、結局は使い手のセンスや、相手との関係性にもよると言えます)

語法的には「拝見する」ですでに、敬意を表現していますので、シンプルに「拝見します」「拝見しました」と表現してよいでしょう。

最初は慣れないと何となくていねいさに欠け、物足りない気がするかもしれませんが、試しに、5回ぐらい鏡の前で口角をあげて「はい、拝読します」「拝見します」と言ってみてください。
自信を持って言ってみると、なかなかいい感じではありませんか?

「メールを拝読いたします
→◯「メールを拝読します

「社長のお話を先ほど拝聴いたしまして
→◯「社長のお話を先ほど拝聴しまして(拝聴して)

「素晴らしいふすま絵を拝観いたしまして
→◯「素晴らしいふすま絵を拝観しまして(拝観して)


──────ポイント

☆「拝」にはもともと謙譲の意味があり「いたします」をつけると二重敬語になります。
「拝読しました」「拝観しました」「拝聴したいです」「拝見したいものです」などの表現がすっきりします。

前田めぐる:ほどよい敬語さんの読者になろう

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