断りにくい場合の断り方 | ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

最初はそんなつもりではなかったの、だんだん事態が悪化してきた。
うまく取引できていたのに、急遽仕入れ先ができないと言ってきた。

仕事ではそのように、どうしても断りづらい場面があるものです。
しかし、意を決して伝えなければならない。

とにもかくにも心を込めることです。
受話器を持ちながら、頭を下げるくらいでなければいけませんよね。

一生懸命言葉を探すはずです。

「お叱りは覚悟の上で申し上げますが、実は……」

「この期に及んで大変申し上げにくいことなのですが…」

「ここまで進んでいて今更このようなご報告は非常識と深く承知しておりますが」

「弊社でもこのようなことは初めてで、四方八方に手を尽くしている最中ではございますが」

「この段階で白紙にと申しますのは、大変残念なことですが」

「一生懸命取り組んでくださったのに、大変申し上げにくいことですが」


仕事とは、人の手によるもの。
ミスがない100%の会社などありません。

そのミスをどう挽回して、長く付き合っていただけるようにするのか。
そこから考えれば、やはり人と人。

コミュニケーションをつなぐ「言葉」を大切にすることです。

特にこうした謝罪の場面では、全身全霊を込めてというくらいの覚悟が必要です。
謝罪の手段も、事態の重要度により変化します。
できればメールより電話、電話より対面というのが本来のあり方ですが、これも一概には言えませんし、相手の状況にも左右されますので、事態に即した手段を使うようにしましょう。

分からない場合には上司にも相談し、適切な手段で謝罪を行いましょう。


──────ポイント

☆やむを得ない事態での謝罪は誠心誠意。
謝る手段も、メール、電話、対面、手紙など事態に即して。