お客様にご負担いただくかたちとなっております

2008年05月08日(木) Theme: 気がかりな日本語(言葉のコラム)
「~というかたちで」という言い方をよく耳にします。

「お振込の際の支払い手数料はお客様にご負担いただくかたちとなっております」

「営業がお宅をご訪問するというかたちで、見積もりを提出いたします」

「原油価格はすでに1リットル160円を超えるかたちです」


アナウンサーさんやレポーターさんなども、たまに報道番組で使っておられるのを見かけます。


でも

でも

「かたち」って何でしょ?



考えてみれば、別段「かたち」を使わなくても言い換えることができるものばかりです。

「お振込の際の支払い手数料はお客様ご負担でお願い申し上げます」

「営業がお宅をご訪問し、見積もりを提出いたします」

「原油価格はすでに1リットル160円を超えています」



これでも十分意味が通じるのに、わざわざ「かたち」と使うのはどんなものでしょう。

お客様にしてみれば逃れがたいルールであるという印象を受けます。

また、客観的な言い方に受け止められてしまい、お客との直接のコミュニケーションを避ける、よそよそしいお店という表情までつくり出してしまいます。

「こういうやり方に決まっている」「あらかじめ、こうしたルールである」「こういう状況になっている」と、クレーム牽制を意図した言い回しに感じられてしまいます。

もちろんお店側にしてみれば、客観的な言い方でていねいだという思いからのことなのです。が、どう受け止めるかは、結局お客様の気持次第ですからね。


使いすぎると、どこか持って回った、形式的な印象を与えてしまうのは事実だとしたら……

「かたち」を使わずに済む時はなるべく使わないで、シンプルな言い方にするほうが良さそうですね。


──────ポイント

☆「かたち」はなるべく使わずに、シンプルに表示しましょう(話しましょう)。

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