ヨコ美クリニック院長今川の学会報告/旅行記

25年以上の実績を持つ植毛・自毛植毛専門のヨコ美クリニックの今川院長が、海外の学会報告や旅行記を紹介していきます


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5月13日(土)から15日(月)の日程で開催された第2回 中国毛髪外科学会(CAHRS、中国・杭州)に出席しました。2年前の第1回にも参加しています。http://ameblo.jp/column-yokobi/entry-12048013873.html

 同じ時期にイタリアのベニスでもイタリア毛髪学会があり、そちらに出席する予定でしたが、『杭州市第一人民病院』のJ先生(形成美容外科部長・女性医師)から、「ぜひ出席してください!」と、熱烈なオファーを受けたのです。それも破格の条件で。
 私としても、これから中国は植毛の分野でメジャーな地位になると考えていたので、今回はCAHRSを優先することにしました。決して飛行機代(ビジネスクラス)、ホテル代の他にギャラも出るという待遇の良さに心が動いたわけではありません(笑)。
 じつは先月のアジア毛髪外科学会(AAHRS)の会長に就任した私を呼びたいというのには、中国側にもちょっとした思惑があったのですが、それは後ほどお話することにしましょう。

 

 


◆アーケードの両側にシルクの小売店がぎっしり!
5月12日(金)
 全日空(ANA)の直行便(1日1便)で、成田空港を飛び立ち一路杭州へ。
 機内前方のビジネスクラスは通路を挟んで両側2席ずつの8席。4時間あまりのフライトはとても快適でした。

 杭州シャオシャン国際空港には、J先生と息子さんが迎えに来ていて、「ようこそ。ホテルまで息子がご案内します」とJ先生。彼女は他のゲストの出迎えがあるということで、医学部学生の息子さんと2人でホテルに向かいました。
 空港から車で40分ほど走ると、目の前に斬新なデザインの建物群(団地のように並ぶ)が。ここが宿泊・学会会場の「白馬湖建国飯店」(ホワイトホースレイクジャングホテル)です。

 

 


 本館のフロントでチェックインを済ませると「6号館に行ってください」と言われたので、徒歩で別の棟に移動。かなり広めのダブルベッドの部屋はバス、シャワー、トイレが分かれていて、風呂場は全面鏡張りで日本のラブホテル風(笑)。驚いたことに、エレベーターホール以外は照明が点いていなくて、昼間だというのに薄暗く、他の人が泊まっている気配もありません。それにしても、他の人たちは本館に泊まり、どうして私だけが別の棟だったのか・・・?

 さて、杭州はシルク(絹)が有名なところ。その日の午後は何の予定もなく、シルク製品を買ってきてほしいと頼まれていたので、そのことをJ先生の息子さんに伝えると、「杭州中国絲綢城(シルク市場)に行きましょう」と。お言葉に甘え、彼と一緒にシルク市場へ。
 杭州中国絲綢城は中国最大のシルク専門の市場。全長約1キロのアーケード道の両側には小売店がぎっしり軒を連ね、ドレス、スカーフ、パジャマといったシルク製品が所狭しと並べられています。夕方まで、アーケード道をブラブラ歩きながら買い物を楽しみました。

 

 


◆公の場では序列で席順もきっちり決まっている


 ホテルに戻ったあと、6時から学会主催の食事会に出席。会場には2011年にウルムチの国際美容外科学会( ISAPS )チャイナコースでお会いした、中国形成外科のドンと言われている曹先生(上海交通大学・形成外科教授)や郭先生の姿もありました。
 中国は序列がはっきりしていて、公の場では席順もきっちり決められます。特に形成外科の教授の多くはジェネラル(将軍)で、その当時1番が上海交通大学、2番が北京大学の形成外科・・・といった順序。たまにテレビのニュース映像で流れる中国の人民大会、あんなイメージです。
 とは言っても、食事会自体はそんなに堅苦しいものではなく、美味しい料理を食べ、お酒を酌み交わしながら和気あいあい。私も曹先生、郭先生らとざっくばらんに談笑。お二人とも国際的に活躍しているだけあって、英語が堪能でした。
 招待客の中には知り合いのカナダ・バンクーバーのJ・Wや台湾のDの姿も。タイのD・Pは飛行機の都合で遅れて合流。Dは現地の先生たちと中国語の会話が弾んでいました。同じ外科医師という立場だと、国同士の摩擦は関係ないのでしょう。少しホッとしました。
 

13日(土)
 学会の初日はビジターの口演はなく、主に現地の先生たちによる教育的(基礎的)な発表。私も午前中に壇上で挨拶しただけです。

 午後から案内されたツアーは、前日と同じシルク市場でした(笑)。
 一軒のお店に入ると、ビジターの医師やナースがこぞってシルクのシャツを買っていて、私も気に入ったシャツを見つけたので買おうとすると、学会のスタッフが「お金はこちらが払います」と。そうなると、欲しいものがあっても遠慮して買えないのが私の性分。結局、買ったのはそのシャツ1枚だけです。

 夕方からは杭州郊外にある美容医療材料の製造工場へ。中国語でいろいろな製品の説明を受けたのですが、言葉が分からない私としては、ちょっと退屈。でも、学会のスポンサー企業さんが絡んでいるのでガマン、ガマン(笑)。 
 その後、芝生の広場でBBQパーティー。大量のお酒や肉、エビ、魚といった食材が山ほど用意され、手品ショー、バンド演奏、カラオケ、ダンスなどを観ながら飲んだり食べたり、夜遅くまで楽しく過ごしました。

 

 


◆頭髪以外の胸毛、手、足といった部位の植毛
14日(日)
 この日は私の出番。前日とは打って変わってものすごく広い会場です。演者の台と司会者の台の距離が50mもあるのではと思いました。ちょっと大袈裟かな。
 マイクで司会に紹介されてフロアから出て行く段取りなのですが、その際にロッキーのテーマのような派手な音楽が流れるのです。テンションが上がる効果を狙っているんでしょうが、正直言ってこれはちょっと気恥ずかしかったですね(笑)。

 今回の演題は、これまでに発表してきた頭髪、眉毛、ヒゲではなく、それ以外の部位の植毛です。
 日本では胸毛を脱毛する人はいますが、濃くしたいというケースはほとんどありません。ところが、私のところに胸毛を生やしたいという患者さんがやって来たのです。最終的にこの方は、胸毛以外の手や足にも毛も植えました。頭髪以外で、これだけの植毛を行ったのは初めてのケース。仕上がりもすこぶる良好だったので、これを演題のメインに。この日は他にもスカルマイクロピグメンテーション、FUEも合わせて口演しました。口演終了後、杭州のローカルテレビから取材を受けて中国の植毛事情についてコメントを求められたのですが、大勢から囲まれたその時の写真を撮ってもらっておけばよかったと後悔しています。

 


◆次回のAAHRSは中国・北京開催に決定!

 テレビインタビュー終了後、中国の関係者から「ビジネスミーティングに参加していただけませんか?」という要請があったので、私はAAHRSの理事のタイのD・P、台湾のDと共にミーティングの場所へ移動。中国側の出席者はJ先生、曹先生、郭先生と他にも大物教授が4人。内容は 『第6回アジア毛髪外科学会 AAHRS』と『第3回 中国毛髪外科学会 CAHRS』 を中国で同時開催するというもの。
 これまで中国では、植毛治療のほとんどを韓国の植毛医に頼っていましたが、この1年で様変わり。韓国は撤退し、自国の専門医の数もすでに日本の数倍になっているとのこと。今回も中国各地国から多くの医者が参加。曹先生いわく「私の一声で、植毛に興味のある医者が400人は集まるよ」と。つまりこの機会にアジア毛髪外科学会の一大勢力となり、植毛先進国の仲間入りをする目論見かもしれません。
 アジア毛髪外科学会も中国人医師が会員として加わることで、数倍の規模になると予想されるので、こちらとしても悪い話ではありません。ウインウインの関係です。
 その後もじっくりと議論を重ねた結果、満場一致で来年のアジア毛髪外科学会は中国で開催されることに決定。開催地については、北京と上海で意見が別れましたが、上海は大きな街ではあるが、北京より物価が高いこと。北京の方が世界遺産など観光する場所も多く、“魅力度”という点で北京に軍配があがりました。

 帰国後に、AAHRSの他の理事たちにもこの件をメールで説明すると、全員が「異議なし」と回答。会期は2018年4月20日から22日ということが正式に決定しました。会長という立場から、ホテルの下見やら打ち合わせで北京に行ったりと、忙しくなりそうです。

 そんなこともあり、その日の宴会は大盛り上がり。演出もなかなか凝っていて、私たちゲストは配られたシルクの民族衣装を着用。女性医師、女性フタッフは鮮やかなチャイナドレスに派手な傘を差してフロアでホステス役。余興では手品やダンスなどのプロのパフォーマンスの合間に、なんと第一人民病院のナースがベリーダンスを披露。スタイル抜群、踊りも上手で、とても目の保養に(笑)。

 


 
  授賞式では、私も特別功労賞のトロフィーと表彰状もいただきました。

 

 


◆中国の植毛技術はこの1年で飛躍的に進歩!
15日(日)

 この日は、朝から『杭州市第一人民病院』でワークショップに参加し、中国人医師によるFUT、FUE、眉毛、まつ毛のライブサージェリーを見学。
 拡大鏡も使わずにFUEの技術を巧みにこなしているJ先生の姿を見て、この1年で、中国の植毛技術が前回と比べ飛躍的に進歩したことを実感しました。
 ワークショップのあとは、中国で急成長しているという植毛のフランチャイズクリニック(13院)のひとつ(杭州院)を見学。入り口で花束を渡され、カメラマンが私たちを撮影。おそらく、我々の写真を待合室とかに飾るんでしょうね。

 その後はJ先生の招待で中国マッサージ店に行きました。お店は宮殿のように豪華な造り。中は公衆浴場のようになっていて、みんな素っ裸になってワイワイ。湯船に浸かったり、アカスリや個室マッサージで身体をほぐしてもらったりと楽しく過ごしました。その日の夜も、現地の人も交えて夜遅くまで大宴会です。


16日(月)
 のんびり起床。朝食を食べてから荷物をまとめ、手配された車で空港へ。お土産に名産の高級緑茶の龍井茶までいただいて、午後の便で帰国しました。
 今回は先方がすべてお膳立てしてくれた至れり尽くせりの旅。すっかりお世話になってしまいました。
 ともあれ新しい知識を吸収し、役立てようという中国のバイタリティに感心させられました。


 そうそう、学会の入り口に下がっていた大きなポスター(顔写真)が撤収されて、パーティー会場に置かれていたので、酔った勢いで「ください」と、お願いしてゲット。いいお土産になりました(笑)。

 


 

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