★ 勉強会の仮申し込みをしていただいた方に、2月20日(月)、正式申し込みの案内をメールしましたので、ご確認ください。

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February 23, 2012

コーヒーカップ

テーマ:ブログ

コーヒーカップとして作られた。

でも、いまのところまだ売れない。そうすると、そのカップは、自分はほこりをかぶって棚に置かれる置物なのだと信じて疑わないだろう。

いまがどんな状態かってことと、キミがほんとうは何者なのかってことは、まったく別のことなんだよ。

自分がコーヒーカップだったということに気づくのは、いつか、熱いコーヒーを注がれたその瞬間なんだ。

その瞬間がくるまでは、いくら考えたところでわからないし、その瞬間がくれば、刹那にわかるものなんだ。

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February 21, 2012

テーマ:ブログ

お店で買い物しているときに、店員さんに質問なんかしたとたんに、「失礼ですが、石井さんですか?」と言われることがたまにあります。

見つかって困るようなお店ではないので(笑)、ええそうですと肯定しますが、「声を聞いてわかりました」と言うから、『心のブレーキ』のCDとか聞いてくれた人なのかなと思うと、「前にテレビで見てました」なんて言うんですね。

テレビって、もう何年も昔なんですけれど、それだったら顔のほうを覚えていてくれてもいいはずなのに、声のほうが記憶につながりやすいというのは面白いですね。

僕の顔が、なんか特別印象の薄いつまらない顔ってことでもないと思うんですが(笑)

でも、顔を見ても気づかなかったけれども、声を聞いて、「あれ?」と思った経験って、誰にでもあるんじゃないでしょうか。

そういえば、以前にテレビをぼんやり見ていて、ふと画面の向こうのタレントさんがしゃべったとたんに、「ああ! あの人だ」とびっくりしたことがあります。ずっと昔に僕のクライアントだった人が、いまはタレントとしてテレビで活躍していたんですね。お~、がんばってんだなあ、と嬉しく思ったわけですが、顔を見ていてもぜんぜん気づかなかった。ただ、ぼ~っと見てた。でも、声を聞いてすぐにわかったのです。

そんなふうに、声っていうのは、単なる五感のひとつというだけで終わらせられないような、なにか特別なものがありますね。匂いも、そうですけどね。

そうすると当然、声の好き嫌いってのもはっきり出てくるはずで、好きなタイプの声の人の話は、内容はどんなものでもいいから、なんかずっと聞いていたいと思うときがありますね。心地よい音楽を聞いているような感じで。

ああいうのが、ひょっとして言霊っていうものなのかもしれないな、と思ったりします。前のブログで般若心経のこと書きましたが。言葉の辞書的な意味を超えて伝わってくるものって、ありますね。

セラピーを仕事にしていますんで、研究という意味でいろんなメディテーションのCDを聞いたりするんですけれど、guided meditaion っていうか、人の声でリラックス誘導してくれるやつって、僕は個人的にはあまり集中できないんです。いかにも「癒してますよ~」「あたしってスピリチュアルなしゃべり方しているでしょ~」みたいな感じのが多くて、好きになれないものがほとんどなんです。

ところが、珍しいことに、声とかしゃべり方が、もう完璧に僕の気に入ってしまったCDがあるんです。

eluv(イーラヴ、と発音するようです)という女性なんですが、彼女の声がとてもいいんですね。ちょっと中性的というかハスキーな感じで、あまり抑揚がなく平坦にしゃべっているんですけれど、そこになんか絶妙なリズムのゆらぎがあって、これに僕はしびれてしまいました。

"Chakra Meditation & Guided Visualization"という、チャクラ・メディテーションのCDがよくて、僕はしょっちゅう聞いています。

Chakra Meditation & Guided Visualization

これと同じ音源のバックにヘミシンクがミックスされているバージョンのCD、"Chakra Meditaion with Hemi-Sync"というのもあって、両方もっているのですが、僕にとっては別にヘミシンクはあってもなくても変わりません。

Chakra Meditation with Hemi-Sync

もちろん、これは完全に好き嫌いの問題なので、別にみんなにeluvをおすすめしようとか、そういうわけではないんです。

ただ、そういうなんだかわからないけれども、この声に惹かれるなあ、って感覚。面白いものだなあと、そんなことを思ったひとつの例としてお話ししました。

February 20, 2012

【業務連絡】 正式申し込みと登録メールアドレスのご注意

テーマ:ブログ

勉強会の仮申し込みをしていただいた方に、本日、正式申し込みの案内をメールしましたので、ご確認ください。

ケータイのメールアドレスでご登録いただいた方で、とくに、@の直前にドットが入ったり、ドットが連続しているような携帯特有のメールアドレスを設定されている場合、こちらからのメールの返事が送れないことがあります。確認メールが届かないという場合、お手数ですが、パソコンのメールアドレスで再登録していただけますと助かります。(確認メールが届いていれば大丈夫です)

ご不明な点がありましたら、勉強会事務局までメールでご連絡ください。

以上、業務連絡でした。

February 20, 2012

愚痴

テーマ:ブログ

勉強会の仮申し込みを土曜日で締め切らせていただきましたが、最終的に、800名を越える方々にお申し込みいただきました。

このブログを毎日必ずチェックしてくれている人の数(アクセス数ではなくてアクセス者数)が、最近ではだいたい1,000名くらいのようなので、ブログを見てくれている人の実に8割以上の方が仮申し込みをしてくれたことになるわけで、これはバストでいえばまったくHカップくらいの脅威的(胸囲的)な事態です。

そういうことで気をよくした僕は、先週、東京と大阪の会場の下見に行ってきました。

ずっと練ってきた「手作り」の勉強会のかたちがだんだん現実的になってきて、心踊りました。誰よりも僕自身が、4月のスタートを待ちきれないといった感じです。

単発のセミナーではなく、数日間の集中セミナーでもなく、毎月毎月、じっくり継続していく勉強会だからこそできること。いままでも「もっと長期間かけられればこういうこともできるのになあ」とお蔵入りにしていたテーマも遠慮なく取り上げることができるわけで、その意味では、石井のセミナーや教材や本をこれまで勉強してくださった方にとっても、新ネタ炸裂(?)の刺激的な勉強会になることは確実です。

さっき僕はつい「手作り」などと言いましたが、「手作り」には、いいところも悪いところもあります。「手作りだから心がこもっているんだ」なんて眠たいセリフは吐きませんし、「手づくりだから多少の不手際は許してね」などと甘える気もありませんが、少なくとも、自分のやりたいことを存分にできる環境を自分で作っているのだ、という自負だけは、ひそかに僕は抱いているのです。

理想を高くもてばこそ、環境への不満もでてくるものです。何を恥じることがありましょうか。現状に甘んじないからこその不満であり愚痴なのです。

どんな愚痴も、それが即、改善に向けた自らの行動に結びつくならば、もはや愚痴ではなくなる。ならば、愚痴を抑えることより、愚痴を成長への行動につなげることのほうが、よっぽど生き生きした姿勢なんじゃないかと、僕はそう思うのです。

僕にとって、愚痴を積極的な行動に昇華させることの、そのひとつの体現こそが、この新しい勉強会なのです。

February 15, 2012

やる気がない

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何も言わなければ、恥をかくこともない。何もしなければ、傷つかずにすむ。

目立たぬようにひっこんで、誰かの背中に隠れて、何も言わない人、何もしようとしない人たちを、だから僕はずっと軽蔑してきた。

でも、最近では、歳のせいだろうか、ちょっとだけ考え方が変わってきたように思う。

そういう人たちは、恥をかくのが嫌なのだというよりも、傷つくのが怖いのだというよりも、恥をかいてでも言いたいこと、傷ついてでもやりたいこと、そういうものをもっていないというだけのことなのだ、と。

これは、皮肉でいっているのではない。

そういう人たちだって、いつかは、たとえ恥をかいてでもどうしても表現したいことを心に抱く日がくるのだろうし、たとえ傷ついてでもこれだけはやりたいと思える何かと出会えるときがくるはずだ。

そのときには、その人は、いよいよその一歩を踏み出し、勇気をもって自分を表現するに違いない。

ある社長が、ある社員のことを、「あいつはやる気がない」と評価していた。「俺なんか、命がけで仕事をしているのに」と青筋を立てて憤っていた。

でも、あなたの会社は、その社員にとって、命をかけるだけの値打ちがないというだけのことでしょう。それだけのことなんだ。それなのに、その程度の給料で、命かけろだなんて、滅茶苦茶じゃないか。

部下に責任感がない、というよりも、ただその部下は、責任のある仕事を任されたことがないというだけのことかもしれない。

なにかの拍子で重要な仕事を任されることになったとたんに、惚れ惚れするような仕事っぷりに豹変した人を、そういえば僕は現に何人かしっている。

だから、その人のその瞬間のスナップショットだけを見て、「こいつはこういうやつだ」と決めつけるのは、みずみずしい目線とはいえない。

やる気のない「人」はいない。ただ、やる気のでない「とき」があるだけだ。やる気のでない「場所」があるだけなんだ。

それまでくすぶっていたそういう人たちほど、恥をかいてでも言いたいこと、傷ついてでもやりたいことと出会えたときには、見違えるほどの勇気を発揮するものだ。

February 14, 2012

舞台

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東京と大阪での月例勉強会。正式なネーミングもまだ決まっていない。たぶん、最終的にはやっぱり「沢雉会 2012」におちつくんだろうけれど。

フォレスト出版を離れてはじめての、このたったひとりの孤独な仕事がスタートしました。

東京・大阪の会場探し、コストの計算、告知メルマガや申し込みページの作成、登録データの処理、問い合わせへの対応、などなど。すべてひとりでやらなくちゃならない。

セールスレターを書いてくれる柳田さんもいなければ、諸々の事務処理をやってくれる渡部さんもいない。勉強会の内容について「こんなのはどうかな?」と相談できる人もいない。

でも、これが当たり前なんだ。

先日亡くなった元・横浜Fマリノスの松田直樹選手が、JFLの松本山雅に移籍して、洗濯から何から全部自分でやらなくちゃいけない新しい環境にあって、「これが当たり前なんだよね」と嬉しそうに言っているのを、DVDで見た。日本代表にまでのぼりつめたスター選手中のスター選手が、JFLというふたつも下のリーグでのこの新しい人生を「こっちが当たり前なんだ」と喜んでいる。

「舞台」のデカさなんて、松田選手にとっては問題ではないのだろう。純粋にサッカーができる環境こそが彼の「舞台」なのだろう。

すごい人だ。ああいう人が亡くなってしまったことは、まったく惜しいことだ。

僕なんか小者だから、「これが当たり前だ」とさわやかにはなかなか笑えない。

孤独だ、などとつい書いてしまう。間違いなく自分で望んでやっていることなのに。

しかし、そんな小者の僕の勉強会に、思いのほかたくさんの人たちが関心を示してくれました。仮申し込みのスタートから数日で、すでに700名近い申し込み。

単発のセミナーなら数百名も集まるでしょうけれど、ずっと毎月続く勉強会のことです。それなりにコミットする覚悟のある人たちしか関心をもってくれないはずですから、これはすごいことだと思っているわけです。

だいいち、ほとんど宣伝めいたことはしていない。

メールでガンガン宣伝しなくても、これだけの人たちが僕の勉強会に興味をもってくれる。

尊敬する編集者の長倉さんが、「石井さんが何かやれば、ほんとうに学びたいっていう人たちは、宣伝しなくたって、どっからか探りだしてくるものですよ」と言ってくれたが、ほんとうにそうなんだろうなと思う。

逆にいえば、そういう人たちにこそ来てほしい。きっと、それこそ僕がずっと求めていた「舞台」なんだろう。

宣伝メール攻撃でプチ洗脳されてセミナーに申し込んじゃうような人たちは、自分が何を学びにきたのかっていう意識がはっきりしなくて、けっきょくなんとなくまた離れていってしまうものだ。また次のセミナー、こんどは次のセンセイへと、にぎやかなところにならどこにでも顔を出す。まったく、節操のないことだ。

しかし、石井個人の活動として、すべてをひとりでやらなくてはならない、というか、そうしたい現状にあって、さすがに数百名規模の勉強会を毎月やる馬力はいまはありません。実際には、東京と大阪で、せいぜい100名ずつのクラスが限界かと思っています。だから、抽選ということにさせていただかかざるを得ず、ほとんどの方々の参加をお断りしなくてはならないことを心苦しく思っています。

それにしても、仮申し込みのリストをざっと見て、いつも応援してくれる人たちの名前、なつかしい人たちの名前、そして、おそらくはじめてドキドキしながら申し込んでくれたのであろう人たちの見慣れぬ素敵な新しい名前――。

孤独だなどと、僕はなぜ思ったりしたんだろう。

これだけの人たちが、僕の新しいスタートに、熱い共感を贈ってくれているのに。

February 10, 2012

この間の続き

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それで、この間の『ホムンクルスの目』の話の続きなんですけどね。

もったいぶってひっぱったけど、すでにいろんなところで話してきたことなんで、「なんだその話か」って思う人もいるでしょうけれど、まあ付き合ってください。

菊池さんに、僕の最初の原稿を見てもらったときのことなんですよ。菊池さんは、こう言ってくれたんです。

「石井先生、みんなに好かれようとしてませんか?」

って。

「漫画家でもそうなんです。ファンのつく作家っていうのは、この作品は大嫌いだ、って嫌悪する読者もたくさんいるものなんです。山本さんなんかもそうなんですよ。嫌いだっていう人もけっこういます。でも、その分だけ、熱烈なファンがたくさんいるんです」

「これが俺の世界だ! って、ある意味、上から言ってくれるから、読者は読んでくれるんです。だって、自分と対等の人の書いたもんなんか、そんなのお金払って読む気にならないですよ。だから、石井先生、もっと遠慮なく自分の考えをぶつけていいと思います」

さすが敏腕編集者だなあ。しびれました。思い出しても、いまでもモチベーションがびんびんに上がってきますね。

たしかに、無意識にせよ、嫌われたくない、みんなに好かれたい、という思いが、僕には強くあったと思うんです。この間も書いたように、ちょうど僕は、これまでの人生をぶっつぶされてへこたれていたときでしたし、やっとコラムの仕事をもらえて必死でしたから。

でも、この言葉で勇気百倍でしたね。「よおし、嫌われてやろう」って(笑)

なんとなく、『ホムンクルスの目』の文体からわかるでしょう?(笑)

こんなふうに、いったん方向性がバシッと決まると、僕はがぜん強いんです。腹が据わるってことなんでしょうね。決まるまでは、なんかへなへなしちゃうんですけどね(笑)

ただ、誤解してほしくないんだけど、「嫌われる」っていうのは、なにも、嫌なヤツを演じろってことではない。ただ自分に酔って、上から目線で読者を馬鹿にしたり批判したりしろという意味ではない。

いいですか?

「嫌われろ」と菊池さんがいったのはね、いまの僕の言葉でいえば「読者の現状維持メカニズムを脅かす」という意味なんです。

『「心のブレーキ」の外し方』の愛読者なら、いま、「あっ!」と腑に落ちたと思います。

その作品を読んで、読者は、いまの自分の在り方を揺すぶられる。

それは、自分を変えたくない、自分の弱さやずるさや欠点を見たくないと思っている人にとっては、不快感を呼び起こすものに違いない。でも、古い自分を壊して新しい自分になろうとしている人にとっては、恰好の起爆剤になる。

だから――

読む人の潜在意識の「現状維持メカニズム」を叩き壊すくらいのパワーを発揮しえない作品なら、なにを売れている雑誌に載せるほどの価値があるものか。プロが金をとって書くものといえるものか。

そういうことことを、菊池さんは教えてくれたと思うんです。

――どうです。今日のブログ、なかなかいいでしょう?(笑)

自己啓発本も、次から次へと書店に出ては消えていきますが、いかにもみんなに好かれたい、って感じの著者ばっかりだ。読んでいても、「うん、そうだね、うん、たしかに同感」みたいなものばっかり。

はじめから終わりまで、ただただ「うん、同感」って感じの本は、そりゃあ読んでいて気持ちはいいですよ。読者は、いまの自分のままでいられるから。現状維持メカニズムを刺激されずにすむから。

でも、そんなの、僕は一向に面白くない。

読んで、いまの自分の在り方が揺すぶられるような、脅かされるような、そんなふうに刺激してくれる本がいいじゃないか。

ただ、「ああ、俺って素敵。感謝多謝」なんていい気分になっているだけの読書なんて、けちなマスターベーションじゃないか。

僕の本を買った人が、「ムカついて、即、ごみ箱に捨てました」とどこかのレビューに書いていたけど、それたまたま読んで、僕は、「やった!」と思いました(笑)

「菊池さん、俺も嫌われるようになりましたよ」って。

いずれにしても、「優しい」のと「当たり障りがない」のとは、こりゃあ違うものですね。僕は優しい人になりたいとは思うが、当たり障りのない人には、なりたくない。

でも、そう言った上でなんですけれど、とことん疲れてしまって、何もかも嫌になっているときには、当たり障りのない言葉が、優しさになることもあるでしょう。

でも、その場合でも、相手のことを思ってそうするのであって、決して、自分を守るために「優しい」のではない。

February 09, 2012

【業務連絡】 勉強会の仮申し込み状況

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昨日の「石井裕之オフィシャルメルマガ」でご案内したとおり、東京・大阪の勉強会の仮申し込みがスタートしました。

こちらの想定よりもたくさんのみなさんに登録していただいています。おそらく、「正式申し込み」の段階で、先着順または抽選というかたちになってしまいそうです。

仮申し込み状況は、東京:大阪で、だいたい3:2の割合。「両会場とも参加」という猛者もけっこういらっしゃいます。

「申し込んだのに確認メールが来ない」というご連絡を数件ほどいただきました。まだ確認メールが来ていない方で、「迷惑メールフォルダー」にも入っていないという方は、事務局までメールをください。

また、「メールアドレスが間違っている」「メールボックスがいっぱいでメールを受け取れない」という状況で、こちらから連絡が取れないケースがあります。ご確認の上、正しいメールアドレスで再登録してみてください。

以上、業務連絡でした♪

February 07, 2012

『ホムンクルスの目』の目

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またまた古い話で恐縮なんだけれども。

漫画家の山本英夫先生とスピリッツの編集の菊池一さんは、ずっと以前から僕の勉強会に来てくれていた。というよりも、勉強会そのものが、山本先生のリクエストではじまったものだった。

昨日、久しぶりに山本先生からメールをもらって、そんなことを思い出した。

最初は、山本先生と、菊池さんと、僕の三人だけの勉強会だった。神保町の雑居ビルのワンルームでの、週に一度の「潜在意識講義」だった。

七年ほど勉強会は続いた。山本先生の紹介で、参加者も増えて、小さなワンルームがいっぱいになった。

ところが、あるとき、ある事情からセラピーができなくなって、事務所も勉強会もたたむことになってしまった。

これからどうやって食っていこうかと、途方にくれてしまった。

僕は、菊池さんに「なにか仕事をもらえないでしょうか」と頭を下げた。

後日やってきた菊池さんは、恩着せがましいところや、もったいぶったところなど微塵もなく、ほんとうにまったく微塵もなく、「山本さんに話したら、『ホムンクルス』の連載に付随するコラムを書いてもらえませんかとおっしゃっていたのですが、どうでしょうか?」とさらっと言ってくれた。

いまでも無名な僕だけれども、当時はまだコールドリーディングも『心のブレーキ』も『ダイナマイトモチベーション』も世に出ていない。いまよりもずっと無名の僕に対して、「書いてもらえませんか?」などと言ってくれた。当時の僕にしてみれば破格の原稿料ももらえた。

山本先生にも、菊池さんにも、間違いなく多大なご迷惑をかけたに違いないのに、そんなことはひとつも感じさせないでいてくれた。とても楽しく連載を続けさせてもらった。

それが『ホムンクルスの目』という連載コラムだ。

連載は二年ほど続いた。単行本になったときには、なんと山本先生が巻頭にオリジナルの漫画を書き下ろしてくれた。

このコラム連載は、表面的にも潜在的にも、テクニックの面でもBEの面でも、その後の僕のための大切な土台を作ってくれた。

その中でも、いちばん大きかった気づきがある。

……が、お腹がすいてきたので、続きは次回のブログに書きます。

February 02, 2012

夢とか憧れとか

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この間、地下鉄で、向かいに座っている小学校一年生くらいの男の子が、ずっとゲームをやっていた。ソニーの、PSPっていうんですか、あれでやっている。それで、しばらくすると、ゲームの切りがよかったのか、かばんからこんどはiPhoneを出してきてメールチェックかなにかしている。

小学一年生がiPhoneか。

僕だって、先日ようやくふんぱつして、どきどきしながらiPhoneにやっと機種変更したのに……なんて、へんなライバル意識でもないけど。

僕が子供のころはもちろんスマホどころか、ケータイなんかなかったし、あんなゲーム機もなかった。いや、あれよりずっとずっとしょぼいゲーム機はあった。でも、ほしくても、憧れても、買えなかった。そういう価格設定だった。僕だけじゃない。よっぽどお金持ちの家の子じゃなくちゃ、みんな買えなかった。それが普通だった。もっているヤツがいて、こっそり学校にもってきて自慢したりすると、クラス中が「おー」とかいって興奮して集まってきた。プライドとかよりも、高嶺の花のおもちゃの魅力のほうが強かった。

いまは、小学生でもきっとほしいものはだいたい手に入ってしまうのだろう。誕生日のプレゼントとか、自分のお小遣いとかお年玉の貯金で買えてしまうくらい、そのくらい、何でもほしいものは手に入るのだろう。

僕らが子供のころは、みんな、ぜったい自分には手に入らないだろうなとわかっていながら憧れていたおもちゃがあったものだった。

いまの子供たちにとっては、どんなものも、少なくとも現実的なのだろう。

「夢」だなんて言葉は、だからあまりリアリティがないのかもしれない。目標はあっても、夢なんかないんじゃないか。いまは。

大人でも、いま、ほんとうに夢をもっている人がどれだけいるだろうか。どんなにがんばっても、きっと届かない。ぜったい叶わないとわかっていても、それでも、ずっとずっと憧れていられる対象という意味での「夢」を。

みんな「夢」「夢」っていうけど、それってきっと「目標」という意味なんだな、と僕は話を聞いていて思うことがよくある。きっと、叶わないとわかったら、早々に忘れてしまえるんだろうな、って。

すべてが現実的になってきた。どんな人でも、どんな「夢」でも現実的に叶えられる。そういう世の中になってきた。そういう意識になってきた。

それは、もちろんいいことに違いない。素晴らしいことに違いないだろう。

でも、なにか、どこか、寂しいような気も、僕はしてしまうのだった。

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