12月鑑賞中国映画5本目~
ということで本日はお送り致します。
それでは参りましょ~う!
中国生活(海外生活)のひとコマからです。
金陵十三钗 (jin ling shi san chai) じん・りん・しぃ~・さん・ちゃい
陵は「お墓」の意味、钗は「かんざし」の意味ですね。
なので、映画のタイトルは、「金のお墓に13のかんざし」とでもなるでしょうか?
13(名)というのは、今回の映画のキーワードになっていますね。
15日18時から公開開始となってますが、16日に見てきました。
いつものシネコンでいつもの会員価格でしたが、今回はいつもより10元高くて35元(438円)しました。
なにやら上映時間が長いから値上げする!って映画配給元が言っていたようですが、
要は製作に金をかけすぎて回収できないから。ってことなんだと思います。
報道では6億元(72億円)の製作費用をつぎ込んだとのこと。
がたがた抜かすに、最初からそう言えばいいのに!って思うおっちゃんですが、
そう言えない事情があるのか、メンツなのか、それとも中国人気質の言い訳か(笑)
で、その上映時間は140分ほどでした。
さて、おっちゃんの感想・・・・
改めて思いましたけど、張 芸谋(ジャン・イーモー)は才能のある監督だな!ってこと。
でも、その才能がこのように使われるのはいけません。
この映画ははっきり言って国揚映画でしかありません。
そうゆう観点からは非常に残念な映画でした。
ただ、映像はきれいだし、臨場感はたっぷり。さすが金をかけただけの事はある!というよりも
映像をきれいに撮るジャン・イーモーの能力が最大限発揮していた。という印象です。
彼の撮る作品は非常に登場人物がうまく表現されており、あたかも本当に起こっているように見せる力がありますよね~
登場人物が生き生きしているというか、演技じゃなくて実生活の出来事のように見えてしまう。
そうゆう演出能力が非常にあるひとなんでしょう。
起用する俳優さんは日本人の残虐さを表現した日本人もしっかり熱演。
渡部篤郎も出ておりましたが、人を殺し、女を犯す日本軍人とは対照的に彼は心も冷徹で残虐な日本人軍人幹部を演じていました。
今回の作品の舞台は1937年の南京が舞台・・・
いわゆる日中戦争でいまもその解釈に喧々諤々の議論がなされている南京攻略・・・
ジャン・イーモーの演出と撮影(彼はもともと映画カメラマン)によって
あたかも本当に起こったような出来事のようにストーリーが次々と展開してゆきます。
実際、140分の作品なのに最後まで時間を気にすることなく一気に見せる腕はさすがなもんです。
しかし!
このお話は架空のお話です。
なのに、日本軍は南京で人を殺しまくり、女の見れば犯し、15歳に満たない女の子も何のためらいもなく犯そうとする。そして殺す。
中国での「1937年の南京で起こったこと」はそれはそれは日本軍の残虐さが伝えられており
この映画を見れば、なんとむごいことを!という感想しか出てきません。
そして13名の身代わりの学生(娼婦が学生のふりをして日本軍に連行される)たちがトラックで連れ出されるところなんか
ナチのガス室送りに連れ出されるような感覚をもってしまう。
そしてその後どうなったかは誰も知らない・・・
こうなると見ているほうは想像するしかないのですが、それまでのストーリー展開を見ていれば
その流れに乗って・・・となってしまうのではないか。と考えてしまいます。
なにも、あの当時、南京で起こったこと、日本が中国に進出して武力闘争を仕掛けた事実を否定するつもりはありませんが
議論が分かれる南京の舞台で、あたかも本当に起こったようなストーリー展開をする作品には心を開けませんでした。
また、正直、近年のジャン・イーモーはオリンピックの開会式で富と名誉の両方を手に入れてしまい
それ以降の彼の作品には、それまでの彼が作品にリスペクトして作り上げていた「なにか」がすっかりなくなってしまい
正直、映像はきれいだけど、中身のない、彼のそれまでの意思がはっきり見えていた作品とは違う、安易な作品ばかり続いている印象です。
今回の作品も一体、この作品で何を言いたいのかまったくわかりません。
あの当時、日本軍は南京で人をいぬっころのように殺し、女を子供であろうが犯しては殺した!
ということをきちんと検証もせずに世界中に知しめようとしているようにしか思えない。作りです。
まあ、原作は中国人が書いているようですが。
間違いなく日本で公開されると思います。
この作品をどのように判断されるかは見られる方々にお任せしますが、
おっちゃんは、??? な評価です。 正直わかりませんし、映画を見て感じたのは、
映画を作ると言う観点からジャン・イーモー恐るべし!ということと、
金で魂を売ってしまったのか!?あんたは。ということ。
彼はその昔、文化大革命を含めた中国近代を生きた人々の作品を作り上げて、中国では上映禁止になるもしっかり作り上げ
中国人からもあの時代を正確に描いたと非常に評価の高い作品を作った監督なのに。
あ! ストーリーですが、今回だけは書きません。 と、いうか書きたくありません。
日本で公開は間違いなくされるでしょうから、見てご判断頂ければ。
賛否両論、喧々諤々の内容だと思います。
ちなみに物語は南京の教会の中を中心に展開します。
主な登場人物は、
そこの女学生15名くらい、街の娼婦14名、教会の住み込み少年1名、クリスチャンベール扮する流れ者のアメリカ人、
中国軍戦闘部隊の生き残り2名、これに心も残虐な日本軍人多数、こんなところでしょうか。
(もう少しいます。)
なお、鑑賞時に50名くらい中国人がいましたが、年齢層は高かったです。
というか若い人はいませんでした。高齢の人たちがかなり目立ちましたが、これが作品の評価を如実に表しているでしょうか。
今回のおっちゃんは
日本製作の太平洋戦争の映画を見ているアメリカ人の気分でしょうか。
考えさせられたとはまた違う「もやもや」感を持ってこの文章を書いていますし、
ジャン・イーモーには大きく失望させられました。
これは前作の「サンザシの樹の下で」同様に、安易に安易に映画作品を作っているところに。ですかね。
おっちゃんはこの作品も見ましたが、へ!馬鹿が!と見下した「ゴミ」作品と思っています。
・・・実話がもととはいえ、万人受けを狙った安易なお涙頂戴のラブストーリーで、この作品を通して何を言いたいのかさっぱりわからない作品でした。
と、まあ、本日の愚痴はこんな感じです。 ・・・ほんと、愚痴だよなあ~
ジャン・イーモーは映画監督としては完全に過去の人、いや、国家の犬になってしまいましたね。
今思うと、オリンピックの開会式を手がけた時点でそうなっていたのでしょうね。きっと。
さて、明日ですが、まもなく新しい年を迎えるということで、買いました!必要なものを!という話題です。
来年は辰年・・・龍~の年なので、おっちゃん的には張り切って買いました! さて、なんでしょうか。
では、また明日!



