・・・というか、このところ仕事ばかりで、
めっきり家のことができてなくて。
汚い部屋というのは、気がめいるね。
脱いだ服、食べ終わった食器、散らかった机の上。
そうゆうのをきちんとして、
床をピッカピカに雑巾がけをして、
それから、ちょっと模様替えをした。
結婚していたときは特に使っていなかったリビングから繋がる和室。
今は、すっかり私の仕事場になっている。
クローゼットになっている部屋から、
洋服の下敷きになっていた低くて横長の本棚を移動してみた。
仕事するからには、それなりに書類や書籍があるもので、
そうゆうのがきっちりと収まった。
仕事部屋(仮)だったのが、
正式に"私の仕事部屋"になったという感じかな。
友達が遊びにきたときも、本がないというのは、
どうも暇つぶしができないもので。
本棚があって、デスクがあって、
隣りの部屋にはソファがあって、ダイニングテーブルがある。
とても落ち着いた雰囲気になった。
そして、夫が「もう着れないから捨てちゃっていいよ」と残していった、
ワイシャツの入ったゴミ袋もポイっ!と捨てた。
ゴミ袋には、クリーニングのビニールに入ったままのワイシャツがいっぱい。
ゴルフにハマって、幸せ太りもして、
すっかりサイズが合わなくなってしまったもので、まだまだキレイ。
二人で仕事帰りにデートしたワイシャツもあってさ。
慣れないアイロンがけを一所懸命やってた頃の思い出もあって。
持てば軽いゴミ袋を、何度も覗いては捨てられなかった。
本棚は、夫と半分に分けて使ってたから、
別れた後は、中途半端にガラ~ンと空いてた。
本を整理してると、夫が置いていってくれた「仕事力」だの、
「マネジメント力」なんて、実用本があってさ。
夫は私の体調を心配して、
私が仕事をすることにいい顔をしてくれなかったけど、
最後には、独り立ちしていく私に「コレ読むといいよ」と置いていってくれた。
半日で終わった引っ越し。
その慌ただしい中で、本を譲ってくれた時間を思い出した。
いつも仕事がすごくできる夫のことを尊敬してた。
スーパーマンみたいになんでもできる夫は、
天性の才能で、ディレクションしまくっているのかと思ったら、
まじめに実用書で学んでたなんてね。
見えざる所の努力。ほんと彼には頭があがらない。
今、頑張れるのも、どっかで夫に会ったときに、
凛として生きているって顔していたいから。
夫は、私の勲章である。
胸にしっかり刻まれた勲章をつけて、次の勲章をとりにいく。
それが、仕事の勲章になるのか、恋愛の勲章になるのか。
果てさて、ね??
仕事に明け暮れるのも、一歩。
そして、仕事のある生活を整えていくのも、一歩。
一歩一歩、前に進んでる。
"人生の出発は、つねにあいまい。
まず試みよ。
破局の次にも、春は来る。
桜の園を取りかへす術なきや。(太宰治『花燭』)"
新樹の言葉 (新潮文庫)/太宰 治

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