よっつん亭

冷蔵庫を開けて、なるべくそこにある材料だけで料理を作り、“会心の一食”を生み出す為の実験的ブログ


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登山を始めて今年で4年目。相変わらず飽きることはなく未だに続いています。
ある日会社の仲間に「ボルダリングジム行こう!」と誘われました。
その時僕は、去年のシルバーウィークに憧れのジャンダルムへソロで登りに行ったことを思い出した。

(真ん中のドーム状の岩がジャンダルムです)

普通に登る分には高所恐怖症じゃなければ登れるジャンダルムを、僕は奥穂側から直登しようとかなり前から下調べなどを進めていた。
ロープなどの安全確保もなく落ちたら即死・・・。
よほど運が良くても重体は免れない場所なだけに、筋トレや減量などやり過ぎじゃない?って言われる程の準備をした。
ただ、フリークライミング経験は殆どと言っていいほど無く、そこだけはぶっつけ本番だった。



(上に人がいるの分かります?)


ジャンダルムは直登できたけど、これから先もっと本格的に外岩を登るとなると真剣にクライミング技術を身につけなければならない。
そんなことを思い出し、ボルダリングジムのお誘いは喜んで受けさせてもらった。


それからというもの、もうハマりにハマっちゃって気がつけばマイクライミングシューズ、マイチョークバッグを購入し、ジムには週二回通うようになっていました。

ジムで課題を見つけ、仲間たちとワイワイ楽しく登る日が続いたある日、また1つあることを思い出しました。


僕は20代の頃、ロッククライミングに興味を持ち、どうしてもやってみたくなって友だちに「一緒にクライミングやらないか?」と声をかけて回った事がある。
でも返ってくる答えは「いや・・・興味ないから」とか「俺まだ死にたくないよ!」だった。
一人でやるにはどうしていいかも分からず、敷居も高く感じていたので僕はクライミングを諦めました。

その淡い記憶が奥底から蘇ってきて、それからは常に頭の中を外岩クライミングの事がグルグルグルグルと駆け巡っていた。


もう居ても立ってもいられなくなり、家の近くで活動している“山猫登坂倶楽部”さんにメールしました!「クライミング技術を身につけたいです!お願いします、まぜてくださ!!」てね。

で、あれよこれよと
気がつけば岩壁の前に立ってました。(笑)
記念すべき7月2日、僕は20代の頃からの夢だった岩壁登攀、ロッククライマーデビューを果たしました。

初めて目の前にした岸壁はとても高く、その迫力に押しつぶされそうだった。でも不思議と恐怖心は無く、「やっと登れる!」という嬉しさと興奮で溢れていた。

リーダーのFさんに基本的なことを教わり、まずFさんがリード(ロープを結び、支点を取りながら先に登る人)僕は練習も兼ねてビレイヤー(クライマーが落ちないように下で確保する人)。
Fさんが登りきり、支点確保が終わっていよいよ僕の番!人生初の岩壁登攀。
興奮する気持ちを抑えながら手にチョークを付け、静かに岩に手を掛ける。
日陰になっていた岩はひんやりと冷たく、それでいて不思議と優しさも感じた。両手で掴み、次に脚を乗せ、ゆっくりと登った。

この岩は掴んでも大丈夫だろうか?この先掴まれるところはあるだろうか?いろんなことを考えながら集中力を切らさずに登る。
ジムとは違って掴まる場所の指示は無い。下に分厚いマットも無い。掴んだ岩には蜘蛛や大きなアリもいてビックリする。

「さすが外岩・・・!」

もう楽しくて仕方がなかった。
登り切った後にFさんが「初登攀おめでとう!」と、そう言ってハイタッチ!してくれました。


少し休憩をはさみ、懸垂下降で下に降りるためにセッティングした後今度は僕から先に降りることになった。

ゆっくりと安全を確かめながら下降していく。
その途中、「ブ、ブーーーーン!!」というすごい音が聞こえ、なんだろうと顔を上げたら、自分の親指より少し大きめのサイズのスズメバチが!!
「うわっ!!」
思わず体勢を崩してしまい、ヒヤっとした!・・・が、すぐに体勢を整えて降りる。

スズメバチとめっちゃ目が合いました。めっちゃ怖かった~~~!(泣)

(さすが外岩・・・タフじゃないとやれないな)
と、更にハマっていく自分を感じた。(笑)


何度か登り、慣れてきた頃少しレベルを上げようということになり、奥の岩場に移動した。
そこで見たものはひさし状にせり出した岩壁、オーバーハングだった。その横にクラック(割れ目)があり、呆然と立ち尽くしているとFさんが「どう?やれる?」と。。。

もちろん僕は登ることしか考えてない。
すぐにクライミングシューズに履き替え、チョークアップして岩にとりかかる。ゆっくりとクラックを登って行き、オーバーハングに取り付いた所で僕のムーブは止まってしまった。

「なんじゃこりゃ~~~~~!」

近くまで来てみるとより一層岩がせり出て見える。
必死につかむところを探すがなかなか次のルートが見えてこない。
だんだん腕がパンプしてきて、徐々に諦めの気持ちが顔を出す。

その時、下からFさんが「一度降りましょう!」と。
限界に達していた僕はその言葉に乗り、素直に降り始めた。


「先ずは下でルートをしっかりと確認し、頭の中でシュミレーションしましょう。それでも無理なら左から巻いていけば大丈夫だから。」

Fさんにルートファインディングの重要性を教わり、しっかりと見極めて
もう一度トライした。
でも、左から巻くことは考えていない。このオーバーハングを超えないと帰れない!僕はそう思っていた。

二度目のオーバーハング・・・足場をしっかりと確保して一呼吸置く。
その時、先ほどは気が付かなかった出っ張りに気づいた。
チョークアップし、そこを掴んだ時に不思議な感覚に襲われた。
そんなアホな!と笑われるかもしれないけど、掴んだ手に電気が走った気がした。
そこからは迷いもなく、ムーブも止まること無く一気にゴールに着いた。支点を確保し、Fさんの方を見ると「ナーーーーイス!」と、カメラを構えていた。
達成感でいっぱいになった僕は、おもいっきりガッツポーズしました。


それからは登ってきたルート、周りの景色をしばらく見ながら少しの間余韻に浸っていた。

僕はその時、やっと山男になれた気がしました。
何度も何度も山には登り、ソロで縦走もしたのにどこかで流行りに便乗して山に登っている自分が常にいた。
でも僕はこの日、そんな自分がどこかに消えていくのをハッキリと感じた。。。

「やっべぇ・・・もう止めらんないわ。。。」
そう思いながら笑っている自分がいました。


下に降り、撤収準備を始め駐車場に移動する。
駐車場に着くとFさんが「お茶しませんか?」と。
どこでだろう?なんて思っていると、Fさんは車からテーブルと椅子、そしてバーナー、コッヘルを出してコーヒーを淹れてくれました。

カントリーマアムをいただきながらいろんなことを話した。
Fさんの趣味や山歴、そして僕のこと。。。

クライミングとフライフィッシングが好きなFさんは、いい意味で少年のようなおっちゃんでした(笑)
10年から15年モノの年季の入ったFさんの山道具、大好きな酒を我慢して買ったフライフィッシング道具一式など、何の躊躇いもなく初対面の僕に触らせてくれるFさんの楽しそうな顔、良かったなぁ。。。

「Fさん、僕・・・山猫登坂倶楽部名乗ってもいいですか?」

そう言う僕に笑顔で

「もちろんです。ようこそ山猫登坂倶楽部へ!あなたで6人目です」
と最高の笑顔で笑ってくれた。




Fさんにこの日のお礼と次回のクライミング、他のメンバーの皆さんとの顔合わせの約束をして別れました。

家についた僕は、もう夢中でカミさんに話してました。(笑)


とても充実感でいっぱいだったこの日、僕は大切な相棒のクライミングシューズを洗いました。

20代からの夢が叶ったこと、ずっとずっと続けてきた筋トレがここで生きてきたこと、人との出会いの素晴らしさ、何より山で好きに遊ばせてくれるカミさんのありがたさ・・・
キレイになったクライミングシューズを陰干ししながらその全てに感謝した。。。

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