相模鉄道(横浜市西区)は16日、男性車掌(28)が磁気定期券の入出場記録を不正操作し、07年10月~10年3月の約2年半にわたって運賃の一部を免れるキセル乗車を繰り返したとして、この車掌を解雇した。不正操作に関与していた駅員数人も処分する方針。

 相鉄によると、車掌は07年10月から有効の都営地下鉄(志村坂上-泉岳寺間)の6カ月定期券を購入。別の駅員に頼み入場記録のない乗客の出場を防ぐ「不正乗車防止システム」を解除させていた。

 車掌は、職場のある横浜市から帰宅する際、東急東横線横浜駅から目黒駅まで行き、都営地下鉄に乗り換えていた。この際、横浜駅で初乗りの切符(120円)だけ購入。三田駅まで430円かかるところを、差額の310円分をごまかし、自宅近くの志村坂上駅(東京都板橋区)で定期券を使い不正に出場していた。6カ月で定期を継続するたびに、同様の操作を繰り返しており、キセル乗車で支払いを逃れた総額は、約2年半で十数万円という。

 往路は、志村坂上駅から三田駅経由で泉岳寺まで行き、京急線に乗り換えるルートだった。京急線は回数券を利用していた。

 車掌は「泊まり明けの帰路は座れる東横線の方が楽だった」と話しているという。

 相鉄経営管理部は「再発防止に努め、厳正に対処したい」とコメントしている。【木村健二】

 【ことば】不正乗車防止システム 乗客が自動改札機を通過する際、切符や定期券に入出場情報を記録し、入場の記録がない場合には、改札機の扉が閉まる仕組み。運賃不足の切符で入場し、定期券を使って出て差額を浮かすキセル乗車を防止するために導入された。入出場情報が誤って記録された場合には、各駅に設置された装置で一時的に解除される。

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